「グランドスラム」を目指して九頭竜へ!その結果は?

  尺鮎ラッシュに沸く今年の九頭竜。地元の方たちも口を揃えて、こんな九頭竜は過去一度もないと・・・。 富士川は台風9号の影響により、友釣りで尺を狙うには絶望的な状況なので、今季狙うなら私の行動範囲では九頭竜しかありません。しかし一番良い週はロンピンでカジキ釣り。次の第三週は、半年前からお願いされていた大会で那珂川へ。残されているのは9月の第四週しかないのです。
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↑掛かりました。竿の曲がりが8月とはぜんぜん違います

  私の記録によれば、九頭竜は友釣りで大型が狙えるのは遅くても9月の第三週まで。昨年は第三週(16~17日)が九頭竜釣行の最後で、数は出たもののすでに型は落ちていました。ましてや9月の第四週・・・。8月にお会いした坂東鮎塾・塾長の「今年はユリも鮎もちょうど1カ月遅れくらいや」という言葉と、Egaoさんから聴いている先週末に釣った鮎の成熟度。そして連日続く残暑と、9月に大水が出ていない状況に望みを託します。

  ということで、今回は好釣果をもたらす妻にカメラマンとして同行してもらい、一路九頭竜に向かいました。まずはおとり店で金曜日の情報を仕入れてから最近の水況を確認。その後コロが入りやすい場所や、コロ仕掛けが根掛かりしやすい場所をEgaoさんに詳しく確認してから中島に入川します。
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  いつものとおりすぐに掛かりますが、慎重に返すもバレてしまいました。その後しばらく鮎から応答なし。しかし掛かるパターンを探っていくうちに、徐々にペースにのります。掛かる鮎はオスが多いですが、まだ若いのでそれなりにおとりが廻ります。経験的にここら辺では毎年大きな鮎が着く場所で待望の大鮎をゲット。しかし最近鮎を見ていないので、サイズの見当がつきません。経験的に「尺かな~」と思う場合は尺ないので、そのままおとりにして本命の底流れが速い「捲くれポイント」に送り出します(この鮎は29㌢でした)。しか~し、当然ながら全然泳がないし底にも入りません。(笑)
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  このポイントを釣るため、再び瀬肩からおとり獲りです。先ほど29㌢が出た石の反対側でまたまた掛かったあと動かない大物の当たり。体制を整えてから鮎を底流れから引き剥がしに掛かると、一気に流芯に乗って掛かり鮎がシモに下がります。腰を入れて強気で竿の角度を維持し、おとりが水から切れるのをひたすら待ちます。おとりが水から出てからチャンスをうかがって、少し掛かり鮎を落としながら波頭を利用して一気に九頭竜返し。鮎が大きいので中ハリスでも掴むと切れる可能性があるので、竿が立った状態で引き抜いてタモ受け。痩せていますが先ほどよりも大きいようなので、おとりにしないでそのまま曳舟へ。

  おとりを確保しているので、再度本命ポイントを狙いますがまったく反応がありません。12時になったので川から上がり、様子を見に来たEgaoさんを交えて楽しい昼食。午前中の釣果は15尾。大きさの目安を確認するため、メジャーで釣った鮎を測定すると、おとりにしなかった鮎が29.5㌢。一度おとりにした鮎が29.0㌢です。これで中島でも十分尺が狙えると確信。午後も違う場所を広く探ってから、夕方再び本命ポイントに移動します。しか~し、またまた反応がありません。川から上がる前に瀬肩でおとり用にメス鮎を稼いで、明日に望みを託します。この日の釣果は27尾でした。
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↑午後の釣果。一番左の鮎は綺麗な海産鮎

  翌日(9月23日)は今回2番目に目星をつけている北島橋カミの岩盤瀬からさらにカミの敷板まで。前回かなりのサイズまで釣れており、昨年も9月に実績があるポイントです。水位は土曜日よりもさらに下がって、どこでも入れるような状況です。天気も良く日差しも真夏を思わせる感じなので、どこも釣り人で一杯。今日もEgaoさんは体調不良で川に入れません。妻と一緒にビデオ撮影してくれるとのことですが・・・。しか~し、ここぜんぜん釣れません。

  午前中何とか7尾を釣って、そのうち2尾はビデオ撮影に成功するも尺は出そうもありません。午後から飯島を見に行きますが、本命の堰堤カミと三番瀬の瀬尻は人が多くては入れそうにありません。少し体調が回復したEgaoさんも午後から川に入るということなので、最後のポイントは昨日に引き続いて中島に決定。おとりは十分あるので、一緒に川を切って狙いの場所にダイレクトに入りました。

  しかし昨日攻めていないその場所は、Egaoさんの三連発のみ。他の場所は昨日も入っているので、釣れる鮎が一回り小さくなりました。夕方の地合待ちでおとりをつなぎながら、そのときを待ちます。16時過ぎに一度本命ポイントに竿を挿しますが、やっぱり反応なし。昨日よりも水が落ちて状況は良くありません。通常であれば17時に川から上がるのですが、今日はEgaoさんの都合で17時半まで釣る予定です。二人ともやや中だるみのなか、まず私が大きなメスのおとりで小さな銀ピカのオスを釣ります。そうこうしていると返すように17時過ぎ、Egaoさんが瀬肩で綺麗なメスをゲット。あの場所ならおとりが変われば17時半まで入れ掛かりとなりそうなので、私は腹を決めて本命ポイントで最後まで釣ることにします。

  仕掛けを確認してから、おとりを流れに馴染ませて狙いの波に鮎を引き上げると・・・。次の瞬間、竿先が大きくガンガンと二回叩かれるように引き込まれたあと、まったく動かなくなりました。足場を確認してから体制を整えて竿を絞りますが全然動きません。さらに竿を絞って底流れから剥がすと掛かり鮎は一気に流芯に乗ってシモに下がります。このままではのされてしまうので、自分の真下の流れの緩いすじに強引に鮎を誘導すると、すんなり寄ってきます。このまま引き抜いてしまおうと竿を一気に絞ると、何とすごいトルクで反対側の深い流芯にじわじわと潜っていきました。こうなるともう上がってきません。

  右手が痺れてきたので一度竿尻を腰に当て、左手で竿を絞ったまま右手を開放。何度か右手を振ってから竿を持ち直し、さらに竿を絞って底流に張り付いた鮎を表面の流れまで持ち上げます。このサイズでは中ハリスを直接持つのは不安なので、竿の角度が完全に立つまで寄せてから持ち上げるように引き抜いてタモ受けしました。タモに入った鮎の状態を確認してから、ハリを外さずに曳船を陸における場所まで移動。そこでハリを外して慎重に曳船に入れます。

  私はこれで納竿。Egaoさんが竿を畳むのを待って、車に戻ってからおとり缶に移してサイズを計測。最後の最後でこの二日ずっと狙っていた本命ポイントで尺達成です。
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↑腹の傷は他の人のもの。反対側にも大きな掛かり傷がありましたが、剥製は片面で標準は左向きなのでラッキーでしたね!

  後から振り返ると、一部始終を見ていたEgaoさんはかなり滑稽なシーンを目撃したのではと思います。今後酒の肴になりそうで怖いですね!右岸側の流芯に潜られたのを見て、「もう獲れないだろうと思った!」なんて言ってたし・・・。(怒)

  今回の好転スパイラルを整理すると、以下のような感じです。いずれにしてもEgaoさんの関与なくしては釣れなかったですね!心から御礼申し上げます。この日の釣果は16尾でした。

①朝おとり店で、Egaoさんが地元名手に尺鮎が狙える場所を確認。そこに私の本命ポイントに近い場所があった
②飯島が混んでいて、午後からそこに移動することに
③Egaoさんの予定で17時半までは釣りをすることに 
④時間を見ようと時計を探すと、ベルトに着けた時計がない。時間がわからないと落ち着いて釣りができないので、移動してきた場所を探すと川底で時計を発見。ここでツキを感じた
⑤17時少し前に手ごろな大きさで、よく泳ぐ銀ピカ鮎をゲット
⑥Egaoさんが17時10分に瀬肩でメス鮎をゲット。入れ掛かりが期待されるので、対岸にいる私は17時半までは川切りできない状況に・・・
⑦必然的に残されたポイントは、昨日からまったく釣れていない本命ポイントのみ・・・
⑧最高の背掛かりで掛かりも深かった。しかもおとりが小さい
⑨少し前に、付糸と中ハリスを交換していた
⑩精神的に最後まで冷静かつ強気だった(と思う・・・)

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↑二日目に利用した「平尾ペンション」。この時期は宿泊客の半分以上が鮎釣りで、おとりを活ける生簀もありました。今回は夕食は利用しませんでしたが、朝食はペンションならでのメニューで美味しかったですよ!一泊朝食付で¥7,000/人でした
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↑秋の味覚、新米。コシヒカリの原産が福井なのはあまり知られていないところ。玄米の状態で購入し、少しづつ精米して食べるのがポイントです

by scott1091 | 2007-09-25 23:46 | フナヤオリジナル | Comments(4)

Commented by きべっち at 2007-09-26 18:24 x
剥製、どんな仕上がりになるか楽しみですね^^大鮎釣りも面白いですが、鳴鹿堰堤下流で釣れるビックリするくらいマッキッキの鮎の束釣りもしたかったですね。ま、今年はTOMOさんやEGAOさんと会えたことが大きな収穫であり、そういった釣りを始めるには格好の条件が揃いました。あんな激流からあんな大きな鮎が獲れる様になっただけでもスゴイことですね。来年は先日のお話通り、腕を磨きますよ^^
Commented by きべっち at 2007-09-26 18:55 x
そうそう、不確かな情報で裏は取れてませんが、Qちゃんで32cmが揚がったとか・・・それも、下流域です。例年、下流域は最大26~27cmですから今年が例年より2cmデカイとすると28~29cmくらいが出てもおかしくはないところですが、結局オトリやさんで聞いてもそんな話はありませんでした。そこへそんな情報です。志比堺の大トロだそうですが。。。
Commented by scott1091 at 2007-09-27 21:36
きべっちさん、こんばんは!

剥製は作り手によって、できばえがまったく違いますからね~。すでに自己記録更新で5月にヤマメを剥製に出しておりますが、出来上がりは12月予定。今回の鮎が上がってくるのは、来年の鮎解禁ごろになると思われます。それまでにお金を貯めなくちゃ!

鳴鹿堰堤を境に釣りの趣が変わりますが、どちらも同じ鮎釣り。行きたいところに行けばよいと思いますよ!来年は腕を磨(みが)くのではなく、奥様のためにお米を磨(と)ぐのです!(笑)

例年尺鮎が揃う富士川の「あしざわオトリ店」のHPを見ますと、30㌢が多く出る年は最大33㌢まで出ております。状況からすれば、今年の九頭竜も絶対に33㌢がいると思っています。(←秘かに狙ってました)

九頭竜はサギリがあるので何ともいえませんが、狩野川で大鮎を狙うのでれば、終盤は下流域が一般的です。秋に鮎が下る場合も、春と同様良い餌場を確保しながら徐々に移動するので、秋に大鮎が着く石は抜いても数日後、同じくらいのサイズが必ず釣れるものです。

志比堺で釣れた32㌢が居つきかわかりませんが、サギリを抜けて鮎が下るのであれば、そのような場所はこれからも尺の期待が持てそうですね!
Commented by きべっち at 2007-09-28 07:31 x
剥製ってそんなにかかるのかぁ・・・でも、楽しみですね。私も33cmはいると思います、絶対。今年は鳴鹿堰堤で同じ人が尺2連発ということもあったみたいですからそこらへんが影響するのでしょうかね?とはいえ、今既に友釣りの心はありませんし、来年も思った様に行けないでしょうから今からコメ磨ぎ名人にでもなっときますわ(笑)