初めてヒラに挑戦しました!

一度は釣ってみたいと思っているヒラスズキ。マルスズキはルアー、フライいずれでも釣ったことがありますが、ヒラスズキは初挑戦になります。きっかけはこのブログのコメント欄でお馴染みのariariさんからのお誘い。ariariさんの話では、私のフライ関連の記述にヒラと共通する点が多いとのことです。

釣り方は違いますが、いかに魚に口を使わせるかが共通のポイント。「釣りキチ三平」のように、センスのある人はどんな釣りでもこなしてしまうものですが、私はセンスないんですよね…。釣り道具は全て用意するので必ず釣ってくださいと、行く前からプレッシャーばりばりの企画であります。emoticon-0107-sweating.gif

しかし案内する方が、はるかにプレッシャーが大きいことはあまり知られていません。海の条件が良いときに行ければまだしも、事前に日程を決める必要がある我々のような身分では、最初の挑戦で釣れる確率は極めて低いものです。私は過去の経験からそれがよ~くわかっているので、観光に行くくらいに考えていました。

今回はお互いのスケジュールを調整した結果、金曜が初挑戦のX-day。土曜は午前中だけ予備日とします。台風7号(Dolphin)からのうねりを期待しましたが、水曜は高過ぎて東名高速の由比が通行止めになるくらい。このまま金曜までうねりが残ることを祈りましたが、木曜は無情なオフショアの風。かなり絶望的な状況となり、ariariさんから「遊覧船」気分でお願いしますとのメール。
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この時点でariariさんのプレッシャーはおそらくMAX。後から聞いた話では、私から「安全第一でいきましょう。海は気まぐれですから、まったく気になりません!お気遣いなく」の返信を受けて、さらにプレッシャーを感じてしまったとか…。プロのガイドフィッシングでも条件が悪ければ釣れないのは当たり前ですが、私が反対の立場になれば同じようにプレッシャーを感じるでしょう。emoticon-0124-worried.gif

一緒に沢を遡行したり船に同乗する基準は、この感覚が共有できることが極めて重要です。そうでないとお互いにストレスが蓄積し、いずれ「もうこの人とは行かない」となります。プロのガイドは釣らせることが最優先課題ではありますが、何年も同じ場所に行くようになると、お客もガイドを相性で選ぶようになるものです。

このままでは手ぶらで帰ることになると思ったariariさんは、私の到着前に釣りへ。待ち合わせのコンビニで合流すると、満面の笑みで「お土産が用意できました」と開口一番。今年もタコは不調とのことでしたが、私の大好物なので狙ってみたとのこと。しかも5杯もゲット。私は何もしていませんが、幸先の良いスタートです!emoticon-0105-wink.gif
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早々にariariさんの先導で係留場所へ移動。お願いしていた牡蠣も仕入れてくれており、まずは桟橋で3個ほど試食。お土産に蛸と牡蠣があればもう十分ですが、ariariさんは条件は厳しいものの釣らせる気満々です。漁師のように慣れた手つきで準備を済ませ、いざ出航と相成りました。

説明を聞きながら船が沖に出ると、まだ多少うねりが残っています。「これなら何とかいけるかも」と、ariariさんの士気はアッ~プ↑。サラシが出ている場所に船を回すと、ロッドを渡されて「あそこにキャストしてください」と一言。貸してくれた道具はまさにariariさんのメーンロッドであり、リールはもちろん「14ステラ 4000」。

「ちょっと投げる練習させて」という言葉を飲み込んで、「なんちゃってキャスト」でルアーを置きにいきます。ミノーを最後にキャストしたのは一昔前のこと。ブラウントラウトのミノーイングで芦ノ湖や本栖湖に通った頃の話です。ロッドは「fenwick 903」、リールは「Abu Cardinal 4X」でした。

ルアーはラパラの「金黒」とオリジナルカラー「マークⅡ」の13cmが定番で、それにロングA、バンゴー、ツインクル、ブラウニーの時代でっせ!キャストできるかとても不安でしたが、今のルアーは凄いの一言!当時のルアーは重心が頭側にあるので、うまくキャストしないと飛行バランスがブレて悲惨なものでした。
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しばらくariariさんの釣りを見たいところですが、チャンスは少ないとのことで釣りながら見学。ヒラがルアーを食ってくるところは、私が思っていた以上にピンポイント。しかも磯際なので、船から釣る場合はベストキャストでもバイトはワンチャンス。ルアーを食わせるという点では、オカッパリの方がチャンスが多い(=長い)と感じました。

サラシが小さいのとベイトが見えないこともあり、「厳しいかな~」とariariさん。何カ所かポイント回った後、やっと私のロッドに生命反応あり。最初のトルクはまずまずながら、寄せてくるとさほどの抵抗なし。セイゴクラスかな~と思いきや、なんと立派なグレではありませんか!emoticon-0100-smile.gif
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センターフックががっちり掛かっています。外道ですがこれで〇ーズは免れました。「グレが釣れるキャストアキュラシーならヒラも釣れますよ~」と励ましてくれるariariさん。そして少し肩の荷が下りたariariさんが、ついに本命をゲット。どこで喰わせたか見ていたので、同じ場所にすかさずキャスト。ほぼ同じ位置に入っているのですが、そんな緩いキャストで喰うほどヒラは甘くありません。

「ルアーをぶつけるつもりで磯際ギリギリに打ち込んで」と言われて思いっきりキャスト。当然ながらそのままでは磯に激突するので、左手でサミングします。本来なら右手の人差し指でするのでしょうが、左手を使うのが私の昔からのスタイル。これが波のタイミングと位置がドンピシャに決まりました。

完全なマグレキャストですが、喰ってくるという確信めいたものが…。波が落ちてサラシに吸い込まれるタイミングは糸ふけを取るイメージでリーリング。ルアーのテンションを感じたらルアーの体勢を整えるイメージでチョイ巻き。リーリングを止めて一呼吸置いた瞬間に「ドンッ」と乗ってきました。

そのトルクから今度は間違いなくヒラ。ariariさんが「バラさないでくださいよー」とアシストしてくれます。2回ほどエラ洗いされましたが、センターフックががっちり掛かっているので問題なさそう。一気に寄せると魚が舷側を見たとたん、反転して今までにない強烈な突っ込み。あまりに突然だったので対処しきれず、舷側にロッドをぶつけてしまいました。ariariさん申し訳ありません。emoticon-0139-bow.gif

ここからは確実に獲るため、ariariさんが少しドラッグを緩めてくれます。そして今度は慎重に寄せて無事ランディング。番組なら最後に釣れたように編集するのでしょうが、私としては比較的早い時間に獲れてほっとしました。私は釣れないのが当たり前と思っていますが、ariariさんはそうは思っていませんものね!
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この後やっと海風が吹き始めますが、ウネリは小さくなる一方です。途中トビウオを追うシイラを狙ったりしながらかなり広範囲を探りますが、ベイト(キビナゴ)が見えた場所は釣れた磯のみ。ariariさんが本領発揮で難しい場所でもう1尾追加しますが、そんな場所は私では攻めきれません。emoticon-0141-whew.gif

案内してもらったポイントはどこも涎が出るような場所でしたが、一番最後の場所はなかなか諦めきれませんでした。しかし会心のキャストで出なければ、粘っても釣れないというのがヒラ。私はまだわかりませんが、ariariさんの見切りは私の鮎以上に早かったです。

そんなこんなで、ariariさんにヒラを釣らせてもらっちゃいました!emoticon-0102-bigsmile.gif

完全な他力本願ですが、まったくの初心者なのでご容赦くださいませ。私のフライ関連の記述がヒラに通じるものがあるという点。そして今回の釣りで感じたことを、私なりに整理しておきます。たった1回の釣りで書くのは憚られますが、次回のための備忘メモととらまえてくれたら幸甚です。
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①ベイトがいないときにヒラがサラシに入る必要性はない
②渓魚と一緒で定位する場所が決まっている
③サラシにできる緩流帯でも、不安定な方向から流れが入る場所には定位しない
③ベイトを追うのではなく、頭上でサラシに揉まれるベイトを下から喰ってくる
④波のある磯は魚にとっても厳しい環境であり、フィーディングスポットはかなり狭い
⑤そのスポットを外した場合は、ルアーを不必要に見せない方がベター
⑥ルアーの姿勢が維持できれば、フィーディングスポットではルアーは止まっているくらいの方が魚のミスバイトが少ない
⑦渓魚と同じように追い食いさせると、ショートバイトによるフッキング率低下やバレが多くなる
⑧フィーディングスポットを見極めるのが一番重要
⑨うねりを読み、ルアーがフィーディングスポットに吸い込まれていくイメージ
⑩そんな場所は一つの磯に、一つあるかないかである



もちろんこれらは名手ariariさんと一緒に釣りをしたから感じたことで、自分が実践できるかどうかはまったく別の話。ジャンルは違えど、やはり精通している人の理論や組み立ては違うもの。今回はariariさんの的確な操船とアドバイスによるビギナーズラックでしたが、この釣りに入れ込む気持ちがよ~く理解できる釣行でした!

来年はキャスティングの練習をしておきますので、またご指導のほどをお願いします。今回は何から何までお世話になり、本当にありがとうございました。emoticon-0139-bow.gifやはり新しい釣りへの挑戦は「わくわくドキドキ」感があります。初めて湧きグレも見れましたが、あのサイズが酸欠のコイのように浮いているのは圧巻でした!
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↑帰宅した日は一番小さい蛸で祝杯!

by scott1091 | 2015-05-23 21:15 | フライ・ルアー / 海 | Comments(8)

Commented by oibosi at 2015-05-26 08:15
No fishing, No life,2さんのブログの始まり方みたいで驚きですw
さすが狙った獲物は一発で仕留めてしまうところが素晴らしい~!
他にも海の幸がいっぱいで羨ましいですわ(@_@;)
狩野川解禁では遠隔応援して頂きありがとうございました~!
釣果はともかく久しぶりに鮎釣りが出来たし、マルパパさんにナビしてくれた御蔭で
直にお話も出来て楽しい一日になりました♪
また色々と聞きたいことが出て来ましたので近いうちお時間作って下さいませ~!
Commented by 634p at 2015-05-26 12:18
こんにちは
色々とありがとうございました。やっぱり美味しいですね~。
Commented by ariari at 2015-05-26 12:47 x
先日はお疲れ様でした、前日の気圧配置を見たら涙がチョチョ切れそうでしたが、さすがTOMOさん決めてくれましたねぇ~。野生の勘頼りの迷船頭がアドバイスするまでも無く、波の盛り上がりやサラシの濃さでポイントを見抜いて居られたのにはビックリ!しかもタイミングまで。。。初でヒラを釣られたのは今まで居ませんでしたし、先日のベイト無しウネリ少し、魚やる気無しの状態では普通の方はななかなかバイトすら出せないでしょう、それが証拠に私はショートバイトやバラシばかりでポイント潰していました。さて次回は80オーバーですね??
Commented by scott1091 at 2015-05-26 20:40
oibosiさん、こんばんは!

狩野川解禁お疲れ様でした。全般的に状況は悪かったようですが、初鮎の感触が味わえてなによりです。夜明け前できっと暇だろうと思ってメールさせて頂きました。もう若くないのですから、徹夜釣行は体によくありませんよ~。でも次の桂解禁もきっと徹夜なのでしょうね!本当にお好きですなぁ~。┐(-_- )┌

さてご指摘のブログですが初めて拝見しました。写真が上手でセンスもよく、私のブログとは大違いです。ブログで書いていますとおり、今回は完全にビギナーズラック。マグレで釣れたもので、やはりヒラはそんなに甘くありません。でも日曜の食卓は牡蠣と蛸、ヒラとグレとシイラに、メカブと空豆と贅沢三昧でした!(o^ー^o)
Commented by scott1091 at 2015-05-26 20:41
634pさん、こんばんは!
いえいえ、私は運んだだけですよ~。
でも楽しい家族団らんになってよかったです。(*^_^*)
Commented by scott1091 at 2015-05-26 20:43
ariariさん、このたびは大変お世話になりました。m(_ _)m

土曜はベタ凪でしたから、本当にギリギリのタイミングでしたね!魚釣りが好きなので遊覧船気分でイサキでもタイでも糸を垂れればご機嫌ですが、お土産の心配までして頂き申し訳ありません。蛸はいつものように最高!そして牡蠣はariariさんが小さい方が好きという意味が理解できました。

さて今回のショートバイトですが、私がベストポジションになるよう操船した結果でしょう。ドンピシャの方向から投げれば、ルアーを見せる間を稼げますものね!ここら辺はしっかり見ているのですよ~、私は。だからこそ釣ったなんて間違っても言えません。でもグレもヒラも釣れたときは本当に嬉しかったです。ありがとうございました!

しかし80センチなんて掛けたら怖くて泣いちゃいます。今回の魚でも姿が見えたときの体幅(not 体高)にビビりました。いつも小物ばかり釣っているので、ロッド放しちゃうかもしれません!(-"-;)
Commented by ヘルニア at 2015-05-27 06:29 x
ご無沙汰しております

それにしても・・・40オーバーの口太グレ
僕のあの時のグレに、間違いないと思います 悔しい〜 ハハハ
サラシの上層でルアーを食うとは・・・また悩み多きお年頃ですよ~

平スズキも立派ですね~ 結構な荒れ模様でしたけど・・・私も出勤してました
さすが、名ナビゲーター・アリアリさんに師匠 最強コンビですね~ 

そろそろ鮎モードなのですが、海に未練タラタラなんですよ~ 克!
Commented by scott1091 at 2015-05-27 23:23

ヘルニアさん、お久しぶりです。

TOMO「あれヘルニアさんじゃない!」
ariari「いや~、先日も気づかなかったんですよ~」
「でも似てるけどちょっと違うかも?」
TOMO「がまらーは、同じように見えるからねー」
ariari「金曜の釣行が多いのは確かなんですけど…」

こんな展開でしたが、最後は全身から漂う「オーラ」と、グラサン越しの眼(がん)飛ばし「必殺 こっち来るなビーム」にビビッてしまったというのが実態です。今思えばウキを確認すればよかったのにね!いつか使えるように、山屋のようにコールを決めておきましょう。先にコールする方が「グレ~」、答える方が「アユ~」でどうでしょうか?

今年はまだ海をやっていても大丈夫です!
ぜひ会心のデカグレをゲットしてください。