カワウとシロサギの共生 or 寄生?

狩野川水系にカワウが多いことは鮎釣りに関連してかなり書いていますが、ここ2~3年でシロサギも多くなっています。今までほとんど見ることがなかったアオサギも見るようになったので、田んぼの農薬の影響なのかな~と漠然と思っていました。

しかし数日前に衝撃的な鳥の群れを目撃しました。カワウが日の出とともに、餌を求めて上空を飛行するのは狩野川水系では普通に見かける光景ですが、その日見た群れはカワウとシラサギの混成群。シロサギがあんな高い高度を飛行するのをはじめて見ました。シロサギといえば低空で餌場を移動するのが一般的でしょう。

注意深く見なければカワウの群れくらいにしか見えない高度です。そのときは珍しい群れだなくらいに思ったのですが、その理由が翌日わかりました。私の観測ポイントにシロサギが約10羽。これだけまとまった数が狭い範囲に集まっているだけでも異様な光景なのに、さらによ~く見ると水中で魚を追うカワウが2羽。

シロサギが魚を獲るときは存在を悟られないよう静止し、魚が近づいてくるのを待つのでとても非効率です。それに対して、カワウは水中を自由に動き回って魚を捕食する。追われた魚はカワウが泳げない浅場に逃げるのは至極当然な流れ。そこにシロサギが待ち受けているという布陣に見えました。

一列に並んで、一斉に潜って魚を追うカワウの群れが評判になったことがありますが、今回の混成群はこれに近いものがあります。カワウも浅場から魚を追ってもらうメリットがあれば両種の共生、カワウが恩恵を受けていなければシロサギの寄生ということになります。

そして今日はシロサギの数は減ったものの、その中に3羽のアオサギ。アオサギが夜、不気味な声で鳴くたびに私は「ギャオス」を連想しますが、シロサギやアオサギが増えている理由がこの共生 or 寄生にありそうです。

今年は大見川にあるシロサギのコロニーがかなり大きくなっていましたが、アオノロにより釣り人が減少してカワウ飛来の頻度が増加したことによる恩恵。そして鮎がいなくなると餌が少なくなるので、餌場を変えるカワウとともにシロサギも行動しているというのも、まんざら見当違いの話ではなさそうです。
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by scott1091 | 2014-12-19 21:25 | Comments(0)