ロンピン、セイルフィッシュ・ツアー(Sailfish on Fly・・・)

f0103126_2228088.jpg

↑ロンピン名物のマーリンがお出迎え。このサイズを釣れば、ワールドレコード間違いなしというようなサイズです

  9月7日~12日の日程で、マレーシア(Malaysia)のクアラ・ロンピン(Kuara Rompin)に釣り(Sightseeing?)に行ってきました。メンバーは東京からハーミット隊9人、大阪からドラッグフリー隊4人、旅行代理店であるフリーライドアングラーズから柏木さんの合計14人です。
f0103126_22381182.jpg

  ロンピンはセイルフィッシュは完全なキャッチ&リリースが励行されるようになり、ここ数年世界的にも注目されつつある釣り場で、新たな観光事業としてマレーシア政府も後押ししています。
  識者の話では、ロンピンはセイルフィッシュ漁場としてはかなり古くから知られていたようですが、近年ルアーフィッシング・スポットとしてブレイク。特に2006年はセイルフィッシュが池の鯉状態くらい密度が高かったこともあり、このツアーのボートが予約されたのはほぼ1年前となります。
 例年ですと7~10月にかけてセイルフィッシュがこの海域に集まり、一番密度が高くなるのが9月と言われております。そしてトップシーズンである9月で、一番潮が良いのが我々の週なのです。(ちなみに2008年9月の週末はすでに予約一杯の状況です。)
f0103126_22391082.jpg

  今回予約した船は全部で6隻。ルアーが3人で残りが全てフライ。フライに必要なティージング・タックルは、全てフリーライドアングラーズの柏木さんが持ち込んでくださいました。

  本来であればここからセイルフィッシュのフライフィッシングについて延々と記載したいところなのですが、結論から言えば私はフライでのキャッチはもとより、ティーザーへの明確なチェイスもなかったので書けません。(泣・・・)

  このままこの遠征は忘却のかなたへ・・・(笑)、ということもできませんので、これからロンピンに行かれる方のために、今回の旅行(釣行)記を記載しましょう。参考になれば幸甚です。
f0103126_02129.jpg


  台風9号により前日帰宅できたのは、すでに曜日が変わった時間。出発時間になってもまだ台風の暴風圏内にあり、一時は成田行きを断念するような状況でしたが、始発電車が80分遅れで徐行運転を開始したことにより、何とか成田空港に到着。飛行機は意外にも定刻より1時間遅れ程度で日本を出発しました。

  マレーシアと日本の時差は-1時間。フライト時間は気流により変わりますが、おおよそ7時間程度です。クアラルンプール(Kuala Lumpur)で別便の大阪隊と合流し、ロンピンまでバスで移動です。途中のドライブインで夕食を済ませてから夜の道路を爆走。クアラルンプールからロンピンまで、陸路で約5時間の長旅です。バスのあまりに強引な追い越しに、「邦人マレーシアでバス事故」の新聞見出しが頭をよぎります。(笑)
f0103126_22301134.jpg

↑今回は人数が多いので大型バス。人数が少ない場合は普通のワゴン車が使われます。内装も豪華でクーラーも寒いくらい。ワゴン車を覚悟していたのでとても快適でした

  途中トイレ休憩を挟んで、今回宿泊するRBR(Rompin Beach Resort)に到着したのは午前3時少し前。すでに現地エージェントが待機していて、ミネラルウオーターを配布後、二人一室で各部屋に案内されます。(眠々・・・)
f0103126_22442788.jpg

f0103126_22304916.jpg

↑このようなコテージが敷地内に点在。我々が使用した部屋は一棟に8部屋。バスタブはありませんがシャワーがありお湯も出ます。ベットは小さめですが、二人で過ごすには十分なスペースです 

  日々の日程は7時15分から朝食。8時に用意をして車に集合し、10分ほどの小さな港に移動して各ボートに乗り込みます。出船時間はだいたい9時過ぎ。ボートのエンジンの大きさにより異なりますが、釣り場までは1時間弱かかります。港の海はマッディですが、釣り場はブルーウォーター。水深は概ね20㍍前後で、もともとあった漁礁にポリタンクを浮子(あば)にして椰子の葉などを沈めて作った人口漁礁がメーン漁場となります。
f0103126_22424472.jpg

↑出船前の風景。船の性能もまちまちですが、それ以上にスキッパーの釣りに対する興味や理解が大きく異なります。セイルフィッシュのフリージャンプに気がつかない人や、港の入り方をメイトに聞いているにわかスキッパーもいたりして・・・

  今年は餌釣りであれば、全船ここに集結するような感じです。広い海にボートが集まる景観は、放流直後の芦ノ湖のワンドを彷彿させます。今回ティージングで他に二つほど同じような漁礁のある場所に行きましたが、メーン漁場よりはいずれも規模が小さく魚も少ない感じでした。 

  ロンピンでの基本スタイルは餌釣りです。まずサビキでアジ、コノシロ、アマダイに似た小魚を獲り、スピニングタックルに小型のナス型錘をつけて生餌を泳がせて待ちます。サビキ、餌釣りいずれもメーン漁場で行え、また餌釣り中はアンカーしたり、人工漁礁のポリタンクに船が繋がれるので、セイルとのファイトで追いかける以外はエンジンを使用することがありません。

  このようなスタイルなので、ティージングで一日引き倒すのをすごく嫌がります。初日はメーン漁場でポッパーで寄せて釣るスタイルを提案されました。しかしまったく反応がなく、ルアーチームもワンバイトのみだったので二日目からフライチームはティージングを開始。しかしスキッパーを説得して、途中休憩が入るものの一日引き倒せたのは3隻のみ。内1隻は私のボートですが、最後は燃料切れを理由に早上がりです。(怒)

  私の語学力ではかなり怪しいところですが、最終日になってその理由がおぼろげながら見えてきました。現地エージェントからスキッパーに支払われる金額は、チャーター・フィーと燃油代に分けられているようで、燃油代がRM(リンギット)300/日。邦貨に換算して約¥9,000です。マレーシアでのガソリン代がどの程度かわかりませんが、この燃油代の設定が最低でも午前または午後のどちらかで、エンジンを止めて餌釣りをするのが前提になっているようです。

  このシステムですと、エンジンを止めている時間が長ければ長いほど燃油代が浮いてくるわけです。現地レートを尊重しなければなりませんが、最初からこのシステムを理解していれば、一日気持ち良くティーザーを引き倒してもらえるなら、追加の燃油代くらい個人的に負担してもよかったと思いますね!もっとも昨年ぐらいセイルフィッシュがいればキャスティングでも狙えるようなので、このような悩みは無用と思われます。

  釣りはだいたい16時から16時半くらいまで。港には遅くても17時台には戻る感じです。夕食は今回はRBR内で食べることはなく、車で10分程の場所にある中華料理屋を2店利用しました。いずれもマレーシア料理のように甘くなく、日本人好みの味付けです。今回は人数も多かったこともあり、ビールと食事で一人RM35~30(¥1,000)程度。ビールが高いので、食事だけならかなり割安です。

  またロンピンでの生活はかなり快適。最後にドライブインで飲んだアイスコーヒーの氷で、空港につくなりトイレに直行という方もいらっしゃいましたが、それ以外はデング熱等の被害もありませんでした(←虫除けは必携です)。繁華街にはセブンイレブンやケンタッキーフライドチキン、スーパーなどもあります。
f0103126_22562218.jpg

  多くのボートはスキッパーしか乗っていませんので、ティージングは自分達で行います。したがってフライの場合は、最低二人は乗船しなければなりません。スキッパーは手段に関係なく釣らせることが「お客様の幸せ」と考えているので、チェイスが1時間もないと餌釣りへのスイッチを強力に勧めてきます。

  今回は釣りは三日間でしたが、日を追うごとに釣況は悪化。初日以外はサビキ釣りも低調で、セイルフィッシュが好む魚種・サイズのベイトを確保するのにも苦労するような状況でした。あまりに状況が悪いので最終日はティージングを断念し、同乗の方と同じクラスティペットで取り込み時間を競うことで餌釣りに徹するも、なんと二人ともまさかのノー・バイト。にわか「ロンピン・カップ」も幻となりました・・・。
f0103126_22324162.jpg

↑メーン漁場で浮き釣り(Balloon Fishing)するボート。浮きは普通の風船で、ラインが強い力で引かれると風船が外れるように取り付けます。使用するフックはオーナー製のネムリバリ。リクエストでフライタックルでの餌釣りも可能ですが、フライラインの抵抗でPE直結よりも食い込みが悪いようです

 現地エージェントの話では、今年はセイルフィッシュの密度が一ヶ月遅れくらいで、4年前が同じような感じだったそうです。今年の9月中旬から10月までの釣況が気になるところですが、シンガポールの代理店を使った友人の情報では、もともと9月が一番状況が良いというわけではないという話もあります。いずれにしましてもインフラ、情報ともにまだまだ未開拓で、今後の可能性を秘めた釣り場と言えるでしょう。確かな情報ではありませんが、今回利用した港もマレーシア政府の後押しの一環で作り変える予定があるようです。

  近年海外からの釣り人の増加にともないボートも増えているようで、スキッパーの力量はすでにかなり格差があります。餌釣りの場合は、最低限他のボートについて人口漁礁まで行ければ釣りになります。しかしフリージャンパーを狙ったりティージングするとなると、スキッパーの力量が釣果を大きく左右することになります。今後コスタリカ・スタイルを熟知した多くのアングラーがロンピンを訪れ、それに興味を持って勉強するスキッパーやメイトが出てくると楽しみなのですが・・・。それにはモチベーションを上げるためにも、フライ専用で請け負うボートを差別化する必要があるのかもしれませんね。

  この遠征は、私にとって初めてのセイルフィッシュへの挑戦でした。まだまだロンピンでフライはメジャーではなく、スキッパーやメイト任せでコスタリカ・スタイルの釣りはできないので、一人で行けばティージングさえ体験することもできなかったと思います。その意味では明確なチェイスはないものの、コスタリカ・スタイルをロンピンで体験できたことは有意義だったと思います。今回同乗して色々とレクチャー頂いた、ビリー教授、柏木さん、そしてご一緒させて頂いた皆々様、ありがとうございました。
f0103126_2313549.jpg

↑最終日の釣りを終えて。すでにリベンジに向けた熱き思いが・・・

  ということで今回の遠征は残念な結果となりましたが、「いつか必ずフライでセイルフィッシュを釣ってやる~(炎)」という思いが日に日に強くなっております(←完全に病気)。ビックゲームの経験が長い友人から、あまり熱くなると「いくら金があっても足りない」と助言を受けましたが・・・。今回の費用の2倍払ってコスタリカに行くか、再度ロンピンでリベンジするか、悩みは尽きませんね!(笑)

  え!さらにイスラホルボッシュのターポンですか?そんなことしたら、家庭が崩壊しますって!(笑)

  取りあえずこの項は、これで了としましょう。
f0103126_8493833.jpg

↑この先に夢の魚が・・・。餌とはいえ、フライタックルでのやり取りはとても勉強になります。自分のノットやシステムが試される最高の機会。いつかフライでこのシーンを実現したいですね
f0103126_8543747.jpg

f0103126_8551465.jpg

f0103126_22344516.jpg

↑RBRにあるプール。マレーシアはイスラム教徒の国なので、子供達も着衣で利用。週末は子供で一杯ですが、平日は釣りのあと軽くクーリング
f0103126_2236396.jpg

f0103126_22363172.jpg

f0103126_22365946.jpg

今回夕食で利用した中華料理の店。親子で店をやっていて、繁華街にある店(下段)がお父さん。息子さんの店(上・中段)は、少し人里離れた河口に面した場所にあります。いずれも日本人好みの味付けでビールも飲めます
f0103126_22352065.jpg

↑いつでも投げられるように、移動中もフライラインは出しておきます。ティージング中はずっと仁王立ち状態(笑)

by scott1091 | 2007-09-13 23:03 | フライ・ルアー / 海 | Comments(2)

Commented by saltwater-ff at 2007-09-17 18:19
お疲れ様でした~。呪われた船(笑えない)、本当にお疲れ様でした。
帰国してからブログを発見しました(すいません……)。また機会があればご一緒したいですね。手っ取り早く反省会(残念会)でもやります?
あ、リンクしても良いでしょうか?
Commented by scott1091 at 2007-09-17 20:37
saltwater-ffさん、ロンピンお疲れ様でした。

呪われた船・・・、初日のメンバーの組み合わせが悪かったのかもしれませんね!(笑)

シンガポールの代理店経由で、12~14日まで釣った友人の話では、やはり船長の力量はかなり違う感じでした。少なくともフライで狙うなら、現在のロンピンでは船を指名する必要があるようです。

反省会、ぜひやりましょう!リンクの件も、あまりしょっぱくない系のブログですが、よろしければお願い致します。私のブログにもリンクを張っておきます。