白川郷と飛騨高山を訪ねて!

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いつも神通川に行く途中で通過する東海北陸道の白川郷IC。かつては山深く秘境と言われた白川郷も、東海北陸道の全線開通でとても身近な世界文化遺産になりました。しかし鮎釣りシーズン中に途中下車することはまずないので、紅葉シーズンに合わせて白川郷を訪ねます。

外国人観光客も多く、観光バスが到着する時間になると非常に混雑するとのこと。「村営せせらぎ公園駐車場(500円)」が8時からオープンするので、その前に白川郷定番の撮影スポット「荻町城跡展望台」へ。9時以降になるとシャトルバス(毎時00、20、40分)が運航するので、団体客は白川郷を見学してから上がる人が多いようです。
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↑白川郷

展望台には駐車場(無料)が10台分くらいしかありませんが、8時過ぎに行っても入れ替わりで常時2~3台でした。白川郷のメーン道路である156号線は9~16時は観光車両は進入禁止となるので、車と合掌造りの家を一緒に写真に収めたかったので8時半に白川郷エリアを往復。9時前にせせらぎ駐車場に入ります。

この時点では誘導員はゲート前に1人と駐車上内に2人。庄川を渡る吊り橋「であい橋」の近くに停められましたが、帰る頃にはほぼ満車で場内の誘導員も増員され、バイパス156号線に出るところにも誘導員が4人配置されていました。世界文化遺産に指定されてまもなく20周年ということで、観光客の受け入れ態勢は万全です。
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↑白川郷

我々は混雑する前を前を移動する感じで、重要文化財に指定された古民家(一律300円)もほぼ二人だけで見学できました。紅葉は山にカエデやモミジがないので赤が少ないですが、ちょうど見ごろくらいでしょうか。路地を流れる用水や池にはコイと一緒に大きなニジマスが泳いでいます。

白川郷内の民宿を利用する外国人は英語圏の人が多く、アジアの観光客はほぼバスツアー。異文化や生活を体験するということでは、合掌造りの家に泊まるのが一番でしょう。英語圏の人はツアーを利用しない人が多いのも、旅行へのスタンスの違いを感じます。
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↑白川郷

11時に駐車場を出て、次の目的地である飛騨高山へ。東海北陸道の白川郷ICで乗り、飛騨清見ICで降りますが、料金所前でシートベルトの取締中。出口付近はコーナーがきついので、車が低速になることもあって警察官としっかり目があいました。我々は問題ありませんが、2台が切符を切られていました。

飛騨高山は駐車場が少ないとのことなので、ICを出てすぐにある「道の駅 ななもり清見」で昼食。我々は店内にすぐ入れましたが、食べ終わる頃には案内を待つ人で混雑していました。飛騨牛A5、A4級の肉を使っているとのことで、「飛騨牛朴葉味噌焼肉御膳(1,810円)」と「飛騨牛カルビ定食(1,870円)」を食べました。
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↑飛騨の里

混雑がひどくなった駐車場を出て、次の目的地である「飛騨の里」へ。通常であれば駐車場で300円徴収されるようですが、この日は「飛騨の里まつり」と「飛騨高山 新そばまつり」が開催されていたので市民が多く無料。入場料が700円と高いですが、高山市民は免許証などの証明書があれば無料とのことです。

観光客というよりも「新そばまつり」が目的の市民で混雑しており、見学できる古民家はほとんど人がいない状態。工芸品作りの実演をしている職人からゆっくり話を伺うことができました。特に一位一刀彫については、イチイの木について知ることができました。これがこの後の買い物で役に立ちます。
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↑飛騨の里

飛騨高山の観光といえば小京都と称される「古い町並み(さんまち通り)」。そして特産品の買い物が楽しめる「宮川朝市」と「陣屋朝市」でしょう。これが翌日の主たる目的なので、チェックインする前に古い町並みを下見に行きます。事前の情報通り、近いところにある駐車場は混雑していました。

時間は14時半でしたが、古い町並みは台湾や中国からの団体客で一杯でした。インバウンド需要が日本の個人消費をけん引していることは間違いありませんが、沿道の店で買い物しているのはほとんどが日本人。家電製品やブランド品の爆買いは有名ですが、特産品や民芸品にあまり恩恵はないのかもしれません。
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↑飛騨高山の古い町並み

人が多くて写真が撮れるような状況ではないので、重たい日本酒と宿で飲む地ビール「飛騨高山麦酒」を購入して15時半にチャックイン。食事の前に風呂に行くと家族風呂も大浴場もガ~ラガラ。高層階にあるので露天風呂は外からの目隠しはなく、内風呂もガラス張りなので似たようなもの。前日に降った雪で白くなった乗鞍岳や北アルプスが一望できました。

この週は高山に本部がある宗教団体の年に一回開催されるパレードと重なり、宿は世界各国から参加している教徒で一杯でした。その関係で一般客の夕食は17時30分から、翌日の朝食は7時30分からの指定となります。11月から朝市開始が30分遅くなって7時からとのことなので、朝食を食べてチェックアウトしてから観光へ。少し歩きますが、車は宿にそのまま置かせてもらいました。
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↑飛騨高山の古い町並み

まずは「陣屋朝市」で品物を確認。重たいものは帰りにここで買うことに。古い街並みで買い物したかったお店は8時からすでに開いており、軽いものなので宮川朝市の前に購入。前日すでに下見しているので、効率よく買い物ができます。そして宮川朝市では特産品の赤かぶ漬け、飛騨味噌、探していた六角箸より持ちやすい五角箸を購入。

これで帰りに陣屋朝市で飛騨りんごを購入すれば終了。まだ時間があるので再び「古い街並みを」散策しながら戻り、美味しそうな手焼きせんべいを購入した後、小さな一位一刀彫の店に。飛騨の里でふくろうの根付を買いましたが、ほおずきの根付を探していました。土産物店でも売られていますが、欲しかったのはイチイの木目を活かしたものです。
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↑飛騨高山の古い町並み

飛騨の里で職人から教えてもらったのですが、イチイは赤太(内側の心材、赤みがかっている)と白太(外側の辺材、白みがかっている)からなり、この色合いが出ているものを探していました。安いものではありませんが、いくつかある中から一番形と色合いの良いものを選びます。

その後陣屋朝市でりんごを購入したので一度車に戻り、駅前にある蕎麦屋へ。飛騨産のそば粉を挽いて作った十割そばを食べます。この時期は店主が採ってきたキノコで作る「きのこ鍋」が知る人ぞ知る限定メニューとのこと。15時がラストオーダーなので、夕飯にゆっくり食べるというわけにはいかないようです。
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飛騨高山の民芸品は「さるぼぼ」に「一位一刀彫」。特産品は「飛騨牛」と「赤かぶ漬け」、「地酒」といったところ。旅行中にも「飛騨牛」は食べましたが、駅の近くに「JAひだグループ」の焼肉店兼直売所があったのでここで飛騨牛も購入。これでおみやげは十分です。

帰途はこの旅行の目的の一つでもある安房トンネル・ルートで帰りました。神通川に行くなら中央高速経由のこのルートの方が距離が近いので、神奈川や東京から行く人は定番ルート。私も勧められたことがありますが、夜間に一般道を走るリスクを考えると…。今回昼間に走ってみましたが、私が夜走ることは100%なさそうです。

鮎釣りに行く庄川や神通川の上流ということで、色々な意味で感慨深い旅行となりました。これを読んだ皆様も、観光でぜひ訪ねてみてください!鮎釣りのシーズンを考えると、雪が降る前の紅葉シーズンか、緑が映える田植えシーズンがお勧めです。
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↑一位一刀彫の根付

by scott1091 | 2015-11-01 19:43 | 旅行 | Comments(0)