雨じゃないのは嬉しいけれど、ピーカン強風は勘弁してほしい…

渓流解禁から4週目にして、やっと雨が降らない週末。しかし朝方までしっかり降ったので、沢によっては濁りが入っています。この日は友人が私の家に来て、そこから同乗して釣り場に向かいます。友人の希望を確認して、水量が多いのでまずは前回残している沢の調査に行きます。

しかし残念ながら餌釣りの先行者あり。しかしどうみてもフライ向きの渓相なので、ゆっくりと釣り上がることにします。まずは友人に2尾釣ってもらったところで、先行者が降りてきました。どこまで行ったか確認すると、すぐ上で分岐する右股に入った由。私達の目的である左股には誰も入っていないとのこと。
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↑枝が被った一番奥のエゴにフライを打ち込む友人。レフティならではのポイント

足跡がまったくない渓流を気持ちよく釣り上がりますが、渓相が良いのにまったく魚が出ません。友人と粘り強く遡行しますが、開きに出ている魚は皆無。私が2尾だけフライに出しましたが、ヤマメやアマゴが定位する場所ではありません。魚が少ないことも間違いありませんが、遡行しやすい渓相なので釣り人の数も半端ではないのでしょう。

この沢の調査を13時過ぎに終了し、次は外れがない調査済みの沢へ。ここで友人に満足行くまで釣ってもらい、さらにサイズアップを求めてもう1本の沢へワープ。時間がないので核心部まで歩いて、そこで会心の1尾を釣ってもらってこの日のガイドは終了です。
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翌日は一人なので、新たな沢を調査に行きます。どこも先行者の車だらけですが、マイナーな沢なので先行者の足跡はありません。水が多いので大場所ではフライに反応しないのはわかりますが、この沢も魚は少ない。ほれぼれするようなポイントもありますが、ノーフィッシュのまま遡行が続きます。

すでに自然再生不能と思われるくらいの生息数ですが、やはりフライに出ると平均サイズは大きい。宝くじレベルの確率ですが、魚はスレているので気を抜くとアワセ損ないます。延々と遡行してフライに出たのは4尾のみ。そのうち2尾は空振りましたが、一番大きな魚はランディング。山椿が落ちていたので、その浅瀬で写真を撮りました。
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↑枝打ちされた植林地帯を歩くとグラバルガードにすぐ穴が・・・。アクアシールだとかっこ悪いので、ウエットスーツのジャージを剥がして補修してみました

この沢の調査を終えてから、次の目的の沢へ。しかしどこも先行者だらけ。餌釣りならとっくに引き上げている時間ですが、釣り人はフライマンばかり。車にフライロッドやアウトドアーメーカーのステッカーが張られているので一目瞭然です。

解禁以来の晴天。しかも人災や天災で釣りができるフィールドが今年は極端に少ないので、東方面の県外ナンバーが目立ちます。助手席で釣り姿のまま寝ている人も多いので、きっと日帰り釣行の人も多いのでしょう。首都圏を通過することになるので、帰宅できるのは日付が変わってから。私も以前はそうでしたから・・・。
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どこに行っても先行者の車ばかりなので、さらに超マイナーな沢に入ります。 しかしこちらは出合いのすぐ上で1尾釣れたのみ。かなり上まで遡行しましたが、魚影を確認することはできませんでした。

今年はこの水系の調査を徹底的にするつもりですが、思った以上に魚が少なそうです。これはどこの沢も林道が沿っていて入渓が容易であること。水量のある枝沢はことごとくワサビ棚のために護岸され、種沢の機能を果たさないこと。林道を使えば稚魚や卵放流ができるのに源流域でそれをしないため、渓相はすばらしいのに魚が枯渇してしまった沢が多いのが残念です。
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帰りに洗い場に寄ると、500㍍区間にフライマンの車が5台。遡行したら単純計算で一人100㍍。風が強くて本流でフライが振れないためでしょうが、この週末の支流はフライマンで異常なほど混雑しておりました。決めたからには調査を続行するつもりではありますが、もう少し空いている水系に転向したい今日この頃です!

by scott1091 | 2012-03-25 19:45 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(7)

「国際フィッシングショー2012」に行ってきました!

卓上カレンダーに書いてある☆マーク。これはいったい何の意味だったのか?しばらく思い出せないくらい間が空いてしまった「国際フィッシングショー2012」。昔話をしたら笑われますが、かつては大阪と同じように金曜は業者とプレス関係者オンリーでした。

したがって一般公開は土曜と日曜だけなので、メチャクチャ混んで鮎竿まで行くのがも~大変。会場も「晴海→幕張→お台場→横浜」と変わったことは、若い方々はもちろん知らないですよね~。

こんな状況なので、私はもっぱら業者日に入れてもらってました。その習慣が残っているので、現在も行くのは金曜日。会場が空いていれば大体2時間くらいで見終わってしまうので、遠方からの来場者が一段落ついた午後に行くことにしています。

開催が2月から3月に変わったのは昨年からですが、東日本大震災で開催が中止になったので今年が初の試みとなります。先行する大阪と差別化して、新商品発表会というよりも釣りに興味を持ってもらうフェスティバルを意図しています。アングラーズ・アイドルのコンテストも、「AKB」の総選挙みたいなもの。もうちょっと古い世代であれば、学園祭の美人コンテストといったところでしょうか?

しかし若い女性のいる場所に、若い男性が集まるというのは昔の話。草食系男子は狩猟本能も少ないようなので、釣り場に若い女性が増えて喜んでいるのは元肉食系男子だったオヤジくらいでしょう。横浜で「みっちぃ」が公約どおりスクール水着になるのを楽しみにしているのは、どう考えてもオヤジだけですよね~。
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さて本題です。当日は雨だったこともあり、拍子抜けするくらい人がいませんでした。いつも人が多い鮎竿のコーナーも、どこのメーカーも空いています。あのジャッカルですら、混雑嫌いの私がブースに入ったくらいですから。したがってどこの竿も振り放題。こんなフィッシングショーは初めてです。

おまけにブーツもサイズを出してもらって試着できちゃうし。これって、メジャー釣具店が開催する展示会よりも快適。すでに宇都宮、群馬などでフィッシングショーが終わっているので、鮎用品を目的とした来場者が分散されているのかもしれません。

またいつも人だかりとなるシマノのリール・ブースもスタッフが沢山待機していましたが、この日は接客している人がほとんどいませんでした。会場全体がこんな感じなので、非常に効率よく見て回ることができました。

がまかつにいたっては、私が鮎竿を見ている間に竿を持ったのは二人だけ。しかもこのお二人の会話が「この長い竿、何に使うのかしら?」、「あれ(→鮎)、なんて読むの?」です。釣り人口の増加を目論んだイベントだけに、ある意味成功しているといえましょう。emoticon-0107-sweating.gif

しっかりと見た竿は、ダイワは「銀影競技スペシャルMT」、「銀影競技スペシャルSF」、「銀影競技T 中硬硬」、「銀影競技T 早瀬抜」、「銀影MT」。特に「銀影競技T」は穂先が変わると振り調子が変わるので、穂先ごとに確認しました。
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シマノは「リミテッドプロ トラスティNI/PERSONAL SPEC」、「リミテッドプロAZ KODACHI 80-85ZI」、「リミテッドプロAZ NAGINATA100-95 ZI」、「スペシャル競FW NI」、「スペシャル競RS NI」、「FTフォース NI」。

がまかつは「ロングレンジⅡ」、「ハーディスト」、「シルフィード」。竿を継ぐときの調整不足かもしれませんが、硬い竿は振るとカタカタ鳴くのが気になりました。最終製品はしっかり摺り合わせされると思いますが、嵌合がいまひとつなのが残念なところ。塗装の問題については毎年書いているので省略します。

バリバスは展示されていた「レクシードヴォルティス」。6本展示されていたので調子が全て違うのかと思ったら85が3本、90が3本展示されていました。調子を早瀬だけに絞ったのは、販売戦略的に正解だと思います。

いずれのメーカーも、継続モデルは良くも悪くも一貫性を感じますし、新たなコンセプトの竿は値段に見合った仕上がり。「ロングレンジⅡ」はおそらくこの会場でしか見れない竿なので入念にチェックしましたが、やはり11㍍の鮎竿は楽しく釣れる限界を超えているようです。

前モデルよりもだいぶ竿ダレやブレが少なくなっていますが、荒瀬クラスの長竿はこの素材構成でも10㍍までではないでしょうか?もちろんニーズがあるから作っているので、決まった本数は確実に売れるのでしょう。
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30 ~40万円台の竿については悪いはずもありませんが、これらの竿の中で欲しいと思ったのは「リミテッドプロAZ KODACHI 80-85ZI」のみ。価格は税込みで341,250円なので、実売価格で25万円くらいになります。

この竿は早瀬ではなく急瀬クラスの竿ですが、80でも85でも竿の調子が変わらないのが魅力です。これは穂先から元上までで調子が完結しているからと思われますが、8㍍でこれだけのパワーが出せるのは「スパイラスX」構造によるものなのでしょう。

一見、ダイワの「Xトルク」とシマノの「スパイラルX」は同じように思われるかもしれませんが、竿の構造はまったくの別物です。カーボン繊維をクロスに組み合わせる点は共通していますが、「スパイラルX」の肝は竿の内層と外層を、それぞれ逆方向にカーボンテープで締め上げているところがポイントです。

これに対して「Xトルク」は、内層と外層のカーボンシートを繊維がクロスするように組み合わせますが、シマノのようにテープではなく一枚物のシートであるため、マンドレルに巻くときに締め上げることができません。どちらが優れているかは別にしても、同じ自重で仕上げればパワーは「スパイラルX」に軍配があがります。ダイワに比べてシマノの竿が全体的に軽いのは、まさにこれが理由です。

逆に「スパイラルX」の欠点を上げるとすれば、製品の仕上がりに曲がりが出やすいこと。そしてテープの重ね代があるため、真円に仕上げるのが難しい。外見的にダイワの方が仕上がりがよく見えるのは、これらの点については「Xトルク」の方がコントロールしやすい構造だからです。
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この時期になればすでに総合カタログを見ているので、鮎竿の振り調子を確認するために会場に足を運んでいるようなもの。しかし今年は、久々に行ってよかったと思える商品を見つけました。それは「楽竿(らっかん)」という竿受け。自分用に改良を重ねて、20年近く掛かって完成したとのことです。

通信販売のみで「実用新案登録」もなされています。作者がチヌ用に開発したものですが、「竿受け」ではなく「竿持ち」と表現しているように、竿を置くとホールドされ、竿を持つと開放される構造が画期的ですし、機能美がすばらしい。税込み48,000円と高額ですが、全て手作りなので底物用の竿受けと比較すれば妥当な価格設定なのでしょう。

対外発表は今回が初めて。販売開始はフィッシングショー翌日の3月26日からとのこと。ご興味のある方は、「楽竿工房」にアクセスしてみてくださいませ。私は少し改良を加えて、ヤエンに使ってみようかな~と思案しているところです。
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by scott1091 | 2012-03-23 23:25 | オフ・ネタ | Comments(0)

大きいのがいるのか、いないのか?結論は持ち越しです…

シムスの「TACO BAG」。以前から鮎釣りでも使えるので欲しいと思っていたのですが、気になるのがやはり「TACO」。そう日本語にすれば「タコ」。形状がメキシコ料理のタコスに似ているからなのでしょうが、これを買ったとたんに「たこり」の連続になったらどうしようかと・・・。

釣れないことを「〇ーズくらっちゃった!」と言いますが、私の仲間内では「たこっちゃった!」の方が一般的。妻が道具を片付けながら「タコ」を連呼するのも困るので、我が家では日本らしく「餃子かばん」と呼ぶことにしました!
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そんなつまらない会話をしながら、「餃子かばん」にウエーダーとアウターを詰め込んで出発します。週末と違って天気はピーカンの予報。まだ水量が多いですが、この日も新たな沢の調査が目的です。中飛びの祝日は人の出が少ないので道路も渋滞なし。釣り人もまったく見えないので、いつもより時間が早いのでロアーセクションから入渓します。

開けた渓流なので、「イーズグリーン」を選択したのは完全に失敗。老眼が進んでいるのでついつい「イーズグリーン」に手が伸びてしまいますが、雑光カット率90%と「トゥルービュースポーツ」の99%では差は歴然です。この差が一番大きく出るのは足元。水面が光って底石がしっかり見えないので、歩き方が慎重になって遡行スピードが上がりません。

この水系は入渓点がいくつかありますが、そんな場所から真新しい足跡を発見。朝一の入渓であれば、追いつくことはないでしょう。一級ポイントを避けて小場所を探りながら遡行しますが、150㍍ほど進んだところで追いついてしまいました。
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どこまで釣り上がるのか確認して、ここで一度脱渓することにします。状況を確認するため話しかけると、な~んと友人のブログでしばしば登場されている御方。フライの世界は本当に狭いですなぁ~。

かなり先まで詰めるつもりであることを伝えると、友人との待ち合わせ時間があるとのことでこの先を譲って頂きました。このブログを見ていないと思いますが、お二方にあらためて御礼申し上げます。emoticon-0139-bow.gif

先行者との距離を空けるため遡行ペースを落としていたので、ここからペースアップしなければ間に合いません。思った以上に水量が多く、フライを流すスジも多くて時間が掛かります。渓相が良いのに魚の反応が少ないのは、やはり釣り人が多いからでしょう。友人の話では「地アマゴ」が残っているとのことでしたが、釣れてくる魚の特徴はまちまち。
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朱点がない魚が混じるのは「狩野川台風」の壊滅的な状況を見かねて、埼玉の養殖業者が移植したヤマメの血統が残っているのでしょうか?また小さい魚ほどこの水系ではあまり見られない、大きな朱点の個体が増えるのも不思議。ひょっとしたら個人的なグループが、卵放流をしているのかもしれません。

目的の場所まで行きたいところですが、友人から聞いている距離感よりもかなり遠い。やはり私の入渓した場所からだと、フライでもゆっくり二日くらいの距離なのでしょう。帰りは林道が使えるので、薄暗くなっても問題なし。今後の予定があるので、この水系の調査は何としても一日で終わらせておきたいところです。

この時期であれば大型は「巻き」に定位していることが多いものですが、この日はほとんど反応がありません。しかも「巻き」で釣れた3尾がすごく小さい。これだけの水量であれば8寸以上もかなりいると思うのですが、この日は7寸までしかフライに出ませんでした。
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薄暗い林道を歩くと足を挫く心配があるので、帰りは車道に出ます。しかし登山用のアウターには反射テープが付いているものがありますが、釣用にそんなものがあるはずもなく・・・。しかも歩行者が一番見えにくい薄暮。歩道がないので、横をすり抜ける車が近いこと。

このいでたちで車に引かれたら、ある意味カエルが車道で引かれたようなもの。この危険な時間を少しでも短くするため、下り坂を利用して約6㌔の道のりを走りました。さすがに車に着いたときはウエーダーの中が汗でびっしょり。ダイエットスーツを着て走っているようなものですから・・・。

車の近くにひっそりとあった古びた電灯が子供の頃の情景にそっくりで、ふっと遠い昔の出来事を思い出しました。やっていることも中身も、あの頃と何も変わっていないチョイ悪おやじ・・・。

残りの調査は、次回以降に持ち越しです。
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by scott1091 | 2012-03-20 20:24 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(3)

今週も雨の週末…

ショボ雨程度であれば、ハッチも期待できるし人も少ないし・・・。

そんな軽い気持ちで支度をしていると、「雨がかなり降ってますけど・・・」と妻。「なぁ~に、いわゆる春雨でしょ」などと高を括って出発しましたが、フロントガラスを叩く雨はいわゆる激雨。これくらい降ると、濁りが入るのも時間の問題でしょう。

この雨でも濁りが入らず、エスケープルートが確保されている場所。頭の中にいくつかの沢が思い浮かびますが、ちょっと走っている方向が違うぞー。どうせ違う方向に来てしまったのなら、新しい沢を開拓するため行ったことがない水系を目指します。

初めて走る林道は緊張の連続です。普通でも暗いのに、雨の日は尚更のこと。おまけに着実に進行している老眼で、手元の地図がよく見えません。スタックしないよう四駆ではありますが、道はぬかるんで車はドロドロ・・・。それでも道なき道を進むと、すっかり沢から離れてしまったり。

二つの水系を探索すると、時計はすでに正午を回りました。雨脚には強弱がありますが、一向に止む気配はありません。水系によってはすでに濁りが入ってきているので、朝とは違ってすっかり弱気モードになります。しかしここで帰ったら、いつ釣りができるかわからないのがウイークエンド・アングラーです。
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↑ホワイトデーは「アンテノール」のラウンドケーキ。生クリームが軽めで見た目よりもあっさりしています

気を取り直して、ほとんど濁りがない水系を見つけて入渓します。まずは魚の反応を確認するため、なるべく水の少ないアッパーセクションを遡行します。濡れてまとわり付くティペット、フライ交換のときに苦慮する老眼、濡れて沈むフライ。私の釣りを邪魔する障害と格闘しながらも、以外に快適な釣りができました。

これも2年前に新調したウエーダー「SIMMS HeadWater」のおかげでしょう。「SIMMS G3」の方が丈夫ですが、太腿までゴアテックスが5レイヤーでは、山岳渓流では疲労が半端ではありません。藪こぎのときは注意しなければなりませんが、「HeadWater」も太腿までの前面は5レイヤーなので、目下のところピンホールレベルの水漏れもありません。

「G3」のようにフロントポケットをベルクロではなくジップにして、内側にシンプルなカンガルーポケットをつけてくれると申し分ないのですが、これはコストの絡みもあるのでしょう。それと強度の問題なのでしょうが、どこのメーカーもシムスと同じように、ソックス部分のネオプレーンのカットパターンが、足裏から踵までが一枚ものになっています。

山岳渓流では思った以上に足首を使うので、足首にくびれができないとローカットのシューズはフィット感がいまひとつ。ハイカットのシューズであれば足首までがっちりホールドするので問題ないのですが、ヘツリなどで靴の向き修正するのに、膝と股関節だけに頼るのはシビアなケースではかなり怖い。動きがまるでロボットみたいですしね~!
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話が思わぬ方向にそれてしまいましたが、土曜の釣りの続きです。アッパーセクションとはいえフィッシング・プレッシャーはかなり高いようで、フライを咥える直前で反転したり、フライを見に来てパニックになって逃げる魚が多いこと。この最大の原因は、見た目ではわかりにくいマイクロドラッグ。この天候でこのような状態なので、ピーカン渇水となったら私のようなアームでは手も足も出ないでしょう。

こんな土砂降り中で釣りをする人は少ないので、次はミドルセクションを釣ります。アッパーセクションよりも濁りが強いですが、問題ないレベルなので遡行します。水量が多い分ごまかしがきくので、それなりにフライに出ます。しかし思った以上に空振りが多いのは、フライを咥えていない証拠。3週目にして、だいぶ動体視力が戻ってきました。

水量が多くてもシビアであることは変わりなし。特に「巻き」で下流を向いている魚は、本当に難しい。雨が降って水量が多いので、そういう場所にはバブルが渦を巻いていますが、フライがバブルの動きより気持ち遅くれるだけでもGone。魚が見えない人には、この一部始終は魚がいないという結論になります。

ストーキング、立ち位置、リーチ、フィリッピングが完璧に決まって初めて手中にできる魚。この日は6寸クラスまでしか釣れませんでしたが、この試行錯誤がいつか報われる日が来るもの。谷の魚は水量が少ない分だけナーバスなので、甘くはありません。
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↑竿を継いだまま車の中に。8フィートより長い竿を使わない最大の理由だったりします

翌日も午後から雨の予報です。前日下見した水系の一方を目指します。初めての沢なので無理は禁物。なるべく動きやすい身支度にして、雨に備えて最初からカッパを羽織ります。このカッパには背中に「D環」が付いているので、日ごろは持ち歩かないネットもぶら下げて・・・。一見すると、久々にフライマンのようないでたち。

石の色から判断するとまだ水が高いですが、フライでも勝負できそうな感じ。初めてなので丁寧に釣り上がりますが、しっかりフライを流した場所から走る魚影を見逃しませんでした。少ないながらでも魚がいることがわかってまずは一安心。この水系もフィッシング・プレッシャーは高いようで、フライの下で反転する魚も多い。

思ったよりも大場所が多く、水深があるのでフライに反応する魚は少ない。しかし小型のストーンフライや中型のメイフライもチラホラ飛んでいるので、場所によっては浅場や中層に定位している魚が期待できそうです。

そんな場所で、今季最大の9寸。痩せた魚体ですが、全てが完璧にできて釣れた魚なので大満足。これでこの日は終わったようなもの。痛恨のチョン掛けもありましたが、一番大きい魚はしっかりと決めたので良しとしましょう。
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↑厳しい冬を越した9寸。巨大な頭と発達した尾鰭、魚体に残る古傷が印象的

そしてまたちょっとした大場所に到着。左手に大岩が二つ。下側の岩のシモに大きな「巻き」。上側の岩にも小さな「巻き」。下側の「巻き」はあまり水深がないので、魚がいれば必ずフライに反応するはずです。流芯はかなり早い流れなので、これをかわさないとあっという間にドラッグが掛かってしまうので立ち位置が難しいところ。

流芯をフィリッピングでかわせる距離まで近づけば、魚に警戒されて確実にGoneでしょう。また両岸が切り立っているので、魚に気付かれないように上流に回り込むのは不可能。暗くて魚は見えませんが、何ともいえない気配を感じます。大きい魚であれば残っている理由があるので、間違いなくチャンスは1投のみ。

できるだけ姿勢を低く保てるよう、一段下に立ち位置を決めます。そして今までさんざ繰り返してきたように、1回のフォルスキャストでメジャーリングなしでリーチキャスト。フライとリーダーがドンピシャのラインに乗り、フライが狙ったスポットに入るまでの距離は30㌢。私のシステムでナチュラルドリフトできるギリギリ。スローモーションのように、バブルと同化したフライがスポットに流れいていきます。

そしてバブルが微妙に揺れた次の瞬間、水面下で反転する魚体。ラインにスラックが入っているので、大きく、そしてゆっくりとアワセると魚の重量感がゴンゴンと伝わってきます。魚はまずは上側の大岩のエゴに突進。一瞬魚の動きを感じなくなりますが、石に張り付いた魚を引き出すことに成功。そこでしばし魚と引っ張り合い。
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エゴに潜りきれないと判断した魚は、次は一気に私の前にある瀬落ちへ。これをかわすため、一気に上流側にポジションを変えます。そして瀬落ちの前には大きな沈み石が三つ。しかも二つは浮いていて、その隙間に潜り込もうとしている魚が見えます。この間を潜られたら、いずれにしてもThe End。ティペットの強度を信じて、「G2 772」を限界まで絞ります。

沈み石付近で、魚体をくねらせて抵抗しているのが見えます。これを何とか凌ぐと、次は一気に白泡渦巻く壺に突進。幸いにも沈み石がなかったようで、これも無事かわしました。魚が徐々に弱ってきましたが、この場所には魚を引きづり上げる浅場がない・・・。しかしこの日は得意の第六感で、ランディングネットを持っています。これを使って無事ランディング。

さて、この手の大きな魚をリリースするときの注意点を一つ。山岳渓流でヤマメやアマゴを浅場から自力で泳がせると、大抵の場合は下ってしまいます。したがって元の場所に確実に返すには、その近くのエゴや深場に投げ込んで上げましょう。注意点は、投げ込む前にしっかりと泳げる状態であることを確認すること。乱暴なリリースと思われるかもしれませんが、魚のことを思えばこの方法が一番です。

危険な目にあったヤマメやアマゴは、一度下ると元の場所には戻らず、さらに下りながら同じ規模の棲みかを探すことが多いのです。そのような場所が滝壺だったりすると、餌釣りで簡単に釣られてしまうもの。大きくなるまで生き残れた理由が必ずありますので、皆様もご協力をお願い致します!
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by scott1091 | 2012-03-18 23:19 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(0)

冷たい雨、そして夜半には山間部は雪・・・


週初めの温かい気温で、一気に開花が進んだ河津桜。伊豆が1年で一番混雑する季節の到来です。今年は厳冬により梅の開花が遅れているので、こちらもちょうど見ごろを迎えています。釣りをして感じる季節感は、ちょうど半月遅れくらいでしょうか?しかし気温が上がり始めれば、この遅れは1週間くらいで取り返してしまうのが春・・・。

土曜の天気予報は、降水確率が午後の方が低め。しかしいずれにしても終日雨の予報なので、フライを巻いて9時過ぎに出発。こんな日は、釣ったことがない川の探索に行きます。途中に見える本流は、すでに増水して笹濁り。かつての狩野川はこの程度では濁りませんでしたが、台風による山の崩壊、そして目先では災害復旧工事の影響によるものでしょう。
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道中に見える大きなプールには、この時期ならではのライズ待ちの風景。この水色ではライズしてもおそらく成魚放流が対象となりますが、ライズを釣る楽しみはやはりフライならでは。県外ナンバーばかりなので、釣れても釣れなくてもライズに対峙できることを祈るばかりです。

こんな陽気なので、私も無理をしないでお気楽な場所へ。この川を遡行したことはありませんが、渓相は悪くないのできっと魚は残っているでしょう。川に入るとウエーダーを通して川の冷たさが深々と伝わってきますが、手を洗うと水が温かく感じます。それくらい気温が低いのですが、雨がショボ雨程度なのがせめてもの救いです。
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石の色から判断して、この水系は5㌢高くらいでしょうか?本流と違って使うフライは限られるので、ウエストポーチに一つだけフライボックス入れて遡行します。今まで縁がなかった最新のウエーダーやカッパは、この気温であれば快適。釣り始めは手が悴みましたが、しだいに体が温まると、寒くもなく暑くもなく。

素晴らしい渓相に反して、場違いなゴミが残念です。かなりの数なのでおそらく不法投棄されたものだと思いますが、拾っても捨てるのに困りそうな代物。投棄した人がどのような人種なのか、そちらの方が気になったりします。
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一度魚が確認できなくなるところまで遡行して、まだ時間が残っているので得意のスイッチバック。水量が多くなるのでフライへの反応が悪くなりますが、出ればやはり下流の方が1寸くらい大きい感じです。夕方は徐々に雨がひどくなってきたので、脱渓しやすい場所で終了としました。

川を遡行しているときは気になりませんでしたが、林道を歩くとかなりの雨脚です。そのまま車に乗って、洗い場に直行して着替えます。身支度してから帰りにいくつかのプールを見ていくと、まだ粘っている人がいました。この御仁、「ハッチェリー楽園プール」でプロのお姉さんと遊んでいたようです・・・。
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翌日も午前中は雨が残りますが、午後からは急速に天気が回復。車の外気温計も、3℃から12℃まで上昇します。この日はどこも釣り人が多く、行く先々で先行者の車があります。いつもであれば餌釣りの人が上がる時間帯ですが、天気の回復を待ってから入渓した人が多かったからでしょう。

こんな日は釣れなくてもよいので、のんびりとできる川を選びます。小さいストーンフライが出ていますが、水位が高いので魚は水面には興味がない様子。少し濁りがあって魚を見つけることができないので、ドライフライに魚を反応させるのは至難の業。
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一番大きい魚は痛恨のチョン掛けをしてしまいましたが、わずかながらまだ魚が残っているのが嬉しかったです。この川は放流がないので、今残っている魚がいなくなったら資源の再生は望めません。このような川では、ぜひ完全リリースを励行して頂きたいと思います。

魚の反応が少なく早い時間に終了したので、懐かしい里川に立ち寄ります。水位が多いのでニンフをやりますが、少し釣り上がると餌釣りの人が入ってきたので終わりにしました。上がった場所に洗い場があったので、ここでウエーダーとシューズをきれいにして、家で干すだけにして帰途につきます。
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昨日と同じように「ハッチェリー楽園プール」を見て回ると、この時間でもどこもフライマンだらけ・・・。場所によっては、10人近くが待機(or反省会?)しておりました。顔見知りの人はおりませんでしたが、装備や背格好などからブログで思い当たる方々もいらっしゃいました。

この週末は厳しい状況ではありましたが、釣りができるだけで十分。きっと釣行された皆さんも、そう感じる特別な週末であったと思います。河津桜が終われば、いよいよ染井吉野。稚鮎の遡上も始まり、春爛漫の季節がやってきます。
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by scott1091 | 2012-03-11 20:57 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(0)

東北地方太平洋沖地震から一年

3月11日 14時46分

地震が発生した日は金曜でしたが、今年は日曜。
車を路肩に止めて、防災サイレンを合図に黙祷。

震災で亡くなった方々のご冥福を。
行方不明の方々の一日も早い発見を。
そして被災した方々の生活が少しでも改善されますように。
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by scott1091 | 2012-03-11 14:46 | Comments(0)

解禁なれど、今年はかなり厳しいです!

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いよいよ2012年の渓流解禁!当然ながら山岳渓流に分け入る所存ではありましたが、28日(火)に降った雪がそれを阻みます。今回の釣行記に詳細は記載しませんが、そんな雪山にもチャレンジしました。

雪国の方からは笑われてしまいますが、フェルト底のウエーディング・シューズで踏破したと言えば、その過酷な状況はご理解頂けるでしょう。危険な場所はほとんど四つんばい。トラバースのために登った尾根から降下するときは、久々に「恐怖」を感じました。リッジに立てば、行くも地獄、戻るも地獄です。emoticon-0107-sweating.gif
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こんな苦労をしたのに釣果はなし。そこでこの水系をあきらめて、雪がない渓流へ移動します。しかしいくら急いでも、釣りをする時間はあまり残されておりません。落石や枝を手で移動しながら、まずは車で行けるところまで行って、そこから早足で目的の場所に急ぎました。そしてしばし上がった息を整えていると、な~んとストーンとメイフライがチラホラ。頑張って来てよかった~。emoticon-0104-surprised.gifemoticon-0100-smile.gif

ライズこそありませんが、魚がフィーディング・レーンに乗っているのは間違いなし。昨年よりもかなり進んだ老眼に苦労しながらフリーノットでフライを結び、まずはセオリーどおり手前から。そして本命の流れにフライを乗せると、「バシッ」と出ました。

しかしながら痛恨の空振り・・・。
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かつてはこのようなことがないよう、解禁前には必ず管理釣場で勘を取り戻していたのですが、ヤエンを始めてからはすっかり疎かになっています。視認してから手が動くまでの反応が、昨年よりも遅くなったように感じるのは加齢によるものでしょうか・・・。

同じ流れのさらに奥へフライを打つと、これまた「バシッ」。さすがに2回目なので、これはしっかりフッキングしました。今季最初の魚なので、小さいですが写真を撮ってからリリース。結局この日は同じようなサイズが遊んでくれて、まずは2012年シーズン初日は終了です。さすがにメチャクチャ疲れました・・・。emoticon-0141-whew.gif
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夕方には雨が降り始め、場所によっては雪になっているところもあるとのこと。土曜の釣果は全般的に低迷し、翌日も雨の予報なので友人達の釣欲もすっかり意気消沈。しかしながら私は、当然ながら日曜も釣りに行きます。家を出るときの気温は、前日よりもかなり低め。午後からは雨なので、かなり過酷な釣りになりそうです。

こんな日は里川のライズの釣りも魅力ですが、そのような場所にはライズ待ちをしている釣り人います。そんな見慣れた風景を横目に、私は目星をつけた沢を目指します。この時期に沢でドライフライ(以降ドライ)に出る魚は、型はあまり期待できません。これは水量の多い沢ほど、ドライに反応する確率が低くなるのと一緒です。
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したがってハッチがなくても水面を意識している魚を探すには、水深が浅い方がよい。しかし越冬した魚は水深のある流れに溜まっているので、この時期のドライは餌釣りに比べて圧倒的に不利。フライにはニンフもありますが、偽物は魚がフィーディングレーンに乗っていないと難しい。

底にじっとしている魚を釣るには、やはり錘で生餌をしっかり沈めてしまう方が有利です。プールや堰堤で餌釣りの人が粘るのは、フィーディングレーンに乗っていない魚でも口を使わせることができるから。これは生餌だからこそできること。水温が低いときは、渓流魚でも底にじっとしていることが多いのです。
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↑3月3日は「ひな祭り」

それでも私がドライにこだわるのは、視覚的な刺激が好きだから。ヤエンに灯りを付けるのも、まったく同じ理由です。したがってニンフの釣りもインジケーターがあるので、嫌いではありません。しかし前述のように、フィーディング・レーンに魚が乗っていれば、出方は荒くなりますが大抵はドライに反応させられます。魚が見つけられるのが前提になりますけどね!

選んだ沢の水温は8℃。これは予想外に高い。この水系にもまだ雪が残っていますが、気温が低いので雪代が入っていないからなのでしょう。入渓と同時くらいにショボ雨が降り始めますが、体感温度は朝よりも温かい感じです。
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↑外国メーカーの中では軽くて柔らかいと定評のある「Head Water Boot」。「Head Water Stocking Foots」用に購入してみました。靴底が広く踵部分が厚いのが長所でもあり短所でもあります

ドライに反応させるために大き目のフライを使うので、魚の出方がメチャクチャ早くて荒い。場所によってはライズしている魚もいますが、逆にサイズがマッチしていないのでフライには反応しません。飛んでいる虫は確認できませんが、おそらく何らかのシャックを食っているのでしょう。

誰もいない清々しい渓流を遡行しながら、時折ハッチマッチの釣りもできて大満足。サイズが全般的に小振りだったので、少し下流域でもう一ラウンドやります。あまり良い渓相ではない区間をいい加減に釣っていたら、思わぬ浅場で「ガバッ」と出ちゃいました。ティペットを交換していなかったこともあり、痛恨のアワセ切れ・・・。気を取り直してそこから真剣に釣ると、飽きない程度に魚の反応がありました。emoticon-0105-wink.gif
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こんな感じで、まずは解禁一週目は終了です。楽しい思いができた人も、来週リベンジを誓った人もいると思いますが、それは釣りができる環境があってこそ。そんな当たり前のことを、しみじみと感じる2012年の幕開けとなりました。
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↑キャラバンの「丹沢」とFoxfireの「LTWウェーディングシューズ」

by scott1091 | 2012-03-04 20:25 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(4)