久々の渓流です!

台風15号の直撃により、狩野川は4㍍弱まで増水。ここまで増水したのはこの2年ありませんでしたので、伸び放題に伸びた河川敷の草木が、きれいに一掃されました。今回の増水は、さすがに残り垢を期待するようなレベルではありません。ここまできれいに垢が飛んでしまうと、この時期の太陽光では新垢が付くのに時間が掛かります。

台風前の三連休で釣った鮎は、大きいものは例年より卵が成長しており、イメージ的には1カ月くらい早い感じです。9月に水が出る年は鮎の成熟が早いと言われていますが、それを裏付けるような結果です。おそらく大型はこの出水で下ったと予想されるので、これからは平均サイズが落ちることが予想されます。
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例年狩野川では、10月に入っても上~中流域ではピカピカの鮎が掛かりますが、サイズは全体的に小さくなります。これは遡上が遅れた鮎が成熟を迎えるのに時間差があるためですが、この手の鮎はあまり大きくなることがありません。

以前も書きましたが、これが狩野川で10月まで釣りをすれば、その残りの仕掛けで翌年の解禁日を迎えられる所以です。もちろん鮎が動いたことにより、淵などの竿抜けにいた、飛びぬけて大きな鮎が掛かることもあります。私の話はあくまで平均サイズの話ですので、この点をご留意くださいませ!
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台風15号による雨は21日が一番酷かったため、一週間も経っていないこの三連休はまだ笹濁りの状態です。垢もないので石裏で待っていると、偶然掛かるというような感じなので、竿を出しても楽しい釣りはできません。

そこで私は、川見がてら渓流に行ってきました。23日はいくつかの沢を見て歩きましたが、まだ濁りが残っていて激流状態。ゴアテックスのウエーダーでは、釣り上がるのに苦労しました。一投目でいきなり9寸クラスを掛けますが、水量が多いため、取り込む場所に誘導しているときにフックオフ。尾鰭や体色の朱色がすごくきれいで秋らしい魚だったので、写真が撮れなくてとても残念!
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この日はこの魚が最大で、残りは8寸止まり。それでも久々のフライは、やっぱり楽しい。この時期は葉が茂って渓谷が暗いこともありますが、春よりもかなり老眼が進んでいました。いよいよ暗いところでは、度付きのタレックス「TRUE VIEW SPORTS」をずらさないと手元が怪しい・・・。これから渓流では、「EASE GREEN」の出番が増えそうです。

翌日は久々に釣りを休んで、秋の爽やかな一日を家で過ごします。部屋に所狭しと鮎竿が干してあるので、今シーズン使わない竿を手入れしてクローゼットに仕舞います。この日はベランダにいると半袖半ズボンでは寒いくらいで、富士山の初冠雪が観測されたというのも納得。初冠雪は昨年よりも1日早く、例年より6日早いとの報道ですが、私はこれを鮎釣が終盤に入った目安にしております。
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翌日は立て続けに降った雨により、かなりのダメージを受けている沢に状況確認に行きます。崩落や落石が起こっているので、万が一の事故に備えて友人と一緒に行きます。いくつかの困難を乗り越えて沢には辿りつきましたが、見慣れた場所はすっかり変貌しておりました。

何十年も動かなかったと思われる苔むした石は、ほとんど見られず、削り取られた谷は場所によっては目を見張る高さ・・・。かつて大きな魚を釣ったポイントはことごとく消滅し、自分がどこにいるのかもわからないような状況です。この沢を訪れるようになってから、過去このようなことは一度もありませんでした。
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それくらい安定した沢だったのですが、人的被害と同じように、ここ数年のゲリラ豪雨や台風は想定外の規模なのでしょう。過去の事例による判断では身を守ることができないように、生物に対するインパクトもあまりにも大きい。

まったく生命反応がないまま、友人とともに遡行しますが、増水で流れが直線的に抜けていたエリアで、やっと見覚えのある渓相が出現します。やはりこの場所では、魚達も生き残っていました。そんな場所がいくつか残っていたのが救いです。確認できた魚は非常に少なかったですが、奇跡と思えるサイズにも出会うことができました。
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残念ながらこれらの魚には相方が見られませんでしたが、そこに残れた理由が必ずあるので同じ場所にリリースしました。これから産卵まで安定した天候が続き、ペアリングできることを願って止みません。

今後大きな被害が無くても、元の渓相を取り戻すのは何十年もかかるでしょう。私の年齢では復活した状態を見に行くことはできないと思いますが、体力が続く限り見守っていきたいと思います。
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by scott1091 | 2011-09-25 20:52 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(2)

「α90」が完成し、「翔龍竿MH90 HP」となりました!

正式な名称は「翔龍竿Medium Hard 90 High Power」。

翔(しょう)は「最終プロト」の最初のテスト河川、「庄川(しょうがわ)」の庄(しょう)に掛けているのは、すでにご存知の方も多いと思います。

「翔龍竿MH90 HP」の開発過程については、すでに二つの記事を「フナヤオリジナル」のカテゴリーに書いているので、これらと合わせてご覧頂ければ幸甚です。では本題に入りましょう。

コードネーム「α90」の開発コンセプトは、先調子で200㌘前後の「硬中硬 HIGH POWER」を作るというもの。このためまずはフナヤオリジナルの製造元であるサンテック社の、このクラスに近いモデルを実際に使ってみることから開発がスタートしました。
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具体的に試釣した竿は、「GENKI SPECIAL ZPRO LIGHT」、「GENKI SPECIAL POWER」、「GMR幻輝Special NP1 90R」、「GENKI SPECIAL TB1」の計4本。いずれもコンセプト通りに作られているという印象で、「α90」が目指すべき姿や、200㌘前後の竿に期待できるパワーを実感することができました。快く竿を貸し出してくれたサンテックさんに、まずは御礼申し上げます。

この試釣で明確になったことは、今までのような先調子では理想とする竿を作るのは難しいということ。フナヤオリジナルのコンセプトは「主導権が取れる先調子」なので、これは矛盾すると思われる方も多いと思います。しかし私は当初から、鮎竿は柔らかくなるほど胴調子に近づくと考えていたので、この試釣で漠然としたものがはっきりした感じです。

すなわち元竿を細くすれば、それに見合うだけ穂先も細くしないと先調子にはならない。これは渓流竿をイメージして頂ければ、すぐにわかると思います。しかし鮎竿はオトリの操作が必要となるため、渓流竿のようなテーパーにはできません。この妥協点を探るのが、「α90」で一番難しい問題でした。
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↑サンテック社から直送されたプロト&パーツ類の外箱。これだけでもかなりの送料になります

「プロト1」は、その点で非常によくできた竿でした。自重にこだわらなければ、これでも十分という感じですが、やはり目指すは200㌘前後。もう少し軽量化するため、元竿の径をワンランク細くして再設計をお願いします。これで上がってきたのが、「プロト2W」と「プロト2T」の2本。この2本は1~3番と元竿は共通ですが、4~7番は素材構成とシートの組み合わせが異なります。

前項に掲載した錘負荷によるベンディングカーブは、この2本はほとんど変わりませんが、実際に釣りをしてみるとまったく違いました。軽い方の「プロト2W」は捩れ負荷に弱く、同じ曲がり具合でもスカスカ感が強くて、オトリを上手くコントロールできません。これで「プロト2W」は早々に没としました。

もう1本の「プロト2T」も1~3番が共通のため、フラフラ感があって4番以降の力強さがオトリ操作などの低負荷ではまったく感じられません。そこで折ってしまった「プロト1」の1~3番を移植して、「プロト2T改」にするとかなり改善しました。しかしその反面、今度は4番以降がパワー不足で、竿全体がぶれてダヨンダヨン感がでます。008.gif
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この「プロト2W」、「プロト2T」いずれも狙い通り「先調子感」が出ていますが、この1~3番の弱さでは、オトリの操作性に問題があるため、補強を考えなければなりません。ここですでにお気づきのとおり、1~3番を補強すれば当然ながら「プロト2」よりも胴調子になるわけです。

そこで4~8番の補強を考えたのですが、すでにこれ以上の高弾性化はできない状況です。そしてテーパーを見直すとなれば、限りなく「征龍竿EXPERT MODEL」に近づくというのが設計サイドの見解。残された道は「節の長さ」の見直しで、再び全面改良を行います。

これで仕上がってきたのが「プロト3」。神通川のトロ瀬とはいえ、121尾釣った竿です。この竿では、先径1.4㍉と1.5㍉の穂先をテストしました。トロ瀬ではストレスなく使えるレベルに仕上がっており、振り調子を見た友人達の印象も良好でした。しかし私は気になっていることがあったので、結論は狩野川のテストまで保留します。
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↑プロトから予想される製品自重は、210~215㌘程度か?

その保留した理由は、私が一番こだわる感度の問題。同じ素材であれば、柔らかい竿の方が感度がファジーになるのは致し方ないこと。これは以前にも説明したとおり、「硬中硬」と「早瀬」に100㌘の錘をぶら下げて、その錘を吊っているラインを軽く弾く感じをイメージして頂ければ理解できると思います。もっとわかりやすく書けば、「PTソリッド」のソリッド部分が曲がり過ぎると、感度を失うのと同じ現象です。

しかし勘違いしてはいけないのは、100㌘の錘が大きいのか小さいのかということです。すなわち竿を曲げる負荷の大きさで、音の伝達が変わるのが竿の難しいところ。竿が曲がった状態と、まったく曲がっていない状態では、竿の感度、すなわち音の伝達に違いがあるのです。

これを「硬中硬」として、どこまで許容すればよいのか?034.gif
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↑錘負荷100㌘。上が「征龍竿」で、下が「翔龍竿プロト4」

これが「プロト3」で一番悩んだポイントでした。わかりやすい例を挙げれば、「プロト3」は鮎が掛かると1~3番の曲がりが緩衝となり、目を瞑ってやりとりすると、ハリがどこに掛かっているのかわかりずらい。「硬中硬」が「早瀬」や「急瀬」とは違うのは十分理解しているし、シーズン初期の鮎であればここまで曲がらないのは確か。これがまさに、ジレンマに陥った理由です。

しかしそれがわかっていても、感度だけはこだわりたい。いくら竿が柔らかくても、掛かり鮎の動きを手に強く感じていたいし、それがシビアなオトリ操作にもつながる。店頭での「プロト3」の評判は上々なので、「プロト4」にトライするかの判断はフナヤさんに預けます。このときの私の提案は、「プロト3」をより先短設計にするというもので、1~4番の「節の長さ」の見直しでした。

これを受けた設計サイドからの返答は、「節の長さ」だけでなく、短くした1番に見合う2~4番の補強が必要というもの。しかもそれを実現するためのシートの組み合わせは、製品化した竿がないのでやってみないとわからないと・・・。これはすなわち、破損リスク高まる可能性があるということ。私では決断できない領域なので、無難な方法を進言します。
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↑同じく錘負荷100㌘。角度を変えるとこれぐらい曲がりが違うように感じます

これを受けて従来どおりのシートの組み合わせでいく予定でしたが、実際に上がってきた「プロト4」は、新たな組み合わせにトライしたもの。しかもこの方法は驚くほどの効力で、この時点でやっと納得できる「硬中硬 HIGH POWER」になりました。しかし破断強度の定量的な測定は工場サイドで行いますが、こうなると実釣でも強度面や耐久性も見極めなければなりません。

そこで選んだテスト河川が、北陸の銘川「庄川」。鮎のサイズ、テストで掛けられる数、ポイントのバリエーション、水量、いずれの条件もクリアーしているのが選んだ理由です。そして強度についてはこの二日間では折れなかったので、目下、狩野川でテストを続行中です。001.gif

写真のベンディングカーブを見て頂ければわかるとおり、「征龍竿EM」より「胴調子」に仕上がっています。しかしこれが「硬中硬」レンジに見合った、フナヤオリジナル最良のベンディングカーブ。胴に入るまではしっかり先調子感がありますし、「硬中硬 HIGH POWER」となっている理由も、実感して頂けると思います。
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↑錘負荷150㌘。上が「征龍竿」で、下が「翔龍竿プロト4」

そして最後までこだわった穂先について。フナヤオリジナルはソリッド穂先のバリエーションが豊富ですが、今回は竿とのバランスを考えて、感度にこだわって1.4㍉と1.6㍉のチューブラー穂先を開発しました。価格設定の関係で標準穂先は1.6㍉1本となりますが、別売りでこの1.4㍉もラインアップされます。早期予約であれば両方の穂先が付属する特典があるので、利用されるのもよいかもしれません。

ご興味のある方は、店頭でご覧くださいませ!006.gif
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↑同じく錘負荷150㌘。角度を変えるとこれぐらい曲がりが違うように感じます

実釣記録①プロト2
実釣記録②プロト3/神通川
実釣記録③プロト3
実釣記録④プロト4/庄川
実釣記録⑤プロト4
実釣記録⑥プロト4
実釣記録⑦オプション穂先1.4㍉チューブラー

by scott1091 | 2011-09-21 12:38 | フナヤオリジナル | Comments(0)

三週間ぶりの狩野川は大混雑…

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↑撮影の瞬間に掛りました。カメラをベストにしまう間に一気に伸されますが、ここからでも主導権が握れるのが「龍星☆竿」の強み!001.gif

9月の第一週は台風12号の雨により釣りができず。第二週は北陸遠征だったので、三週間ぶりの狩野川となります。水位は5㌢高くらいなので、流芯には竿抜けが残っているものと思われます。

連休初日は比較的人が少ないことと、天気予報が雨なこともあいまって、土曜はどこでも入りやすい状態です。こんな日はメジャーポイントに入るのがいつものパターンですが、最近はこんな日でも人のいない場所を選ぶようにしています。当然ながらそのような場所は一級ポイントではありませんし、実績もあまりありません。025.gif
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しかしパターンが読めないので、新鮮味があります。さすがに狩野川なので、時間とともに釣り人が増えてきますが、ほとんどが地元の方々なのであまり気になりません。これはマナーが良い云々というよりも、場所を決めたらじっくりと釣る人が多いので、各々がのんびり釣りを楽しむという感じになります。

この日選んだ竿は「龍星☆竿+HPソリッド」。今年の狩野川では、個人的には最強ロッドだと思っています。穂先がチューブラーでないのは、場所によってはチャラ瀬の泳がせでオトリを繋がなければならないケースもあるからです。私はいかなる泳がせも少し穂先を利かせるため、硬い竿の場合は狩野川ではこのようなセッティングにすることが多いです。
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もちろん九頭竜ではチャラ瀬は釣ることはないので、「超硬+チューブラー」しか使いませんよ~。この違いは、やはり圧倒的な水量の違いによるもの。飯島の三番瀬でも狩野川中流域より水量が多いイメージなので、狩野川の場合はいかなるポイントにも竿を挿さないと、釣果は伸びません。

この日は、晴れたと思えば雨といった塩梅。しかも短いとはいえ土砂降りもあり、濁りが入って水位も5㌢くらい上がります。この時期の濁りはあまり気にしないのですが、水深30㌢くらいの底石が見えなくなると追いが止まります。そしてしだいに水が澄んでくるとポツポツ掛かりますが、また土砂降りの雨で濁ってしまうの繰り返し。濁りの時間帯にほとんど釣果を伸ばせず、20尾でこの日は終了です。
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翌日は友人とオトリ店で待ち合わせ。先週あまりの混雑とマナーの悪さに閉口し、釣れなくてもよいので空いている場所に入りたいとの希望です。入川路の関係で、瀬肩に一人入ると普通の感覚では入ってこない場所を選びます。友人はその瀬肩からスタート。私はそのシモの釣りにくい荒瀬から始めます。

この日は前日の雨で水温が下がり、川に立ちこむと寒いくらい。しかもこの時期になると太陽の角度が低くなるので、場所によっては川になかなか日が差し込みません。私の場所は本格的に追ってきたのは10時半。ここからやっとペースアップします。友人はサイズが小さいようですが、数の方はまずまず。しかも他の人がいないので、ゆっくりお昼を食べられてご満悦の様子です。
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この日はどこも大混雑なので、午後も同じ場所に止まります。午前中一通り釣ってしまったので下流に様子を見に行きますが、遠めに竿が何本も見えるので、結局同じ場所に戻りました。この日の釣果は27尾。今年の狩野川は、なかなか目標の30尾を達成できません。

友人と別れてから、flymotoさんの様子を見に行きます。この日はさらに人が増えて鮎は苦戦だったようですが、立派なウナギをゲットした由。近年は養殖用に捕獲するシラスウナギも激減し、「土用の丑の日」に買う蒲焼も毎年値上がりしている状況です。しかもこれは天然ですから、ご家族はさぞ喜ばれたでしょう。おめでとうございます!024.gif

この日一緒だったマルパパさんの状況、そしてflymotoさんがこのポイントの竿頭的な状況とのことなので、これは「アーム」ではなく「プレイス」の問題ということになりましょう。あの場所はこれから益々混雑し、そのレベルはおそらく昨年の比ではないと思うので、もう少し空いている場所を探した方がよいかもしれませんね!008.gif
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そして三連休の最終日は、前日と同じように快晴。台風15号で次の三連休がかなり厳しい状況なので、前日同様の混雑を覚悟して川に向かいます。しか~し、釣り人の数は拍子抜けするくらい少ない。やはり伊豆は観光地なので、上り線はどうしても渋滞に巻き込まれるので、最終日は家でゆっくりとなるのでしょう。

この日は、私が一番景色が好きな場所に入ります。こんな場所でもゴミを捨てる人がいるもので、まずはペットボトルとプラゴミ、チューハイの空き缶を回収します。これで本日の釣果は、保証されたようなもの。風が強いこともあってすでにかなりの落葉があり、メタルラインに絡まないよう常に注意しておかなければなりません。

抜けるような青空に月。やっと川に差し込んできた太陽光には、もはや真夏の力強さはありません。しかし波頭で弾ける飛沫はきらきらと輝き、本当に釣りをしていてよかったと思う時間を過ごしました。この日使用した竿は「翔龍竿(プロト4)+1.6㍉チューブラー」。やっとこの時期、このサイズでもストレスなく使えるレベルに仕上がりました。
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↑たったこれだけの自分のゴミも、持って帰れないものか…022.gif

釣れるサイズは平均20㌢くらいですが、竿抜けでは25㌢クラスも追ってきます。竿のテストなので、折るのを前提にこのサイズも抜きますが、本来は寄せるべきでしょう。狩野川の場合は、どんなに荒瀬でも魚を止める場所があるので問題ありませんが、22~25㌢サイズをコンスタントに釣るなら「征龍竿」や「龍星☆竿」を選択した方が釣果は伸びます。これがまさに、「硬中硬 HIGH POWER」と「早瀬 HIGH POWER」、「急瀬 HIGH POWER」の違いです。006.gif

この場所も徐々に人が増えてきたので、14時過ぎに場所を移動します。朝方よりだいぶ人が増えましたが、すでに帰り支度をしている方々もいます。ちょうど団体さんが着替えている場所があったので、そこで15時から1時間半の勝負。狙う場所は水深のある厚い流芯。おそらくこの三日間、竿抜けだったと思われます。
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↑輝く飛沫に目印が馴染んだ瞬間、良型が竿を一気に絞り込む。まさに至福の時!

この場所用に選んだ竿は「征龍竿EM+チューブラー」。カミからシモに吹く強い風で引き抜きには苦労しますが、21~23㌢クラスが気持ちよく竿を絞ります。この調子でやってると、いつかは「征龍竿EM」を折ってしまいそうですが、目下のところ折れません。ちなみに今年は巨大アマゴを掬おうとして、「急龍竿Ⅱ」の穂持ち(2番)を折りました・・・。007.gif

今日の夜から雨との予報ですが、釣っている最中は眩しいくらいの夕日。この日は蝉も鳴いていましたが、川原のススキも穂が目立つようになりました。この場所での1時間半の釣果は10尾。久々に根掛かりで、仕掛けを切りました。狩野川の目安としては、私がオトリを取りにいかないレベルであれば、ほぼ間違いなく竿抜けになっていることが多いです。
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この日は久々に30尾をクリアーして37尾。風は強いものの天気に恵まれ、気持ちのよい三連休の最終日となりました。皆様の三連休はいかがだったでしょうか?現在の台風15号の進路では、結果的にこの三連休で竿納めという人も多いのでしょう。

台風による人的被害が、無いことを祈るばかりです。

by scott1091 | 2011-09-19 21:26 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(4)

初めて庄川に行ってきました!

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by scott1091 | 2011-09-09 21:06 | 鮎釣り/九頭竜川、神通川他

竿の開発について・・・

この週末は、台風12号の雨により釣りができませんでした。
そこで今回の話題は、竿の開発についてです。

以前にも少し触れましたが、釣具業界ではテスターという言葉がよく使われます。これはメーカーが開発している竿を実釣でテストして、開発コンセプトへの適合具合や調子の良し悪し、また改良点などをアドバイスする役割を担います。

大手メーカーではスタッフ層が厚いので、開発サイドである程度候補を絞り込んでからのテストとなるため、多くの場合は「この3本ならこれが一番良い」というような感じになります。

新しいコンセプトの竿やフラッグシップモデルのリニューアルでは、シーズンを通してテストが行われますが、それ以外の竿はテスターが一同に会する日に、お墨付きをもらうというのが現状だと思います。裏を返せば、開発スタッフがそれだけ充実していることと、廉価版の竿のテストに時間を費やすテスターはいないということでもあるのでしょう。

また多くのテスターは竿作りに精通しているわけではないので、指摘事項もかなり漠然としたものになります。具体的には「もう少し先にハリが欲しい」とか、「〇〇よりも感度が悪い」、「引いたときにオトリが付いてこない」、「鮎の抜けが悪い」等々。

これらの微妙な表現を的確に分析し、設計に反映するのが開発スタッフの腕の見せ所となります。テスターも重鎮クラスになると発言力も大きいので、思い通りの修正プロトが上がってこないと、「こんどの担当は勘が悪い」とか、「鮎が釣れない竿を作る」などと言われてしまうのですが、ここがまさにテスターと開発スタッフの「阿吽の呼吸」なのでしょう。

長年コンビを組んでいるケースが多いのはこのような理由からなのでしょうが、お互いの役割分担がはっきりしているので、テスターはプロト試作に掛かるコストなどは一切気にする必要がありません。自分が伝えたとおりの竿に仕上がってこなければ、それは開発スタッフの責任ですから、もう一度プロトを作り直してもらえばよいわけです。

他方、私の現状はどうでしょうか?

フナヤオリジナルの開発に、無償で協力しているのはこのブログを見ている方はすでにご存知だと思います。テスターの場合は、自分が担当した竿はメーカーから提供されるのが一般的ですが、私はこれについても固辞しております。

その理由はなぜか?

それは、自分の理想とする竿を追求することが目的だからです。
したがってそれの障害になる要素は、極力排除しておきたい。

すなわち私に竿1本分のコストが掛かれば、全面改良や修正プロトに踏み切る際の制約のバーが上がります。フナヤオリジナルはサンテックのOEMですから、大手メーカーが自前の工場でプロトを試作するよりも制約が多くなるわけです。

したがってフナヤさんは商売ですから、あまり無理なお願いはできません。コスト的に見合わなければ、これで完成という判断も尊重します。ここはしっかりと線引きしておかなければ、私の存在そのものが迷惑なものとなりかねません。

ただ、もう少し手を加えれば、この竿は確実に良くなる。そう確信でき改良すべき点がはっきりと指摘できるなら、プロト作成のコストを自分が負担してもトライしたいと私は考えています。もちろんフナヤさんが負担させるようなことは今のところありませんが、それに甘える気持ちもありません。

だからこそ、プロトを作り直すたびにヒシヒシと感じる重圧と、表現しようのない憂鬱。できるだけプロトの本数が少なくて済むよう、「節の長さ」や「テーパー」、「素材構成」にまで私は言及しているので責任は重いのです。

今までも、すんなり行く竿の方が少なかったのは事実。特に思い入れの深い「征龍竿」と「龍星☆竿」は、悩み抜いた末での決断でしたが、全面改良に踏み切ってよかったと心から思います。そしてその結果がともなっているからこそ、「α90」でもフナヤさんは信頼を寄せてくれているのでしょう。

「α90」は「プロト3」で全面改良。「プロト4」でやっと修正パーツのレベルまでこぎつけました。すでに「プロト3」の段階でも、〇〇のレベルではないとか、△△よりもはるかに良いという評価を頂いています。しかし私の目指しているレベルは、もう少し高い・・・。

私も、「プロト3」でも十分売れると思っています。そして最終段階のこだわりとも言える調整は、違いを感じないユーザーも少なくないと思います。しかし違いが判るユーザーも確実にいる。そしてそのユーザーは、「α90」にも同じレベルを期待しているはずです。

思い起こせば2008年の「征龍竿」開発のとき、TOMOさんが狙っているレベルは高過ぎて一般ユーザーには理解されないと・・・。そしてNP工法は半完成品に見えるので、クリアー全塗装でなければ売れない。こんな経緯から「征龍竿」は、2009年にクリアー全塗装で発売されました。

そして「征龍竿」は多くのユーザーからの要望により、2010年には私が当初目論んでいた「征龍竿EM」となり、他の竿も2011年にはNP工法が採用されました。

良いものを作れば、ブランドに関係なく評価してくれる人がいる。
それを信じて、「α90」の開発に邁進しております。

by scott1091 | 2011-09-04 22:23 | フナヤオリジナル | Comments(7)