Featherweight Reel

 本日はフライ・リールで、少しマニアックな話題を一つ。
 
  通常は機能優先で、軽量なラージ・アーバーのリールを使用することが多いのですが、実は私、大好きなリールはHardyの「Featherweight」と「Marquis5」、Orvisの「CFOⅢ」(これもHardyのOEM)なのです。なぜサイズも指定しているかと言いますと、理由はバランス的にこれ以上でもこれ以下でも美しくないと感じるから。おまけに生産年代も限定付き。興味があるのは1980年代までのもので、これ以降のものには興味がありません。
f0103126_21334823.jpg

  さて今回はこの三つの中で、もっとも好きな「Featherweight」について紹介しましょう。「Featherweight」が「Lightweight」シリーズにライン・アップされたのは1958年と言われていますが、「Angler's Guide(*1)」で確認できるのは1960年から。発売当初はL型のラインガード(L-Shape)が採用され、フットはアルミ合金製のリブ・フット(波型)。リールのバック・プレートには筆記体ではなくローマン体(Straight line logo)でメーカー名とモデル名が刻印され、ラッチ(*2)のタイプは「Trigger ratch」。チェック(*3)のタイプは「Duplicated MKⅡcheck」でした。
(↑読んでチンプンカンプンという方は軽く読み流してくださいね!)

(*1)毎年発行されたHardyのカタログ
(*2)ラッチはスプール着脱用の留め金
(*3)チェックはギヤの留め金

  このL-Shapeライン・ガードのタイプは、バック・プレートの印字が筆記体に変更されたり、フットがリブ・フットからストレート・フットに変更されたりするマイナー・チェンジを経て、1961年まで生産されたようです。残念ながら私はこの年代の「Featherweight」は所有していなので、参考にほぼ同じ年代と思われる「L.R.H. Lightweight」の写真を掲載します。
f0103126_21175070.jpg

f0103126_21191664.jpg

↑左が「Adjustable check」で、右が「Duplicated MKⅡcheck」

 そして1962年からライン・ガードのタイプが、Patent No.の刻印がある「Heavy U-Shape」に 変更されたようですが、「Angler's Guide」の写真がこのタイプに変わるの1963年。この時点ではまだラッチとチェックは「Trigger & MKⅡ」でした。その後、チェックが「Adjustable check」に変更され、「Trigger&Adjustable」となります。
  1970年代に入ってからラインガードがPatent No.のない「Heavy U-Shape」に 変更され、ラッチが最終モデルと同じ「Stick ratch」となります。そして1975年からライン・ガードが「Small U-Shape」に変更され、これ以降は生産が中止されるまで同じタイプのものが続きました。 

  今までの内容を整理しますと、ラインガード別に以下のようなモデルが実在すると思われます。下線表示されているものが写真のモデルで、斜体表示されているものが実在を確認しているモデルです。

○「L-Shape」Line-guard
 Rib-foot、Straight line logo、「Trigger ratch & MKⅡ check」
 Rib-foot、Longhand logo、「Trigger ratch & MKⅡ check」
 Smooth-foot、Longhand logo、「Trigger ratch & MKⅡ check」

○「Heavy U-Shape」Line-guard (Patent No.刻印あり)
 Smooth-foot、Longhand logo、「Trigger ratch & MKⅡ check」 
 Smooth-foot、Longhand logo、「Trigger ratch & Adjustable check」

○「Heavy U-Shape」Line-guard (Patent No.刻印なし)
 Smooth-foot、Longhand logo、「Trigger ratch & Adjustable check」
 Smooth-foot、Longhand logo、「Stick ratch & Adjustable check」

○「Small U-Shape」Line-guard
  Smooth-foot、Longhand logo、「Stick ratch & Adjustable check」

  今回記載した変遷以外にも、スプールについては「穴の大きさ」や「内側のテーパーの違い」は有名ですし、チェックのリベットの数が違う珍しいものも見たことがあります。またケースについても、「Blue edge Cardbox」、「Red edge Cardbox」、「Red&Cream Jipcase」、「Blue&Cream Jipcase」、「Black Jipcase」、「Blue Jipcase」があり、ジップ・ケースなどは同じデザインでも、年代によって素材の質感やジップの色、印字の滲み方などが異なります。見る人が見ると、「これオリジナルのケースじゃない!」などとわかってしまうものなのです。「Featherweight」はHardyとしては年代が浅いリールですが、それなりに調べると奥が深いんですよ!これが・・・。(笑)
f0103126_21222023.jpg

↑スプールの芯幅から、スプールのテーパーが違うことがおわかり頂けると思う
f0103126_21184269.jpg

 以上、今まで目にしたモデルと、手に入る「Angler's Guide」、「Angler's catalogue」などの資料を参考にして書きましたが、記載内容に間違いがあるのを前提にお読み頂ければと思います。

by scott1091 | 2006-11-30 21:03 | Favorite tackles-Fly | Comments(0)