5月なのに各地で記録的な真夏日に!

この日曜は東京都心で最高気温32.2℃を記録。これは5月としては、統計を開始した1876年以降で最も高い気温になります。関東甲信と東海でも軒並み30℃を記録し、山梨県の甲府と長野県南信濃では34.5℃まで上昇。今年初めて山梨県に「高温注意情報」が発表されました。

古いウエーダーのフェルトを張り替えて使っていますが、ネオプレーンの劣化もあって使うたびに水漏れ箇所が増えます。修理すればまたその端が切れるのでいたちごっこですが、もうシーズン初期はタイツで問題なさそうな気温。水温がまだ20℃前後なので水に入れば冷たいですが、ネオプレーンソックスを履けば問題ないでしょう。

こんな天気に恵まれた週末ですが、狩野川の釣況は芳しくないようです。土曜は妻を送ってから川へ!車窓から見える狩野川には、釣り人は片手で数えられるくらい。修善寺橋よりシモはこんな感じです。そこからさらに車を進めると旧土屋おとり、あさひ橋、尾崎荘、松ヶ瀬、鳥小屋、矢熊橋、慶友病院、嵯峨沢、西平橋周辺には人がいます。
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やはりこうやって見ると、集客力のあるオトリ店の周辺に人がいます。これは狩野川は良いポイントには必ずオトリ店があり、その結果としてその周辺は必ず放流されるので中抜けがないためと思われます。しかし川見している間に竿が曲がることはなく、釣り人にも覇気が感じられません。emoticon-0124-worried.gif

こんな状況なのでツ抜けを目標に人のいない場所に入川。時間はすでに9時半を回り、着替えただけで汗が出ます。太陽の角度が良いのでしばらく川の中を観察すると、ビリの天然鮎が結構見えます。ここまで遡上して来る間にもう少し成長してもよさそうですが、この手の魚はあまり大きくならないものです。

やはりこの時期は放流魚を見つけなければなりません。狙いは成魚放流は論外で、やはり試し釣りの前までに入れた幼魚放流(*1)の魚が対象。オトリを回せば天然のオトリサイズも混じるものですが、天然だけではオトリをつなげないのが今年の狩野川。それくらいビリビリ(<ビリ)の割合が多いのです。
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(*1)魚類の成長過程は「稚魚→幼魚→成魚」。大きさよりも成熟度合が優先しますが、鮎については売られている「オトリ=成魚」の理解でよろしいかと

今年の春は適度な雨が週一で降ったこともあり、幼魚放流以降も水量が高めで安定していたことが功を奏し、魚が分散している感じです。単に放流量が少ないからという意見もありますが、これらについては最後に解禁二週目で感じている私見を書きますので後程。

オトリを弱らせないよういつもの3倍くらい気を使いながら、探っていきます。鮎釣りというよりも感覚はヤマメ釣りに近い感じ。いるだろうと思われる場所では粘り、まずは1尾掛けてパターンを掴まなければなりません。幸いオトリの泳ぎが良く、コントロールしやすいのでテンポよく探ることができます。
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釣りを開始してから1時間くらい経過してやっと掛かりました!emoticon-0100-smile.gif

これが目印吹っ飛びで危うく石に巻かれるところでした。狩野川の鮎はもぞもぞ当たりが多く、釣趣の点で酒匂川と比較されることが多いですが、今年の幼魚放流の魚は当たりがともかく豪快。すぐに竿を立てられない場所なので、立ち位置を下げて抜きます。やはりこれくらいタイトに攻めないと魚は残っていません。

引きもすでに盛期のようで、例年この時期の感覚で竿を絞ってもなかなか抜けません。いきなり20㌢クラスですが、それをオトリにするとつまらない場所でオトリサイズ。コントロールしやすいサイズになったので、今度は一段下の対岸ギリギリに入れます。 木が被って日陰なので初期は避ける場所ですが、狙った石を通したら目印が吹っ飛びました。
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掛けた段から落ちないよう竿を絞ったまま、竿が木に当たらない位置まで下がります。これでパターンを掴みますが、鮎がいなければ釣れないのは当たり前のこと。のんびりとポイントを観察しながら鮎を探します。これくらい少ないと鮎は見えませんが、渓魚と同じように「ここはいる」というような気配を感じます。

それが確実に当たるかどうかは別にして、それらを結びつけて体系的に整理していくことが重要です。これは小沢剛氏の「前アタリ」の考え方と近いかもしれません。やはり何らかの仮説を立てながら現象を分析していかないと、いつも同じことを繰り返しているだけになります。
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もうこれ以上竿を挿す場所がないという状況になって16時に竿を畳みました。釣果はとてもラッキーな20尾。掛かった瞬間に対岸に飛んで行ったこの日一番と思われる魚をバラシたのが残念でしたが、盛期と変わらない豪快な当たりと引きを堪能することができました。

この日は妻と歩いて行けるお店を予約。食事をして帰宅すると、ちょうど歩いているときに地震があった由。友人から電話やメールがありましたが、妻も私もまったく感じませんでした。外にいると震度4くらいでないと気付かないものですが、震度のわりに揺れたというのが友人の感想です。
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翌日は雨の予報でしたが、一転して曇りときどき晴れ。気温もぐんぐん上昇して、肌に突き刺さるような日差しになりました。いつものドライシャツでは暑いので、アームカバーをして半袖を着ます。釣り人は少ないですが、要所要所にぽつりぽつり。前日と同じように釣り人がいない場所を探して9時半に入川。

石色が良くありませんが、現在の狩野川はどこも同じでしょう。ここで腰を据えて探っていきます。前日と同じようにしばらく釣れませんが、気配濃厚の場所を発見。オトリを通したら一発でした。厚みのない瀬だったので型が小さいと思いましたが、いきなり20㌢アップ。最初の一泳ぎはオトリに任せて、二泳ぎ目はよい石組で泳ぎを抑えて2尾目を追加。
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↑日曜午前9時頃の松ヶ瀬。ここが一番人が多かったです

こうなると魚がいる場所が見えてくるので、テンポよく拾っていきます。そして「この時期に鮎が入るかな~」という荒瀬。野鮎が入るのも大変そうです。そんな場所に強引にオトリを滑り込ませると、強烈な当たりとともに目印を見失いました。石に巻かれないようにラインをがっちり張りますが、掛かり鮎はまったくお構いなし。

「あれ~、この鮎抜けない…」。emoticon-0107-sweating.gif

最初はこんな感じでしたが、本気で竿を絞っても抜けません。前日の最大は22㌢でしたが、それと比べてもトルクが違います。最後は間合いを見てスパッと水を切りましたが、タモ受けはドスンという感じ。渓魚の感覚で8寸くらいと思いましたが、実際に計ったら25㌢でした。
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この後も次々と魚を見つけて、奇跡のような一日となりました。オトリの回転が良いので、探るペースも上がって15時にはもう竿を挿す場所がない状態に!会心の内容だったのでここで竿を畳みました。この日の釣果は31尾。今年は厳しそうなので、塩焼きサイズだけ持ち帰りました。

さてここからは、今年の狩野川についての私見です。今釣れている18㌢アップは、ほぼ幼魚放流の魚と思われます。そしてこの幼魚放流の魚が、今年はしっかり瀬に入っています。これは種苗による要因もありますが、放流時期の水位が影響すると言われています。そしてその瀬に入っている鮎の追いがすこぶる良い。いれば確実に掛かります。
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サイズが大きいのは5月気候に恵まれたこともありますが、おそらく幼魚の平均サイズも大きかったのではないかと思います。もちろん25㌢まで成長するのは、その中でも一握りのエリート。今年の狩野川は昨年よりさらに放流が少ないと感じますが、幼魚のサイズが大きくなれば同じ重量なら数が少なくなるもの。どちらを選ぶかは漁協の考え方なのでしょう。

そして肝心の天然遡上については、2012年のように少なくはないようです。しかし問題はサイズ。私の観測ポイントの鮎は3月に遡上してきました。その後大きいものからカワウに喰われている可能性はありますが、現在一番大きいもので18㌢くらいに成長しています。しかしこの一番上りが例年よりかなり少ない。
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現在、川で見える天然はまさにビリビリ(<ビリ)。幼魚放流の魚とは違って、瀬肩の鏡みたいな場所で多く見られます。この魚がどの程度成長するかが、今後の狩野川の釣況を左右しそうです。もしこのまま渇水が続くようなら、厳しい展開になるかもしれません。やはり天然も良い餌場に付かなければ、大きくならないまま成熟を迎えます。

次に尺鮎連発の可能性ですが、これは確率が低いかもしれません。その理由は、今年の大きい魚は瀬に入っていること。そして追いがとても良いので、釣りきられてしまうのではないかと思います。もちろん数尾は出るでしょうが、昨年の大見川と同じ感じではないかと。しかし梅雨明け後も水位が高水で安定すれば、今の25㌢が残れば8月後半には尺1寸になっても不思議ではありません。
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いよいよ6月1日は関東の多くの河川が解禁を迎えます。きっと仕事を休んで行かれている人も多いでしょう。天然遡上が好調な河川はサイズの問題はありますが、友釣りは「オトリの回転が命」なので釣れないより釣れた方が楽しいのは当然のこと。初期は湖産主体の桂川が好調かもしれませんが、後半の底力は天然にはかないません。やはり川は海と直接つながっていることが、生態系には何によりも大切なことだと思います。
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by scott1091 | 2015-05-31 21:42 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(6)

Commented by flymoto at 2015-06-02 13:08
こんにちはTOMOさん
25cm筆頭に31匹ですか!!
そんなに釣れるならオレも行こう〜〜〜♪
とは。。なりませんww
でも鮎釣りしたくなってきている今日この頃^^
Commented by oibosi at 2015-06-02 18:26
釣果もさることながら今回の写真は一段と綺麗ですねぇ!
各おとり屋さんのHPですら「釣れない・・」と書いちゃう位ですから
この記事を読んだおとり屋さんは今後に期待しちゃうでしょうね!
もちろん私も狩野川参戦しますよd(^_^o)
さて、解禁日の鮎釣りは本当にストレスが多くて疲れも倍増です
昨日なんて全く動けないから4時から16時までずっと同じ場所でした・・
空いてる狩野川で多少掛かってくれれば文句もストレスもないのですがね~(笑)
Commented by scott1091 at 2015-06-02 20:15
flymotoさん、こんばんは~!
ワテも次は釣れる気がしません…。(-_-;
な~んか闇に紛れてヨンマルを釣った御仁がいらっしゃるとか!
これはmotoさんもゴーマルをやっつけてから転向でしょう。(*^_^*)
早くも真夏日続きで鮎釣りが恋しくなったでしょう。
今年は桂、それとも中津からスタートでっか?
Commented by scott1091 at 2015-06-02 20:17
oibosiさん、桂解禁お疲れ様でした!

「多少かかってくれれば」が、どのくらいなのかが問題でしょう。ツ抜けできるかどうかであれば、高速を使って狩野川まで来る価値はないと思います。ちなみに比較した2012年は、謎の放流魚が9月に釣れ出すまではツ抜けもできない、それはそれは悲惨な状況でした。


二日目も桂は絶好調のようですし、相模、酒匂も当たり外れはあるものの釣れているようです。これに秋川を加えれば、こちら方面まで来る必要がありませんがなぁ。昨日のブログ更新を楽しみにしております!
Commented by 634p at 2015-06-03 05:33
おはようございます。今日は雨で朝のⅠラウンド目行けません。
狩野川はもう色も型も掛りも盛期の鮎ですね。これを見て行ってもそのようにならないのはもうよ~く学習してますから、あまり期待しないでカワセミ撮りながらの軽い気持ちで出掛けてみます。写真ホント綺麗に撮れていて、やっぱりこれも腕ですね。
Commented by scott1091 at 2015-06-03 20:45
634pさん、こんばんは~!

もはやカメラを教えてもらうのは私の方です。しかし人物については気合いが入っていないように感じるのは私だけでしょうか?AFはコントラストが大きいもの(紅白ビニール袋、金屏風)を拾うので、人を撮影するときは測定点を一つに絞った方がよいかもしれません。また絞りでシャッタースピードを上げきれなければ、フルサイズでISOをガツンと上げてみてください。被写体ブレが防げますし、思ったほどノイズは気にならないと思います。

今週はシマノの予選会が土曜は松ヶ瀬、日曜は松下であります。したがって日曜は朝から人が入るので、カワセミの撮影は難しいかもしれません。今回はカメラを置いて、鮎を沢山釣ってください!634pさんのホームも気になるところです。