足元を固めろ!キャラバン「赤石Ⅱ」

 渓流シーズンの大部分を山岳渓流のサイト・フィッシングで過ごす私にとって、基本装備でもっとも重要なのがシューズ。高巻きはもちろん岩場のへつりは日常茶飯事なので、厳しい環境で自己責任を果たす必須アイテムなのです。

  通常フライ業界でウェーディング・シューズとして販売されているものは海外からの輸入品が多く、また国内メーカーも海外品を模倣して作るので似たり寄ったりの製品です。これらの商品の特徴は、靴底が固い、重い、ごつい、足首の自由度がないなどが上げられます。しかしこのタイプはフラットな川を歩いたりするのには適しているのですが、山岳渓流を歩くにはあまりに「足裏感覚」がなさ過ぎるのです。

  そんな商品群の中で唯一「足裏感覚」を得られるシューズが、リバーガイド(by GMG SERVICE) から販売されていた「ガイド・ウェーディングシューズ タイプ2」でした。山岳渓流に傾注し始めたころは、これを盛んに使用しておりました。しかしそんな商品が、デザインを重視するフライ・マンに万人受けするわけもなく、ウエーディングシューズとしては廉価という以上の特徴を確立することなく、ほどなく廃盤となってしまいます。
 
  廃盤後はしばらくは店頭在庫を探したり、使い古したもののフェルトを張り替えたりして使用しておりました。そんな折、ザイルを買いに行ったお店で見つけたのが、キャラバンの渓流シューズ「赤石」です。実はリバーガイドのウェーディング・シューズは全てキャラバンのOEM製品だったのです。したがって色の違いを除けば、「タイプ2」と「赤石」はまったく同じ製品。しかも本家なので、定価が1,000円安い!
  この発見以降は、毎年シーズン始めにまとめ買いをしております。鮎でも愛用しているので、年間で3足消費します。「赤石」はマイナーチェンジを経て「赤石Ⅱ」となりますが、価格は据え置き。そしていまだに私の大好きな「made in Japan」なのです。
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  今回紹介する「赤石Ⅱ」は見るからに細身です(幅はEE)。しかし薄手のネオプレーンソックスであれば、通常EEEの革靴を履いている私でもまったく問題ありません。靴底の適度な柔軟性はフリクションを効かせてスラブやナメ滝を登るときなどは、体重を足裏のどこに掛けるか容易に調整可能です。
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  さて上の写真は、解禁に向けてステンレスのビスを打っているところです。ビスを打つところは、個人の足裏への体重の掛け方によって異なりますが、フェルトが減りやすいつま先やかかとには打っておいた方が良いと思います。市販のスパイク・ソールほどの効きはありませんが、逆にフェルトとの一体感が強いため、岩盤などでスパイクによる滑りがありません。
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 この状態を見ると、「体重を掛けるとビスがめり込んで、足裏に刺さらないの?」と心配される方が多いですが、最初からビス先が抜けていなければ大丈夫。ビスの周りにアロンを垂らせば、フェルトとビスが一体化しますのでまったく問題なし。フェルトの磨り減り加減にあわせてビスも磨耗していきます。フェルトはアロンにより変質してがっちりと固まりますので、つけすぎるとフェルトの特徴を損なうので注意してください。

  さて最後に、「赤石Ⅱ」の欠点も上げておきましょう。いずれも一長一短なので、自分の釣りスタイルに合わせて選ばれると良いと思います。

①柔軟性が高いため縫製した部分の糸が切れやすい
→この対応には、新品の状態で縫製部分にアクアシールを塗ると効果的です

②使っていくと靴が縮むため、あまり使い込むと親指の爪の鬱血原因となる
→サイズを大きくするとフィット感が損なわれるので、縮んだら新品に交換ということで・・

③靴底が柔らかく縮みが出るので、フェルト交換して履くまでは使い込めない
→「赤石」を見つけるまでは「タイプ2」のフェルトを張り替えていました。靴底が柔らかいので フェルトを剥がすのも大変。しかもフェルト交換後は確実に0.5㌢サイズがダウンします。「1年掛けてやっと綺麗になった爪がまた鬱血」とならないよう、新品に交換ということで・・

④林道歩きに兼用すると、靴底が柔らかいので逆に足裏に疲労がでる
→兼用しなければフェルト持ちも断然良いのですが、嵩張る靴を持ち歩きたくないのでアプローチから履いています。泥の林道や尾根道は予想以上に滑るので、皆様はまねしないでください

  定価は税込みで11,550円。実勢価格は9,240円くらいなので、シーズン3足で27,720円也。けして安くはありませんが、やはり足元はしっかりと固めておかないとね!

by scott1091 | 2007-02-27 21:14 | Favorite tackles-Fly | Comments(0)