魔法の杖を買いました!

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2010年に購入した「Scott G2 772/4」。これに3番ラインを乗せて山岳渓流で使っています。竿先が利いて近距離の投射性能もすこぶる高いのですが、反面で私のようにキャスティングが下手だと距離を投げるとリーダーコントロールが難しくなります。

表現が難しいのですが、手首の微妙な動きが竿先を通じてリーダーを捻る感じ。調子の良いときはリーダーを操るようにビシバシ狙った場所にフライが入るのですが、悪いときはグリップの握り方を変えて騙し騙し投げるようになります。こんなときはここ一番のときに一発で決まらず、二投目でフライを見られてGoneとなることが多い。

もともと「772」の前は4番を使っていたので、使っていない4番ラインの在庫もある。そこで「772」と同じように「773」に4番を乗せるつもりで出物を探していました。しかし日本の渓流は3番神話があるのでオークションの出品も少ないし、程度の良いものはリーズナブルな価格になりません。021.gif
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そんなこんなで月日が経ってしまいましたが、縁あって新品の「Scott G2 774/4」を購入しました。標準仕様の「774」のリールシートは「アップロックスクリュー」ですが、入手したものは特注された「キャップアンドリング」のもの。

前モデルの「Scott G 803/3JS」と「Scott G 804/3JS」を持っているので、山岳渓流では少し硬すぎるのではと悩んで購入を見送った経緯があります。竿が家に届いたのが土曜の夕方だったので、初下ろしは日曜日。最近は「772」に合わせたフックセレクトとなっているので、太軸で巻いたパターンもフライボックスに追加します。

日曜の状況は後回しにして、ここからはいつもの備忘録。

すっかり暖かくなって、里山の山菜は一気に芽吹きました。今週を逃すと大好きな「タラノ芽」が食べられなくなるので、土曜は釣果度外視でタラノキが多い沢に入りました。しかし日当たりの良い場所はかなり大きくなっており、残っているのは取りにくいところばかり。
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釣りそっちのけで木を傷めないように格闘して、何とか天婦羅1回分を収獲しました。釣りの方は幅広のアマゴが竿を絞ってくれたのは最初だけ。さらに2箇所転戦するも数・型ともに奮わず。最後の沢は昨年はよく釣れたのですが、林道工事で泥が大量に流入して水生昆虫にも住みにくい環境になっていました。
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翌日の日曜は天気予報どおり曇り後雨。天気が悪いのと、この日は18時から予定が入っているのであまりハードな場所には入れません。前夜に「774」用に「J Stream DT-4」を真ん中でカットして、これまたシューティングライン「0.25SL」を半分にカットしたものをつなぎました。リールはお気に入りの「Water works P-1」。

「774」は思ったよりもバットが細いですし、天井に当てて竿を曲げるとよく曲がります。全体的に「G804JS」よりも柔らかい感じですが、キャスティングのときの張りはやはり「772」とはまったく違います。至近距離で4番ラインの乗りが感じられるかが心配でしたが、この点は問題なし。私のインプレは竿の調子は「772」と「774」は別物です。
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リーダーシステムは「772」と同じ仕様ですが、キャスティングの直進性は気持ちよいくらい。慣れるまでフライが穂先に絡むトラブルがありましたが、これはループがタイトなのでリストダウンの大きさで調整します。アワセのタイミングやアワセ切れの問題もなく、この日は不思議と大型が連発。まさに験の良い竿となりました。

「772」では大型のイワナを掛けると、エゴに潜るのを抑えるのにバットに手を添えるようでしたが、「774」であれば鬼に金棒でしょう。「G804JS」ではフォルスキャストが多くなると指にマメができそうでしたが、「774」の方がしなやかな感じです。
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この日は竿と一緒に撮影するサイズも釣れて最高の内容。ちょうど切り上げるくらいに雨が降り始め、最高のタイミングで脱渓しました。余裕で17時に帰宅できると目論んでいましたが、思わぬところに落とし穴が・・・。008.gif

山を降りているときに、道路の段差でまさかのパンク。最近の車はスペアータイヤが積まれていないので、パンク修理キットで対応するしかありません。修理キットを使うとタイヤ修理できなくなりますが、山の中なので背に腹は代えられません。携帯が圏内なのが救いで、いざとなればJAFを呼ぶしかありません。
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そして修理キットを使った結果、液モレでサイドウォールに5㍉くらいの亀裂を発見。これでは修理キットでは対応できないのでJAFに電話を入れます。しかし「日曜の夕方+山の中」なので3時間待ちとのこと。とりあえずレッカーを依頼するも、問題は車をどこに運んでもらうか?修理キットを使ってしまったので、新品のタイヤに交換しないと車は走れません。

18時にはとても帰れそうにないので現状を妻に連絡。そして近くに住んでいる友人に電話をして「SOS」。スペアータイヤでも何でもよいので私の車に合うタイヤを探してくれるよう依頼します。しかし友人が知り合いの店に当たったところ、最近は修理工場でもスペアータイヤは引く手あまたとのこと。
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そんな状況にもかかわらずタイヤを探して、約1時間後に現場に駆けつけてくれました。玩具みたいなジャッキと限定車についているアンダースポイラーに苦慮しながら、暗くなる前にタイヤを交換。18時からの予定には40分遅れで何とか到着することができました。

この日は娘の入学祝いで「Ristorante Primavera」。メニューは一つですが、普通に食べても2時間半は掛かるフルコース。プレートはもちろんナイフやフォークも温めてサーブされます。イタリアンですがフレンチに限りなく近い感じ。グラスは水も含めて全てリーデル製。料理に合わせた食器もおしゃれで、店内の雰囲気も落ち着いています。女性同伴の人にはお勧めしまっせ!
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「774」の使い勝手は最高!パンクも友人のリカバリーで帳消し。また私が留守にもかかわらず、「ぷるみえーる」の「半熟ぷりんロール」を届けてくださったマルパパさん、本当にありがとうございました。040.gif

by scott1091 | 2013-03-31 21:23 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(2)

Commented by ariari at 2013-04-03 09:03 x
お疲れ様です、災難でしたねぇ~、コストの関係か、はたまたタイヤ交換出来ない人が多いからなのかスペアを積んでない車多いですね、少し大きな穴やサイドをパンクさせたら修理キットでは再生不能ですよね。さてザルの中の海老はひょっとしてオオコシオリエビじゃないですか?こちらでは蜘蛛に似ているのでクモエビの名前で売ってますよ、海老みたいなカニみたいな不思議な味ですね。ちなみにタラの芽は私は体中に発疹出て全くダメ、山ウドは大丈夫なんですが。。。どちらも我が家の庭に生えてます、しかも植えてもいないのに(笑)。
Commented by scott1091 at 2013-04-03 21:33
色々話を聞いてみると、タイヤ修理キットは使わないのが正解みたいです。最近のタイヤは、これで修理できるようなパンクの方が少ないというのが結論。ハイブリット車はスペースの問題があるのでしょうが、ガソリン車でもスペアータイヤを積まなくなった理由は燃費向上のための軽量化だと思います。

エビはさりげなく写真に入れたのですが、これに気づくのはariariさんくらいでしょう。しかも標準和名までご存知とは本当に通ですなぁ~。伊豆では「ガサエビ」とか「ガザエビ」と呼ぶようですが、ご指摘のとおり「オオコシオリエビ」です。漁協に「アカザエビ」を買いに行ったときに、半端ものを興味本位で買ってきたしだいです。

庭にタラノキもヤマウドも生えているなんて・・・。それって庭ではなくて山を持っているのと違いまっか?ariariさんは海産物を買うことがないでしょうから、自給自足の生活ができそうで羨ましい。送って頂いたヒラスズキ、クロムツ、天然マガキはも~最高です!口にできない高級食材ばかりで、ここ数日は家に帰るのが楽しみ。ありがとうございました!