神通川で今年6件目となる水難事故…

地元メディアによれば29日午前9時半頃、釣り人が婦中大橋上流で中州に向かって渡渉している際に流されました。釣り人は地元の68歳男性で、メディアに語った目撃者の話では「何回も滑って危なっかしかった」とのことです。

男性はおおよそ30分後に、流された場所から600㍍ほど下流で消防に救助されましたが、すでに心肺停止状態だったそうです。一部の報道ではウエットスーツを着用していたとのことですが、それがタイツだけだったのか上着も着ていたのかは定かではありません。また釣法が友釣りだったのか、コロガシだったのかも不明です。

この時期になると気温も低くなり、水温も15℃前後が当たり前の北陸河川。今回の事故は地元の方なので該当しないと思いますが、小~中河川の感覚でウエーダーやドライタイツ、上にはカッパを着て釣りをする人が多いのが現状です。しかしこのような装備で大河川で流されたら自殺行為に等しいです。

そして絶対に無理をしないこと。
人が渡れても自分が渡れるかはまったくの別問題。
年々衰えていく自分の身体能力も考慮しなければなりません。

先に九頭竜で開催されたシマノ・ジャパンカップ全国大会の様子を「釣りビジョン」で見ましたが、あんな釣りを誰もができるはずもありません。ファイナリストは釣りも上手いですが、それ以上に川慣れしているので流れにも強いし危機対応への経験が違います。

どんなスポーツもプロとアマのレベル差がはっきりしているのに、鮎釣りは誰もがプロ並みだと錯覚してはいないでしょうか?そして前回も書きましたが、鮎釣りは川で流されることがあるのを前提に、自分にふさわしい装備の見直しがとても大切だと思います。

今年神通川と九頭竜川でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、残されたご家族に謹んでお悔やみ申し上げます。

by scott1091 | 2015-09-30 22:48 | 鮎釣り/九頭竜川、神通川他 | Comments(0)

中秋の名月と子持ちズガニ!

この記事はブログのファンのみ閲覧できます

by scott1091 | 2015-09-27 21:47 | フライフィッシング / 渓流・湖

シルバーウイークは今季最後の北陸遠征です!

f0103126_21124689.jpg

シルバーウイークという言葉が定着したのは2009年。すでにあった言葉のようですが、ゴールデンウイークのようには定着しなかったようです。では何故に2009年使われるようになったかというと、ハッピーマンデー制度と国民の祝日に関する法律により、暦の並びで5連休という大型連休になったからに他なりません。

そして今年も6年ぶりの5連休。参考までに現行法であれば、次に5連休となるのは11年後の2026年だそうです。さすがに11年後となると生きているかもわからないし、自分の経済状況が鮎釣りを楽しむ余裕がない可能性の方が高いかも…。個人的には大型連休はどこも混雑するので、休日が分散している方がありがたいです。

これだけの大型連休だと川の状況を見定めてから宿の手配をしても間に合いません。早い段階で可能性のある場所は押さえましたが、それでも連泊で手配できないところばかり。旅行代理店にかなりの部屋を割り当てるため、このようなことが起るのでしょう。結局は20日のみ手配できず。残りの3泊は同じ宿を押さえることができました。
f0103126_20344991.jpg

そこで状況しだいで九頭竜とJinzooの両河川を釣る目論見でしたが、最終的には4日間九頭竜のみとなりました。今回は8年目のたかしまさんがフルでご一緒し、日によってヨッシーさんやU野さんともご一緒しました。4日間どこを釣るか難しいですが、基本は人が少ない場所。九頭竜中部漁協管区で鳴鹿大堰よりカミとなれば、中島、坂東島、大野島、牧福島、北島、飯島、谷口しか選択肢はありません。

川幅はありますが流程が短いのはJinzooも同じ。よくオトリ店でどこに入るか尋ねられますが、4日間釣るとなれば7カ所から4カ所を選ぶことになるので、秘密の花園など存在するはずもありません。連休中はいずれの場所も混雑しており、比較的動ける場所は鮎が少なかったりコロガシの人が多かったり…。

この時期になると雌雄を意識した釣りとなるので、盛期の釣りとは攻め方が違ってきます。友釣りはオトリと野鮎が何らかの理由で交差しなければ掛かりません。鮎が沢山いれば掛かると考えている人が多いと思いますが、群れ鮎の中でもハリ掛かりする確率は極めて低いものです。友釣りのキーワードとなる交差が起る要因を、私は大きく三つに分類しています。それは以下の通りです。
f0103126_2035154.jpg


①オトリを野鮎が追って交差する
②タイトな底波でオトリと野鮎が交差する
③雌雄を意識してオトリに野鮎が寄ってきて交差する


①は友釣りの基本、②についてはこのブログで何回も解説しているので、今回は③について書きます。雌雄を意識してと書くと瀬付きの鮎を掛けるようなイメージがあると思いますが、それとはかなり異なります。シーズン終盤はオトリ店でメスを選ぶ人が多いと思いますが、その理由は何でしょう。おそらくオスだと色が変わりやすいと考えている人が多いのではないでしょうか?

この選択理由は間違っていないと思います。それは人間も男性か女性かを判断するのに、まずは外見を目安にするからです。この時期に色が黒ければオス。これは近づく前からわかるので重要な要素であることは間違いありません。しかし私は色以上に、メスであることの方が優先すると考えています
f0103126_20372921.jpg

もし人も鮎と同じように裸で生活していたらどうでしょうか?色を目安にしなくても、一目瞭然で男性か女性か判断できます。この時期になると鮎も雌雄がはっきりしてくるので、色だけで雌雄を判別しているわけではありません。そして最終的な決め手は、異性の識別にかかわる性フェロモンです。

先に外見も重要だがメスであることが優先すると考える理由はまさにこれです。サクラマス(サケ目サケ亜目サケ科)では性フェロモンの存在は確認されているので、アユ(サケ目サケ亜目アユ科(キュウリウオ科に含める学説もあり))についても類似の物質が存在するのは間違いないでしょう。

次に瀬付きの鮎を釣るのと大きく異なるのは、掛かるパターンが①~③まであるということです。この時期でも竿抜けや地合になれば①のパターンで掛かりますし、②のパターンはシーズン共通。そこに③のパターンが加わるので、鮎の掛かり方やポイントで狙い方を変えていかなければなりません。
f0103126_2038513.jpg

そして重要なのはオトリにしたときに、お腹の大きくなったメスはオスほど泳がないことです。①~②のパターンであればオトリは弱らないオスの方が向いていますし、③のパターンはメスの方が断然有利です。このオトリの使い分けがポイントで、できるなら曳舟から出して交換するのではなく、あそこを釣るためには次はオスを掛けようという感じで狙っていくのがベストです。

もちろん思った通りに釣り分けできないこともありますし、狙ったとおりでも掛かりどころが悪くてオトリに使えないこともあります。これを読んでそんなことが本当にできるのかと疑問に感じる方も多いでしょう。そんな人にはぜひ自分なりに仮説を立てて、それを検証しながら釣るようお勧めいたします。

さてだいぶ話がそれてしまいましたが、シルバーウイーク初日の状況です。オトリ店が混雑していたので、早々にオトリを購入して川へ。最初の場所でいつも気さくに話をしてくださるU谷さん御一行に遭遇。最近の九頭竜の状況をお聞きして、そこから離れて人が少ないポイントに移動します。ここでたかしまさんと合流。
f0103126_2039940.jpg

石色からあまり釣れそうにないですが、この時期の瀬は似たり寄ったりでしょう。まさに「もう瀬では掛からんよ」という時期ですが、毎年書いているとおり最後まで瀬を攻めるのが私の流儀。だらだら釣り下ると釣り方が荒くなるので、狭い区間に区切って下りと上りと繰り返しながらオトリを入れていきます。

この狙いが的中してぽつぽつ掛かりました。しかしともかく寒い。オトリ店の話では水温は16℃。天気予報は「曇り時々晴れ」とのことでしたが、雲が垂れ込めて時折雨が落ちてきます。ウエット上下を着ていますが、タイツの股に亀裂が入っているようで下半身が冷えまくり。この水温では4日間頑張れそうにありません。やはり新調したタイツを持ってくるべきでした。

こんな悪条件の中、昼までに何とか17尾。ご一緒している方々の意向を聞いて、午後は場所を替えます。たかしまさんとヨッシーさんは最近お気に入りの場所に入りましたが、私は違う方向へ。今年は人が多くて入れませんでしたが、この日は比較的空いていました。石色を確認してから探っていきます。徐々にパターンを掴んで、気温の上昇にも助けられて午後の部は20尾。この日の釣果は37尾で終了となりました。
f0103126_20232659.jpg

f0103126_20291724.jpg

オトリ店に戻って釣った鮎を冷凍して、宿にチェックインしてから食事に行きます。たかしまさんが行ったことがないとのことだったので、久々に「くら」で「天元豚ロースかつ定食」。福井といえば「ヨーロッパ軒」の「ソースカツ丼」が有名ですが、並んでまで食べる必要はないかな~というのが個人的な感想です。

食事後は釣具店に寄って「アクアシール」とクロロプレンの「リペアーシート」、シートを切るために仕掛け作りでも使える「金属・PE用ハサミ」を購入。ドライヤーで補修する部分を乾燥し、まずは裂けた所をアクアシールで補修。その上からカットしたリペアーシートを接着します。これでやっと安心して温泉に入れます。
f0103126_2145056.jpg

そして温泉から戻ってから、もう一度リペアーシートを指でしっかり圧着すれば修理は完了です。現在の気温であればアクアシールは5時間くらいで十分な使用強度になるので、2日目はもう少し快適に過ごせそう。部屋でゆっくりと風呂上りのビールを楽しみながらテレビを見て、アクアシールがあまりベト付かなくなったのを確認して就寝です。

泊まる宿によって異なりますが、一日の始まりは5時半に起床。日曜であれば「ザ・フィッシング」を見ながら洗面を済ませて6時には朝風呂へ。露天風呂で30分くらい過ごし、風呂から上がってから新聞に目を通します。7時から朝食を食べて、コンビニに寄ってオトリ店に到着するのは8時くらい。この時間になるとお客さんも釣りに行ってしまうので、駐車スペースに困ることはありません。
f0103126_20544972.jpg

ここでご主人や女将さん、いつものメンバーと情報交換や雑談をしてからおもむろに川に向かいます。この時間になるとほとんどの釣り人が川に入っているので、後からワラワラと入ってくることはありません。比較的空いている場所がその日のポイントで、釣れているかどうかは二の次となります。

2日目は初日の午後に入った場所に入りました。前日釣った場所で様子を見ているうちに、この日入るつもりだった場所が人で埋まってしまいました。狙っていた場所には入れなくなりましたが、前日釣っていない瀬が空いていたのでその場所へ。盛期はあまり釣れない場所ですが、この時期はメスが溜まっていることがあります。
f0103126_22253960.jpg

f0103126_22282025.jpg

そして狙い通りメスの入れ掛かりに! 表層の流れは荒く見えますが、底流れは思ったほど早くないのがポイントでしょう。しばし入れ掛かりを堪能していると、たかしまさんが様子を見に…。そこにヨッシーさんとU野さんも加わり、「誰が釣っているのだろう」と回りから好奇の視線が…。

貴重な時間を費やして私の釣りを見ているので、少しでも役に立つよう解説しながら鮎を掛けていきます。この日の釣果は46尾。風が冷たく前日の午後に比べると体感温度は低く感じました。実際に釣れなければ解説にも説得力がありませんが、ブログでは伝わらないものを感じて頂けたのではないかと思います。
f0103126_20234654.jpg

f0103126_20311751.jpg

この日は宿が取れなかったので車中泊です。「永平寺温泉 禅の里」は釣り人で混雑して洗い場を使うにも並ぶとのことなので、少し距離がありますが丸岡の「霞の郷温泉」へ。以前購入した回数券がかなり残っているので、受付で使えるか尋ねるとまったく問題ないとのこと。最後に使ったのが2009年なので、6年ぶりの利用となります。

風呂から上がって外に出ると秋風がとても心地よく、去りゆく夏を感じます。「霞の郷温泉」を利用したときに使うラーメン店はすでに廃業しており、その近くに新しくできた「丸岡二八そば 大宮亭」で夕食。使用しているそば粉は全て丸岡産とのことでした。

その後は九頭竜に戻って、ヨッシーさんとU野さんのキャンプサイトに合流。鮎釣りの話であっという間に時間が過ぎ、最後は寒くて耐えられなくなって車で就寝。敷布団と掛布団を積んでいなければ、車の暖房が必要なくらい寒い夜でした。鮎が落ちを意識するのは日照時間が短くなるのが主たる要因ですが、この一日の寒暖差も影響します。
f0103126_2053911.jpg

いよいよ3日目は激戦区に突入です。前日はまったく動けない状態だったとのことですが、釣れなかったこともあっていつもの週末レベルくらい。二日間の釣況からおそらく盛期のイメージでは掛からないので、一級ポイントではない場所からスタートします。この狙いが的中して4尾までは早かったですが、その後はパッタリ止まってしまいました。

鮎はいるのでそのまま粘ればぽつぽつ追加できそうですが、広く状況を確認したいので午前中は人の動きを見ながら探っていきます。回りもまったく釣れていないので人の動きも早い。そんな中で鮎が溜まりそうな場所を見つけて、そこで粘ると掛かり始めました。オトリが回り出せば多様な攻め方ができることもあり、徐々に流れのきつい場所へ。
f0103126_20494639.jpg

そして良い感じで掛かっているときにトラブル発生。な~んと今季2本目のタモ流失。一番流れのきつい場所に立っていたので、気づくのがワンテンポ遅れたことにより追いつけません。沈んで浮石で止まっていないか探しましたが、シモの淵まで流されてしまったようです。

ちょうど12時過ぎだったので、タモを取りに戻るついでに昼食。やっとこの日から天気予報通りに晴れましたが、暖かい食べ物が恋しい季節になりました。コンビニのメニューも冷たい蕎麦やうどん、冷麺はほとんどなくなり、電子レンジで温めるものばかり。水温が低いこともあって、ウエット上着を着ないと耐えられません。
f0103126_20474379.jpg

昼食後はタモを流した場所から始めます。狙い通りに掛かりますが、やはり盛期のようなペースは望むべくもありません。しかしこれが秋の鮎釣りなので、個人的にはとても楽しい時間です。私が秋の鮎釣りが好きなのは、盛期のように偶然掛かるケースが少ないから。ほとんどの鮎が、狙って掛けたという充実感が大きいです。

この時期になると夕方の入れ掛かりもなく、気温の低下とともに尻すぼみ的に終了。この日の釣果は33尾。前日よりも平均サイズが大きいこともあり、数のわりに満足感のある一日でした。オトリ店に戻って鮎を処理し、一番大きいのを計ってみるとおおよそ27㌢。今年の九頭竜中部では最大級の大きさだろうとのことでした。
f0103126_202484.jpg

f0103126_20242097.jpg

三日目の夜になるといよいよ食べたいものがなくなるので、たかしまさんとフナヤに寄ってから 「しゃぶしゃぶ温野菜」へ。定番の「食べ放題コース」を選択しますが、そんなに食べられるわけでもないので店にとってはエコな客。選べる二つのだしについては、冷えた体には「四川風 旨辛火鍋だし」がお勧めです。

そしていよいよ最終日となる4日目。4日間で一番天気がよかったですが釣果は低迷。たかしまさんの竿にトラブルがあったので、午後は予備竿でも釣れるポイント探しますが、そんな場所はどこも釣り人で一杯。駐車スペースもあまりないので、人が少ない場所に入りました。例年最終日に入ることが多い場所ですが、今季は初めての入川になります。
f0103126_20511684.jpg

前日まではバレがほとんどありませんでしたが、この日は午前中から底バレ連発。たった一日でこんなに変わるものかと思いますが、これもまさに秋の鮎釣り。想定できる対処方法はありますが、残念ながらそれが入ったハリケースを今回の遠征に持ってきておらず…。手持ちのハリで底バレしない場所を選びながら掛けますが、結果的には半分くらいしか獲れませんでした。

この日の釣果は4日間で最低の17尾。釣れたらまた行きたくなってしまうので、今季の最終日としてはちょうどよかったのかもしれません。私は渋滞を避けるべくこの日も一泊するので、フナヤに寄って今季終了のご挨拶。そして翌日は時間的に朝風呂に入れないので、ゆっくりと温泉に浸ります。
f0103126_2026306.jpg

翌朝は5時半にチェックアウトをして冷凍鮎を取りにオトリ店へ。お世話になった感謝を伝え、お二人に見送られて帰途につきました。渋滞は午前1時くらいまで続くとの報道でしたが、この時間はすでに車も少なくいつもより快適に走って午前中に帰宅できました。今年の北陸遠征は終わってみれば九頭竜が3回、Jinzooが2回。北陸編の釣行記事は全てファン限定公開を解除しましたので、ご興味のある人は御笑覧くださいませ!

最後になりましたが遠征先でご一緒させて頂いた皆様、またオトリ店や釣り場で気さくに声を掛けてくださった皆様に、心から御礼申し上げます。来年もまた笑顔で再会できることを祈って、この記事は了とさせて頂きます。emoticon-0139-bow.gif

f0103126_19512588.jpg

↑まさに超硬の最高峰。終売に備えて今年「龍芯竿Ⅲ」を買いました!emoticon-0105-wink.gif

by scott1091 | 2015-09-23 19:46 | 鮎釣り/九頭竜川、神通川他 | Comments(2)

台風一過ですっかり秋らしくなりました…

この記事はブログのファンのみ閲覧できます

by scott1091 | 2015-09-13 21:50 | フライフィッシング / 渓流・湖

尺鮎が9月以降に多く釣れる理由は?

哺乳類と違って魚類は生きている限り成長する。

これは生物学的に確認されていることですが、そんな魚類でも成長が止まる時期があります。それは精巣や卵巣に栄養が摂られる時期。したがってコイのように性成熟後、放精や産卵を繰り替えす魚種にはこれが当てはまるのですが、アユのような年魚にはこれは当てはまらないと私は考えています。

ヤマメは2年続けて産卵をする個体もありますが、産卵後の晩秋から初春までは餌が少ないため、性成熟するまでの大きさ以上に成長することはないように感じます。山岳渓流で尺まで成長する個体は、性成熟するまでに急激に成長するか、性成熟しない特殊な魚。少なくとも私が釣った尺物はそのような共通点がありました。

8月後半に8寸くらいの鮎が釣れている川では、9月にはさらに成長して9寸や尺鮎が期待できそうという主旨のことがよく書かれています。確かに尺鮎が釣れる可能性が一番高いのは9月なので、それまでに成長したと考えるのは不思議ではありません。

私はこれについて否定はしませんが、性成熟の時期を考えると9月になってから3~6㌢の成長を難しいのではないかと考えています。ではなぜ尺鮎が9月になると釣れるのか?この答えは簡単で、8月までに尺鮎に成長した個体が釣れる場所に出てくるからだと思います。

私は今年狩野川で5月31日に25㌢を釣りました。もしこの個体が誰にも釣られなければ、8月には尺鮎になっていたと思います。鮎の大きさは精巣や卵巣が成長を始めるまでに、どれくらい大きくなるかで決まる。もちろんこれに該当しない個体もいると思いますが、年魚である限りこれから大きく逸脱することはないように思います。

この考え方からすると、尺鮎が釣れる川にしたければ幼魚放流の時点で大きい種苗を選ぶ。そして産卵期が遅く、雌雄を意識して掛かるようになるまで追いが悪い種苗を選ぶ。この条件から絞り込むと、海産蓄養の大きい種苗が尺になる確率が一番高いのかもしれません。また種苗の川への馴染みを考えると、天然遡上のピークが確認されるくらいには放流を終わらせておくべきなのでしょう。

「尺鮎が釣れる石は決まっている」とよく言われますが、これはまさに下りに入った鮎がその周辺で一時的に止まるからに他なりません。2012年10月の狩野川でも、あそこに入れば高い確率で尺鮎が釣れるという場所が少なくとも3カ所ありました。週末は暗い時間から釣り人が並んだので、ご存じの方も多かったと思います。

こう考えると9月以降に尺鮎が釣れる確率が高いのは、尺まで成長した鮎が下りに入って釣りやすい場所で出てくるからと言えそうです。では尺まで成長した鮎はどこにいたのでしょうか?確かにJinzooや九頭竜、富士川などの大河であれば竿抜けは沢山あります。しかし狩野川のような場所で竿抜けはあるのでしょうか?

これは「釣りにくいポイント」と考えず、「釣れないポイント」と考えればどうでしょう?釣れないので竿を出さないポイントは結構あるものです。例えば盛期にアオノロがひどくて竿を出すのを躊躇する大見川流域。本流であればとても深い淵、釣りにくい縦の岩盤、流れがないような場所にある大きな飛び石、秋に鮎が下ってくるまでオトリをつなぐことが難しい下流域など。

カワウに喰われない、そして釣り人に釣られない場所で尺まで育つ。もちろん狩野川は尺まで育つのは幼魚放流の魚なので、放流から梅雨明けまで水位が安定していることも重要です。死ぬことはなくても冷水病が発病した個体は、回復するまでは罹患前の成長率は維持できません。

狩野川漁協のブログによれば、29㌢がお盆前に釣れているので尺鮎は必ずいるでしょう。その鮎が釣れる場所で止まるかがポイントですが、その鍵を握るのは9月に入ってからの長雨。落ち過ぎたら友釣りの対象になりませんし、鮎は餌がないと体長が縮むので、この時期に白川になってしまうと、31㌢くらいないと泣き尺になってしまうかもしれません。

経験的に尺鮎が出るかもと期待される時期が、その川のピークであることが多いです。今年尺鮎が期待されているJinzooも然りで、友釣りではもう難しいかなと思いますが、今後の展開を見届けたいと思います。

by scott1091 | 2015-09-09 22:00 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(0)

もう放流魚は下りに入ったようです!

それにしてもよく雨が降りますね…。先週の週末からほぼ一週間、降ったり止んだりはあるものの雨が降らない日はない感じ。どこの河川も高水で、この週末に竿が出せる河川は限られています。私は雨マークがない貴重な土曜は釣りに行けないため、雨マークがある日曜の釣行となります。

曳舟を拾ってくださった方がコメント欄で連絡を下さったので、一度お会いしたことがあるという場所で8時過ぎに待ち合わせ。拾われたのが8月21日ということなので、約一カ月間誰も気づかなかったか、気づいたけれども拾わなかったということなのでしょう。

拾ってくださった方はパルパロさん。曳舟を届けるついでに釣りを見たいとのお申出だったので、もちろん快諾です。私が到着するとすでにアマゴ釣りをされていましたが、私に気がついて「はじめまして!」のご挨拶。パルパロさんがこのブログを読んでくれていなければ、曳舟は戻ってくることはなかったでしょう。
f0103126_19531355.jpg

水位は平水より10㌢高くらいで、ちょうどよい感じでしょうか。見える鮎が以前よりも小さくなっているので流域を少し下げます。いつものように誰もいない場所を見つけて入川。パルパロさんは竿を持たずに私の後ろのつきます。石色は悪くなく引き水のチャンスなので良いペースで掛かるだろうと、この時点では思っていました。

まずはオトリを替えるために定石通りの場所から。普段はもう少し荒い場所からスタートしますが、パルパロさんの鮎釣り歴を考慮して基本通りにスタート。2尾までは予想通りの掛かりでしたが、瀬では思ったように掛かりません。水温はおそらく20℃はない感じ。風がないと蒸し暑く感じますが、時折吹く風は冷たく雨の匂いがします。

瀬で大きく目印が飛ぶこともありますが、最後までパターンが掴めないまま午前中は12尾で終了。午後からもう一度同じ場所を釣り返しますが、2尾追加するのがやっと。同じ場所を攻めてもパルパロさんの参考にならないので、13時少し前に場所を移動します。
f0103126_1953269.jpg

ここからはパルパロさんも竿を出して、私はカミで竿を出しながら見学。先行者の方も苦労しているようですが、私はポツポツと天然を追加。この場所も前回入ったときは幼魚放流の魚が釣れましたが、この日はまったく掛かりませんでした。午後になるとタイツでは寒くなり、ドライシャツ1枚では体が震えます。

空模様から雨が降り始めるのは時間の問題なので、自分の区間を15時で釣りきるペースで流します。パルパロさんのところに戻ると、「この場所をやってみてください」とのことだったので30分ほど竿出し。2尾釣ったところで雨が落ちてきたので、ここで竿を畳みました。少し高めの川を切って対岸に戻り、鮎を数えてから撤収です。

この日の釣果は33尾。もう少し掛かると思いましたが、やはり気温も影響しているのでしょう。車に戻るとパルパロさんのお知り合いがちょうど撤収作業中。その方の話では土曜はよく掛かったが、この日は今一つとのことでした。濡れないくらいの雨の中で着替えて、走り始めると本格的な降りへ。
f0103126_1953408.jpg

この日も午前中の場所では放流魚と思われる鮎が掛かりました。特に大きい鮎は釣った時点で、すでに腹のオレンジが目立つくらいの成熟度となっています。金~土曜日と釣ったマルパパさんの話では、23~25㌢くらいの群れ鮎に遭遇したとのこと。やはりオトリにすると、腹にオレンジのラインが浮き上がってくるとのことでした。

今年の狩野川はこの連日の冷たい雨で、放流魚は下りに入ったようです。よく掛かる天然は17~21㌢くらいなので、10月の狩野川はこの天然がどのくらいいるかで釣況が決まりそうです。また大型の放流魚を追いかけるのであれば、現在の水が落ち着きしだい修善寺橋よりシモに入った方がよいかもしれません。

日曜の夕方から降り続いた雨で狩野川は1㍍以上の増水。この水で放流鮎は間違いなく動くので、西平橋~雲金橋区間で釣りをしている人は最大サイズがぐっと落ちると思います。石色だけを見ると鮎は少なくないように感じますが、定期的に水が出て表面の垢が磨かれるのと水温が低くなるので、渇水のときのようには垢腐れしないということもあります。
f0103126_1954830.jpg

9月のシルバーウイークが過ぎると、そろそろ狩野川が混雑する季節。尺鮎に湧いた2012年ほど釣期が長くなさそうなのは、鮎の種苗の違い、8月までの猛暑、そして今降っている秋の長雨の影響もあるのでしょう。やはり釣りは自然が相手なので、同じ条件は二度とありません。

終盤は大きな放流鮎より天然を釣りたいというのが本音のところ!これは狩野川に限らずJinzooも同じで、来年こそは良好な遡上に期待したい今日この頃です。

by scott1091 | 2015-09-06 19:43 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(2)