いよいよ連休後半の最終日。午後は大荒れの天気・・・

我が家の週末は朝が早い。娘が一番早く起きて、次が私。私は釣り、娘は部活の練習のため、まずは天気予報をチェックするのが週末の日課です。前日の予報に反して、朝は完全なピーカン。こりゃ~最高の天気じゃんとのん気なことを言うと、すかさず娘が「雷雨になるから山は止めた方がよいでしょう」って予報だよ~。

これを聞いて、さすがの私も怯みました。過去に山での雷雨経験が2回ありますが、その1回はさすがに怖かった。稲妻が上から下ではなくほぼ水平に走る感じで、近くに落雷したときは天地がひっくり返るような衝撃。落雷した木からの放電は、濡れた岩や水が流れる登山道を伝うこともあるので、こうすれば安全という絶対的な対策がありません。
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問題はどこで落雷に遭遇するかですが、高い所よりは谷にいる方がまし。しかし落雷は寒冷前線にともなう発達した積乱雲により発生するので、土砂降りの雨になることも予想されます。こうなると沢は危険なので、エスケープ・ルートを確保しておかないと一時的に待機する心の余裕が持てません。お気楽な私が真剣に悩むくらい、山の落雷は逃げ場がないのです。

こんな状況ではありますが、連休最終日の仕上げなので入山します。万が一のことを考えてカラビナなどの金属類は車にデポし、前線通過後の急激な冷え込みに対応するためフリースを装備に加えます。前日よりは気温が低いものの、午前中は歩くと汗ばむくらいの陽気です。

天候の様子見で出発が遅れたのが悔やまれますが、天気が急変したら潔く撤収です。時折日が翳って冷たい風が吹くようになると、いよいよ前線が近づいている証拠。最近の天気予報は正確です。ちょうどこの日一番の魚を撮影しようとしたとき、谷間から見える空の色が急変。フラッシュを使わないで撮影できるギリギリの照度。F値が絞れないので、被写界深度は期待できません。
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遠くで雷鳴がとどろき始めたので、いつまでもカメラを持っているわけにはいきません。手早く撮影して、急いで道具を片付けて身支度を整えます。稲光と雷鳴の間隔をカウントしながら降下を開始。しかしその間隔はどんどん短くなるので、周囲に高い木がない場所で一時待機。あっという間に雹が降り始め、地面に氷の玉が飛び跳ねます。

これをやり過ごすと、こんどはダウンバースト。強風でちぎれた若葉が、谷間を吹き抜けていきます。雷鳴が遠ざかるのを確認してからやっと降下を再開。いつの間にか土砂降りの雨となり、沢にゴミが流れ始めます。しかし雨の降り方が経験にないほどひどくならないので、エスケープルートを使わなくても脱渓可能と判断しました。
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この前線が通り過ぎると、急速な天気の回復とともに冷え込んできます。日が差すと顔は汗ばみますが、風が冷たく濡れた服で奪われる気化熱は半端ではありません。途中からフリースを着て歩きますが、車に戻るころには手が悴んで、リュックのバックルをすんなり外せないような状態になっていました。

帰りの車のエアコンは、設定温度29℃。冷えた体はエアコンくらいでは温まらないので、風呂に入ってやっと落ち着きました。後半は天気に恵まれませんでしたが、よく遊び、よく食べ、よく飲んだ黄金週間。渓流シーズンも残すところ一週です。

by scott1091 | 2012-05-06 21:48 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(4)

Commented by 高橋です at 2012-05-09 12:54 x
渓流釣りですか ?
新緑の季節は山は最高ですね。 渓流釣りは約15年行ってません!
今年のGwは山菜三昧してました ウド ネマガリ竹 蕨 コゴミ 孟宗竹 タラノ芽 等々 また神通でお逢いしましょう
Commented by ariari at 2012-05-09 14:46 x
お疲れ様です、渓魚も体調を取り戻しつつある魚体になってきたように見受けられますね。さて海のほうもそろそろ夏の海へと移行しつつあり、イサキの卵もパンパン、上りカツオも上がり出しました。が!私はヒラ鈴木さんですわ。なかなか手ごわいですがルアーを見られる前に食わす!今それを勉強中です。tomoさんはそろそろ鮎モードでしょうか?
Commented by scott1091 at 2012-05-10 21:56
高橋さん、こんばんは。

筍は大好物なのでよく採りに行きますが、こちらはモウソウチクと6月初めのマタケくらいです。もしネマガリタケが自生していれば、渓流半分で山菜採りに熱中していると思いますよ~。それくらい美味しいですものね!

そうそう、「鮎釣り2012」で勇士を拝見させて頂きました。
今年も神通でお会いできるとよいですね!
Commented by scott1091 at 2012-05-10 21:59
ariariさん、こんばんは!

私もariariさんと同じ環境であれば、この時期はヒラスズキに熱中していると思います。参考にはなりませんが、フライは定位する魚まで流す距離が長いと、じっくり見られて見切られることが多くなります。逆に短すぎると下流に向かって追い食いして、結果としてフライを咥えそこなったり、人影に気づかれたり。やはり魚が反応できるギリギリの場所に、フライを落とすのが一番有効です。

ブログにも書きましたが、狩野川の解禁は5月20日。先日降った雨は、5月の雨量としては観測史上最大です。川はすでに落ち着いていますが、完全な白川なので10日の試し釣りでは、放流魚がどのくらい残っているか把握できないでしょう。