オトリ缶のエアーポンプを修理!

今週は雨で釣りに行けないので、書き溜めておいたネタを一つ公開します。

生産・販売がパナソニックから、山田電器工業に事業譲渡されたエアーポンプ。現在はハピソンというブランドになっているのはご存じのとおりです。いずれも同じ鋳型で作られているので、ダイヤル式スイッチ以外ものはダイワのオトリ缶では所定の場所に収まりません。ダイヤルスイッチのモデルはパナでも比較的新しいモデルなので、それまではダイワのOEM製品を購入する必要がありました。

さてポンプを淡水で長年使っていて、やはり最初に故障するのがモーターです。しかしこれを交換すれば問題なく使えることが多いので、今回はモーターの交換についてご紹介します。このエアーポンプに使われているモーターはマブチモーターの「RE-280RA」。子供の頃にプラモデルを作った人は「マブチ280」といえばピントくると思います。
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模型店に行けばすぐに入手できるモーターで、近くの店では税込258円で販売されていました。これと必要になるのが「ピニオンギヤ9T」。取り外すと劣化によるヒビで再利用できないことが多いです。模型店でミニ四駆用に8T(8歯)は売られていますが、9T(9歯)を置いている店は少ないです。もし入手できない場合はネット販売を利用しましょう。

配線を切って新しいモーターとつなげばよいわけですが、きれいにハンダで仕上げようと思うと、新しいモーターに付いている配線を外すのに苦労します。一番簡単な方法は、モーターのハウジングにあるツメを開き、エンドベルトキャップを取り外します。
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↑下の黄色い方が今回修理したもの。上はモデルチェンジの際に投げ売りされていた新品

ブラシに問題がなければ汚れをきれいにし、新しい方のエンドベルトキャップに付いているグリスを爪楊枝を使ってブラシと軸受に塗ります。これを新しいモーターに移植すれば、配線をいじる必要はまったくありません。1回目の交換はこの方法で十分だと思います。

短時間の移動であれば、エネループを単1スペーサーで使えば問題なし。距離を走るなら、車のシガーソケット対応の電動エアーポンプを車に積んでおけば便利です。
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↑左の二つはダイワのオトリ缶には収まりません。左から三番目がダイヤルスイッチのモデル

by scott1091 | 2015-07-05 12:02 | DIY | Comments(6)

Commented by futoharisu at 2015-07-20 18:12
ご無沙汰してます。
ボクは2wayのブクを使っていますが、先日、買い換えました。
D社を使っていたのですが、水の浸入が頻繁で電池からサビが出ます。このサビで電池の中身が出てきて、ポンプとモーターのポリ?の部分が溶けてました。
どうやら、D社のポンプはどの商品も水染みがあるようです。
Commented by scott1091 at 2015-07-27 21:06
futoharisuさん、こんばんは!

パナもハピソンになってからも、ダイワは両社のOEMだと思っていましたが…。私はダイワであれパナであれ、最終日に必ず電池を出して裏蓋を開けて乾燥するようにしています。アジ缶で使ったときは、毎回水洗いしてから同じようにしています。

パナもハピソンもダイヤルスイッチのモデルはダイワのオトリ缶にフィットしますが、「カー電源/乾電池式2WAY」やゴムカバースイッチのモデルはオトリ缶に収まらないはず。したがって「2WAY」となるとダイワの「ジェットエアーV」になってしまいますが、防水性はあまり変わらないと思いますよ~。
Commented by でんた at 2015-10-26 12:01 x
はじめまして、で良いのかどうかわかりませんが今更のコメントになりますが、先日ダイワのブクが壊れまして買い換えようと思っていましたがtomoさんのこのブログを思い出しタミヤのモーターを交換したら完全復活しました。おかげさまでいらぬ出費が抑えられ、また少し賢くなりました。ありがとうございました。
Commented by scott1091 at 2015-10-26 21:08
でんたさん、先日は鍵コメありがとうございました!

記事がお役に立ってよかったです。恐ろしいくらい単純な構造なので、一番高いのはケースの型代でしょう。古い曳舟のように型の償却が進めば、もう少し価格が下がってもよいと思うのですがどうなんでしょうかね~?付属のモーターより模型店で売られているものの方が作りがよいので、これからまだまだ使えると思います。

来シーズンもオトリ元気で爆釣間違いなしです!
Commented by でんた at 2015-10-27 11:08 x
こんなに、過去の記事にコメントをするのもどうかと思っていましたが、ご丁寧に返信いただきありがとうございます。大阪在住のため釣りを見学させていただくのは無理と思いますがいつも釣果に感心しています。
②タイトな底波でオトリと野鮎が交差する
と9月23日に書かれているのですが、できましたらもう少し詳細に教授していただけたらと思います。よろしくお願いします。
Commented by scott1091 at 2015-10-27 21:14
でんたさんのホームグラウンドではどうでしょうか?
面やスジで捉える川相ではピンとこないかもしれません。

「タイトな底波」とは野鮎がそこしか通れないような流れを意味します。したがってこのようなポイントに仕掛けの抵抗がかかるオトリを入れるには、釣り人によるアシストが不可欠です。オトリが強ければ、テンションの方向で姿勢を変えれば、野鮎がオトリの下を交差する確率が高くなります。

初期は鮎が弱いので、チューブラでこれをやるとオトリが下がります。そこで私は梅雨明けまではソリッド。硬さはフナヤオリジナルの①「PTソリッド(硬い)」と②「HPTソリッド(かなり硬い)」の②に近いレベル。ソリッドとして一般的な「SMT」や「オートマ系」では、逆にオトリを入れることができません。そんな底波をイメージしてください。