2014年鮎シーズンの総括です!

昨年の父の他界に続いて、今年は妻が不慮の事故に遭遇。これから渓流シーズンのピークという時期だったので、鮎釣りの前半も家事や通院で思うようには動けませんでした。九頭竜への初釣行が8月29日までずれ込んだのは天候不順もさながら、そんな理由もあります。

そして妻が身の回りのことができるようになってから鮎釣りを本格化。しかし8月から台風が本州に上陸し、局地的な集中豪雨も相まって動くに動けない年でもありました。遠征には手堅い「鉄板週」もことごとく雨に見舞われ、9月の九頭竜では「大雨洪水警報」が発表される最中に、「三河テント村」で土砂降りの雨を凌ぐこともありました。

こんな異常気象ともいえる2014年鮎シーズンを振り返りながら、お決まりの総括です。毎年書いているように、比較できるようフォームや文体を統一しているので代わり映えしません。あくまで当ブログは備忘用の釣り日記が主たる目的なので、その点はご容赦くださいませ!()書きが昨年の結果となります。
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今年の狩野川は5月24日(土)に解禁。20日に解禁した興津川の釣況が思わしくなかったこともあり、解禁日はかなりの賑わいだったようです。私は解禁日の混雑を回避し、家事もあるので翌日下流域で4時間だけ竿を出しました。例年の放流地点よりも下流であるため、釣れた鮎は全て天然と思われますが数は出ませんでした。

一方、上流域でも天然遡上が掛かりだすまでの間、狩野川の人気を支えていた静岡2系(鶴田ダム湖産の継代)が思ったほど掛からず。今年から漁協の体勢が変わったことや、静岡2系を生産している「静岡県内水面漁連鮎種苗センター」の 横領事件の影響もあったのか、例年とは違う放流パターンや種苗を採用したのかもしれません。

家事にも慣れて6月中旬くらいから週末は両日とも釣りに行けるようになりましたが、最盛期の8月は台風11号の上陸もあって天候には恵まれませんでした。こんなシーズンでしたが、竿納めとなった11月3日(月)までの釣行日数は延べ46日。この日数は実釣時間に関係なく、釣りに行った日は全て1日とカウントしております。


総釣果          1,501尾(862尾)
釣行日数           46日(29日)
実釣時間          267時間00分(Ave.5時間48分/日)
                (171時間00分(Ave.5時間24分/日))
平均尾数          32.6尾/日(29.7尾/日)
時速釣果           5.6尾/時(5.0尾/時)
最高釣果          8月 1日(金)神通川/79尾
               (9月14日(土)九頭竜川/73尾)
最低釣果          9月21日(日)九頭竜川/2尾
               (6月30日(日)狩野川/10尾)
               (9月23日(月)九頭竜川/10尾)

<河川別内訳>           2014年                  2013年
狩野川         977尾 (65.1%)32日 (Ave.30.5尾)     (Ave.28.0尾)
九頭竜川        269尾 (18.9%)9日 (Ave.29.9尾)      (Ave.39.6尾)
神通川         215尾 (15.1%)3日 (Ave.71.7尾)         釣行なし
庄川            12尾 (0.8%)1日 (Ave.12.0尾)         釣行なし
相模川          28尾 (2.0%)1日 (Ave.28.0尾)          釣行なし
興津川           0尾 釣行なし                   (Ave.19.0尾)

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気象庁は5月の時点で、この夏は5年ぶりにエルニーニョが発生する可能性が高いと発表しました。夏にエルニーニョが発生すると太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、冷夏になる傾向があります。直近で発生した2009年は九州北部と近畿、東海は梅雨明けが8月にずれ込み、中国、北陸、東北地方は梅雨明けが特定できませんでした。

まさにエルニーニョは鮎釣りにとって凶年。こんな不安でスタートしたシーズンでしたが、結局エルニーニョの発生はなく、梅雨前線の影響は例年よりも弱いものとなりました。これにより7月中旬は太平洋高気圧に覆われて天気に恵まれることが多かったですが、一転して8月は台風11 号と台風12 号が相次いで日本列島に接近。

盛夏にもかかわらず秋雨前線のごとく日本付近に停滞する前線に、台風から暖かく非常に湿った空気が流れ込み、各地では歴史的な大雨となって「平成26年8月豪雨」と命名されるに至りました。鮎の最盛期である8月は天候が不安定で、北陸についてはお盆休みは川に入れない状態が続きました。9月に入っても局地的に降る豪雨は続き、遠征の判断が難しい年だったと思います。
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そして10月に入ってやっと天候が落ち着いた矢先に、続けて台風18号と19号が日本列島を縦断。解禁以来渇水が続いていた狩野川も、台風18号では放水路を開門する4㍍近い増水となりました。季節外れの前線停滞に加えて、日本列島に接近する台風が多かったことが、このような不安定な気候をもたらしましたと思われます。

ここからは河川別に今シーズンを振り返ってみたいと思います。今年釣行したのは全部で5河川。昨年の釣行した3河川の中で、興津川だけは今年は行きませんでした。好調だった酒匂川は混雑するので平日に行くつもりでしたが、遠征以外は仕事を休めなかったこともあり、残念ながら行くことができませんでした。


<狩野川>
解禁前は天然遡上が少ないと評された狩野川。私の定点観測ポイントも、それを裏付けるように鮎は例年よりも少なかったです。そして解禁日に型が揃った人は例年よりも少なく、どちらかと言えば不調な立ち上がりであったと思います。これは放流魚が思ったように掛からなかったことが最大の要因と思われます。

しかし一方で、定点観測ポイントで見られる天然鮎は解禁時点で大きいものは17~18㌢に成長しておりました。鮎が少ないとは言いながら、解禁初期はあまり掛からない下流域でもオトリ継ぎができました。5~6月は放流魚と天然ビリが主体となる狩野川ですが、この時期にオトリサイズの天然が少ないながら掛かる。そんなこともあって、前半は混雑を避けて中~下流域を釣ることが多かったです。

この頃は放流魚が思ったように掛からず、オトリ店によっては漁協に追加放流をお願いしたというような話を耳にしました。静岡2系を減らしてそれに見合う海産を手当てしたが、その海産がまったく追わないというようなことも聞きましたが、真偽のほどはわかりません。ただ例年のように、静岡2系を狙って釣れる年ではなかったと思います。
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このように興津川と同じように前半は釣果も低迷。加えて酒匂川が好調だったこともあり、7月までは人が少ない狩野川だったと思います。しかし評判とは裏腹に6月になると観測ポイントの鮎もぐっと増え、梅雨らしからぬ天候にも恵まれて週を追うごとに釣果も好転。6月中旬に一度、追加放流の魚が溜まっている場所に当たりましたが、ほとんどが痩せて生育不良の状態でした。

したがって好転の要因は放流天然を問わず、海産系が掛かりだしたことによるものと思われます。今年の傾向は初期の遡上群は数は少ないけれど成長はまずまず。中期、後期遡上群は例年並みの遡上量、大きさであったと思います。今年の狩野川は平均サイズが例年よりも大きくなると期待されましたが、想定外だったのは昨年以上の渇水。

解禁はほぼ平水で迎えましたが、その後は10月の台風18号まで垢を流すような増水はなし。しかも7月から10月までほぼ渇水となれば、鮎の密度が濃くなるので生育に大きく影響するのは必然。結果として平均サイズはあまり変わりませんでしたが、数少ない竿抜けに残っている鮎は例年よりも大きい印象でした。
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このような感じで7月までは人が少なかったですが、8月に入ると天候不順で竿を出せる川が少なくなり混雑するように。竿を出してみると初期の評判と違って釣れるということで、賑わうようになりました。狩野川はもともと10月が一番混雑するので、この賑わいは台風18号が来襲するまで継続。

台風18号、19号以降は底石に葦が絡み、残り垢がある大石回りを攻めると根掛かり地獄。水位が高いこともあって回収できないことが多く、釣っても釣っても曳舟の鮎が増えないという状況でした。こんな状態なので浅場に新垢が付き始めると、オトリが回収できる場所が人気ポイントになります。

10月一杯は賑わう狩野川ですが、下流域の有望なポイントはオトリが回収できない場所も多く、尻すぼみ的に釣り人が減少。松下、狩野川公園、神島橋を除けば、比較的のんびりと釣りができる終盤でした。特記事項としては大見川の特別解禁区の放流鮎が尺まで成長しましたが、この種苗がどこのものなのか気になるところであります。


<九頭竜川>
8月10日の台風11号を皮切りに20日近く増水と濁りが続いたことから、初釣行は8月29日になりました。この増水前は型、数ともに例年になく好調との報せでした。このまま順調に成長すれば尺鮎も出るのではないかと期待されましたが、最盛期である8月の度重なる大増水により状況は一変してしまいました。

今季初めて訪れた九頭竜は場所によっては大きく川相が変わり、いずれも悪くなった印象です。鮎が溜まるヘチの深みや瀬の間にある掘れが消失し、大石が埋まって単調な瀬が多くなりました。水位が下がってもダムからの濁りは続き、サギリの杭打ちで真名川ダムの放水を絞るまで笹濁りが続きました。
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2回目の釣行となる9月7日には当日朝「大雨洪水警報」が発表され、褐色系の濁りの中で竿を出しました。翌日には雨が降る前の笹濁りに戻りましたが、やや高水の九頭竜で竿を出せたのはこの2週のみ。残りの2週はいずれもサギリの杭打ちで過去に経験のないくらいの減水となり、混雑も相まって九頭竜らしい釣りをするために場所を選ぶような状況でした。

台風11号前に釣れていた25㌢クラスが成長していることを期待しましたが、最大でも9寸止まり。やはり盛期における垢飛びと、新垢が付くのが遅くなる濁り。これらが鮎の成長に与えた影響は甚大なのでしょう。こんな状況ではありましたが、今年も九頭竜らしいセッパリ鮎を手にすることができました。
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昨年に続いてEgaoさんが竿を出さなかったのが残念ですが、気の置けない仲間と過ごす九頭竜釣行は何にも代えがたい最高の時間。集まればいつものように長~い昼食になりましたが、大らかな気持ちで釣りができるのも九頭竜の良いところでしょう。

しかし川底が上がって大石が埋まり、年々おとなしい流れになっています。これが影響しているのか、釣果にこだわり過ぎる釣り人が増えているように感じます。「郷に入れば郷に従え」という諺にもあるとおり、九頭竜の流れのように気持ちは寛大に!神通のような殺伐とした雰囲気にならないことを祈るばかりです。

昨年も書いておりますが、上川のコロガシ解禁をかつてのように9月15日へ。そしてサギリ漁の縮小と産卵期の禁漁期間設定を望むところですが、これについては「おらが川によそ者がものを申すな」と言ったところなのでしょう。関係者の世帯交代とともに、少しづつ変わって行けばと思っています。


<神通川>
2年ぶりとなる神通川。1回目は混雑する前にということで8月初旬に行きましたが、すでに川は大渋滞。初日は平日だったので、その時期に一番大きい鮎が釣れている場所に入りました。当たり、引きともに申し分なく、龍星☆竿の本領発揮というような楽しい内容でした。

翌日はプロトのテストがあったので、それに見合うフィールドで駐車場の関係で比較的空いている場所に入りました。型的には前日よりも落ちましたが、誰も竿が届かなかったサラ場の流芯で思う存分テストができました。シモに大きなトロ場がある関係で、限られたスペースに駐車されている車は、友釣りよりもドブ釣りの方が多かったようです。

神通川はオトリ店の情報発信もあり、半束釣るのが当たり前みたいな風潮ですが、釣りの満足度は数ではありません。もちろん良い場所に入れば釣れる川ですが、B~C級ポイントでいかに釣果を上げるかというのがまさに腕の世界。ただ数だけを比べるのは、ゴルフでレギュラーティと、バックティからのスコアを比較するくらいナンセンスなことです。
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どこでも入れる川であれば、ポイントを見極めるのはまさに腕の差。しかし現状の神通は、空いている場所に入るしかない状況です。釣果だけを比較すれば狭い間隔でも入れる者勝ちの様相ですが、空いている場所でトップ・トーナメンターならどのように攻略するのだろう。こんな視点で目標を設定すると満足度も違ってきます。

そしてプロトの最終確認のために訪れた2回目の釣行は9月中旬。地元の友人が「今世紀最大の渋滞」と評するくらいの超~激混み。間隔の狭い中に入るのは憚れるので、それを察した友人が決めた集合時間は5時半。念のため5時くらいに到着できるよう福井を出発しましたが、まだ暗いのでさすがに3番乗りくらいでした。
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神通も九頭竜と同じように、赤岩が沈んだ大増水の後は型が落ちてしまいました。しかし神通は荒瀬で20~23㌢クラスをテンポよく釣るのが楽しい川なので、混雑を除けば今季も楽しい釣りができました。竿のテストにご協力頂いた皆様に、心から御礼申し上げます。

お馴染みの「越中屋」は駅前の再開発により、現在の店舗は今季限りとのこと。新しいビルができるまで他の場所で営業する予定とのことですが、駅から遠いとしばらくの間は行けなくなりそうです。


<庄川>
前日の神通があまりに混雑していたため、午前中だけの釣りだったので2年ぶりに庄川に入りました。台風11号による大増水は神通と同じですが、その後もダムから大量の放水が続いたため、リニューアルオープン初日に入ったようなタイミングです。

まだ薄い笹濁りが残り、垢付きも十分とは言えない状況ではありましたが、状況的には期待十分。これは爆釣かと思われましたが、一時は〇ーズを覚悟するような状況でした。2年前の庄川と比較すれば、そのギャップはグランドキャニオンほど大きいですが、狩野川を釣っていると思えば掛からないのも気になりません。
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そんな気の持ちようで竿を出せば、ポツポツではありますが目印が大きく飛びます。長く続いた増水で鮎のコンディションが心配されましたが、庄川特有のヌルヌル柔肌鮎は健在。雌雄を意識した攻め方になりましたが、狙った場所でオスとメスを釣り分けることができました。

一日やってもリミットメイクできるかどうかの釣況でしたが、釣りの満足度は前日の神通よりも高い感じでした。時間があればもう少し試してみたいことがありましたが、三連休の最終日ということもあり、きっかり12時に切り上げ。後日、鮎道楽さんが良い釣りをしているので、来年こそは期待したいところです。


<相模川>
台風11号により予定していた九頭竜遠征が中止に。狩野川でできるプロトのテストは終わっていたので、一番多用されそうな規模の相模川にテストに行きました。相模川を訪れるのは2年ぶりとなります。急な遠征中止だったので調べる時間もなく、ガラ空きだった2年前と同じ場所に入りました。

川相はかなり変わっていましたが、瀬肩の石色は2年前と同じで良くありませんでした。瀬の絞り込みまで釣り下がればオトリが変わると思いましたが、すぐにオトリ1号がリタイヤ。2号で確実にオトリが獲れそうな場所に移動しますが、養殖では思ったように掛かりません。
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またオトリが変わっても、狙う石がなくなると「うんともすんとも」しないのが相模川。狙った石を通せばすぐに掛かるのに、漠然と泳がせても釣れる気がしないのも2年前と同じ。期待のユ~ガッタチャンスがないのまで同じでした。大きい川なのでどこかで入れ掛かりになる場所もあるのでしょうが、今の車では機動的に河原を移動できないのが辛いところです。

狩野川と違って、掛かると一方向に大きく目印が飛ぶのでとてもエキサイティング。この時期としては平均サイズもまずまずで、プロトのテストには申し分のないフィールドでした。このまま成長すれば9寸アップも期待できそうな感じでしたが、最終的には後半は思ったほど成長しなかった印象です。


ということで例年と同じように、まとまりのない文章で簡単ではありますが今シーズンを振り返ってみました。今年も再会を約束していながらお会いできなかった方々には、この場でお詫び申し上げます。来季はぜひご一緒させてくださいませ!

今シーズンご一緒させて頂いた皆様、また川やオトリ店で声を掛けて頂いた皆様、シーズン中は大変お世話になりました。emoticon-0139-bow.gif来季またお会いできるのを楽しみに、2014年鮎今シーズンの締めくくりとさせて頂きます。

by scott1091 | 2014-11-19 22:24 | 鮎釣り/年度総括 | Comments(2)

Commented by 7年目のたかしま at 2014-11-23 13:04 x
TOMOさん、こんにちは!
白馬編に引き続き連続投稿です??。
外はまだ狩野川なら釣れそうな晴天ですが、日がな病院内で日直しています。
今年は押し掛け釣行させて頂いて本当に有難う御座いました。お陰で色々な方とお知り合いになれました。
来年が楽しみですが、その前に台風男??の汚名返上しとかないと。

また竿の相談させて下さいね(夢に超硬が出てきました)。
Commented by scott1091 at 2014-11-26 19:48
7年目のたかしまさん、コメントありがとうございます!

この三連休は最高の釣り日和で、神島橋は賑わっていました。オトリ店もほとんど店じまいとなり、営業しているのは津田オトリ店、大津おとり、狩野川商店くらいでしょう。千歳橋には下りの群れ鮎が溜まる時期ですが、もう友釣りで狙う魚ではありません。

今年は北陸3河川、狩野川でご一緒できて楽しかったです。釣行予定のたびに台風来襲とタイミングが悪かったですが、4河川でご一緒できたのは持ち前の機動力でしょう。来年もまた楽しくやりましょう!