神通川で今年6件目となる水難事故…

地元メディアによれば29日午前9時半頃、釣り人が婦中大橋上流で中州に向かって渡渉している際に流されました。釣り人は地元の68歳男性で、メディアに語った目撃者の話では「何回も滑って危なっかしかった」とのことです。

男性はおおよそ30分後に、流された場所から600㍍ほど下流で消防に救助されましたが、すでに心肺停止状態だったそうです。一部の報道ではウエットスーツを着用していたとのことですが、それがタイツだけだったのか上着も着ていたのかは定かではありません。また釣法が友釣りだったのか、コロガシだったのかも不明です。

この時期になると気温も低くなり、水温も15℃前後が当たり前の北陸河川。今回の事故は地元の方なので該当しないと思いますが、小~中河川の感覚でウエーダーやドライタイツ、上にはカッパを着て釣りをする人が多いのが現状です。しかしこのような装備で大河川で流されたら自殺行為に等しいです。

そして絶対に無理をしないこと。
人が渡れても自分が渡れるかはまったくの別問題。
年々衰えていく自分の身体能力も考慮しなければなりません。

先に九頭竜で開催されたシマノ・ジャパンカップ全国大会の様子を「釣りビジョン」で見ましたが、あんな釣りを誰もができるはずもありません。ファイナリストは釣りも上手いですが、それ以上に川慣れしているので流れにも強いし危機対応への経験が違います。

どんなスポーツもプロとアマのレベル差がはっきりしているのに、鮎釣りは誰もがプロ並みだと錯覚してはいないでしょうか?そして前回も書きましたが、鮎釣りは川で流されることがあるのを前提に、自分にふさわしい装備の見直しがとても大切だと思います。

今年神通川と九頭竜川でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、残されたご家族に謹んでお悔やみ申し上げます。

by scott1091 | 2015-09-30 22:48 | 鮎釣り/九頭竜川、神通川他 | Comments(0)