フナヤ・オリジナル「征龍竿90 早瀬High Power」、ついに完成!

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工場サイドがこれ以上のものは作れないという、自信の「プロトNo.3」が11月8日(土)午前に到着。当日はあいにくの雨で寒い一日となりましたが、最終テストに行ってきました。場所はお馴染みの狩野川。すでにメーンの釣り場は修善寺橋よりもシモとなっておりますが、オトリの操作性能を確認するため、前回「プロトNo.2」をテストした上流域に入川します。

テストに使用した仕掛けは、いつも使っているメタル0.07号。ちなみに「急龍竿」&「急瀬ECO」はメタル0.1号、「競龍竿」はメタル0.15号でテストしました。
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この時期になると上流域には釣り人がほとんどいなくなりますが、私がこの週までテストの予定を入れていたので、オトリ店も営業を一週間延長してくれました。今回も素人のカメラ担当と二人、雨の狩野川を釣ります。条件が悪く数を期待できないので、まずは写真撮影を優先します。

掛かったのがわからないカメラ担当を見かねて、たまたま一緒になった他のメーカーのテスターがカメラ担当をアシスト。そのテスターが竿の曲がりを見て、「この竿、ビンビンですね!」と一言。各セクションも、元竿以外は全て「切り長さ(先短設計)」を見直し、また穂先がより安定するよう、上部セクションは「超硬弾性80+60㌧」から「超硬弾性80+65㌧」のコンポジットに変更されました。
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前回の「プロトNo.2」で指摘した、2~3番のブレ(不安定感)はまったくなくなり、「これで本当に硬中硬(早瀬)ですか?」と感じる強靭さです。ここに「High Power」の所以あり、といったところでしょうか。瀬落ちギリギリでのオトリの止めや引き上げといった竿の性能が求められる操作も、ブレなく自分の意図したとおりに行えます。オトリを通すラインの精度が上がり、今まで1本のラインが2本に分けて捉えられる感じでしょうか?私が硬中硬(早瀬)クラスでも妥協しなかった、もっとも重要なポイントがここにあります。
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今回の「プロトNo.3」の自重は実測で224㌘。これに元竿、玉口の塗装重量が加わります。グリップ補強用のクロスカーボンが50㌢巻いてありますが、個人的には硬中硬(早瀬)クラスであれば30㌢くらいで問題ないと思います。もしこのクロスカーボンを短くすれば、自重はさらに軽減できるでしょう。持ち重り感にはあまり影響しませんが、元竿がスリムになって見た目もシャープになりますし…。
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持った感想は伸ばしても竿ダレがなく、振り調子も先調子感が明確で、振幅減衰速度は目を見張るものがあります。フナヤ・オリジナルの急瀬クラスを知らない人は、この竿は硬調(急瀬)クラスと感じる人も多いと思います。しかし実際に「急龍竿Ⅱ」と比較してみますと、工場サイドでしっかりと設計されているので、1~5番の曲りが違うんです。今回素人なりに検証してみましたが、各セクションの「切り長さ」、「テーパー」設計は感動ものでした。

今回の実釣テストは、総釣果21尾で最大は21㌢(♂&♀)。したがってこの竿の限界を確認することはできませんでした。しかし感覚的には、この竿が一本あれば狩野川くらいの規模であれば、シーズン通してまったく問題ないと思います。背バリはもちろん、錘3号くらいはストレスなく使えますからね!

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ということで「征龍竿 早瀬High Power」は、予想以上に「High Power」となって個人的にはほぼ完成。後は開発責任者の最終的なテストで判断されることになりましょう。

今回テストした「プロトNo.3」は、メジャーの硬中硬(早瀬)クラスよりはかなりパワーがあります。当然ながら、シーズン初期のビリ鮎では穂先がほとんど曲りません。もしビリ鮎釣りにも使用したい方は、別売りのフナヤ・ソリッド穂先をご検討くださいませ。ソリッド穂先はメジャー同様、ノーマル・タイプ(NT)とパワー・タイプ(PT)がライン・アップされております。


この竿はメジャーであれば、確実に30万円台となります。竿全体の張りが半端ではないので、どこでもいけるように錯覚すると思います。しかしこの張りは、超高弾性低レジンカーボンで実現しているもの。以前にも書きましたが、このクラスの竿は使い手の資質も求められます。竿の「丁寧な取り扱い」と「限界の見極め」をお願い致します。
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↑たまたま一緒になった他のテスターのプロトと。一番手前が「征龍竿」
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↑紅葉が鮎シーズンの終わりを告げています

by scott1091 | 2008-11-13 21:00 | フナヤオリジナル | Comments(0)