コリンズハックル(Collins Hackle)

 原油高騰によりバイオ燃料が注目され、その原料となるトウモロコシ、サトウキビ、小麦の国際相場も高騰。その影響をもろに受けて、家畜用飼料も度重なる値上げが続いております。

 国内ではやっと乳業メーカーが生乳生産者(農家)の値上げに同意しましたが、その値上げ幅はわずか3%。日本は大手スーパーのバイイング・パワーがあまりに強くなり過ぎているので、国際相場を無視した今の低価格路線を続けると、いずれは国内で乳牛や鶏(卵)を飼う人がいなくなるのでは、と心配する今日この頃です。牛乳と生卵だけは絶対に国産を食べたいですものね!

  さて話がそれてしまいましたが、いまやハックルといえはホワイティング。メッツも少量ながら日本に入荷してきておりますが、その量たるや比較にならないでしょう。ホフマンからホワイティングになってからの品質向上は目覚しく、かつての「1st.-Grade」のものが「Pro-Grade」や「Bronze-Grade」で購入できるので、私のようにフライ暦が長い人間にとってはその価格破壊たるやすざまじかったわけです。(笑)

  しかしついにそのホワイティングも前述の影響により、12月納入分から値上げになりました。その値上げ幅は、国内生乳生産者(3%)の比ではありません。だいたい「Pro~Silver」で、17~23%くらいのアップになるようです。12月前に駆け込みで大量に仕入れたショップも多いので、購入予定がある人は絶対に旧価格で購入すべしであります。(笑)

  当の私も、夏は鮎釣りをするのであまり使用することがない、ダイド・ブラックを購入しました。グレードはなんと「Silver DSP(Dry-fly Select Portion)」。手持ちは「Bronze」ばかりなので、かなり奮発してしまいました。もっとも新価格対比では「Bronze」より1,050円高いだけですが…。

  そしてそれと一緒に購入したのが、今回の題目となった「コリンズハックル」。ホワイティングのような工場ではなく、元プロタイヤーのチャーリー・コリンズ氏がこつこつと年間2,000枚ほど生産しているマイナー・ハックルです。しかしその品質は、ハックルに捩れがなく、丈夫でファイバーに張りがあることで定評があります。またホワイティングのように厳密な遺伝子管理をしていないので、カラーにバリエーションがあるのも特徴ですね。
f0103126_954286.jpg

↑ダイドカラーはネックしか染めておりません。サドルはナチュラルとなります

  以前からビル・ローガン氏の記事を見て、入手してみたいと思っておりました。しかし海外通販以外では購入する手段がなく、当然ながらハックルを実際に手にとって見る機会がありませんでした。ところが最近、私のブログにもリンクがある「E&E Outdoors」が日本代理店となりかなり身近なものに。まだまだ置いているショップは少ないですが、メールでの問いあわせにも対応してくれます。私はブログの写真を参考に希望を伝えて、現物をショップに送ってもらって確認させて頂きました。

  今回購入したのはダイドの「Medium Barred Brown」とナチュラルの「Creamy Barred Dun」。いずれも「1st.-Grade」。サドルもセットなので、幅広いフライを巻く人には良いかもしれませんね。ホワイティングのように小さいサイズはあまり取れませんが、ナチュラルカラーはもとよりダイドカラーにも、なんともいえない「味」があるんですよ~、これが!(笑)

  ダイドは染める前に脱脂をしていなので、ハックル本来の光沢があります。当然ながら脱脂処理していないので多少の染めムラが出ますが、それがまた良いんですよ~。キャツキル・フライズのようなトラディショナル・パターンを多用する方にはお勧めします。また私のようなハックル好きの方にも…。ナチュラルはもとよりダイドにも染め上がりに違いがあるので、ハックル一枚一枚に個性があるので選ぶ楽しみがありますよ!

 どこかのショップで見かけたら、手にとってみてはいかがでしょうか?
f0103126_9544043.jpg

by scott1091 | 2007-12-29 09:54 | Materials | Comments(0)

久々にハックルを購入

  久々に購入したハックルは、バード・ダーク・ジンジャー(Ginger Barred Dark)。「Whiting」ではクリー(Cree)に続いて少ないカラーです。今回のハックルを手持ちのクリーと一緒に撮影してみました。生産年はもちろん、グレードやカラーも違うので単純に比較できませんが、カラーは断然クリーの方が釣れそうな感じがするのは私だけでしょうか?巻くパターンで好みが分かれるところですけど・・・。

  ハックルは順光で見る色よりも、逆光で見るトーンやコントラストが重要だと思うのですが、皆様はいかがですか?単色のハックルではカラーをマッチできても、魚に印象付けるコントラストが出しにくいものです。アダムスでグリズリーとブラウンのハックルを2枚巻くのは、一つの解決策だと思います。しかしハックルをパラと巻くパターンでは、最初からトーンやコントラストが備わったハックルがあると、フライのボリュームを抑えることが容易で作業効率が上がります。
f0103126_22272247.jpg

↑左が今回購入したバード・ダーク・ジンジャーで、右がクリー

  さて少し話題を変えて、巻いたハックルから受けるトーンとコントラストの話をしましょう。私は魚ではないので、魚眼を通して水生昆虫やフライがどのように見えているかわかりません。しかしハッチする水生昆虫の色に合わせたフライを使うと、明らかに魚の反応が良くなるので色を識別しているのは間違いないでしょう。しかしその色の認識は、水生昆虫の細部の色を認識しているわけではなく、全体から受けるトーンやコントラストを認識しているのではないかと思います。

  このような勝手な思い込みから、同じカラーを表現するにも色の組み合わせがあったほうが良いのではないかと思っています。例えば先に述べたアダムスのように、ダン・カラーを表現するのに、単色ではなくグリズリーとブラウンを組み合わせる感じですね。

  このトーンやコントラストを強調するには、黄色やクリームの水生昆虫を除けば、やはり部分的に黒が入るのが重要です。そういった意味ではグリズリー、バジャー(Badger)、クリーは個人的には理想に近いハックルです。しかしクリーはめったに手に入りませんし、ナチュラルカラーは「Whiting」、「Hebert」を問わず、ハックルの表側には理想の色や模様が出ても、裏側は総じて白っぽい単調な色となってしまうことが多いですよね。そこで重宝するのが、グリズリーやバジャーのように最初から黒が入ったハックルのダイドカラーです。

  私はグリズリーのダイドで、ライトブラウン、コーチマンブラウン、ゴールデンブラウン、ダンをよく使います。しかし「Whiting」の品薄状況は2007年度も改善されず、グリズリーやバジャーのダイドは供給見込みがないとのこと。「Whiting Farms」のホームページを見ると、「Whiting」の「Aveilable Natural Colors」からバジャーが無くなっているのも気になりますし、世界的に広がりつつある鳥インフルエンザの影響も危惧されます。
 
  潤沢に在庫があった時代は、ハックルの質はもちろんグリズリーの黒の入り方(幅や間隔)にもこだわってダイドカラーを選んでいたのが懐かしいです。実際の釣果にはあまり影響がありませんが、これも釣り人のこだわりと言うことで・・・。読み流してください。(笑)

by scott1091 | 2007-05-07 22:29 | Materials | Comments(0)

Hackle cape

 私にとって、マテリアルでもっとも大切なのがハックル。それはCDCが広く使われるようになった今日でも変わりません。現在はMaverick経由で高品質なWhitingのハックルが入手できますが、私がフライを始めた頃は、ハックルはインディアが主流でした。インディア(インド産の食用鶏)はWhitingのようにハックル用に品種改良されたGenetic hackleではありませんので、ハックルを厚く巻くパターンでは、2~3枚のフェザーを使用します。技術が未熟なこともありますが、ストークが太いフェザーを何枚も巻きとめれば、パターン・ブックの写真のように綺麗に巻けるはずもありません。
  当時、日本で入手できるGenetic hackleはMetzとHoffmanでしたが、Hoffmanは佐々野釣具店に行かないとなかなか入手できなかったので、普通はMetzを購入することになります。しかし今のようにフライ人口が多いわけではありませんので、Metzを置いているショップでも、古いものが売れるまで新しいものを仕入れることがないような時代でした。
 当時は最初に巻くドライフライはアダムスがポピュラーでしたので、MetzのGrizzryとBrownが欲しいわけですが、金額的に一度に2枚購入することはできません。そこで最初にGrizzryを購入することにしましたが、ショップにある店頭在庫は全て入荷からかなり日が経ったものばかり。新しいものが入荷するのを1年近く待った記憶があります。こんな状況ですので、いつ入荷するかわからないハックルを待つことができず、2枚目のMetzは入荷したばかりのDyed coachman brownを購入しました。
f0103126_19241054.jpg
 この経験から社会人になってからは、立ち寄ったショップで品質の高い(密度、フェザーの長さ、ストークの細さ等)ものや珍しいカラーがあると、手にしてしまうようになり、いつの間にか手元にハックルが貯まってしまいました(silverより上のグレードはありませんが・・)。現在は鳥インフルエンザの影響で供給がタイトとなり、以前よりもレア・カラーの入手が困難となってしまいましたが、Hebertのナチュラル・カラーは依然、収集欲を刺激するものがあります。

by scott1091 | 2006-04-16 19:22 | Materials | Comments(0)