初めてヒラに挑戦しました!

一度は釣ってみたいと思っているヒラスズキ。マルスズキはルアー、フライいずれでも釣ったことがありますが、ヒラスズキは初挑戦になります。きっかけはこのブログのコメント欄でお馴染みのariariさんからのお誘い。ariariさんの話では、私のフライ関連の記述にヒラと共通する点が多いとのことです。

釣り方は違いますが、いかに魚に口を使わせるかが共通のポイント。「釣りキチ三平」のように、センスのある人はどんな釣りでもこなしてしまうものですが、私はセンスないんですよね…。釣り道具は全て用意するので必ず釣ってくださいと、行く前からプレッシャーばりばりの企画であります。008.gif

しかし案内する方が、はるかにプレッシャーが大きいことはあまり知られていません。海の条件が良いときに行ければまだしも、事前に日程を決める必要がある我々のような身分では、最初の挑戦で釣れる確率は極めて低いものです。私は過去の経験からそれがよ~くわかっているので、観光に行くくらいに考えていました。

今回はお互いのスケジュールを調整した結果、金曜が初挑戦のX-day。土曜は午前中だけ予備日とします。台風7号(Dolphin)からのうねりを期待しましたが、水曜は高過ぎて東名高速の由比が通行止めになるくらい。このまま金曜までうねりが残ることを祈りましたが、木曜は無情なオフショアの風。かなり絶望的な状況となり、ariariさんから「遊覧船」気分でお願いしますとのメール。
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この時点でariariさんのプレッシャーはおそらくMAX。後から聞いた話では、私から「安全第一でいきましょう。海は気まぐれですから、まったく気になりません!お気遣いなく」の返信を受けて、さらにプレッシャーを感じてしまったとか…。プロのガイドフィッシングでも条件が悪ければ釣れないのは当たり前ですが、私が反対の立場になれば同じようにプレッシャーを感じるでしょう。025.gif

一緒に沢を遡行したり船に同乗する基準は、この感覚が共有できることが極めて重要です。そうでないとお互いにストレスが蓄積し、いずれ「もうこの人とは行かない」となります。プロのガイドは釣らせることが最優先課題ではありますが、何年も同じ場所に行くようになると、お客もガイドを相性で選ぶようになるものです。

このままでは手ぶらで帰ることになると思ったariariさんは、私の到着前に釣りへ。待ち合わせのコンビニで合流すると、満面の笑みで「お土産が用意できました」と開口一番。今年もタコは不調とのことでしたが、私の大好物なので狙ってみたとのこと。しかも5杯もゲット。私は何もしていませんが、幸先の良いスタートです!006.gif
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早々にariariさんの先導で係留場所へ移動。お願いしていた牡蠣も仕入れてくれており、まずは桟橋で3個ほど試食。お土産に蛸と牡蠣があればもう十分ですが、ariariさんは条件は厳しいものの釣らせる気満々です。漁師のように慣れた手つきで準備を済ませ、いざ出航と相成りました。

説明を聞きながら船が沖に出ると、まだ多少うねりが残っています。「これなら何とかいけるかも」と、ariariさんの士気はアッ~プ↑。サラシが出ている場所に船を回すと、ロッドを渡されて「あそこにキャストしてください」と一言。貸してくれた道具はまさにariariさんのメーンロッドであり、リールはもちろん「14ステラ 4000」。

「ちょっと投げる練習させて」という言葉を飲み込んで、「なんちゃってキャスト」でルアーを置きにいきます。ミノーを最後にキャストしたのは一昔前のこと。ブラウントラウトのミノーイングで芦ノ湖や本栖湖に通った頃の話です。ロッドは「fenwick 903」、リールは「Abu Cardinal 4X」でした。

ルアーはラパラの「金黒」とオリジナルカラー「マークⅡ」の13cmが定番で、それにロングA、バンゴー、ツインクル、ブラウニーの時代でっせ!キャストできるかとても不安でしたが、今のルアーは凄いの一言!当時のルアーは重心が頭側にあるので、うまくキャストしないと飛行バランスがブレて悲惨なものでした。
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しばらくariariさんの釣りを見たいところですが、チャンスは少ないとのことで釣りながら見学。ヒラがルアーを食ってくるところは、私が思っていた以上にピンポイント。しかも磯際なので、船から釣る場合はベストキャストでもバイトはワンチャンス。ルアーを食わせるという点では、オカッパリの方がチャンスが多い(=長い)と感じました。

サラシが小さいのとベイトが見えないこともあり、「厳しいかな~」とariariさん。何カ所かポイント回った後、やっと私のロッドに生命反応あり。最初のトルクはまずまずながら、寄せてくるとさほどの抵抗なし。セイゴクラスかな~と思いきや、なんと立派なグレではありませんか!001.gif
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センターフックががっちり掛かっています。外道ですがこれで〇ーズは免れました。「グレが釣れるキャストアキュラシーならヒラも釣れますよ~」と励ましてくれるariariさん。そして少し肩の荷が下りたariariさんが、ついに本命をゲット。どこで喰わせたか見ていたので、同じ場所にすかさずキャスト。ほぼ同じ位置に入っているのですが、そんな緩いキャストで喰うほどヒラは甘くありません。

「ルアーをぶつけるつもりで磯際ギリギリに打ち込んで」と言われて思いっきりキャスト。当然ながらそのままでは磯に激突するので、左手でサミングします。本来なら右手の人差し指でするのでしょうが、左手を使うのが私の昔からのスタイル。これが波のタイミングと位置がドンピシャに決まりました。

完全なマグレキャストですが、喰ってくるという確信めいたものが…。波が落ちてサラシに吸い込まれるタイミングは糸ふけを取るイメージでリーリング。ルアーのテンションを感じたらルアーの体勢を整えるイメージでチョイ巻き。リーリングを止めて一呼吸置いた瞬間に「ドンッ」と乗ってきました。

そのトルクから今度は間違いなくヒラ。ariariさんが「バラさないでくださいよー」とアシストしてくれます。2回ほどエラ洗いされましたが、センターフックががっちり掛かっているので問題なさそう。一気に寄せると魚が舷側を見たとたん、反転して今までにない強烈な突っ込み。あまりに突然だったので対処しきれず、舷側にロッドをぶつけてしまいました。ariariさん申し訳ありません。040.gif

ここからは確実に獲るため、ariariさんが少しドラッグを緩めてくれます。そして今度は慎重に寄せて無事ランディング。番組なら最後に釣れたように編集するのでしょうが、私としては比較的早い時間に獲れてほっとしました。私は釣れないのが当たり前と思っていますが、ariariさんはそうは思っていませんものね!
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この後やっと海風が吹き始めますが、ウネリは小さくなる一方です。途中トビウオを追うシイラを狙ったりしながらかなり広範囲を探りますが、ベイト(キビナゴ)が見えた場所は釣れた磯のみ。ariariさんが本領発揮で難しい場所でもう1尾追加しますが、そんな場所は私では攻めきれません。042.gif

案内してもらったポイントはどこも涎が出るような場所でしたが、一番最後の場所はなかなか諦めきれませんでした。しかし会心のキャストで出なければ、粘っても釣れないというのがヒラ。私はまだわかりませんが、ariariさんの見切りは私の鮎以上に早かったです。

そんなこんなで、ariariさんにヒラを釣らせてもらっちゃいました!003.gif

完全な他力本願ですが、まったくの初心者なのでご容赦くださいませ。私のフライ関連の記述がヒラに通じるものがあるという点。そして今回の釣りで感じたことを、私なりに整理しておきます。たった1回の釣りで書くのは憚られますが、次回のための備忘メモととらまえてくれたら幸甚です。
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①ベイトがいないときにヒラがサラシに入る必要性はない
②渓魚と一緒で定位する場所が決まっている
③サラシにできる緩流帯でも、不安定な方向から流れが入る場所には定位しない
③ベイトを追うのではなく、頭上でサラシに揉まれるベイトを下から喰ってくる
④波のある磯は魚にとっても厳しい環境であり、フィーディングスポットはかなり狭い
⑤そのスポットを外した場合は、ルアーを不必要に見せない方がベター
⑥ルアーの姿勢が維持できれば、フィーディングスポットではルアーは止まっているくらいの方が魚のミスバイトが少ない
⑦渓魚と同じように追い食いさせると、ショートバイトによるフッキング率低下やバレが多くなる
⑧フィーディングスポットを見極めるのが一番重要
⑨うねりを読み、ルアーがフィーディングスポットに吸い込まれていくイメージ
⑩そんな場所は一つの磯に、一つあるかないかである



もちろんこれらは名手ariariさんと一緒に釣りをしたから感じたことで、自分が実践できるかどうかはまったく別の話。ジャンルは違えど、やはり精通している人の理論や組み立ては違うもの。今回はariariさんの的確な操船とアドバイスによるビギナーズラックでしたが、この釣りに入れ込む気持ちがよ~く理解できる釣行でした!

来年はキャスティングの練習をしておきますので、またご指導のほどをお願いします。今回は何から何までお世話になり、本当にありがとうございました。040.gifやはり新しい釣りへの挑戦は「わくわくドキドキ」感があります。初めて湧きグレも見れましたが、あのサイズが酸欠のコイのように浮いているのは圧巻でした!
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↑帰宅した日は一番小さい蛸で祝杯!

by scott1091 | 2015-05-23 21:15 | フライ・ルアー / 海 | Comments(8)

「MAKO by Jack Charlton」ついに来る!

今回は久々の海フライの話題。

ソルト系フライフィッシャーであれば、チャールトンと聞けばすぐにビビときますよね!そう一世を風靡した「CHARLTON」。その新ブランドが、今回紹介する「MAKO by Jack Charlton」なのです。

新ブランドの存在を知って、米国の正規ディーラー「JUST REELS」に注文したのが昨年の11月23日。バックオーダーを山ほど抱えて新ブランドがスタートしたため、6月11日にやっと手元に届きました。すご~く長く待ちましたが、当時よりもかなり円高になっているので結果オーライですね!(笑)
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今回購入したのは、シリーズの中でもビックゲームに該当するモデル。「Model 9550」と「Model 9600」です。「9550」は国内でのシイラやカツオ、またいつかトライするであろうボーンフィッシュとターポンに。「9600」はリベンジする予定のセイルフィッシュや一度トライしたい金縄のマグロに。などと妄想しております。(笑)

せっかくですので、私の知っている範囲でチャールトン関連についてまとめてみましょう。ジャック・チャールトン氏は、宇宙航空関連の精密機械加工会社での勤務を経て独立。彼の会社はその後飛躍的に進歩したコンピュータの導入により、宇宙航空機や医療関係で精度の高い部品を供給する会社に成長します。
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その彼が今まで培ってきたスキルと、同じ工作機械や材料を使って作ったリールが「CHARLTON Signature Series Reels」。このリールは、海外で活躍する一部のフライフィッシャーにはすでに知られておりましたが、日本で広く知られるようになるのは、2003年にティムコが日本の正規代理店(*注)となってからです。

(*注)現在の「MAKO by Jack Charlton」の日本代理店はありません

その構造と精度はまさに異次元の世界。カーボンを使用した緻密な構造のドラッグシステムは使用環境に影響されず、極めて安定した性能を発揮します。またドラッグノブ一回転で、フリーからフルドラッグまで調整できる構造はまさに秀逸。

すべてにおいて世界一のフライリールであることは、誰が見ても歴然なのです。しかし価格があまりに高過ぎました。当時のカタログを見ると、ビックゲーム該当モデルは「CH8550C」で264,000円。「CH8600B」にいたってはなんと405,400円。これではとても買えません。
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価格の問題から、微妙なドラッグ調整が必要なIGFAクラス・ティペット記録を狙う方々くらいにしか浸透しませんでした。しかし「CHARLTON」が生産中止されると、米国の好景気も重なって中古市場の相場が高騰。特にドラッグ性能を重視するビックゲーム該当モデルは入手できない状況となります。

私はこのような高いリールには一切興味は無かったし、実物を見たこともありませんでした。そもそもリールにそんな精度が必要とは考えておりませんでしたし・・・。
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しか~し、実物をまじかで見る機会が訪れます。そうロンピンで!ペアで乗船したビリー教授は、海外でも活躍する日本を代表するフライフィッシャー。その方が実物を手に、その性能や「タイプⅢ」という鍍金処理の丈夫さを経験をもって語るわけですから、ぐらぐらときましたね~。いつか私もそんなリールを持ちたいと!でも高過ぎて私には絶対に買えない。

海外遠征から帰国してから早速検索するも、在庫があるのは替えスプールのみ。中古市場の出物ありません。それでも定期的にチェックしていると、ある日突然「MAKO by Jack Charlton」がヒット~!しかも価格がドル建てとはいえ、通常のソルト用フライリールより少し高い程度じゃん。(驚)

「これはどう見ても買いでしょ!」ということで、即日注文したのは言うまでもありません。(笑)
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by scott1091 | 2008-06-22 11:42 | フライ・ルアー / 海 | Comments(0)

ロンピン、セイルフィッシュ・ツアー(Sailfish on Fly・・・)

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↑ロンピン名物のマーリンがお出迎え。このサイズを釣れば、ワールドレコード間違いなしというようなサイズです

  9月7日~12日の日程で、マレーシア(Malaysia)のクアラ・ロンピン(Kuara Rompin)に釣り(Sightseeing?)に行ってきました。メンバーは東京からハーミット隊9人、大阪からドラッグフリー隊4人、旅行代理店であるフリーライドアングラーズから柏木さんの合計14人です。
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  ロンピンはセイルフィッシュは完全なキャッチ&リリースが励行されるようになり、ここ数年世界的にも注目されつつある釣り場で、新たな観光事業としてマレーシア政府も後押ししています。
  識者の話では、ロンピンはセイルフィッシュ漁場としてはかなり古くから知られていたようですが、近年ルアーフィッシング・スポットとしてブレイク。特に2006年はセイルフィッシュが池の鯉状態くらい密度が高かったこともあり、このツアーのボートが予約されたのはほぼ1年前となります。
 例年ですと7~10月にかけてセイルフィッシュがこの海域に集まり、一番密度が高くなるのが9月と言われております。そしてトップシーズンである9月で、一番潮が良いのが我々の週なのです。(ちなみに2008年9月の週末はすでに予約一杯の状況です。)
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  今回予約した船は全部で6隻。ルアーが3人で残りが全てフライ。フライに必要なティージング・タックルは、全てフリーライドアングラーズの柏木さんが持ち込んでくださいました。

  本来であればここからセイルフィッシュのフライフィッシングについて延々と記載したいところなのですが、結論から言えば私はフライでのキャッチはもとより、ティーザーへの明確なチェイスもなかったので書けません。(泣・・・)

  このままこの遠征は忘却のかなたへ・・・(笑)、ということもできませんので、これからロンピンに行かれる方のために、今回の旅行(釣行)記を記載しましょう。参考になれば幸甚です。
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  台風9号により前日帰宅できたのは、すでに曜日が変わった時間。出発時間になってもまだ台風の暴風圏内にあり、一時は成田行きを断念するような状況でしたが、始発電車が80分遅れで徐行運転を開始したことにより、何とか成田空港に到着。飛行機は意外にも定刻より1時間遅れ程度で日本を出発しました。

  マレーシアと日本の時差は-1時間。フライト時間は気流により変わりますが、おおよそ7時間程度です。クアラルンプール(Kuala Lumpur)で別便の大阪隊と合流し、ロンピンまでバスで移動です。途中のドライブインで夕食を済ませてから夜の道路を爆走。クアラルンプールからロンピンまで、陸路で約5時間の長旅です。バスのあまりに強引な追い越しに、「邦人マレーシアでバス事故」の新聞見出しが頭をよぎります。(笑)
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↑今回は人数が多いので大型バス。人数が少ない場合は普通のワゴン車が使われます。内装も豪華でクーラーも寒いくらい。ワゴン車を覚悟していたのでとても快適でした

  途中トイレ休憩を挟んで、今回宿泊するRBR(Rompin Beach Resort)に到着したのは午前3時少し前。すでに現地エージェントが待機していて、ミネラルウオーターを配布後、二人一室で各部屋に案内されます。(眠々・・・)
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↑このようなコテージが敷地内に点在。我々が使用した部屋は一棟に8部屋。バスタブはありませんがシャワーがありお湯も出ます。ベットは小さめですが、二人で過ごすには十分なスペースです 

  日々の日程は7時15分から朝食。8時に用意をして車に集合し、10分ほどの小さな港に移動して各ボートに乗り込みます。出船時間はだいたい9時過ぎ。ボートのエンジンの大きさにより異なりますが、釣り場までは1時間弱かかります。港の海はマッディですが、釣り場はブルーウォーター。水深は概ね20㍍前後で、もともとあった漁礁にポリタンクを浮子(あば)にして椰子の葉などを沈めて作った人口漁礁がメーン漁場となります。
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↑出船前の風景。船の性能もまちまちですが、それ以上にスキッパーの釣りに対する興味や理解が大きく異なります。セイルフィッシュのフリージャンプに気がつかない人や、港の入り方をメイトに聞いているにわかスキッパーもいたりして・・・

  今年は餌釣りであれば、全船ここに集結するような感じです。広い海にボートが集まる景観は、放流直後の芦ノ湖のワンドを彷彿させます。今回ティージングで他に二つほど同じような漁礁のある場所に行きましたが、メーン漁場よりはいずれも規模が小さく魚も少ない感じでした。 

  ロンピンでの基本スタイルは餌釣りです。まずサビキでアジ、コノシロ、アマダイに似た小魚を獲り、スピニングタックルに小型のナス型錘をつけて生餌を泳がせて待ちます。サビキ、餌釣りいずれもメーン漁場で行え、また餌釣り中はアンカーしたり、人工漁礁のポリタンクに船が繋がれるので、セイルとのファイトで追いかける以外はエンジンを使用することがありません。

  このようなスタイルなので、ティージングで一日引き倒すのをすごく嫌がります。初日はメーン漁場でポッパーで寄せて釣るスタイルを提案されました。しかしまったく反応がなく、ルアーチームもワンバイトのみだったので二日目からフライチームはティージングを開始。しかしスキッパーを説得して、途中休憩が入るものの一日引き倒せたのは3隻のみ。内1隻は私のボートですが、最後は燃料切れを理由に早上がりです。(怒)

  私の語学力ではかなり怪しいところですが、最終日になってその理由がおぼろげながら見えてきました。現地エージェントからスキッパーに支払われる金額は、チャーター・フィーと燃油代に分けられているようで、燃油代がRM(リンギット)300/日。邦貨に換算して約¥9,000です。マレーシアでのガソリン代がどの程度かわかりませんが、この燃油代の設定が最低でも午前または午後のどちらかで、エンジンを止めて餌釣りをするのが前提になっているようです。

  このシステムですと、エンジンを止めている時間が長ければ長いほど燃油代が浮いてくるわけです。現地レートを尊重しなければなりませんが、最初からこのシステムを理解していれば、一日気持ち良くティーザーを引き倒してもらえるなら、追加の燃油代くらい個人的に負担してもよかったと思いますね!もっとも昨年ぐらいセイルフィッシュがいればキャスティングでも狙えるようなので、このような悩みは無用と思われます。

  釣りはだいたい16時から16時半くらいまで。港には遅くても17時台には戻る感じです。夕食は今回はRBR内で食べることはなく、車で10分程の場所にある中華料理屋を2店利用しました。いずれもマレーシア料理のように甘くなく、日本人好みの味付けです。今回は人数も多かったこともあり、ビールと食事で一人RM35~30(¥1,000)程度。ビールが高いので、食事だけならかなり割安です。

  またロンピンでの生活はかなり快適。最後にドライブインで飲んだアイスコーヒーの氷で、空港につくなりトイレに直行という方もいらっしゃいましたが、それ以外はデング熱等の被害もありませんでした(←虫除けは必携です)。繁華街にはセブンイレブンやケンタッキーフライドチキン、スーパーなどもあります。
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  多くのボートはスキッパーしか乗っていませんので、ティージングは自分達で行います。したがってフライの場合は、最低二人は乗船しなければなりません。スキッパーは手段に関係なく釣らせることが「お客様の幸せ」と考えているので、チェイスが1時間もないと餌釣りへのスイッチを強力に勧めてきます。

  今回は釣りは三日間でしたが、日を追うごとに釣況は悪化。初日以外はサビキ釣りも低調で、セイルフィッシュが好む魚種・サイズのベイトを確保するのにも苦労するような状況でした。あまりに状況が悪いので最終日はティージングを断念し、同乗の方と同じクラスティペットで取り込み時間を競うことで餌釣りに徹するも、なんと二人ともまさかのノー・バイト。にわか「ロンピン・カップ」も幻となりました・・・。
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↑メーン漁場で浮き釣り(Balloon Fishing)するボート。浮きは普通の風船で、ラインが強い力で引かれると風船が外れるように取り付けます。使用するフックはオーナー製のネムリバリ。リクエストでフライタックルでの餌釣りも可能ですが、フライラインの抵抗でPE直結よりも食い込みが悪いようです

 現地エージェントの話では、今年はセイルフィッシュの密度が一ヶ月遅れくらいで、4年前が同じような感じだったそうです。今年の9月中旬から10月までの釣況が気になるところですが、シンガポールの代理店を使った友人の情報では、もともと9月が一番状況が良いというわけではないという話もあります。いずれにしましてもインフラ、情報ともにまだまだ未開拓で、今後の可能性を秘めた釣り場と言えるでしょう。確かな情報ではありませんが、今回利用した港もマレーシア政府の後押しの一環で作り変える予定があるようです。

  近年海外からの釣り人の増加にともないボートも増えているようで、スキッパーの力量はすでにかなり格差があります。餌釣りの場合は、最低限他のボートについて人口漁礁まで行ければ釣りになります。しかしフリージャンパーを狙ったりティージングするとなると、スキッパーの力量が釣果を大きく左右することになります。今後コスタリカ・スタイルを熟知した多くのアングラーがロンピンを訪れ、それに興味を持って勉強するスキッパーやメイトが出てくると楽しみなのですが・・・。それにはモチベーションを上げるためにも、フライ専用で請け負うボートを差別化する必要があるのかもしれませんね。

  この遠征は、私にとって初めてのセイルフィッシュへの挑戦でした。まだまだロンピンでフライはメジャーではなく、スキッパーやメイト任せでコスタリカ・スタイルの釣りはできないので、一人で行けばティージングさえ体験することもできなかったと思います。その意味では明確なチェイスはないものの、コスタリカ・スタイルをロンピンで体験できたことは有意義だったと思います。今回同乗して色々とレクチャー頂いた、ビリー教授、柏木さん、そしてご一緒させて頂いた皆々様、ありがとうございました。
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↑最終日の釣りを終えて。すでにリベンジに向けた熱き思いが・・・

  ということで今回の遠征は残念な結果となりましたが、「いつか必ずフライでセイルフィッシュを釣ってやる~(炎)」という思いが日に日に強くなっております(←完全に病気)。ビックゲームの経験が長い友人から、あまり熱くなると「いくら金があっても足りない」と助言を受けましたが・・・。今回の費用の2倍払ってコスタリカに行くか、再度ロンピンでリベンジするか、悩みは尽きませんね!(笑)

  え!さらにイスラホルボッシュのターポンですか?そんなことしたら、家庭が崩壊しますって!(笑)

  取りあえずこの項は、これで了としましょう。
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↑この先に夢の魚が・・・。餌とはいえ、フライタックルでのやり取りはとても勉強になります。自分のノットやシステムが試される最高の機会。いつかフライでこのシーンを実現したいですね
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↑RBRにあるプール。マレーシアはイスラム教徒の国なので、子供達も着衣で利用。週末は子供で一杯ですが、平日は釣りのあと軽くクーリング
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今回夕食で利用した中華料理の店。親子で店をやっていて、繁華街にある店(下段)がお父さん。息子さんの店(上・中段)は、少し人里離れた河口に面した場所にあります。いずれも日本人好みの味付けでビールも飲めます
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↑いつでも投げられるように、移動中もフライラインは出しておきます。ティージング中はずっと仁王立ち状態(笑)

by scott1091 | 2007-09-13 23:03 | フライ・ルアー / 海 | Comments(2)

9月に向けた準備⑭ 最終回

  フライに使用するマテリアル探しや、ノットの練習から始まったこのシリーズ。いよいよ最終回です。全て手探りの中、先人達からアドバイスを受けられる環境にいた私は恵まれていたと思います。このシリーズはそんな過程を記載しました。今後同じ釣りを目指すご同輩の一助になれば幸甚です。

  思い起こせば友人のツアーに申し込んだのが昨年末。仕事はもとより釣りも同じ領域から外れることがなくなりつつある年代。新しい世界に挑戦するなら今しかないと思ったのも、やはりそのような年代なのかもしれません。

  部屋にはソルト用の作業机が入り、机の上にはマテリアルや巨大フック、ラインが所狭しと並んでいます。たった一回のツアーに参加するだけなら、フライを含めた道具一式を専門店にフル・オーダーした方が安かったでしょう。結果的に自分の最良を求めて、不要なものも沢山買ってしまいました。
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↑今回ベンチ入りしたフライ。最後は我が家の子供達と同じく、夏休みの宿題を徹夜で終わらせた感じです。量産したポッパーは、先日のスイミングテストでストリーマーとしても十分能力を発揮することを確認。その秘密はスカートの材質とその中に・・・(笑)。直前に材料が入手できたので、レニーウォラーポッパーも追加しました

  これらの道具は鮎釣りをしている限り、今後日本で使用する機会はほとんどないでしょう。しかしこの準備のために費やしてきた時間、そして知識の習得は金銭で計ることができないくらい有意義なものでした。(来年の春、しっかりコスタリカに行ってたりして・・・(笑))

  ロンピンでセイルフィッシュが釣れるのが最高の結果です。しかしもし釣れなくても、この半年間とても楽しかった。一度熱中すると、とことんやりたい性格。いつもサポートしてくれる妻に心から感謝しながら、ロンピンに行ってきます!(←成田空港に行けて、かつ飛行機が飛べばですけど・・・。今日は台風9号の影響で電車が動かず、少し前に帰宅です)

  帰国は12日(水)の予定です。
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↑ツアー会社からの案内では、手荷物は20㎏まで。こんなに少ないと自重のあるスーツケースは使えません。急遽リーダー・ストレッチャーが入る、ダッフルバックを購入。ロッドケースと合わせて、体重計では16㎏。少し絞りすぎたかな・・・(笑)

by scott1091 | 2007-09-07 01:06 | フライ・ルアー / 海 | Comments(3)

9月に向けた準備⑬ 「フライをキャストする」編

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  自分がミスなく投げられる距離を把握しておくためにも、これだけはどうしても外せません。またマテリアルのフックへの絡み具合も確認しておかなければならないので、やはり実際に海で投げてみなければなりません。

  使用する予定のシステムにフライを装着。先日「ハーミット10周年記念パーティー」会場の一画で開催された「ロンピン・ミーティング」で、東氏から投げられる目安を聞いているので、私ではその3分の2くらいが限界です。
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↑写真にフライが写るくらいの大きさです(笑)

  ロンピンは魚が多く、キャスティングでも狙えるチャンスがあるとのことですが、実際に投げられる距離を考えると、ティージングで射程距離まで寄せてもらえるかが、この釣りの最重要ポイントです。

  コスタリカのようにボートに専門のメイトがおらず、ティージングも自分達でやるようなので、スイッチ・ベイトでフライが届かずというパターンが十分に想定されます。

  いまさらキャスティングを練習する時間はないので、スイッチ・ベイトの距離的なタイミングを掴むことと、トラブルが少ない投げ方を確認することに力点を置きます。それにしてもフライが風を切る音。ある意味で、フライという釣り方の限界を感じますね!(笑)
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↑フライのスイミング・テスト。マテリアルのフックへの絡み具合を確認するには、やはり海水でなくてはなりません

by scott1091 | 2007-09-05 21:34 | フライ・ルアー / 海 | Comments(3)

9月に向けた準備⑫ 「システムの強度をテストする」編

  最初に申し上げておきましょう。強度テストのためにフライロッドで徐々に負荷を掛けても、フライロッドでは20lb.のクラス・ティペットは切れません。今回使用したロッドは13番ですが、フライロッドの硬さはこの程度。切れるくらいガチガチでは、フライラインでキャスティングできませんからね!最終的には根掛かりしたフライを切る感じで、リールで強度テストをしました。

 実際の釣りで糸が切れるパターンは、急激な走りやテーリングによるもの。フライラインの水中での抵抗が一番のポイントなのでしょう。今までの経験では、芦ノ湖や海外でこのパターンでティペットが切れるのを体験しております。ティペットの太さがぜんぜん違うものの、フライラインの太さもぜんぜん違うので同じような感覚で切れるものと考えています。

 急激な走りに備えるドラッグ調整。テーリングでクラス・ティペットにフライラインの抵抗がフルに掛かるのを防ぐ、「ボーイング」テクニックなどなど。実際の釣りではやらなければならないことが沢山ありますが、準備段階でできることはここまで。本当はシイラ釣りに行ければよかったのですが、鮎釣りが忙しくて・・・。(笑)
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↑このようなテストでは確実に竿が折れます

by scott1091 | 2007-09-04 21:30 | フライ・ルアー / 海 | Comments(0)

9月に向けた準備⑪ 「フライを巻く」編

  フライを巻くというよりも、夏休みの自由工作という方が正しいような感じですかね!

 使用するマテリアルは水切れがよくフックに絡まないことを最優先。セイルフィッシュでは、フッキングできるかが一番重要なポイントとのことなので、現場でフックが交換できるよう、全てチューブ・フライとしました。

 先人達の話を総合すると、セイルフィッシュ・フライのキーワードは、「ボリューム(存在感)があり軽いフライ」ということなので、それに準じたパターンとなります。しかしこれで実際どのくらい投げられるか、一抹の不安を感じますね!(笑)

  フックはタンデムとなりますが、使用方法にはIGFA規定があります。ルールでは「第一フック」と「第二フック」の「アイ」の間隔を6インチ(15.24㌢)以上離してはならず、かつ「第二フック」がフライのマテリアル内に完全に収まっていなければなりません。
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  写真はヘッド部分を量産しているところ。今回は1隻に三人乗るので、リーダー・ストレッチャーに収納できる24本程度で十分と思われます。

by scott1091 | 2007-09-03 21:29 | フライ・ルアー / 海 | Comments(0)

9月に向けた準備⑩ 「リーダーを作る」編

  練習を重ねてきたビミニツイストの強度がやっと安定してきたので、いよいよリーダーの作成に入ります。IGFA規格ではクラス・ティペット16lb.がもっともメジャーですが、私はフッキングしたら確実に1尾獲りたいので、IGFA規定上もっともヘビーなクラス・ティペット20lb.対応としました。

 クラス・ティペットとショック・リーダーには、それぞれ長さや強度にルールがありますので、順にご説明します。

 まずはクラス・ティペットから。長さは「15インチ(38.10㌢)以上」と下限が規定され、前述のとおりクラス別に強度に制限があります。対象となる区間はビミニツイストが始まる前、すなわちシングル・ストランド部分の長さが15インチ以上必要となります。長さの上限規定はありませんが、キャスティングなどを考慮して、40~60㌢くらいに設定するのが一般的なようです。

  次にショック・リーダーですが、こちらは長さ「12インチ(30.48㌢)以下」と上限が規定され、材質や強度についての制限はありません。対象となる区間はフックのアイから、クラス・ティペットのシングルストランドが始まるところまで。すなわちクラス・ティペットのビミニツイスト部分やショック・リーダーとクラス・ティペットの結合部分もショック・リーダーの一部とみなされるので注意が必要です。

  バット・リーダーについては、長さや強度についての規定はありません。キャスティングを考慮して、80~150㌢くらいに設定するのが一般的なようです。

  これらの長さの規定に基づいて、私はショック・リーダー/100lb.(Length:ルール上限)、クラス・ティペット/20lb.(L:50㌢)、バット・リーダー/80lb.(L:100㌢)をベースに用意しております。
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↑ショックリーダーは100lb.。太いのでスマートに仕上げるにはノットに工夫が必要です

by scott1091 | 2007-09-02 21:06 | フライ・ルアー / 海 | Comments(0)

9月に向けた準備⑨ 「フライ・ラインを巻く」編

 やっとフライラインを巻くまでになりました。「Ridge Tarpon」については既存のループが両端についているので、そのまま使用することにします。その他のラインは自作したケブラー製ブレデッドループを装着しました。

  ループトゥーループで接続する場合は、ループにリールまたは糸巻きをくぐらせなければならないので、どちらかのループがそれなりの大きさになります。今回はフライラインのループを小さくしたことから、接続するショック・アブソーバー用ナイロンのループは、最低限リールを通すことができる大きさが必要になります。
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by scott1091 | 2007-08-24 21:12 | フライ・ルアー / 海 | Comments(0)

9月に向けた準備⑧ 「フライラインにループを作る」編

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  私は5番以下は全てリーダーはネイル・ノットで接続しますが、高番手はリーダー交換の簡便性を考えてリーダー・リンクやブレイデッド・ループを使用しております。今回セイル・フィッシュで使用するタックルは12番と13番なので、当然ブレイデッド・ループを使用することになりますが、市販のものはフライ・ラインへの入れ代が短く、強度的にも心配です。

  そこで「SABALO」の丸橋氏に相談に行ったところ、ケブラー製の組糸を使った自作方法を教えて頂きました。取り付けるフライ・ラインの太さに応じて、使用する組糸の号数を変えて作成し、後は丸橋氏の著書「フィッシング・ノット辞典」にある方法で接続します。

  作製から取り付けまで、ちょっとしたコツがありますので、ご興味のある方はお店で尋ねてみてください。著書で紹介されている結節部コーティング用のゴム糊もお店で入手可能です。
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↑使用したゴム糊は、溶剤の関係で日本では一般的には市販されていないようです

by scott1091 | 2007-08-23 22:28 | フライ・ルアー / 海 | Comments(2)