続・ヤエン考/小バリの勧め!

シーズン終了に当たり「ヤエン考」の続編をまとめました。いつも書いているとおり、私はヤエンについてはまだまだ素人。またホームグラウンドは「ヤエン先進地」ではないので、名人と呼ばれるような方はおりません。そのため「それは違うだろ~」というご意見もあると思いますが、発展途上の考え方としてご笑覧頂ければ幸甚です。026.gif

さて「跳ね上げ式」あっての小バリということは何回か書いておりますが、それが何ゆえなのかを整理したいと思います。前回の「ヤエン考」に写真掲載されているヤエンはいずれもハリが大きいです。これは市販品を参考にしたということもありますが、ハリが大きいほどアオリに接触させるのに有利だと考えたからです。松葉を付けたのも同じ発想でした。

もちろんヤエンの前脚を短くすれば小バリでも問題はありませんが、ヤエンの先がアジやアオリの腕で止まってしまっては意味がありません。ヤエンはアジを抱いているアオリの下にハリを滑り込ませなければなりません。そのためには前脚の高さがある程度必要になります。

アオリのサイズがいつも同じ。アジの抱き方やラインの角度・テンションも同じとなればタイトな設計も可能ですが、これらの条件はいつも異なるのである程度余裕を持たせなければなりません。この余裕を確実に埋めるのが「跳ね上げ式」であるわけですが、最初はなくても高い確率で掛かるヤエンを目指しました。039.gif
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私はヤエンが胴体に突き刺さってもよいと考えているのはこれが起点です。そして以前にも書いたとおりテストを繰り返したのは「バランス」、そして「前脚の長さ」と「前脚/後脚の間隔と高さの差」です。当然ながら前上がりバランス、前脚/後脚の高さの差が大きい方がハリはアオリに接触しやすくなります。

しかしここで問題になるのがヤエンの滑走スピード。これは前述の条件と相反するので、私は滑走スピードを優先することにしました。その結果として「バランスはフラット」、水中抵抗を少なくするため「前脚はできるだけ短く」、横ブレを低減するため「前脚/後脚の間隔はある程度広く」、「前脚/後脚の高さの差はなるべく小さく」となります。このテストで最初に基準にしたのは、当時使っていたシマノの「A-RB ローラーヤエン」でした。

これをベースに「前脚の長さ」をテストするため、ハリの高さを調整できるよう「V字」構造を採用したのは前回書いたとおりです。このテストにより、ハリをMサイズまで落とすことができました。そして次のシーズンになると、シマノの「A-RB ローラーヤエン 跳ね上げ式」が発売されます。

私も最初はこの構造をコーピーしてみましたが、跳ね上げるのに思った以上に力が必要なのでヤエン到達と同時に跳ね上げるのは難しい。そこで現在は少し違う方法を採用しています。さてここからは「小バリの勧め」についてです。034.gif
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私が小バリの方が有利だと考える理由は他の記事で何回か書いているとおりですが、あらためて要約すると2点に絞られます。まず1点目は軸とハリ先の距離が小さいので、軸がたわむことなく刺さること。ハリが大きいと刺さるときに軸がたわみ、ハリの向きが不安定になることは容易に想像できると思います。アオリは魚の口ほど堅くはありませんが、ハリ立ちの角度が悪いと少なからず影響します。

これは皮の硬い盛期の鮎で細軸のハリがケラレたり、フライでショート・ストライクしたときの手元にガッツンやチョン掛けしてしまう現象と同じ。ハリが開いてしまうことにより身をひっかくような状態となり、ハリ先が貫通できなかったことに起因します。軸を1.0㍉以上にすればたわみは少なくなりますが、ダブルヤエンの場合は軽量化のために0.8~0.9㍉くらいを使うことになるので、安定して掛けるにはたわみは無視できません。

次に2点目は同じハリの角度であれば、小バリほどハリ先の間隔が狭くなるからです。大バリで小バリと同じようなハリ先間隔にしようとすると、ハリを4本や5本にしなければなりません。ハリが大きく、また本数が多くなるほど先が重たくなるので、跳ね上げるには大きな力が必要となるので得策ではありません。

私も当初はアジを離すくらい大きくアワセてフッキングしていました。これはこれでとても爽快なのですが、私にとってヤエンを失くしてしまう最大原因がこのアワセ。ウツボなどで傷んだ箇所からラインブレイクがしばしば起こります。手間を掛けて作ったヤエンと高価な「A-RB ローラー」を失くしたショックは尾を引きますよね~。007.gif
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そこで獲り込んだときにアジを離していないアオリを観察すると、たとえハリが刺さっていなくても軸に腕が密着しているか絡んでいることに気がつきました。この状態であればエギのカンナと同じで、小バリならアジを離せば確実にフッキングするはずです。

ハリ先の間隔が狭いとハリが複数刺さったり、刺さっていたハリが外れても他のハリがフッキングする確率が高くなります。私がアワセを入れなくなったのは、ハリが刺さっていなくてもアジを離したときに小バリであれば刺さると考えているからです。

現在はこの考えをもとに実釣を重ねていますが、確かにアワセなくてもバレないし、今シーズンはヤエンを1本も失くしませんでした。私はダブルヤエンですが、シングルヤエンでも小バリを推奨する人がおりますので、「跳ね上げ式」であれば小バリの方が有利であるという結論になりそうです。

皆様も「跳ね上げ式」にこだわらず、ハリを一回り小さくしてみてはいかがでしょうか?自重を軽減できるので設計の自由度が広がりますし、経験的に本当に必要な要素が絞り込まれるはず。もちろん釣法やヤエンの違いで、試行錯誤の結果小バリはダメという結論もありだと思います。045.gif

Let's try & try again!
The answer is provided only by fishing.
by Aorist

by scott1091 | 2013-02-28 21:30 | Technique | Comments(4)

2012秋~2013冬シーズンはいよいよ終了です!

「ヤエンはこれから本番の春イカシーズンだろ~」という人がほとんどだと思いますが、私は渓流が解禁になるとフライへ移行するのでこの週末が最終となります。潮回りは月に一度の満月の大潮。2月12日(火)に黒潮が流入したことにより先週は好転の兆しがありましたが、2月21日(木)から妻良の海水温は13℃台に逆戻り。008.gif

逆に流入した黒潮が暖水塊として西伊豆の湾奥に残っている状況です。したがってここが一番のねらい目ですが、残念ながらこの週末も強い冬型の気圧配置。金曜の夜から強い西寄りの風が予想されるので、「Moon Power」が期待できるこの週末は強風による中退は回避したいところです。

東伊豆についてはこの冬の特徴である黒潮の房総半島からの反流が続いてはおりますが、勢いが衰えてきて沿岸部にある冷水を押し出すほどの力強さがありません。この反流が直接当たる江之浦はずっと15~16℃台をキープしているのでここなら間違いありませんが、できれば混雑しない場所で竿を振りたい。037.gif
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ということで大体の見当をつけてから、いくつかのポイントを回って海水温を確認していきます。この時期になると海藻がかなり伸びており、浅場では満潮時でも水面に漂っています。時間帯が満潮から干潮にかけての釣りになるので、この点も考慮して場所を選ばなければなりません。

明るい時間帯は予想外に南東の風でしたが、暗くなると北西の風が強まります。私のホームグラウンドでは、この時期の満月は明るい時間は当たらないことが多いです。これは低水温で活性が低いアオリが、より効率的に餌を獲るためだと思っています。日中よりは月明かりの方が餌を捕獲しやすい。逆に新月の夜はアオリとしても餌を見つけ難くなるので、マズメに当たることが多いように思います。034.gif

この日もこの傾向がはっきりしています。早い時間から東の空に月が出ますが、月明かりを感じるまではウツボの当たりのみ。足元にもウツボがうろうろしているのが見えるので、大潮で活性が上がっている外敵から身を守るために暗くなるまで行動しないという解釈もできます。
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最近の傾向は最初のアオリが一番大きいので、まずは慎重に獲り込みます。キロアップは間違いありませんが、ここからはマシンガン釣法に突入したので、計っている時間はありません。この日はいずれも重量感たっぷりの当たりばかり。おまけにアジを抱くと決まって左手に走るので、効率よく2本の竿を回せます。

しだいに風が強まって釣り辛くなってきたので、ヤエンを入れるペースもさらにアッ~プ。ラインもハリハリで短期決戦の連続。しかし1杯だけどうしても調教できず、沖根を巻くように走られたので手返しを優先してアジを回収しました。走り始めたときに、もっと強引に軌道を修正するべきでした。007.gif

風が強まってアジが沈み難くなりますが、潮が下げて干潮に近づいているので問題はありません。最後のアジは残念ながらウツボの餌食となりましたが、車が揺れるくらいの強風になる前に撤収を完了しました。この日は当たり8回で7杯。最大は1,550㌘で、1杯を除いて全てキロアップという最高の結果でした。やはり自分が今季初めて入るサラ場は違います。
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そして前日の釣果に気をよくして翌日も出漁です。しかしこの日は人が多く、狙いの場所は人・人・人。思ったよりもフカセの人が少なく、時間になればスッテに切り替えるハイブリッド・フィッシャーマンが多そうなので、空いている場所を探して移動します。かなりの距離を走ったところで、釣り人がいない場所を発見。

ここまで空いていると逆に不安になりますが、問題の水温は14.6℃なので問題なし。正面からうねりが入って飛沫が掛かるのと、潮が下がると獲り込みに苦労するので人がいないのでしょう。前日と同じように暗くなるまで当たらないので、綺麗な月と景色を楽しみます。こうしていると日が長くなったのを実感しますね~。四季の変化を感じることができるのも釣りの魅力です!001.gif

前日と同じようにキロアップのラッシュを期待しましたが、この日はいつものとおり最初のアオリが最大。時間の経過とともにサイズがダウンして最後はヤリイカ。この日が最終なので酒の肴に、最後の小さいアオリはスルメ用にキープしました。
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手換えし優先で途中の小型はリリースしましたが、結果的にはキープしておけばよかったかな~と少し後悔。スルメを作る手間は1杯も3杯も一緒ですから・・・。この日はの釣果は当たり8回でキープ6杯+リリース2杯、ヤリイカは2回の当たりで1杯。最大は1,230㌘でした。

この週末わざわざ追いかけてきて、「ひょっとしてアオリストさんですか?」と声を掛けて頂きました。とても勉強熱心な方で、このブログも隅から隅まで読んでいるとのこと。ヤエン関連が年間では一番訪問者が多いのですが、それを裏付けるような情報もご提供頂きました。

仲間内でもよく話題にして頂いている由。ご本人も含めて私より若い世代なので頼もしい限りです。友釣りやフライと違ってヤエンは比較的お財布にやさしい釣り。そして創意工夫しだいで確実に釣果を伸ばせるのもヤエンの魅力です。

私も初心者みたいなものですが、一番関心を寄せていた内容について今季最後の「Technique」をアップするのでお楽しみに!これからもアイデアの転用や創意工夫で、ヤエン・ワールドを楽しんで頂けたらと思います。017.gif
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by scott1091 | 2013-02-23 19:52 | アオリスト(Aorist) | Comments(6)

釣り落とした魚は大きいのだ!

黒潮の流入により12日から急激に海水温が上昇したことは既報のとおりですが、問題なのは今まであった冷水がどうなってしまったのかということ。今週は海水が攪拌されるほどの時化はなかったので、比重の重たい冷水は底付近に潜り込んで部分的に冷水塊を形成していると考えられます。これがこの週末ポイントを選ぶ上でもっとも重要なキー。

海底付近の水温は水深別の観測ブイが設置されている場所しかわからないので、今まで13℃台だった場所は冷水塊の影響を考慮して避けた方が無難となります。土曜はこの冬お決まりの強い冬型の気圧配置。等圧線の角度と密度から強い北西の風が予想されますが、地形による変化は現場に行って見ないとわかりません。

潮回りは月齢5.8の中潮。潮が動き始める時間帯を狙って家を出発します。アジを購入していると、いつもは週末釣行しない友人から着信。すでに先行しているとのことで、海水温の上昇でやる気満々の様子です。行く方角は同じようなので、釣り場に着いたら連絡を取り合う段取りです。
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天気予報では雨マークはありませんでしたが、道中で雨が降り始めて峠に入ると雪。外気温も2℃前後しかないので、帰りは路面凍結の心配もあります。私は四駆&スタッドレスなので問題ありませんが、ノーマルタイヤの友人が気になるところ。心配して電話を入れますが、留守録モードで応答がありません。025.gif

釣り場を見て回りますが風向はほぼ読み通り。しかし風向とは逆方向からウネリが入っています。足元がザブンざぶん状態に加えて潮が下げているので、ギャフを打てる場所を確保するのに一苦労しました。こんな海況なので釣り人は少なめ。アジ缶の海水を入れ替えると水温は15.3℃あります。

これだけウネリが入っていれば、波打ち際は攪拌されて底付近の水温も同じくらいあるはず。ポイント選びとしては正解でしたが、足元のテトラに吸い込まれないようにギャフを打つのが大変そう。最近こんなことが多いので、50㌢長い玉ノ柄を購入しようかな~と悩む今日この頃です。
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いつものとおり、まずは竿1本で潮の流れを確認します。置き竿ではアジが手前に泳いでくるので、手持ちでテンションを調整しながら少しずつ沖に泳がせます。すぐに当たりがあると思いましたが予想以上に苦戦。アジが手前に戻ってこないくらいまで沖に出してから、もう一方の竿も投入します。

同じように手持ちでアジを送り出していると、置き竿にしていた方の竿にやっと当たりがきました。アオリの活性は低くなさそうですが、これが最初で最後の当たりになるかもしれないので、頭を落とすまで待っているともう一方の竿にも嬉しい当たり。早々に最初の方にヤエンを入れて小型ながら1杯。

新しいアジを投入してから当たっている竿を持つと、ラインが海藻に絡んでいる感触。これではヤエンを入れられないので竿を大きく曲げて寄せます。2回くらいラインが海藻から外れる感触がありましたが、竿に掛かるテンションはあまり変わりません。さらに寄せてくると、どうやら魚のようです。
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最初はウツボだと思ってゴリ巻きすると、根掛かりと思うくらい重たいですが少しづつ寄ってきました。姿だけでも見ようとヘッドライトで海面を照らすと、沈みテトラの上に姿を現したのはな~んと、でっかいヒラメ。ここまでは重たいだけでしたが、ライトに照らされたヒラメは反転してぐいぐい潜っていきます。

まず頭をよぎったのは、ギャフに手を伸ばせば沈みテトラにラインが摺れる。そして仮にギャフを構えたとしても、このザブンざぶん状態でギャフ掛けできるものか?たとえギャフ掛けできたとしても、この角度ではおそらくでか過ぎて持ち上がらない。こんなことを瞬間的に考えながら2回の突込みをかわすも、残念ながら3回目の反転でラインブレイク。

しばし放心状態でした。落ち着いてから玉ノ柄で沈みテトラの大きさを測って見ると、おおよそ70㌢くらい。「釣り落とした魚は大きい」というのが釣り人の常ですが、もう少し小さければ獲れたかもしれないので残念無念。ちなみにヤエンでヒラメがきたのは初めての経験でした。
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この後は落胆する私を励ますように、アオリがアジを抱いてきます。アオリの活性が高く、獲り込んでもアジを離しません。今年は数少ない当たりを確実に獲るためヤエンの灯りを点けていませんでしたが、この日はまったく問題なし。久々のマシンガン釣法でアジをあっという間に消費して、締めのアオリは今季最大の1,635㌘でした。

結果はアオリの当たり9回で7杯+リリース1杯。逃した1杯はラインが交錯したので、大きい方を優先してヤエンを入れられず。これも前半のサイズに比べるとまずまずの大きさだったので悔やまれます。走る方向が交差したので確信を持って左右の竿を入れ替えたのですが、この判断が裏目に・・・。やはりそのまま順番どおりにヤエンを入れるべきでした。

これでヒラメが獲れていれば最高でしたが、あのサイズが1.7号のラインでギャフ打ちできるほど甘くはないでしょう。しかし外道とはいえ熱くさせてもらいました。ということでこの日は久々の早上がり。もう少しアジを持っていけばと思うのは欲張りというものですよね!006.gif

いよいよ来週でヤエン・シーズンは終了です。
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↑友人発案の方法。焼き戻したハリを用意しておけば、バイスを使うと50本作るのに15分くらいです
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↑伊豆周辺はウツボが多いのでハリは出し入れが容易に。これはフライボックスを流用したもので、絡んだハリにイライラしたり、凍えた手でぶちまけてしまう心配がありません

by scott1091 | 2013-02-16 21:19 | アオリスト(Aorist) | Comments(4)

「伊豆土肥桜」、「土肥桜」はいずれも七部咲き!

最近は伊豆と言えば「河津桜」。鮎釣りでも知られる「河津川」沿いの桜並木はまだ開花していませんが、「河津桜まつり」が2月5日から始まっているのでこの三連休はすでに渋滞。しかしわざわざ「桜まつり」の会場に行って、係員に開花している木の所在を尋ねるのもどうかな~と思います。

そんな春を先取りしたい人にお勧めなのが、他にもある伊豆特有の桜。「熱海桜」は比較的有名ですが、あまり知られていないのが「土肥桜」です。しかも「土肥桜」には「伊豆土肥桜」と「土肥桜」の二種類があることは、ほとんど知られていません。
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↑「伊豆土肥桜」

「河津桜」を基準にすると、これより色が濃いのが「伊豆土肥桜」で、色が薄いのが「土肥桜」。土肥の「萬福寺」にある桜は「伊豆土肥桜」で、近くの「松原公園」に行けば木は大きくないですが「河津桜」を含めた三種類を見ることができます。

「河津桜」も河津より土肥の方が開花が早いので、混雑嫌いの人にはこちらがお勧め。伊豆半島の中央を縦断する414号線、そして東伊豆の海岸線を走る135号はいずれも河津方面に向かって激しく渋滞します。人の流れと逆行するスケジュールが取れない場合は、船原まで渋滞を我慢して136号へ。
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↑「土肥桜」

西伊豆の海岸線を走る136号線はさほど渋滞しないので堂ヶ島辺りまで足を伸ばし、帰りは海岸線からの絶景を見ながら戸田に移動。戸田からそのまま17号線を進むルートもありますが、道路が細く思った以上に距離があるので18号線から127号線に入るコースがお勧め。途中に「日本棚田百選」に選ばれた「北山の棚田」があります。

しかし看板にしたがって進むと非常に細い農道に誘導されるので、運転に自信のない人は入らない方が無難です。そんな方は入り口の看板を過ぎてそのまま進むと左手に農家の人が利用する駐車スペースがあるので、そこから下の方に棚田を見ることができます。とても規模が小さいのであまり期待しないように!
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↑「河津桜」

西浦から沼津ICまでの414号線も夏は渋滞しますが、この時期の観光客は河津集中なのでそれほど問題ないと思います。帰りの時間に余裕があれば、狩野川放水路側に414号線を進み、最初の信号を左折すれば「伊豆長岡いちご狩りセンター」。近くに同じような「江間いちご狩りセンター」があり、フレーム数が多いので観光客はここが一番多いです。

また最近人気があるのは「大富農園」。他よりも値段が高いですが、高さのある栽培棚を使っているので立ったままいちご狩りができるのが売り。栽培棚にはキャスターが付いていて、イチゴが少なくなると移動して新しいレーンを開放するのも画期的です。以上、早春の伊豆観光情報でした!
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さてここからは釣りのお話。この時期は三日続けて風が吹かないことはないので、天気図の等圧線が緩い前半の二日間で夕マズメを狙い、最終日を花見に当てます。潮回りは月齢28.3~29.3の大潮。いわゆる新月の大潮です。海水温は14℃台でほとんど変化はありません。

連休初日は下りの道路が混雑するので、それを避けられる場所を優先。それでも道に慣れていない観光客がマイナールートを走るので、予定よりも30分くらい時間を要して明るい時間に無事到着。車に近い場所が空いているので身支度をしていると、後から来た人がサンダルのまま荷物だけ運んで場所を取られてしまいました。
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↑写真では海面が近いように見えますが5㍍の玉ノ柄でギリギリ。テトラが大きいので落ちたら自力では上がれません

「慌てる乞食はもらいが少ない」という諺があるくらいですから私はお構いなし。空いている場所には底刺網の浮子(あば)が見えますが、今から移動しても空いている場所が見つかる保証がないので、そのポイントに荷物を運びます。そしてピトンを打って準備をしていると漁船が来て、先を越された人のすぐ目の前に網を入れていきます。

これだけ岸に近いところに網を入れるのを初めて見ました。エギであれば100%網に掛かってしまうでしょう。網を揚げるときに漁師が怪我をするので、イセエビ漁とエギのトラブルは絶えません。特にエギは暗くなってから釣りに来る人が多く、またヘッドライトで海を照らすのを嫌うため、目の前に網が入っていることに気づかない人が多いのです。
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私もヤエンをロストしたくないので、このような場合は浮子をかわすまでヤエンを入れません。ヤエンではイセエビ漁の底刺網に引っかかることは少ないですが、浮子をつないでいるロープを巻いてしまうことはよくあります。このような場所は避けるのが一番ですが、この日はもはや致し方ありません。

まずは潮の流れを見るために、正面にある浮子の右側にアジを投入します。これですぐに浮子を巻いてしまうようなら、左側に2本投入するしかありません。明るい内に浮子までの距離をラインで測定しておき、ロープを巻く寸前までのラインの角度を確認しておきます。
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こんな作業をしていると一投目から当たりです。ヤエンを投入する前にもう一方の竿を投入し、浮子をかわすまで寄せてからヤエンを投入します。このアオリはほとんど走ることなくヤエンが到達してフッキング。まだ明るいので海面に浮いたアオリが確認できます。このアオリが900㌘。

これから当たりの連続かと思いましたが、その後は当たりもなく日が暮れます。新月は暗闇なのでアオリもアジを見つけにくいので、アジを泳がせて振動を送るとともにアオリとの遭遇機会を増やさなければなりません。フォローの風で釣りやすいですが、フード嫌いな私は後頭部が寒い・・・。
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↑私の三点セット。バッカン以外は真水

この日はアジ12尾ですが、弱ったらドンドン交換してもう1杯追加。それでも1時間の残業になってしまいました。この場所はスルメイカやヤリイカの当たりはなし。少し離れた場所に5人ほど餌巻きスッテで浮き釣りをしていましたが、帰りがけに話した人は釣果がなかったとのことでした。

翌日は前日よりも風があるので、入れるならどこでもというわけには行きません。明るい内の方が当たりが期待できそうなので、前日よりも1時間早く出発します。しかし三連休の中日とあって、どこもフカセ釣りの人が一杯。おまけに暗くなるまでやるという人が多く、入る場所に苦労しました。
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どんな場所でも竿が出せるようなシステムを組んでいますが、夜は不安定なテトラにはあまり乗りたくないもの。動く回数が多くなるほど踏み外したりする危険が増えるので、必要なものはなるべく身近に置くようにします。特にギャフはタモと違って置き場に困るので、アジ缶にギャフレストがあるとテトラから転がり落ちる心配がありません。

この日は前日より風が強いものの、フォローになる場所に入れました。前日と同じように明るい内に800㌘を1杯。しかし暗くなってからは当たりがありません。この日はウツボの当たりもなく、アジがまったく減りません。このままでは2時間の残業でも帰れそうもないと思った頃、今季初めてヤリイカが回ってきました。
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スッテなら効率良く釣れそうですが、こちらはヤエンなので3回食わせて2杯のみ。その後アオリを1杯追加して、アジを3尾放流して撤収です。車に道具を積んでいると、徹夜組の人が話しかけてきたので情報交換。スッテとのことだったのでヤリイカが回ってきたでしょうと尋ねると、な~んと当たりもないとのこと。私の場所とは50㍍も離れていないのに・・・。

結局この週末の釣果は、土曜が当たり2回で2杯。日曜が当たり2回の2杯にヤリイカ2杯でした。翌日はいよいよ風が強まり、花見に行って三連休は終了です。
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↑大きなアオリが硬いのはエンペラと一緒に剥く外皮の下にあるこの薄皮が原因

さてずっと蛇行していた黒潮が、いよいよ南伊豆に入ってきました。これにより11日まで13℃台だった妻良の海水温は一気に17℃台に突入です。海水温の上昇は歓迎ですが10時間で4℃の上昇は凄まじい勢い。私のヤエンシーズンは残すところ2週なので、劇的な好転に期待したいところです。

そして鮎釣り関係では岡野釣具店の「鮎用品展示即売会」も終わり、次の週末は相模屋の「鮎竿早期展示受注会」。巷では「リミテッドプロ FW Very BEST」の「Ver. S」と「Ver. T」の違いと、「銀影競技スペシャル TYPE S」が話題になっていますが、私がこれらの竿を確認するのはもう少し先になりそうです。

by scott1091 | 2013-02-11 21:02 | アオリスト(Aorist) | Comments(4)

活アジ運搬用の「アジ缶」を作るの巻!

今回の話題はアジ缶。ヤエンをやらない人はアジ缶と言ってもわからないと思いますが、要はアユのオトリ缶と同じように活アジを持ち歩くための入れ物。ダイワやシマノからは「活かしバッカン」、明邦化学からは「アジカンサイクロン」や「アジカン17」が販売されています。

しかし私がこれらの市販品を使わない理由は、いずれも容器に保温性がないから。私がヤエンをする冬季は外気温が一桁ないし氷点下になることも多いので、磯やテトラの上に置いておくと中の海水温が急激に低下します。かたやアジの適水温は16℃以上で、生息限界水温は10℃前後。

水温1℃の変化は気温5℃に匹敵すると言われているので、アジの16℃が人間の20℃とすると、アジの10℃は人間の-10℃になります。こんな大きな違いなので、容器内の海水温が一桁台になると酸欠とは関係なくアジが死んでしまいます。
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私もヤエンを始めてまもなくの頃、防波堤に置いた「活かしバッカン」のアジが全滅するという経験をしました。このようなトラブルを避けるため「活かしバッカン」を海に沈めるわけですが、沈めることによるトラブルが多いのも事実。

これは「活かしバッカン」が波に揉まれてアジが摺れて弱ったり、つないでいるロープが切れてバッカンごと紛失したり。チャックの隙間からウツボが侵入して、中のアジが食われてしまうなんてこともあります。おそらくヤエンをやっている人は同じような経験をしているはずです。

これらのトラブルを避けるため、水汲みバッカンを使って「活かしバッカン」や「アジバケツ」の海水を頻繁に入れ替えるわけですが、この作業が海水が汲みにくい場所では行ったり来たりが大変。そんな悩みを解決してくれるのが、クーラーを利用したアジ缶なのです。
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↑設計図に基づいてまずは段ボールを加工してフィッティング。その後アクリル板よりも割れにくい塩ビ板で作製します

クーラーといえどもポンプから送られる外気と、アジを掬うときの開閉で少しづつ水温が低下します。しかしそのレベルは市販の「活かしバッカン」とは雲泥の差。私は釣り場に着くと海水温の測定も兼ねてアジ缶の海水を入れ替えますが、残業にならない限り再度入れ替えることはほとんどありません。

さてここからは具体的なクーラーの選定です。

穴を開けてしまうので安価なものを選ぶ人が多いですが、重要なのは水抜き用の水栓があること。それと水栓のように絶対条件ではありませんが、蓋が両面開きであるととても便利。これらの条件から2社の製品に絞られますが、ダイワは水栓がねじ式なのでワンアクションを採用しているシマノの方が断然使いやすいです。

そして機種については「フィクセル」を使っている人が多い。ライトシリーズが発売されてからは、「フィクセル・ライト220 LF-022H」と「フィクセル・ライト170 LF-017H」が一番人気でしょう。しかし私は数少ない「スペーザ」派。「スペーザ」を選んだ理由は「フィクセル」よりも縦幅が狭いので、ハンドルを持ったときに持ちやすいからです。
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現在使っているのは「ライト・シリーズ」が発売される前だったので、エアーポンプ用キャップが標準装備されている「スペーザ・チヌ/メバル180 UC-518B」を改造しました。エアーポンプを2台付ける人が多いですが、私はアジ店から釣り場までの距離が短いので1台で問題なし。単一電池が重たいので単三電池(エネループ)を入れています。

今の18㍑であればアジ(大)が24尾でも問題ありませんが、この時期は多くても12尾しか持っていかないのでもう少しアジ缶を小さくしたいところ。そこで今回は「スペーザ・ライト130 LC-013J」を改造しました。改造のポイントは以下のとおりです。


①「エアーポンプ用キャップ」の取り付け
②「エアー抜き用キャップ」の取り付け
③「海水噴出し防止用L字管」の取り付け
④「メタルストーン」の取り付け
⑤「ポンプ用逆流防止弁」の取り付け
⑥「デジタル水温計」の取り付け
⑦「水中ライト」の取り付け
⑧「アジ飛び出し防止用内蓋」の取り付け
⑨「エーポンプ固定用ベルクロ」の取り付け
⑩「竿受け台」の取り付け
⑪「ギャフレスト」の取り付け


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これらの仕様は18㍑のものとまったく同じです。ちょっとした改造くらいに思っていましたが、このように列記してみるとかなりの数になります。材料費も掛かりますが、必要と思ったものを追加していった結果なので、私のとっては無駄なものは一つもありません。

ご存知のとおり私のヤエンは冬限定。したがって海水温が低い時期なので、アジの酸素消費量は春シーズンよりも少ないです。魚も人間と同じように温度の上昇ともに新陳代謝が活発になるので、エアーの供給量や入れるアジの数は海水温に応じて調整しましょう。

アジ缶に興味のある人は独自のカスタマイズにトライしてみてはいかがでしょう。高価なクーラーほど保温性は高いですが、真空パネルを採用しているクーラーは穴開けやネジが使えないのと、クーラー自体が重たいので注意してください。006.gif

by scott1091 | 2013-02-03 21:08 | DIY | Comments(23)