16年使ったメガネフレームを磨く!

個人の好みや顔の形に大きく左右されるものですが、私にとって最高のメガネフレームは「999.9」の「S-48T」。その後も「999.9」の違うフレームを愛用していますし、他のメーカーもフォローしていますが、残念ながらこれ以上のフレームに出会ったことがありません。


直近の「TALEX」は「999.9」の「S-806T」で作りましたが、このフレームも廃盤になっていないものの、次期入荷は未定とのこと。「999.9」はこのようにカタログに掲載されていても、すでにメーカー在庫がないモデルが多いため、気に入ったフレームは必ず2本買うようにしています。


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S-48T」はTALEXの「トゥルービュースポーツ」と「イーズ グリーン」に使用。「S-806T」は近くの作業用メガネと、鮎用に作った度が一段強いTALEXの「トゥルービュー スポーツ」に使っています。しかし年齢的に老眼が進み、鮎用の「トゥルービュー スポーツ」では「Apple Watch」でLINEが読みにくい。


またフライは鮎よりも近くを見ることが多いため、今まで使っていた度の弱い「トゥルービュー スポーツ」を作り変えることにしました。しかし問題になるのがフレーム。私の顔型や好みにあわせて探してもらいましたが、やはり気に入ったフレームがなかなかみつかりません。


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ちなみに今まで使っていた「トゥルービュー スポーツ」の作り替えが必要な理由は、一番は偏光率の劣化。すでにブログでも書いていますが、昨年の鮎釣りで底石が今までのように見えないことに気がつきました。そして妻のものと比較すると、色抜けも顕著で紫外線カット率も低下しているのは間違いなし。


こうなると3月の解禁に間に合わせるには、手持ちの「S-48T」を使うしかありません。一番使用頻度が多い「ダークグレーマット×レッドグラデーション」は2004年、「チタンシャーリング×グリーングラデーション」が2009年に購入したもの。すでに16年と11年が経過しています。


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使用頻度が圧倒的に少ない「グリーングラデーション」は新品といってもわからない状態ですが、問題は一番お気に入りの「レッドグラデーション」。セル部分は磨けるので艶は取り戻せますが、汗と紫外線による劣化でモダン部分にヒビが見られます。このまま使い続けるとヒビがより深くなります。


そこでこれらのヒビをすべて削り取れるようであれば、再利用することにしました。右のモダンのヒビが深いのでどうかな~と思いましたが、「S-48T」の初期ロットは後期ロットよりもモダンに厚みがあるので、しっかり削り込んでも後期ロットの「グリーングラデーション」よりも厚みがあるくらいです。


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他にも目に見えないような微細なヒビもすべて削り、ここから600→800150020004000800015000番の紙やすりで仕上げていきます。最後は「仕上げ目」のコンパウンドで磨き。これでピカピカと喜ぶのは早計で、中性洗剤でコンパウンドに含まれる油分をしっかり洗い流して、やっと表面の点検が正確にできます。


表面に微細なヘアー上の傷が残っているようであれば、「細目」のコンパウンドで再度しっかり磨いてから、また「仕上げ目」で磨きます。これでくもりや光を当てて気になる乱反射がなければ完成。ここまでこのフレームに手を入れるのは初めてですが、5年に1回くらいしっかり磨きを入れれば、プラスチックフレームはこれくらい長く使えます。


フロント、リム、ブリッジについては、私はメガネを硬いところにはおかないので、他のメガネについてもほぼ無傷。そのためテンプルだけ再生できれば、ほぼ新品と同じ状態になります。


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今回磨き上げて感じたのは「レッドグラデーション」が「オレンジグラデーション」になっていること。モダン部分以外は磨いただけなので、これは紫外線による退色、すなわち色あせによるものでしょう。16年間釣りのときはいつも着用し、しかも鮎釣りは炎天下なので致し方ありません。


使用頻度が多い「トゥルービュー スポーツ」を「グリーングラデーション」で作り、「イーズ グリーン」のレンズを磨いた「レッドグラデーション」に移植することも考えましたが、この仕上がりであればもう10年くらいは使えそうです。TALEXのオーダーはもちろん「レジーナオプチカル」。


これとは別に人生初のオール・プラスティックフレームで、夜間運転用に1本オーダーしました。プラスティックフレームはノーズパッドの調整代がほとんどないため、私はまつげが当たるので敬遠してきましたが、今回のフレームは仰向けで寝ない限りは当たりません。TALEXの納期はいつものとおり約3週間なので、解禁には間に合いそうです!


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by scott1091 | 2020-01-28 19:18 | TALEX | Comments(0)