今回は久々の海フライの話題。
ソルト系フライフィッシャーであれば、チャールトンと聞けばすぐにビビときますよね!そう一世を風靡した「CHARLTON」。その新ブランドが、今回紹介する「MAKO by Jack Charlton」なのです。
新ブランドの存在を知って、米国の正規ディーラー「JUST REELS」に注文したのが昨年の11月23日。バックオーダーを山ほど抱えて新ブランドがスタートしたため、6月11日にやっと手元に届きました。すご~く長く待ちましたが、当時よりもかなり円高になっているので結果オーライですね!(笑)
今回購入したのは、シリーズの中でもビックゲームに該当するモデル。「Model 9550」と「Model 9600」です。「9550」は国内でのシイラやカツオ、またいつかトライするであろうボーンフィッシュとターポンに。「9600」はリベンジする予定のセイルフィッシュや一度トライしたい金縄のマグロに。などと妄想しております。(笑)
せっかくですので、私の知っている範囲でチャールトン関連についてまとめてみましょう。ジャック・チャールトン氏は、宇宙航空関連の精密機械加工会社での勤務を経て独立。彼の会社はその後飛躍的に進歩したコンピュータの導入により、宇宙航空機や医療関係で精度の高い部品を供給する会社に成長します。
その彼が今まで培ってきたスキルと、同じ工作機械や材料を使って作ったリールが「CHARLTON Signature Series Reels」。このリールは、海外で活躍する一部のフライフィッシャーにはすでに知られておりましたが、日本で広く知られるようになるのは、2003年にティムコが日本の正規代理店(*注)となってからです。
(*注)現在の「MAKO by Jack Charlton」の日本代理店はありません
その構造と精度はまさに異次元の世界。カーボンを使用した緻密な構造のドラッグシステムは使用環境に影響されず、極めて安定した性能を発揮します。またドラッグノブ一回転で、フリーからフルドラッグまで調整できる構造はまさに秀逸。
すべてにおいて世界一のフライリールであることは、誰が見ても歴然なのです。しかし価格があまりに高過ぎました。当時のカタログを見ると、ビックゲーム該当モデルは「CH8550C」で264,000円。「CH8600B」にいたってはなんと405,400円。これではとても買えません。
価格の問題から、微妙なドラッグ調整が必要なIGFAクラス・ティペット記録を狙う方々くらいにしか浸透しませんでした。しかし「CHARLTON」が生産中止されると、米国の好景気も重なって中古市場の相場が高騰。特にドラッグ性能を重視するビックゲーム該当モデルは入手できない状況となります。
私はこのような高いリールには一切興味は無かったし、実物を見たこともありませんでした。そもそもリールにそんな精度が必要とは考えておりませんでしたし・・・。
しか~し、実物をまじかで見る機会が訪れます。そうロンピンで!ペアで乗船したビリー教授は、海外でも活躍する日本を代表するフライフィッシャー。その方が実物を手に、その性能や「タイプⅢ」という鍍金処理の丈夫さを経験をもって語るわけですから、ぐらぐらときましたね~。いつか私もそんなリールを持ちたいと!でも高過ぎて私には絶対に買えない。
海外遠征から帰国してから早速検索するも、在庫があるのは替えスプールのみ。中古市場の出物ありません。それでも定期的にチェックしていると、ある日突然「MAKO by Jack Charlton」がヒット~!しかも価格がドル建てとはいえ、通常のソルト用フライリールより少し高い程度じゃん。(驚)
「これはどう見ても買いでしょ!」ということで、即日注文したのは言うまでもありません。(笑)
# by scott1091 | 2008-06-22 11:42 | フライ・ルアー / 海 | Comments(0)