台風11号通過後の狩野川はどう変わったの?

梅雨が明けてからとても暑い日が続いています。にも拘わらず狩野川が現在も10㌢高をキープしているのは、台風前後で十分な降水量があったから。伊豆の山々は放置植林により、保水量は自然林の頃とは比べものにならない状況ではあります。しかしダムがない数少ない自然河川なので、梅雨が明けると「山の保水量=川の水量」となります。

昔の平水は現在の20㌢高くらいだったと先人は言いますが、それくらいであればオトリを入れられない瀬も多かったでしょう。その頃はまたげないような大石がごろごろあったとのことですが、それも年々砂が出て埋まってしまったようです。平水の違いは山の保水量の違いもありますが、河庄(かしょう)が上昇している影響もあります。
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この週末は台風の影響により近隣の相模川、酒匂川が入川できないこともあり、さすがの狩野川も釣り人で賑わいました。釣況の方はオトリ店の情報にあるとおりですが、やはりこれではわからないのが「平均サイズと数」でしょう。新聞などの掲載も「サイズ『11~23㌢』、数『5~31尾』」というような感じですが、これでは平均がまったくわかりません。

釣り人は都合よく判断したいので、これを見て「俺なら20㌢が25尾くらい釣れる」と思うかもしれません。しかし今年の狩野川はサイズの平均「(11+23)÷2=17㌢」、数の平均「(5+31)÷2=18尾」をクリアーできる人は1割もいないのが現状だと思います。数だけなら2割くらいは達成していると思いますが、狩野川は天然ビリが多いのでサイズのバラつきがとても大きいです。
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ではこの週末の状況に話を移しましょう。

前日マルパパさんから釣行の打診があり、近隣で他に竿を出せるところもないのでご一緒することに!子供たちが夏休みとなり、伊豆に向かう道路はどこも渋滞。裏道を駆使してもカワセミポイントの到着が9時近くになってしまいました。そこでマルパパさんと合流して、空いている場所を探します。
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さすがにこの時間になると釣り人のいない場所がありません。そこで先行者が一人いる場所に入川。垢付きは申し分ありませんが、あまり石色がよくありません。水温が上がるまでは辛抱だと思いましたが、予想以上に厳しい状況です。増水前に掛かった幼魚放流や天然の大型は姿を見せず、ビリでオトリを回す展開。

午後から場所移動しても人が多くストレスなので、どうせ釣れないなら人がいない方を優先します。先行者の人は釣れないということで移動されました。この場所はマルパパさんと二人だけになったので、ゆっくりと昼食を食べます。釣れなくてものんびりできる狩野川も悪くありません。
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午後はマルパパさんと場所を入れ替えてスタート。やはり時間によるものなのでしょう。本当に浅い場所で大型が目印を飛ばします。しかし以前よりもスリムな鮎が多いのが気になるところ。また以前のように、20㌢を超えるサイズはほとんど混じらなくなりました。

薄垢の高水であれば納得もできますが、垢付きもよくてほぼ平水レベル。しかも真夏日のピーカンとなれば、天然遡上の主体群はかなり小さいと判断するべきなのでしょう。これは主体群の遡上が遅かったというのが、主たる要因ではないかと思われます。
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16時少し前ですが、自分のエリアは一通り竿を出したので戻ります。途中でマルパパさんが入れ掛かりになっていたので、しばし後ろで見学させてもらいました。私のこの日の釣果は26尾。「もう少し掛けなければな~」という内容ではありましたが、のんびりと蜩の鳴き声を聞く一日の終わりは、鮎釣りならではの贅沢な時間です。

翌日はマルパパさんは早起きしてカワセミポイントへ。その後私と釣り場で合流しました。朝から汗が噴き出すくらいの陽気で、この日も絶好の鮎釣り日和。車窓から見える狩野川にはすでに釣り人で賑わっています。マルパパさんと相談して、前日と同じ場所に駐車して、より広範囲を探ることにします。
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私は下流に人がいなかったのでフェルト減らしの旅へ。平均サイズは小さいですが、前日よりも良いペースで掛かりました。天然なので「らしい」ポイントで粘れば数が出ると思いましたが、ビリでも掛けてしまえばその後は音沙汰なし。やはり今年の狩野川は、夕バミのようなケースでないと、なかなか入れ掛かりにはなりません。

午前中は我々以外は地元のベテランだけでしたが、食事の後に川に戻ると他からの転戦者が3人。午前中のように広く探ることができないので、細かく探ります。場所によっては究極のビリ鮎釣りとなりますが、この時期になるとオトリにしても力強く泳ぐので、風がなければ楽しい釣りです。
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今年の狩野川は放流鮎の成長がよく、前半は過去にないほど大きかったです。しかし天然の主体群が小さいことから、放流鮎や大型の天然が抜かれてしまうとサイズが極端に小さくなりました。すでに7月中旬なのでビリ鮎にもパワーがありますが、平均サイズは例年の6月中旬くらいの印象です。この日は全部で35尾でした。

これで楽しい週末はあっという間に終わり。釣れても釣れなくても竿を出せればご機嫌です!狩野川をホームにしていても、すでにシーズンの三分の一は終了。怪我や事故のないよう注意して、残りの三分の二もアクセルべた踏みでいきたいものです!
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↑「土用の丑の日」は当然ながら鰻でんがなぁ!

by scott1091 | 2015-07-26 20:02 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(4)

Commented by 634p at 2015-07-28 10:52
こんにちは
今回も昼夜と大変なお世話になりありがとうございました。
朝始めた場所は手前のチャラが良い様に見えましたので昼にも入り直してみましたが釣れませんでした。あの石色ではダメなんでしょうか?でも狩野川すごく面白かったです。こちらの川も今週末は良くなりそうです。
Commented by scott1091 at 2015-07-28 20:33
マルパパさん、この週末はお疲れ様でした!
狩野川のカワセミもついに撮影できましたね。
やはり早起きは三文の徳です。
大したおもてなしもできませんが、
今回は桜家の鰻をご賞味頂けてよかったです。
おそらく手前のチャラも掛かると思いますが、
時間帯と釣り人の影響もあるのでしょう。
Commented by ariari19680606 at 2015-07-29 16:31
お疲れ様です、神通川、と言い狩野川と言い、渋い渋いと噂の河川での良い釣り果さすがです!当方は海が時化てたのと、子供が夏休みなのとが重なりなかなか行けてません、ですが昨日久しぶりに魚でなくタコ釣りに行って来ました、数は少ないですが一杯、大きな野郎が釣れたので次回の発送のときに氷代わりに同包しておきます!最初に謝っておきますが、半分に切って冷凍するべきでした、さすがのTOMOさんでも一杯丸のままでは顎を破壊されるかも知れません(笑)!
Commented by scott1091 at 2015-07-30 22:32
ariariさん、こんばんは!

子供との夏休みは最高でしょう。きっとテナガエビ獲りも子供は大喜びですね。台風11号、12号と続いて海は時化続きですが、そんな条件でも大きい蛸を釣っちゃたんですか~。さすが漁師より釣る男、ariariさんです。次回は九頭竜でお会いできそうですね!楽しみにしております。