今年は「TEAM Damegashira」から「TEAM Saogashira」に昇格か?

今年の「土用の丑の日」は7月27日。我が家はこの日は鰻を食べることにしているので、いつもより早めに帰宅します。最近は「鰻工房 竹屋」の「うなぎ弁当(竹)」が我が家の定番。その鰻を食べていると、携帯が鳴ります。電話の相手は九頭竜の元職漁師、竿頭サイトを運営するEgaoさん。
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「明日は予定通り来るんでしょー」。
「乾坤さんとマルパパさんが、すでに今日からこっちに来ていますよ~」。
「明日は久々に川に入れるから、一緒に竿出しましょうねぇ」。


内容はこんな感じです。乾坤さんの金曜の有休取得は想定済みでしたが、週末以外は休まないマルパパさんは珍しいこと。今年は週末が天気に恵まれなかったことと、近場の河川状況がよくないことが影響しているのでしょうか?それとも、いよいよ毎日サンデー入りかぁ~?024.gif

最近私はちょっと疲れ気味で、電話の応対もテンションが低め。Egaoさんにしっかり見抜かれて、ご心配をお掛けしてしまいました。久々にみんなで竿が出せるとなれば元気百倍。いつものとおり少し仮眠してから、すでに通勤感覚となってしまったルートをひた走ります。
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電話するには少し早いと思って6時になってからEgaoさんにコールすると、すでに川見をしている由。まだ早いので一度「もりいし釣具店」で合流することにします。そして私の定位置に車を滑りこませると、日焼けしたマルパパさんと乾坤さんが満面の笑顔で出迎えてくれます。001.gif

「昨日、二人で全部釣っちゃったんでしょ~」。

こんなたわいのない会話をしながら、昨日の状況を聞きます。そしてEgaoさんの到着を待ってから作戦会議。今季最高の人出となりそうな来客数に加えて、川はダムの放水が絞られて渇水状況。流芯のパラダイスを独占できる状況ではないので、午前と午後で釣り場を変えるのを想定してまずは一箇所目を決定。

すでに二日目となるマルパパさんと乾坤さんは余裕なので、Egaoさんと私が先行して入川。渇水に加えて石垢もまだ腐ってはいないので、手前からボチボチではなく一気に流芯に入ります。底石が大きいので、養殖でも背バリで入るレベル。さすがに引くことはできませんが、狙いの石組で結果はすぐに出ました。
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ここから一気にアクセル全開と行きたいところですが、夜間鮎が溜まるような場所が近くにないこの場所は、そんなに鮎が濃いはずがありません。Egaoさんが先行して次が私、続いてマルパパさん、乾坤さんの順番で並びます。この場所は今季始めて入るので、川見を兼ねてかなり下流まで下がってみました。

途中で曳舟を流してしまい、50㍍くらい川の中をダッシュしましたが、流れの緩いところは浮石状態になっているので、まるでハードルを飛んでまたいでいるような感じ。最後は曳舟に飛びついて無事回収するも、すっかり変な汗を流して11時前にEgaoさんと車に戻りました。008.gif

この時点で私の釣果は13尾。竿抜けで掛かる鮎はまずまずのサイズながら、抜かれている場所ではオトリサイズくらいまでしか掛かりませんでした。
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すでに川から上がっているご両人と相談して、移動してから早お昼にします。いつもならお決まりのコンビニ・メニューだけですが、この日はマルパパさんが炭をおこして、自家栽培のニンニクや肉を焼いてくれます。ニンニクでスタミナをつけて午後からさらにハードに立ち込むという勢いですが、私は午前中のスーパーダッシュで足が痙攣気味。

久々に四人揃った昼食はあっという間に時間が過ぎ、早お昼のはずが再び入川したのはいつもと変わらない時間になります。午後はそれぞれ思い思いの場所からスタート。Egaoさんは掛かりの早いザラ瀬から、マルパパさんはオトリが変われば数が出そうなトロ場から。乾坤さんはやや水深のある瀬に入り、私はかなり水深のある瀬に入ります。

錘は4号を付けますが、思った以上に底流れが早くて狙っている石でオトリが落ち着かないので、3号を追加して7号とします。感覚的には少し重過ぎる感じではありますが、これは竿の角度を変えることで、錘を吊り気味にすれば済むことなので問題なし。006.gif
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後ろで私の釣りを見ていた方から、「オトリを引かないのですか?」という質問を頂きました。錘の釣りはオトリを自分の下流に送ってから、扇状に引くのが一般的ですし、サラ場や鮎が多いときは効果てき面です。もちろん私も使う釣法ではありますが、ご指摘のとおり以前ほど引くことがなくなりました。

これはポイントを面と捉えるか、点と捉えるかの違いです。底石の大きさが一定で、川底の起伏がミゾやホレのような規模であれば、ポイントは面で捉えるべきでしょう。逆に大きな底石が点在し、底流れが複雑な場所であればポイントは点で捉えた方が有効だと私は考えています。これではよくわからないという人のために、河原が水没したと考えてみましょう。

コブシ大くらいの石が均一に並んでいれば、底流れもさほど複雑ではありません。しかしその中にアタマ大くらいの浮石を入れると、その浮石が原因で複雑な流れが発生します。この現象をモータースポーツで説明すると、まさに車の後方にできるスリップストリームの原理と同じです。
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走行する車の後方は、前方で空気を押しのけた分だけ気圧が下がっており、そこに渦が発生してまわりの空気や物体を吸い込む現象を起こし、同時に空気抵抗も低下した状態になっています。オトリを引いているときに石裏に入ると竿の負荷がなくなるのは、まさにスリップストリームにオトリが吸い込まれたからに他なりません。

しかし石裏に入った鮎を、その石のカミに引き上げるのは容易ではありません。これは水圧の低いスリップストリームから水圧の高い石の横に移動すると、水圧が急激に変化して抵抗が不安定になることと、後方にできる渦による乱流の影響をオトリがもろに受けてしまうからです。

したがって底石が大きい川では錘を付けて扇状に引くと、この水圧の高い部分から逃れるようにオトリが泳ぐため、結果として石裏から石裏に泳ぐケースが多くなります。竿抜けという言葉はサラ場的なマクロで使われることが多いですが、私がこのブログで書くミクロの竿抜けは、このような原理から生まれてくるわけです。
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↑体高のある鮎を並べてみました

荒瀬では水圧がもっともキツイ石の横に鮎が付くのは難しいので、やはり狙いは石のカミ。しかもそのすぐ上流側に、石裏がないような場所が狙いとなります。ご存知のとおり石のカミは水通しがよいので良質の垢が付き、また石裏のように砂が巻くことがないので、大型の鮎が付いていることが多いのです。

〇人より重たい錘を使うのはなぜですか?
〇あまり引かないのはなぜですか?


これらに対する答えが、今まで述べてきたスリップストリームから抜けるときの「抵抗の不安定と乱流」、そして「ミクロな竿抜け」の攻略です。そしてその釣りを完璧にこなすために必要だったのが、超高感度な超硬ロッド、フナヤオリジナル「Super Light Ⅲ」と「龍芯竿」であることはもはや説明する必要もないでしょう。017.gif

さて、午後の釣りに話を戻しましょう。もはや竿が届かない流芯はない状況ですが、複雑な流れの中で、竿をひったくるような当たりが出ます。底石の大きさが均一の川は一度ひったくられるだけですが、九頭竜の場合は一度ひったくられてから直後に竿が戻り、その反動とともにさらに強烈にひったくられてバトルが始まるケースが多いです。これは底石が大きいため、掛かり鮎が一度他の石裏に逃げる。それでも違和感が解消しないので、そこから本格的に逃げるからだと思っています。
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この場所で入れ掛かりとはなりませんが、じっくりと楽しめるペースで掛かりました。途中6シーズン目に入った愛竿、「Super Light Ⅲ」の4番が折れるというトラブルがありましたが、「龍芯竿」に持ち替えて釣りを続行。先日ベストから落ちた小物を追いかけたとき、河原にぶつけたのが原因と思われます。すでに九頭竜で1,500尾近い鮎を抜いてきましたが、ヘタリなどはまったく感じません。これからシーズン本番なので、一日も早いパーツの到着を待ちたいと思います。

この日は、久々にEgaoさんのパフォーマンスを見せて頂きました。掛かり鮎をいなしながら自から激流を駆っていく姿は、まさに「九頭竜にEgaoあり」。最近は川に入る回数も減り、冬の仕事だったスキーのインストラクターもやっていないので、すっかり足腰が弱っているのではと心配していたので、これを見て一安心。見ていたギャラリーは土度肝を抜かれていましたぞぉ~。005.gif

午後の私の釣果は18尾で、この日は全部で31尾。最大はEgaoさんがパフォーマンスを見せてくれた25㌢で、次いで私の24.5 ㌢。マルパパさんも乾坤さんも狙ったとおりの釣果が出て、全員が笑顔で「楽しかったね!」というような最高の釣り日和となりました。
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↑11号の錘りを乗せた「龍芯竿」。これだけの豪竿なのに、水中糸の水切れ音が手元に抜けてくる超高感度に仕上がっています

金曜から竿を出している乾坤さんはここで帰宅。翌日Egaoさんは所用で竿が出せないのでマルパパさんと二人と思いきや、待ち合わせをしたように日曜の男ひじきさんの登場です。すでに川見をしてきたとのことなので、ひじきさんが選んだ場所に三人で入ります。マルパパさんと私は、渋滞があるので午前中だけの釣りです。

マルパパさんのオトリが1尾なので、掛かるまで離れないで様子を見ていましたが、そんな心配をよそに爆釣路線まっしぐら!これで安心して釣り下って行けます。この日の竿は「龍芯竿」。オトリが弱いこともありますが、底石が小さくて流れの強い場所では「4+4+3=11号」を使いました。そんな錘を付けたら、当たりや引きが楽しめないと思う方もいるでしょう。

しかしこの錘でも幅広の22~23㌢クラスが掛かれば竿をひったくられますし、鮎とのやりとりでは錘の存在をまったく感じないくらいの引き合いになります。これぞ九頭竜の鮎釣りであり、超硬でしか狙えない鮎がいる川なのです。
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この日はやや小振りながら、前日の午前中よりはよいペース。シモに下がったマルパパさんが、忙しく竿を振っているのがはるか遠くに見えます。ひじきさんはカミで苦労したようですが、私のシモに移動してきてからはしばし入れ掛かり。申し合わせたように12時きっかりに一番カミにいた私の場所に集合し、みんな足取り軽く入川場所に戻りました。この日の私の釣果は24尾でした。

さぁ~て、来週はいよいよ「Jinzoo Week」。金曜は富山駅前、土曜は金沢のホテル(前回と同じ)を予約しているので、お暇な方は反省会をご一緒にいかがですか?もちろん単独行動なので、「釣りもいっちょ揉んでやる」な~んていうのも大歓迎です。体が弱い方なので、その際はお手柔らかにお願い致します。040.gif

by scott1091 | 2012-07-29 20:46 | 鮎釣り/九頭竜川、神通川他 | Comments(6)

梅雨は明けても週末はやはり雨なのね・・・

月曜の朝は、いつもお日様がサンサン!こんなすがすがしい朝を、今年はもう何回迎えたことか・・・。もういい加減にしてほしいというのが本音ではありますが、こればかりは自然のことなのでどうしようもありません。金曜から「てるてるボーズ」を軒先に吊るそうかな~と、本気で考えている今日この頃。皆様いかがお過ごしだったでしょうか?

さてこんな週末はたまっている所用を片付けて、久々にホームグランドである狩野川に向かいます。釣れるような釣れないような微妙な情報ばかりですが、梅雨が明けてはっきりしたことは、天然遡上が非常に少なかったということ。このブログでは当初から指摘してきたことですが、やっと全貌が明らかになったというところでしょう。
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この日は午後からのスタートなので目標はツ抜け。水は冷たく、カッパを着ないと肌寒い。こんな陽気なので、鮎の追いはすこぶる悪いです。天然ビリは瀬肩で小気味良く掛かってきますが、放流魚は口掛かりが多い。使っている竿は翔龍竿ですが、切れのある誘いをするには、1.6㍉チューブラー穂先の方がよいくらいのサイズになってきました。

6尾まではあまり苦労しませんでしたが、ここからは1尾釣るのに本当に苦労します。私は「う~」が「へー」だからとポジティブに考えますが、こんな鮎釣りやってられないと思う人が大半かもしれません。後半に入れた放流鮎はいまだに淵で群れており、人影を見ると散ってしまいます。

まさに「これ本当に鮎でっか」という感じ・・・。定位している水深も深いので、もはや友釣りの対象にはなりません。また5月末に入れた天然ビリサイズの人工産は、この時期になってもほとんど成長していないのが不思議です。養殖で5月末にビリサイズということは、もともと成長不良で弾かれた鮎なのかもしれませんね。
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予定では16時までにツ抜けするつもりでしたが、目前で2尾連続のバラシ。ここからまったく音信不通となり、まさかのラインブレイク。カッパのフードに付いているベルクロで傷んでいるのは確認していましたが、この日はもつと思って使ったのが失敗。これで残り2尾に逆戻り。マルパパさんも、先々週同じような失敗をしていましたね~。007.gif

ここからは浅場の交通事故的な絡み狙いで、まずは1尾。目掛かりでオトリに使えないので、釣れたサイズと同じくらいのオトリを曳舟から選びます。引き釣りとカミ飛ばしをミックスしたようなスタイルで、ココという場所でしっかり誘いを入れます。私の釣りでは非常に一般的な釣法ですが、誘いを入れることについては異論も多いのが狩野川です。

何とか17時直前にツ抜けを達成しますが、明日のプランが描けないくらい厳しい内容。「う~」が「へー」を棚に上げるわけにはいきませんが、釣りに来たいという友人達に間違っても勧められない状況です。
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そして翌日は朝から、状況確認のため川見に費やします。予定ではオトリを獲ってから動く予定でしたが、思ったように掛からないのでオトリを3尾購入。これを持って下流域から見て行きます。竿が出せる川が少ないので、この日はまったく釣り人がいないというエリアはありません。

しかしその釣り人から、まったく覇気が感じられない。顔見知りを見つけて川に入ると、ヘチはものすごい垢腐れ状態。流芯にはまだ垢が付いていない石もありますが、鮎で磨かれた石はまったく見えません。放流鮎主体とはいえ、放流後にかなり水が出ているので少ないながらも鮎が分散していることを期待したのですが、その気配は感じられません。

顔見知りは目下のところ釣果無し。周りにいる3人の竿も曲がらないとのこと。しかしそれ以前に、この川の状態でよく竿を出したものだと思いました。そんな場所を3箇所巡り、一番広いエリアは友人達にお任せします。昨年良い思いをした場所ではありますが、天然遡上がないとすっごく厳しいと思うのですが・・・。やめろと言っても、一度入ってみないと気がすまないのでしょう。042.gif
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↑曳舟が離れたところにあったのでタモに入れっぱなしの4尾撮り

私は人がまったくいない場所で、少ないながら大物とのやりとりを密かに期待したのですが、オトリに鼻環を通すことなく歩くだけで川見は終了。比較的放流の多い場所に移動しますが、川から団体さんが上がってきて釣れないとのこと。これから前日少し釣れた松ヶ瀬に移動するとのことでしたが、吊橋周辺はすでにかなり混雑していたことを伝えます。

私は貸切状態となったこの場所で始めますが、まったく掛かりません。難しい瀬もあるので、減水気味とはいえ全て抜かれてしまうことはないはず。そう思って本当に狭い範囲をピンポイントで攻めていきますが、まったく反応がないまま時間だけが過ぎていきます。025.gif

これではツ抜けどころか、ひょっとしたら〇ーズになっちゃうかもぉ~。これはきっとマルパパさんから頂いたコメント、「たまにはなぜオレだけ釣れないのかと悩みカリカリする姿を見てみたい」という呪縛に違いありません。昨日もマルパパさんと同じ原因でラインブレイクしていますし・・・。
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この状況を打破するためには、狙いを大きく変えるしかありません。水深のある瀬を見切って、浅い瀬を広く探ります。この日は厚みのある瀬にターゲットを絞って「征龍竿EM」を標準チューブラー穂先をチョイスしましたが、この手の場所でも感度はビンビン。

最初の1尾をゲットして、やっとパターンを掴みます。天然ビリ系が主体ではありますが、目の覚めるような当たりが嬉しいところ。ハリに乗った瞬間が見えることもありますが、竿に伝わってくる音も想定どおり。ここから一気に釣果を伸ばしたいところですが、一通り掛けてしまうとその後はまったく掛かりません。

17時きっかりまで竿を出して、この日の釣果は18尾。最後の2尾がどうしても釣れないのが、今年の狩野川です。008.gif
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やめた方が無難という場所に釣査に入った友人達は、一人は3尾掛けて1尾。もう一人はパーフェクト・〇ーズだったとのこと。おまけにスケートリンクよりも滑るヘチのコテコテ垢腐れに足をとられて、「Special-T」の元竿とタモ枠を折ってしまった由。

一方マルパパさんは、私が苦しんでいたときに流芯で快調に掛かったとのこと。前半は軽~く20尾というようなペースだったようですが、釣れない人(含む、私)に配慮して、しっかり調整を入れてくれたようです。さすがはマルパパさん!でも呪縛だけは勘弁してくださ~い。040.gif

やっぱり「う~」が「へー」であることを再認識する週末でした!002.gif

by scott1091 | 2012-07-22 20:54 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(6)

いきなり「超硬」シーズン到来でございます!

さぁーて早いもので、この週末は「海の日」の三連休。かつては九頭竜の初釣行日と決めていましたが、梅雨明け前後とあってともかく天候が不安定。すでに3年連続で釣行を断念していることもあり、今年は宿の手配をしておりませんでした。

しかしそんな年に限って、何とか竿が出せそうな状況になってしまうもの。急遽、宿を探しますが、連休とあってすでにどこも満室です。ネットではリアルタイムでキャンセル情報が更新されないので、電話でキャンセル待ちを数件のホテルに入れてツーリスト業務は終了です。

木曜から金曜にかけての断続的な大雨により、関東以西でこの週末に竿を出せるのは小河川を除けば、狩野川と福井・新潟くらいしかなさそう。ただ福井については九頭竜はまだ水が高いので、足羽川と日野川が混雑するのは必至。隣の岐阜、滋賀、京都、石川はもちろんのこと、富山、愛知、静岡や関東圏のナンバーが勢ぞろい。037.gif
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いつもの常連に混じって、有名トーナメンターやブロガーの方々もいらっしゃいます。おとり店があまりの混雑でタバコの煙がすごいので、すぐにオトリと氷を購入して川に移動します。まだ水位が高いですが、それ以上に心配なのが上流域の雨。天気予報では夕方また降るとのことなので、「行きはよいよい帰りは怖い」のパターンになりそう。

この日は一人なので、念のため行動予定をEgaoさんに連絡。水位が確認できるよう携帯を持って入川します。すでに今季2回目の九頭竜なので川慣れはしておりますが、川を切っている途中からこのルートで戻るのは難しい水位であることを実感。ましてや水位が上がれば、最後は足が付かない場所を延々と泳ぐしかないでしょう。

天気もどんよりしてテンションも下がり気味。こんなときは入れ掛かりでパワーを充電するのが一番。この日手にした竿は「Super Light Ⅲ 超硬90」。前回は流芯で掛からなかったので「龍星☆竿 急瀬High Power90」でも問題なかったのですが、オトリ店での短い会話でしっかり情報を収集。この日の勝負はド芯です!006.gif
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まずはド芯で勝負するためのオトリを確保しなければなりません。この時期の鮎は弱くてオトリにすると泳がないので、盛期よりも大きな錘を使わなければなりません。水位が高いこともありますが、常用で4号。もちろんオトリが良ければ背バリでも入りますが、そんな鮎ばかりが掛かってくるわけではありません。

竿を立て気味にして錘を持ち上げる感覚で、手前から底を這うようにオトリを送り出すと、すぐに強烈な当たりがきます。この最初の1尾目で、超硬を持ってきてよかったと実感しました。ここからはしばし入れ掛かり。この水位では昼食に戻れないので、大きな曳舟を持ってこなかったことを後悔しました。

この日持ってきたのは宇野式の8㍑。水流循環機能があるので、同じ容量なら九頭竜舟よりは鮎が入ります。しかし2010年に71尾入れたときは、半分くらい色が変わってしまった経験あり。その年よりも鮎が大きいので、おそらく50尾が限界でしょう。
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体力を温存するため、まずは手前のゆるいスジを2回流します。そしていよいよここからが九頭竜の本番。カケアガリに付いている鮎のように勝負が早くないので、流されずにある程度の時間踏ん張らなければなりません。この頃になると空が明るくなり、上流域の雨の心配もなさそうなのでテンションが上がってきます。017.gif

こうなると人間は不思議で、今まで流されていたスジを釣り上がれるもの。「火事場の馬鹿力」といいますが、私はこのトリップした状態を「入れ掛かりフォース」と呼んでいます。今季初めての「超硬」に戸惑いながらも、感覚を取り戻すように一尾一尾を大切に釣ります。まだ皮が柔らかいので、流芯でもろに引き合うと当然ながら身切れもあります。

使った錘は4号と5号玉をベースに「4+5=9号」まで。この重さになると、「超硬」の竿でないと根掛りもわかりません。しかし錘が底石を叩く感じや、錘が石に詰まった瞬間をリアルに感じないと、仕掛けが何本あっても足りないし、釣っていてもオトリを感じることができないので楽しくない!
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九頭竜以外では錘を使わない私が言うのですから、この釣りには別次元の楽しみがあります。こんな釣りができるフィールドは全国でも多くはないので、そんな川に行かれるときは、ぜひ別次元の世界を垣間見ていただけたらと思います。

さて釣果の方ですが、いよいよ曳舟の蓋が下がらなくなってきました。このままでは全部死んでしまうので、ここで鮎を選別します。残念ながら弱って死んでいる鮎は、腹が緩んでしまうのも時間の問題なので河原に並べて鳶に進呈します。これでも曳舟を持つとまったく水がない状態になるので、ここからは釣れるサイズに応じて鮎の入れ替えを行います。

いつもより早く切り上げて、なるべく曳舟を持たないように川の中を移動しますが、それなりの距離を移動するので、車に戻る頃には鮎は瀕死の状態。かろうじて生きている鮎を明日のオトリに残して急いで水氷で締めます。この日の釣果は全部で71尾。傷んだものをだいぶ弾いたものの、オトリ店で冷凍するために処理する鮎は膨大です。007.gif
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中野式の10.5㍑を持っていくと釣れない。鮎の処理が大変なので妻に同行してもらうと、やはり釣れないというジンクスがあります。これらの事情をよく知っている「もりいし釣具店」の女将さんが、なぁ~んと袋詰めを手伝ってくれました。いつもさりげない心遣い、ありがとうございます。040.gif

最大は23㌢で、平均サイズも例年より大きい。これが意味するところは、明日以降の釣査ではっきりしてくるでしょう。

翌日は夜に雨が降らなかったものの、朝方オトリ店で談笑していると土砂降りの雨。テレビでは京都市北部の豪雨を報じています。祇園祭には影響がなかったようですが、局地的に降る豪雨は今までの常識を逸脱しています。九頭竜に流れ込む山々でも、いつこのような雨が降ても不思議ではないので油断は禁物。
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この日は、今季初めて川に入るEgaoさんとひじきさんが一緒です。どこも混雑しているようなので、お二方が希望する場所へ。この日は前日よりも水位が下がっているので、センターにも人がいます。しかし今の弱い鮎では、本当のド芯は9~10号くらい付けないと入らないので、先行者がいても問題はありません。

釣り上げたばかりのバリバリのオトリでも、今の鮎は錘の後ろでヒラヒラしてしまいます。こんな状態なので、水深のある場所ではすばやく底まで沈めてやらないと、ド芯での釣りは成立しません。そのために絶対に必要なのが感度の良い「超硬」ロッド。フナヤオリジナルであれば、安定感があるのは「豪龍竿Ⅱ」と「Super Light Ⅲ」。より高い感度を求めるなら「龍芯竿」となります。

入る場所は前日と同じになってしまいましたが、今年の九頭竜を見極めるにはよい機会。鮎が多ければ同じ場所で掛かってくるはずですが、他の人もさっぱりの様子です。念のため前日良かった場所を見に行くと、すでに石の色が変わっていました。042.gif
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今年の九頭竜は、鮎がいればすぐに掛かる。しかしどんな釣り方でも同じように釣れてしまうため、釣法を変えても効果がありません。要はかなり鮎が薄い可能性が高い。梅雨が明けてピーカンが続くと垢腐れが一気に進むので、まもなく視覚的にも確認できるようになると思われます。

そんな状況なので、この日は前日粘らなかった場所だけを釣ります。釣れる数よりも底バレする数の方が多いですが、どんなにハリを変えても改善しません。チラシもいくつかのパターンを使ってみますが、「錨よりはチラシかな~」というレベル。こんな状態で午前中は13尾で終了です。

釣れないと「入れ掛かりフォース」がないので、昼食に帰るのも一苦労です。タイミングが悪いことに、一番楽な渡り場で今から竿を出そうとしている釣り人がいます。これではさらに30㍍くらい上らなければなりませんが、そのカミによっちきさんと一緒にいる人はもしや青空画伯?だから急に晴れてきたのねぇ~。
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そして同じような容姿となれば、今から竿をだそうとしているのはYOU先生に間違いなし。初対面ではありましたが、キングサイズのベストを着ている巨漢ペアとなれば、誰でも「ピンッ!」とくること間違いなし。ということでYOU先生にお願いして、これからまさに釣ろうとしている場所を切らせて頂きました。申し訳ありませんです・・・。040.gif

後から上がってきたひじきさんはYOU先生のことを知らないので、きっちりカミまで上がって川を切ったので、帰ってきたときは顔から滝のような汗。しかも途中で転んでしまったとのことで、いつの間にか「水も滴るいい男」に変身していました。

2時間くらいの休息の後、午後の部をスタートします。相変わらず底バレが多いですが、何とか掛けられるようになると、その正体が判明。それはな~んと天然ビリ!全部の底バレがビリではありませんが、乗ったときの感覚から半分くらいがこのサイズであった可能性が高い。
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ここからは狙いを変えて、浅場を碁盤の目を結ぶように引いていきます。この狙いがプチ的中して、17時までに14尾を追加して27尾で終了です。この日はサラ場に入った一部の人を除いて釣果は激減。水位が下がっているにもかかわらず泳がせの人の釣果が上がらなかったのは、やはりかなり効率良く掛かってしまう鮎が多いということでしょう。025.gif

あるテスターの方が、「サラ場は入れ掛かりだけど、そのサラ場がもうない」と。この日の状況を端的に表現している言葉だと思います。明日はもっと厳しくなることが確実なので、連休最終日を残して帰る人が多いこと。私は翌日は午前中でツ抜けを目指すつもりで、この日は作戦会議で福井の夜の街へGO!

そしていよいよ連休最終日です。梅雨明けを思わせるピーカン。三連休では最高の天気ですが、竿を立てるのも大変な強風です。私はめったなことでは流し竿はしませんが、この日はさすがに竿を担いで曳舟からオトリを出すことができません。008.gif
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釣り人は少なくどこでも入れる状況なので、粘らずに二箇所で竿を出しました。結果は10時までに7尾。しかし残りの2時間で3尾を釣る方法がまった思い当たらない。それくらいしてやっと掛けた7尾なので、漠然と竿を出し続けるのは性に合いません。最後の鮎は23㌢で納得の掛かりだったので、これをアガリ鮎として竿を畳みます。

今年の九頭竜のお祭りは、おそらくこの三連休初日で終わり。これからは数は出ないと思われますが、終盤まで鮎が残っていれば、尺鮎に期待できる年になるかもしれませんね。いよいよ梅雨明け。もう一つの北陸河川が気になっております。006.gif

九頭竜でお会いした皆様、お疲れ様でした!
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↑マルパパさんは海で爆釣!ご馳走様でした040.gif

by scott1091 | 2012-07-16 20:39 | 鮎釣り/九頭竜川、神通川他 | Comments(14)

これは完全に「追い風参考記録」です!

心配された雨が降ることもなく、日曜は濁りがとれて10㌢高の狩野川。台風4号以降は竿を出しておりませんが、はたして状況はどんなでしょうか?相変わらず下流域には釣り人がおりませんが、今シーズンはいつもこんな感じなので、もはや見慣れた光景です。

それにしても、この日が狩野川で竿を出す4日目。
過去にないレベルの少なさです。008.gif
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久々にお会いするオトリ店の常連は、口をそろえて釣れないと・・・。いつもより人数が少ないので尋ねると、〇〇さんは桂川へ、△△さんは早川へ、◇◇さんは興津川に行ったという感じです。浅くて開けている場所は思ったよりも垢付きが進んでいますが、水深のある場所や流れの強い場所はまだ垢が薄い。

こんな状況なので、なるべく石垢が付いている場所を選びました。時間とともに川見をする人が増えますが、「やっぱり釣れないのか」という感じで移動して行きます。ここは皆さんに奮起してもらうため、見てる前でカッコよく掛けたいところですが、これがまたさっぱり掛かりません。
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観客が入れ替わること3グループ目で、やっと最初の1尾。エラ掛かりなので慎重に下がって掬いました。これを見ていた方が声援をくれますが、その後はやはり音信不通。期待を込めてかなり長い時間私の釣りを見ていましたが、結局追加できないまま「やっぱり釣れないのか」という感じで移動して行きました。

この後石を見ながら釣り下がり、小さいのを2尾追加。残り垢狙いの釣りではないので、新垢を前提にポイント優先の釣り場選びに切り替えます。この狙いが的中して、それまで2時間の釣りが嘘のような展開に!最初の1尾目は口掛かりでしたが、鮎かアマゴか判断できないくらいの大きさ。この魚は、残念ながらそのまま流芯に乗られて身切れ。
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アマゴだったのだろうと思いつつも、瀬を落ちていくときに見えた体色が目に焼き付きます。気を取り直して少しコースをずらして引くと、水中で閃光が走った瞬間、大きく目印が飛びました。この時点でもまだ信じられない感じですが、それをオトリにするとこれまたほぼ同じサイズ。

これでパターンを掴んで、鮎は薄いですが底石を数えるような釣りをします。ここでも時折釣り人が川見に来ますが、見ているときにはなかなか鮎を掛けられないもの。この時間帯になると場所移動で川見する人が多くなりますが、ほとんどの人がまだ着替えてもいません。それくらい今年の狩野川は状況が厳しいのでしょう。
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徐々に水位が下がってきているので早めに浅場を引いて、一折釣ってから水深のある場所でじっくりと粘ります。釣れる鮎は大まかに、①稚魚放流の静岡2系、②成魚放流の静岡2系、③幼魚放流の人工産、④成魚放流の人工産、⑤3~4月遡上の天然、⑥5月遡上の天然の6種類くらい。

一番きついところに入っているのは、①の一部と③と⑤で、水温が低いせいか口掛かりが多い。当たりが素晴らしいのは①の一部と⑥。もぞもぞとした当たりが②と④。見た目の素晴らしさはやはり①と⑤で、②についてはいまだに痩せた体型で、マッキッ黄の追星に反して魚体に魅力がありません。
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水位が高めなので「早瀬」がジャストフィットですが、「翔龍竿」はパワーがあるのでストレスなく釣りができます。一気に流芯に乗られるとタモを抜くことができないので、そんなときは下がらないで瞬時に竿を絞って九頭竜返し。柔らかい竿で九頭竜返しをするのは難しいですが、練習すればきれいに返せるようになります。

この日は家では雨が降ったとのことですが、狩野川では終日雨は降らず。一時は眩しいくらいの陽射しもありましたが、概ね曇りの天気で風も吹いたり止んだりといった感じでした。梅雨の時期としては、まずまずの鮎釣り日和であったと思います。

週末が近づくといつも天気は下り坂。この週末もまさに同じで、月曜の抜けるような空が恨めしいです。空いている平日に釣行できるのはもちろんですが、天気を選んで釣行できる「毎日サンデー」の友人達が羨ましい今日この頃です。
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この日の釣果は33尾。記録のため鮎の写真を掲載しておきます。写真は32尾ですが、1尾は早い時間に色が変わってしまったので鳶に進呈しました。したがって「1尾足りない」、なーんて話はなしですよ~。もちろんオトリは抜きでっせ!

この釣果はタイトルのとおり「追い風参考記録」。したがって釣行して「やっぱり釣れない」となっても、クレームは受け付けないあるねー。男は黙ってアームを磨くっちゃ!006.gif
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by scott1091 | 2012-07-08 20:50 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(7)

7月なのにまたまた渓流だちゃ!

今回は新潟弁の「だっちゃ!」ではなく、ケンチさんに教えてもらった富山弁の「だちゃ!」
を使ってみました。

さて今週の狩野川は、3日の雨で2㍍20㌢まで増水。この程度の増水であれば白川になってしまうことはありませんが、垢付きが遅れるのは間違いなし。おまけに6日夜から7日の明け方にかけて降った雨で、土曜は朝から増水&茶色い濁りが入ってしまいました。

かつての狩野川はこの程度の雨で濁ることはありませんでしたが、最近は濁るのも早いし、すっきりと澄むのにも時間が掛かります。主因は災害やそれにともなう復旧工事、治山工事などの影響によるものですが、この週末の濁りの大きな原因は、支流で行った林道整備による土寄せだと思われます。
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川の状態を知りたい友人達から、土曜の朝早くから携帯が鳴ります。しかし私が早々と渓流宣言をしたので、私の勧めで潔く釣行先を早川に変更しました。友人達はサイズが揃う上流エリアは人が多くて動けないので、少し下流エリアに入った由。

放流鮎は湖産のようで、久々に気持ちよい当たりを満喫したようです。しかし釣った鮎の2倍くらいのボウズハゼが掛かるとのことで、オバセ系の釣りをする人は付糸に絡んでしまうので苦労するようです。このような場所では、しっかり竿先でテンションをかけて釣りましょう。

ということで、私は遅いスタートで渓流へ。しかし山は深い霧に包まれ、谷は里川のイブニング・ライズを釣るときよりも暗い・・・。フライが見えないのは当然ですが、足元がよく見えないので遡行するのが精一杯。谷が開けた場所でかろうじて型を見ますが、ますます霧が濃くなって、川から外れたら戻れそうにありません。
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しばし状況を見て、風が吹いてきたので霧の濃淡のタイミングを計りながら降下を開始。やっと車に戻ったくらいに急速に天気が回復し、今までの天気が嘘のように青空がのぞきます。これで帰るのはもったいないので、前回予定して行けなかった沢に転向します。

まだ水位は高く思った以上に魚が抜かれていましたが、夏アマゴが気持ちよく竿を曲げてくれました。帰りがけにさらに前回バラシてしまったイワナを釣りに行って、気持ちよく終了。夜はすでに見ているものの、ついつい見てしまう「俺はお前のバディだ!」でバータイム。

もう7月だから、明日こそは鮎釣りがしたいぞぉ~!004.gif
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by scott1091 | 2012-07-07 23:14 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(0)