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フナヤ・オリジナル「征龍竿90 早瀬High Power」、ついに完成!

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工場サイドがこれ以上のものは作れないという、自信の「プロトNo.3」が11月8日(土)午前に到着。当日はあいにくの雨で寒い一日となりましたが、最終テストに行ってきました。場所はお馴染みの狩野川。すでにメーンの釣り場は修善寺橋よりもシモとなっておりますが、オトリの操作性能を確認するため、前回「プロトNo.2」をテストした上流域に入川します。

テストに使用した仕掛けは、いつも使っているメタル0.07号。ちなみに「急龍竿」&「急瀬ECO」はメタル0.1号、「競龍竿」はメタル0.15号でテストしました。
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この時期になると上流域には釣り人がほとんどいなくなりますが、私がこの週までテストの予定を入れていたので、オトリ店も営業を一週間延長してくれました。今回も素人のカメラ担当と二人、雨の狩野川を釣ります。条件が悪く数を期待できないので、まずは写真撮影を優先します。

掛かったのがわからないカメラ担当を見かねて、たまたま一緒になった他のメーカーのテスターがカメラ担当をアシスト。そのテスターが竿の曲がりを見て、「この竿、ビンビンですね!」と一言。各セクションも、元竿以外は全て「切り長さ(先短設計)」を見直し、また穂先がより安定するよう、上部セクションは「超硬弾性80+60㌧」から「超硬弾性80+65㌧」のコンポジットに変更されました。
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前回の「プロトNo.2」で指摘した、2~3番のブレ(不安定感)はまったくなくなり、「これで本当に硬中硬(早瀬)ですか?」と感じる強靭さです。ここに「High Power」の所以あり、といったところでしょうか。瀬落ちギリギリでのオトリの止めや引き上げといった竿の性能が求められる操作も、ブレなく自分の意図したとおりに行えます。オトリを通すラインの精度が上がり、今まで1本のラインが2本に分けて捉えられる感じでしょうか?私が硬中硬(早瀬)クラスでも妥協しなかった、もっとも重要なポイントがここにあります。
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今回の「プロトNo.3」の自重は実測で224㌘。これに元竿、玉口の塗装重量が加わります。グリップ補強用のクロスカーボンが50㌢巻いてありますが、個人的には硬中硬(早瀬)クラスであれば30㌢くらいで問題ないと思います。もしこのクロスカーボンを短くすれば、自重はさらに軽減できるでしょう。持ち重り感にはあまり影響しませんが、元竿がスリムになって見た目もシャープになりますし…。
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持った感想は伸ばしても竿ダレがなく、振り調子も先調子感が明確で、振幅減衰速度は目を見張るものがあります。フナヤ・オリジナルの急瀬クラスを知らない人は、この竿は硬調(急瀬)クラスと感じる人も多いと思います。しかし実際に「急龍竿Ⅱ」と比較してみますと、工場サイドでしっかりと設計されているので、1~5番の曲りが違うんです。今回素人なりに検証してみましたが、各セクションの「切り長さ」、「テーパー」設計は感動ものでした。

今回の実釣テストは、総釣果21尾で最大は21㌢(♂&♀)。したがってこの竿の限界を確認することはできませんでした。しかし感覚的には、この竿が一本あれば狩野川くらいの規模であれば、シーズン通してまったく問題ないと思います。背バリはもちろん、錘3号くらいはストレスなく使えますからね!

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ということで「征龍竿 早瀬High Power」は、予想以上に「High Power」となって個人的にはほぼ完成。後は開発責任者の最終的なテストで判断されることになりましょう。

今回テストした「プロトNo.3」は、メジャーの硬中硬(早瀬)クラスよりはかなりパワーがあります。当然ながら、シーズン初期のビリ鮎では穂先がほとんど曲りません。もしビリ鮎釣りにも使用したい方は、別売りのフナヤ・ソリッド穂先をご検討くださいませ。ソリッド穂先はメジャー同様、ノーマル・タイプ(NT)とパワー・タイプ(PT)がライン・アップされております。


この竿はメジャーであれば、確実に30万円台となります。竿全体の張りが半端ではないので、どこでもいけるように錯覚すると思います。しかしこの張りは、超高弾性低レジンカーボンで実現しているもの。以前にも書きましたが、このクラスの竿は使い手の資質も求められます。竿の「丁寧な取り扱い」と「限界の見極め」をお願い致します。
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↑たまたま一緒になった他のテスターのプロトと。一番手前が「征龍竿」
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↑紅葉が鮎シーズンの終わりを告げています

by scott1091 | 2008-11-13 21:00 | フナヤオリジナル | Comments(0)

「征龍竿」の価格が変更されました

今回の「征龍竿」の価格変更(¥128,000→¥138,000)は、私が関与するところが大きいので、補足説明をちょっとだけ!

すでに当ブログを読まれている方はご存知のとおり、私が狩野川で「征龍竿」の「プロト2」をテストしたのは10月11~12日。この時点ですでにフナヤさんは価格を発表し、受注を開始しておりました。

「プロト2」に対しての私の感想は、調子的には「プロト1」から格段よくなっているものの、日頃使っている65㌧フルの竿と比較すると・・・。特に竿を抜けてくるような(感性的に伝わってくるとは少し違う)感度が・・・。超硬弾性80㌧カーボンに対する個人的な期待が、過大ではあることは否定できないものの・・・。
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〇日頃、メジャーの30万円クラスを使っている人がどう評価するだろうか?
〇すでに価格が発表されているので、改良してもらう余地はない?
〇プロトの作り直しには時間が掛かるので、来季に間に合わない?
〇現在30万円クラスを使っている私は、割安感があっても買わない?
etc.

そんなことを考えながら、初日の実釣テストは終了。そして二日目は初日の感想をリセットしてテストをスタート。手に馴染んでくると、違和感なく使いこなせるレベルには達しているので、最終的な判断をフナヤさんに預けるかたちとしました。そしてすでに告知のとおり、再度プロトを作ることに決定。

開発責任者から提案された対応策は、カーボン素材の大幅な見直し。これでもコストはかなり上がる。加えて技術的な問題で、素材を見直すには全面的に改良しなければ対応できないという工場からの見解。008.gif
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竿はどこで妥協するかだと思います。しかし私は、常に自分にとって最良のものを使いたいし、メジャーになければ作ってもらいたい。だからこそ2年前、「Super LightⅡ」(以降SLⅡ)にはこだわりました。

竿の能力をフルに引き出し、それを正当に評価できる使い手がはたしてどれくらいいるのか?これは販売する立場では極めて重要なポイント。実は「SLⅡ」も販売サイドに迷惑にならないよう、相応のコストを負担して特別仕様で話を進めておりました。最終的には「SLⅡ」というかたちで標準仕様となりましたが、結果として販売サイドにはコストアップ(=利幅縮小)となってしまいましたね!008.gif
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私は自分で価値があると判断したら、メジャーと同じ価格でもマイナー製品を購入すると言い続けているのは、過去ログにもあるとおり。しかも特許や実用新案がほとんどない釣具業界においては、同じクラスの竿ならマイナーの方が、メジャーより値段が安く設定できるのは明白なのです。

「征龍竿」は自分が使う竿として最良を目指したい。その結果が、今回の値上がりの偽らざる真実です。利幅を圧縮しても納得できる竿をリリースしようと、全面的に同意してくれた開発責任者には、本当にご迷惑をおかけしてしまいました。040.gif
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最後になりましたが、この週末の狩野川の釣況です。私は両日とも上流域で、「征龍竿(早瀬)」の比較ベースとなる「急龍竿(急瀬」)の実釣テストをしました。土曜日は11時から5時間で23尾。日曜日は9時から5時間で同じく23尾でした。狩野川もだいぶ寒くなってきたので、釣行の際は防寒対策をお忘れずに!

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by scott1091 | 2008-10-27 21:01 | フナヤオリジナル | Comments(0)

「60㌧カーボン使用」って、どういう意味ですか?

これからフナヤ・オリジナルのインプレッションを書くにあたり、使用されている素材、すなわち炭素繊維について、素人なりに整理したいと思います。業界関係者の方も当ブログを見て頂いていると思いますので、お気づきの点などあればご指摘頂ければ幸甚です。よろしくお願い致します。

さて先日とある方から、メジャーのカタログにはカーボンの弾性率が表示されていないので、フナヤ・オリジナルと比較ができないとのご指摘がありました。確かにフナヤ・オリジナルは使用しているカーボン弾性率をホームページ上に表示しておりますね!

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そこで簡単に竿作りの工程をご説明致します。まずロッドメーカーは、炭素繊維糸を一定方向に並べて、樹脂でシート状に固めた「プリプレグ(以降カーボンシート)」を素材メーカーから仕入れます。素材メーカーは東レ、東邦テナックス(帝人子会社)、三菱レイヨンが世界市場の約7割を占めていることはよく知られているところですね。

そのカーボンシートに使用される炭素繊維糸の「引張弾性率」が、竿の素材でよく使われるカーボン弾性率です。単位は「kgf/m㎡」や「GPa」で表示されます。「1,000kg=1ton」となりますので、「引張弾性率60,000kgf/m㎡」の炭素繊維糸のシートで作られた竿を、「60㌧カーボン使用」と表現します。
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ここまではかなり単純ですが、カーボンシートは使われている炭素繊維糸の「引張弾性率」だけでは比較できないもう一つの要素があります。それはシートに成型するときに使用する樹脂、すなわちレジンの含有量です。鮎竿で理想とする「より軽く=より硬く」を求めると、当然ながら使用する炭素繊維糸は高弾性のものを使用し、レジンは極力少なくするのが理想となるわけです。(←炭素繊維糸の弾性率が高くなるほど、レジンを減らすのに技術が必要となります。)

ここまで読むと、「な~んだ、要は超高弾性(*1)カーボンシートで竿を作れば最高の竿ができるのね~」とお思いでしょう。しかし竿作りはそんなに単純なものではありません。先に述べたとおり、カーボンシートは一定方向に炭素繊維糸が並んでいるので、シートの向きを組み合わせないと一方向にしか強度がでないのです。

(*1)60㌧以上のカーボンが「超高弾性」に分類されます
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竿作りでは各セクションごとに、マンドレルという芯金にカーボンシートを何層かに分けて巻き、加圧しながらテーピングしてオーブンで加熱します。竿の表面に残っている横筋はこのテーピングの跡。重ねられたカーボンシートは、シートにもともと含浸されている熱硬化性樹脂により接着されます。

実はこのカーボンシートの組み合わせが非常に大切です。竿の開発は、①テーパーデザイン、②使用するカーボン素材、③カーボンシートの組み合わせでしのぎを削ることになります。他社からテーパーデザインを盗むのは実測すれば簡単ですが、使っているカーボン素材とシートの組み合わせは、企業秘密になりえるわけです。
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カーボンシートは同じメーカーのものであれば、弾性率が高くなるほど単価が上がります。したがって同じ調子を、カーボンシートの組み合わせでコストダウンすることも、企業にとっては重要な開発要素になります。

ちなみに市販されているカーボンシートの弾性率は、PAN系(*2)では東レの65㌧が最高ですが、PITCH系(*3)の三菱樹脂には80㌧以上が存在します。しかしレジン量が同一でないことや特性があるので、鮎竿を作る上で80㌧が最良という結論にはなりません。ただ弾性に幅があると、各メーカーの設計者にとっては、シートの組み合わせのバリエーションが広がることは間違いありません。例えば65㌧フルに近い調子を、60㌧+80㌧のコンポジットで作るなどですね。


(*2)アクリル樹脂を繊維化し、特殊な熱処理工程を経て作られる炭素繊維
(*3)石炭や石油産業から生成されるピッチを繊維化し、特殊な熱処理工程を経て作られる炭素繊維

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竿作りの工程は、ほとんど人手による作業ばかり。したがって竿の原価は、①工場での人件費+設備の減価償却費(工賃)と、②カーボン素材の価格でほぼ決まり。メジャーはこれに③営業費(営業担当者の人件費、広告宣伝費、販促費etc.)、④本社共通費の配賦などのコストが上乗せされることになります。

鮎竿は軽く、強くを追求してきた結果、使い勝手(軽量・高感度)と折損は表裏一体なのはご存知のとおり。その理由が「超高弾性低レジン」の多用にあるわけです。同じ人が使えば、メジャーでも高い竿ほど折れる確率が高くなります。竿は折れるものと考える人と、商品である限り折れるものを売ってはいけないと考える人。竿の取り扱いも人によって様々。メーカーはその狭間で、価格帯別にバランスをとっているのが実情だと思います。

これらを踏まえて、インプレッションを読んで頂けたら幸甚です。
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↑いずれも限界を見誤ってしまった結果。超高弾性の竿は使い手の資質も求められます008.gif

by scott1091 | 2008-10-20 21:01 | フナヤオリジナル | Comments(2)

フナヤさんから朗報が届きました!

個人的にとても嬉しい知らせです。

先日のテスト結果を踏まえて、もう一度修正プロトを作ることになりました!
「より良いものを作りたい」というフナヤさんの熱意に感謝です。
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プロト完成は2週間後。狩野川で再度実釣テストを行います。
「征龍竿90」のインプレッションは、最終テスト終了後にまとめますのでお待ちくださいませ。

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実は私の要望はいずれもコストアップに直結するものばかり。すでに価格が発表されているので、内心は仕様変更を検討してもらえるとは思っておりませんでした。

メールに添えられていた開発責任者の、「竿の好みが、考え方が、鮎竿に関してはほぼ同一だと思います」の言葉は重いです。ご期待に応えるべく、狩野川で最後まで頑張りますよ~。006.gif

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すでに「征龍竿90」を予約されている方もいらっしゃるようなので、最終的に価格や重量がアップとなった場合は、撃龍竿のように別バージョンでの対応となってしまうのかな~。008.gif

by scott1091 | 2008-10-16 20:33 | フナヤオリジナル | Comments(2)

来季発売予定の「征龍竿90」をテスト!

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この週末は、来季発売予定のフナヤ・オリジナル「征龍竿90」の実釣テストを行いました。予定では金曜日にプロトが届くはずでしたが、尻栓のネジ切加工が間に合わず土曜日の午前中に到着。実釣テストは11日(土)午後一番からとなりました。
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テストに選んだ場所は、先週下見してある狩野川中流域。昼までは雨が降ったり止んだりでしたが、午後から雨は上がりました。最初のポイントは、掛かったときの竿のベンディングカーブを撮影するために選んだ場所。カメラ担当は釣りもカメラも素人なので、掛ける場所を決めてからカメラポジションを指定。掛かったら合図をして、しばし撮影のための時間を取ってから引き抜く手順です。
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友釣りをする人なら釣り人の動きで掛かったのがわかるものですが、まったくの素人は合図しないとわかりません。また私のコンパクトデジカメは、光学性能は高いもののデジタル一眼のように連写できません。おまけにシャッターにタイムラグがあるので、タイミングが非常に難しい。来年もテストの予定があれば、デジタル一眼を本気で買おうかと思うくらい苦労しました。(笑)

そしてカメラ担当が帰ってからは、撮影ポイントから本格的なテストポイントに移動。規模は小さいものの一定区間に荒瀬、急瀬、早瀬、平瀬があり、実釣テストには最高の条件です。3時間も掛けて、わざわざ実釣テストを見に来られたマルパパさんが見守る中、4時間ほど釣って初日のテストは終了。この日の釣果は21尾。

まずは取り急ぎ、インプレと要望をフナヤさんにフィードバックします。

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日曜日は解禁日並みの混雑でしたが、上流域から下流域までの4箇所でテストを継続。プロトを折ってもよいので、限界点まで曲げるよう依頼されているので、この日の最大魚で実施しました。利き手を上に持ち替えて限界まで竿を絞っておりますが、写真で見るとあまり曲がってないんですよね!でもこの状態を自分から見ると竿は満月です。この日は流れの違いによるオトリの操作性テストを優先して、釣果はジャスト30尾。
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月曜日は午前中に他の竿をテストをしてから、「征龍竿90」の曲がりを素人なりに撮影してみました。使用している錘は100㌘。写真のとおり、先調子に仕上がっているのがわかると思います。

今回のテスト結果を最終製品にフィードバックするかはフナヤさんで検討中です。
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by scott1091 | 2008-10-13 18:09 | フナヤオリジナル | Comments(4)

九頭竜的「鮎竿」に関する考察・・・フナヤ・オリジナル

きた、きた、きた~
掛かり鮎の強烈な引き!


竿を伸(の)されないよう腰を入れて竿の角度を維持すると・・・、
釣り人から見る竿は満月。

か~、これぞ真の男の釣りだぜ~い!
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という状況の竿を、横から客観的に見たのがこの写真。

な~んだ、ぜんぜん曲がってないじゃん!(笑)

この写真はおとりが26㌢、掛かり鮎が27㌢で背掛かり。
背バリを使用です。

 そう、もうお気づきのとおり、釣り人が感じているほど竿は突っ込んではいないのです。特に3~元竿までのパワーをうまく利用できれば、このサイズの鮎でも実際の竿の曲がりはこの程度。もちろん流れによって大きく違いますが・・・。竿はフナヤ・オリジナル「Super Light Ⅱ超硬90(以下SLⅡ)」です。
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↑返す寸前。この鮎は26㌢で腹掛かり

  九頭竜に限らず鮎竿に求めるもの。それは、①掛けるまでの操作性、②掛かりの良さ(ケラレ・バレの少なさ)、そして③掛かり鮎の抜けの良さ、といったところではないでしょうか?当然ながらの竿の調子はトータル・バランスですが、しいてこの条件に一番結びつく要素を上げれば、①自重とモーメントが軽く胴ブレしない先調子、②穂先の硬さと穂持ちバランス、③3~元竿までスムーズな力の伝達と腰折れしないパワー、と思います。

  そして九頭竜の竿選びでもっとも重要なのは、①と③のどちらに主眼を置くか。私の場合、鮎釣りはまず掛けなければ始まらないと思っているので、①=②>③の順番で竿を選んでいます。もちろん全てが揃っている竿が理想ですが、残念ながら九頭竜のような特殊なフィールドでは、現在の高弾性カーボン素材を駆使しても、①と③を完全に両立することができません。

  このブログをご覧の方から、フナヤ・オリジナルについてのお問い合わせを頂くので、私が使ったことがある「撃龍竿 超超硬925(以下撃龍竿)」と「SLⅡ」を例に説明します。簡単に言えば、①に重点を置いたのが「SLⅡ」、③に重点を置いたのが「撃龍竿」。②についてはいずれの竿も穂持ちバランスから、穂先は最適と思われる太さ(SLⅡ1.9㍉、撃龍竿1.85㍉)に設定されています。
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  「SLⅡ」は60~65㌧の高弾性カーボンを使用することで、張りとパワーを実現しておりますが、軽量化のため「撃龍竿」ほどカーボンの巻きに肉厚がないので、絶対的なパワーとトルクが不足します。車で例えれば同じ四駆でも、軽量化のためボンネットにもアルミを採用しているレガシー(*)が「SLⅡ」、ランクル(**)が「撃龍竿」といったところでしょうか?(笑)

(*) 総排気量1,994cc、最大出力260PS、最大トルク35.0kg・.m/rpm
(**)総排気量4,663cc、最大出力288PS、最大トルク45.7kg・m/rpm

  したがって掛けてからの抜きは圧倒的に「撃龍竿」が優位で、九頭竜返しもとてもしやすい。逆に「SLⅡ」は軽くて操作性に優れているため、背バリや5号以下の錘で誘いを掛けたりテンポ良く攻める釣りには優位。「撃龍竿」に比べると鮎が大きいと抜くまでに時間が掛かり、必然的に「返し」の振り幅も大きくなりますが、これは慣れでカバー可能です。今年の9月のように鮎が大きいと、5~10号の錘で極端なシモ竿にするとパワー不足を感じるのは致し方ないでしょう。
 
  しかし普通の人はこれだけ錘をつけると、極端なシモ竿にはしないと思いますし、おとりが廻っていれば錘がここまで必要な場所は九頭竜といえども、そう多くはありませんよね!(*注)
  また、私のように状況に応じて「返し」と「タモ受け」を使い分けたり、「タモ受け」のみをされる方は、一瞬といえども「撃龍竿」を片手で操作するにはかなりの握力と腕力が必要となるのでご注意ください。「撃龍竿」での取り込みは、あくまで「返し」が前提となります。

掛けるまでの「SLⅡ」か、掛けてからの「撃龍竿」か?
はたまた来年発売予定の、その中間を狙った「豪龍竿 超硬90H」か?

 先の車の比較なら、釣行の際の高速道路でのストレスないぶっ飛びを選ぶか、川原での機動性を選ぶかといったところでしょうかね?(笑)

  この時期になると実釣での比較は難しいですが、購入を検討している方は鮎釣りの確かな感覚があるうちに、実物を手に取ってみることをお勧めいたします。
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↑きべっちさん撮影

(*注)
 地元にはこの考え方が根本的に違う方も多い。いわゆるおとりは最初から錘で沈めるという考え方。この方法だと水中糸の抵抗は錘で相殺されるので、細い水中糸を使う必要がありません。仕掛けの特徴は切れるまで使うのを前提に、水中糸はPE0.6号程度。おとりの泳ぎを確保するため、錘とおとりの間隔を広く(最低でも50㌢以上)とるのが一般的です。

  この手の釣りをされる方には、①掛けるまでの操作性も「SLⅡ」より「撃流竿」のほうが優れているという方もおられるので補足しておきます。
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↑連続した写真に見えますが、掛かっているのは全て違う魚。すごく離れた場所から撮影した動画からの転用なので見づらいですがご容赦を!私はどちらが上手でも返せますが、このときは鮎が大きいのでやりとりの際に上手を利き腕に持ち替えていますね(笑)
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by scott1091 | 2007-11-24 17:44 | フナヤオリジナル | Comments(11)

「グランドスラム」を目指して九頭竜へ!その結果は?

  尺鮎ラッシュに沸く今年の九頭竜。地元の方たちも口を揃えて、こんな九頭竜は過去一度もないと・・・。 富士川は台風9号の影響により、友釣りで尺を狙うには絶望的な状況なので、今季狙うなら私の行動範囲では九頭竜しかありません。しかし一番良い週はロンピンでカジキ釣り。次の第三週は、半年前からお願いされていた大会で那珂川へ。残されているのは9月の第四週しかないのです。
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↑掛かりました。竿の曲がりが8月とはぜんぜん違います

  私の記録によれば、九頭竜は友釣りで大型が狙えるのは遅くても9月の第三週まで。昨年は第三週(16~17日)が九頭竜釣行の最後で、数は出たもののすでに型は落ちていました。ましてや9月の第四週・・・。8月にお会いした坂東鮎塾・塾長の「今年はユリも鮎もちょうど1カ月遅れくらいや」という言葉と、Egaoさんから聴いている先週末に釣った鮎の成熟度。そして連日続く残暑と、9月に大水が出ていない状況に望みを託します。

  ということで、今回は好釣果をもたらす妻にカメラマンとして同行してもらい、一路九頭竜に向かいました。まずはおとり店で金曜日の情報を仕入れてから最近の水況を確認。その後コロが入りやすい場所や、コロ仕掛けが根掛かりしやすい場所をEgaoさんに詳しく確認してから中島に入川します。
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  いつものとおりすぐに掛かりますが、慎重に返すもバレてしまいました。その後しばらく鮎から応答なし。しかし掛かるパターンを探っていくうちに、徐々にペースにのります。掛かる鮎はオスが多いですが、まだ若いのでそれなりにおとりが廻ります。経験的にここら辺では毎年大きな鮎が着く場所で待望の大鮎をゲット。しかし最近鮎を見ていないので、サイズの見当がつきません。経験的に「尺かな~」と思う場合は尺ないので、そのままおとりにして本命の底流れが速い「捲くれポイント」に送り出します(この鮎は29㌢でした)。しか~し、当然ながら全然泳がないし底にも入りません。(笑)
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  このポイントを釣るため、再び瀬肩からおとり獲りです。先ほど29㌢が出た石の反対側でまたまた掛かったあと動かない大物の当たり。体制を整えてから鮎を底流れから引き剥がしに掛かると、一気に流芯に乗って掛かり鮎がシモに下がります。腰を入れて強気で竿の角度を維持し、おとりが水から切れるのをひたすら待ちます。おとりが水から出てからチャンスをうかがって、少し掛かり鮎を落としながら波頭を利用して一気に九頭竜返し。鮎が大きいので中ハリスでも掴むと切れる可能性があるので、竿が立った状態で引き抜いてタモ受け。痩せていますが先ほどよりも大きいようなので、おとりにしないでそのまま曳舟へ。

  おとりを確保しているので、再度本命ポイントを狙いますがまったく反応がありません。12時になったので川から上がり、様子を見に来たEgaoさんを交えて楽しい昼食。午前中の釣果は15尾。大きさの目安を確認するため、メジャーで釣った鮎を測定すると、おとりにしなかった鮎が29.5㌢。一度おとりにした鮎が29.0㌢です。これで中島でも十分尺が狙えると確信。午後も違う場所を広く探ってから、夕方再び本命ポイントに移動します。しか~し、またまた反応がありません。川から上がる前に瀬肩でおとり用にメス鮎を稼いで、明日に望みを託します。この日の釣果は27尾でした。
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↑午後の釣果。一番左の鮎は綺麗な海産鮎

  翌日(9月23日)は今回2番目に目星をつけている北島橋カミの岩盤瀬からさらにカミの敷板まで。前回かなりのサイズまで釣れており、昨年も9月に実績があるポイントです。水位は土曜日よりもさらに下がって、どこでも入れるような状況です。天気も良く日差しも真夏を思わせる感じなので、どこも釣り人で一杯。今日もEgaoさんは体調不良で川に入れません。妻と一緒にビデオ撮影してくれるとのことですが・・・。しか~し、ここぜんぜん釣れません。

  午前中何とか7尾を釣って、そのうち2尾はビデオ撮影に成功するも尺は出そうもありません。午後から飯島を見に行きますが、本命の堰堤カミと三番瀬の瀬尻は人が多くては入れそうにありません。少し体調が回復したEgaoさんも午後から川に入るということなので、最後のポイントは昨日に引き続いて中島に決定。おとりは十分あるので、一緒に川を切って狙いの場所にダイレクトに入りました。

  しかし昨日攻めていないその場所は、Egaoさんの三連発のみ。他の場所は昨日も入っているので、釣れる鮎が一回り小さくなりました。夕方の地合待ちでおとりをつなぎながら、そのときを待ちます。16時過ぎに一度本命ポイントに竿を挿しますが、やっぱり反応なし。昨日よりも水が落ちて状況は良くありません。通常であれば17時に川から上がるのですが、今日はEgaoさんの都合で17時半まで釣る予定です。二人ともやや中だるみのなか、まず私が大きなメスのおとりで小さな銀ピカのオスを釣ります。そうこうしていると返すように17時過ぎ、Egaoさんが瀬肩で綺麗なメスをゲット。あの場所ならおとりが変われば17時半まで入れ掛かりとなりそうなので、私は腹を決めて本命ポイントで最後まで釣ることにします。

  仕掛けを確認してから、おとりを流れに馴染ませて狙いの波に鮎を引き上げると・・・。次の瞬間、竿先が大きくガンガンと二回叩かれるように引き込まれたあと、まったく動かなくなりました。足場を確認してから体制を整えて竿を絞りますが全然動きません。さらに竿を絞って底流れから剥がすと掛かり鮎は一気に流芯に乗ってシモに下がります。このままではのされてしまうので、自分の真下の流れの緩いすじに強引に鮎を誘導すると、すんなり寄ってきます。このまま引き抜いてしまおうと竿を一気に絞ると、何とすごいトルクで反対側の深い流芯にじわじわと潜っていきました。こうなるともう上がってきません。

  右手が痺れてきたので一度竿尻を腰に当て、左手で竿を絞ったまま右手を開放。何度か右手を振ってから竿を持ち直し、さらに竿を絞って底流に張り付いた鮎を表面の流れまで持ち上げます。このサイズでは中ハリスを直接持つのは不安なので、竿の角度が完全に立つまで寄せてから持ち上げるように引き抜いてタモ受けしました。タモに入った鮎の状態を確認してから、ハリを外さずに曳船を陸における場所まで移動。そこでハリを外して慎重に曳船に入れます。

  私はこれで納竿。Egaoさんが竿を畳むのを待って、車に戻ってからおとり缶に移してサイズを計測。最後の最後でこの二日ずっと狙っていた本命ポイントで尺達成です。
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↑腹の傷は他の人のもの。反対側にも大きな掛かり傷がありましたが、剥製は片面で標準は左向きなのでラッキーでしたね!

  後から振り返ると、一部始終を見ていたEgaoさんはかなり滑稽なシーンを目撃したのではと思います。今後酒の肴になりそうで怖いですね!右岸側の流芯に潜られたのを見て、「もう獲れないだろうと思った!」なんて言ってたし・・・。(怒)

  今回の好転スパイラルを整理すると、以下のような感じです。いずれにしてもEgaoさんの関与なくしては釣れなかったですね!心から御礼申し上げます。この日の釣果は16尾でした。

①朝おとり店で、Egaoさんが地元名手に尺鮎が狙える場所を確認。そこに私の本命ポイントに近い場所があった
②飯島が混んでいて、午後からそこに移動することに
③Egaoさんの予定で17時半までは釣りをすることに 
④時間を見ようと時計を探すと、ベルトに着けた時計がない。時間がわからないと落ち着いて釣りができないので、移動してきた場所を探すと川底で時計を発見。ここでツキを感じた
⑤17時少し前に手ごろな大きさで、よく泳ぐ銀ピカ鮎をゲット
⑥Egaoさんが17時10分に瀬肩でメス鮎をゲット。入れ掛かりが期待されるので、対岸にいる私は17時半までは川切りできない状況に・・・
⑦必然的に残されたポイントは、昨日からまったく釣れていない本命ポイントのみ・・・
⑧最高の背掛かりで掛かりも深かった。しかもおとりが小さい
⑨少し前に、付糸と中ハリスを交換していた
⑩精神的に最後まで冷静かつ強気だった(と思う・・・)

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↑二日目に利用した「平尾ペンション」。この時期は宿泊客の半分以上が鮎釣りで、おとりを活ける生簀もありました。今回は夕食は利用しませんでしたが、朝食はペンションならでのメニューで美味しかったですよ!一泊朝食付で¥7,000/人でした
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↑秋の味覚、新米。コシヒカリの原産が福井なのはあまり知られていないところ。玄米の状態で購入し、少しづつ精米して食べるのがポイントです

by scott1091 | 2007-09-25 23:46 | フナヤオリジナル | Comments(4)

「Super Light Ⅱ 超硬90 カスタム」、ついに完成!

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ついに仕上がってきました。思い起こせば昨年の9月、フナヤさんからプロト・モデルをお借りしたのが始まりでした。

試用した竿はフナヤ・オリジナルの「Super Light 超硬90」と「Super Hard超超硬925」の2本。たった一日九頭竜で使っただけですが、ブログに記載した私の感想を踏まえて、フナヤさんが理想に近づけるべく、「Super Light 超硬90」の改良パーツ製作にトライしてくださるということに!

その改良パーツが完成してきたのが昨年の10月末。遅くても11月初めに間に合わせるということだったので、感覚を鈍らせないよう竿を納めず釣りを継続しておりました。そして10月29日/狩野川、11月4日/富士川の二河川で実釣テストを実施。掛かる鮎のサイズが九頭竜よりも小さいため、抜き調子についてはさらに別途、ダミーによるテストも行いました。

テストの感想は、2~3番が補強されたことにより竿全体のブレが低減し、感度も向上しました。また2~3番が曲がりにくくなった分、4番以降に曲げ応力が大きく伝達しますので、結果として竿の太い部分で曲げを復元(竿を起こす)することから、竿全体のパワーもアップしております。

最終的にこれらの結果を踏まえて、今年の製品は改良パーツによるマイナーチェンジが決定!竿にレタリングされたモデル名も、「Super Light」から「Super Light Ⅱ」に変更されました。
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最後に竿の塗装ですが、製品は赤と黒のツートン・カラーで、写真の塗装は特注です。少しでも軽量化を図るべく、玉口周辺以外はNP(ノンペイント)工法となっています。しかし九頭竜は平水でも細かい砂が流れているので、流し竿で取り込むと格納時に細かい砂でカーボン素材に傷がつく懸念があります。

また塗装がないので通常よりも慎重に扱わなければならないので、使い方が粗くなる超硬竿にはあまりお勧めしませんので念のため。しかしクリアー全塗装の竿とは感度がまったく違うので、私はNP工法がベストだと思っています006.gif

今の時期の感覚では、超硬(not超超硬)といえどガチガチに感じますし、300㌘とはいえ重く感じます。昨年10月、狩野川の小さい鮎でテストしていた私は天才?と思うほどたった半年で感覚が鈍ってしまうもの。皆様も竿を選ぶ際は、極力シーズン中に振ってみることをお勧め致します。

by scott1091 | 2007-07-14 13:13 | フナヤオリジナル | Comments(0)

貸切の富士川です(Super Light 超硬90の改良パーツ・テスト②)

  この時期はおとり鮎がとても重要なので、銀ピカのメス鮎を4尾(海産蓄養で20㌢前後)購入して釣り場に向かいました。昨日西沢渓谷の紅葉を見た帰りに富士川を川見した感じでは、石色は断然静岡側の方が良かったので静岡側に入ります。ここにきてやっと静岡側も混雑が一段落し、東名高速と第二東名高速付近を除けばどこもがら空き。先週に引き続き竿(フナヤ・オリジナル「Super Light 超硬90」)のテストのため、静岡側でもっとも落差のある荒瀬に入りました。私の他には対岸に釣り人が一人。先々週あれだけ人が多かったのが嘘のようです。しか~し、見える鮎はかなり少なくなりましたが、ハミあとはまだまだ多い状況です。
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  最初は流れの緩い場所から釣りますが予想どおり掛りません。この時期としてはかなり荒い瀬に移動し、おとりを止めて待つと最初の一尾目が掛りました。じっくりと竿の曲がりや角度を確認しながら竿を徐々に絞り、水が切れたあとは返した際の鮎のはね上がりを確認します。さらに背バリ、錘を交互に使用して竿の感度や曲がりを確認。おとりは十分にあるので、掛りどころが悪い鮎もバレを恐れずに竿を絞って竿の曲がりを確認しました。写真のような荒瀬なので当然オスが多いのですが、腹ボテのメスも混じってこの時期としてはかなり楽しい釣りができました。
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↑どこも陸バミだらけ。富士川は今年初めて訪れた川だが、鮎がいかに多かったかを物語っている。来年も今年と同じくらい遡上があることを願います
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  今日の釣果はオスとメス半々くらい。最大で23㌢で合計13尾。荒瀬で竿を曲げることができれば十分と思っていたので、期待以上の釣果です。鮎の大きさに差はありますが改良パーツにより、自分なりに納得できるレベルに近づいた感じです。この竿の最終的な結論は来年9月の九頭竜で出すこととして、今年はこれで竿を納めたいと思います。最後になりますが、改良パーツ作成にご協力いただきましたS.Y.氏に心から御礼申し上げます。
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↑帰りがけの川原に咲いていました

by scott1091 | 2006-11-04 19:16 | フナヤオリジナル | Comments(0)

え!まだ鮎釣り?(Super Light 超硬90の改良パーツ・テスト①)

  今日は富士川に行く予定でしたが、体調があまり良くなかったので昼から狩野川に行ってきました。例年なら10月中旬には竿を納めるのですが、今年は竿の改良パーツ・テストのためにまだ頑張っています。この改良パーツは、私の熱意に共感してくれた方がメーカーにお願いして作ってくれたもので、10月末までにサンプルを送ってくれるとのことだったので、感覚を鈍らせないよう今日まで頑張ってきました。

  さっそく改良パーツに替えると、「振り調子」はかなり振幅の減衰速度が速くなり、3番の軟さが改善された感じです。超硬ロッドなので荒瀬で23㌢以上の鮎を釣りたいところですが、この時期では贅沢は言えません。錘の「曳き調子」を見たいので、下流部のもっとも水が絞られている場所を選定し、行きつけのおとり屋さんでメス鮎のみ3尾選って川に入りました。
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↑水量を考えると大見川合流点よりシモ。この場所は岩盤で流れが絞られている

  鮎のサイズは最大で21㌢。超硬ロッドで曳き合うにはあまりにも小さいサイズですが、今日は風が無かったのでそれなりに竿の曲がりなどをチェックすることが出来ました。改良パーツを使用する前に比べると、3番よりも上がかなり安定した感じで、竿の感度は間違いなく良くなっている印象です。鮎のサイズが小さいので、「返し調子」の結論を出すことが出来なかったので、次の三連休で再度富士川でテストする予定です。

  どこかのパーツを補強すれば予期せぬ場所が曲がったり、今まで気にならなかったセクションが気になったり。竿はトータル・バランスということを身をもって感じました。各セクションのテーパー・デザインや切りの長さ、カーボン素材(トン数)の組み合わせなど、メーカーの開発担当者の苦労が窺えます。
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↑本日の釣果は27尾。もう少し大きいと良いのですが・・・
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↑塗装されていない2番、3番が改良パーツ。背景にオレンジの秋桜を入れてみました

by scott1091 | 2006-10-29 19:59 | フナヤオリジナル | Comments(0)