今年の北陸鮎は落ちが早そうです!

いよいよ今年最後の夏休み!この週末は金曜から月曜までの4日間の釣行となります。竿のテストで神通に行きたいので、前半2日を九頭竜、後半1日半を神通とするべく宿を手配。朝晩の気温は18~19℃となり、いよいよ晩夏も終わりが近づいてきました。福井では稲刈りも終わり、まもなく蕎麦の花の季節がやってきます。

今年の北陸は高水が続いたせいか、鮎の老けが早いようです。陽光はすっかり秋色となり、川面を渡る風が冷たい。オトリ店の情報では水温は18℃くらいで、日中もほとんど上昇しないとのこと。鮎の追いも悪くなり釣果も低迷している由。金曜の水位はほぼ平水。中角の水位計は0.51~0.71ですが、これは目安にはなりますが九頭竜中部(上川)の水位を正確に把握することはできません。

オトリ店で出会った友人と外にあるテーブルで話をしますが、あまりの寒さに室内に戻るくらいの気温。天気予報では晴れるとのことですが、あまり期待できそうにありません。このままオトリ店でまったりしてしまいそうなので、友人と時間を決めてそれぞれのポイントに出発。
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タイツを履いてからオトリ缶を埋けに行きますが、川の中に手を入れると切れるような冷たさ。ウエット上着を着用し、気を引き締めて川を切ります。かなり進んだところで、時計をベルトに付けるのを忘れたことに気がつきました。先週であればこの往復で汗が噴き出すところですが、やっと体が温まったくらいのレベルです。

日が高くなって日差しは徐々に強くなっていますが、風が冷たいので体感温度は上がりません。水色は濃い笹濁りなので、膝上くらいの水深になると底石は見えません。波立ちを見ながら、オトリを入れて底石を確認しながら探っていきます。まずはオトリを変えることに集中し、最初の1尾目が良い掛かり方をすれば勢いに乗れます。

しばらく当たりはありませんでしたが、狙いの石で重たい当たり。掛かりどころがよくありませんが、幸いにも胸鰭の付根だったのでオトリになります。他人のハリ傷がある25㌢のオス。魚体がだいぶ老けていますが、曳舟で黒くなってしまうことはありませんでした。これをオトリに4尾まではまずまずのペース。
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そこからダブルツ抜けまではあの手この手で釣れましたが、その後はもはや打つ手なし。濁りで石色が見えないので、鮎を見つけることができないのが辛いところ。川相を見ながら、今までの経験からオトリを入れて探っていきます。この日は寒いのと風が強いこともあり、数少ない釣り人も午後にはほとんどいなくなりました。

もうすっかり晩秋の釣りみたいで、2時間くらいは忘れた頃に掛かる程度。それでも九頭竜の当たりは強烈なので、一尾一尾を大切に獲り込んでいきます。この探釣で粘る場所を絞り込み、最後はその場所に戻ってこの日を締めくくります。盛期の追いというよりも雌雄を意識した独特の当たりが多くなりました。

鮎の処理が大変なので川から早めに上がります。この日の釣果は44尾。オトリ店で鮎の糞を絞ってから袋詰めしていると、おかみさんが手伝ってくれました。いつもお手数をお掛けして申し訳ありません。この日も全般的に芳しくなかったようで、平均釣果はツ抜けしていないのではとのこと。明日から連休を控えて、心なしか元気がないご主人でした。
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オトリ店では前日から日釣り券にハンコを押して、いよいよ迎えた連休初日。前日と朝の気温は変わりませんが、風がないので体感温度はかなり違います。この日はご一緒するKさんが新潟から来るので、宿の朝食は弁当にしてもらって早めにオトリ店へ!先週に引き続いてサギリの杭を打つとのことで、前日より40㌢は減水するだろうとのこと。

続々と他県ナンバーがオトリ店に入ってきて、オトリの引換券が必要になりそうな勢い。昨年までは交換券など見たことがありませんが、今年の九頭竜は神通と同じような状況です。ちょうどマルパパさんも到着し、3人で釣り場に移動します。お二人には先に入るように促して私は朝食。しかしまだ食べていないということで、テーブルを出して朝から「ダメ鮎師の素」が登場…。

沈みテトラで確認したところ、すでに50㌢近く減水。サギリの杭を打つときでも、ここまで水を絞ったのを私は経験したことがありません。あまりの減水で川が小さくなり、どこでも入れる状況なので、釣り人が行ったり来たり。この三連休に初めて九頭竜を訪れた人は、中角の水位計で20㌢の減水を真に受けないで頂きたいと思います。
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↑水落とし過ぎでしょう…

この感覚で川切りすると、平水では進むことも戻ることもできなくなります。これだけ減水しているにもかかわらず、危なっかしい人が沢山いました。風が冷たいのでカッパを着ている人も多かったですが、そんなものを着て流されたら勢いがついて止まることができないし、体の向きをコントロールできません。これは2,000㍍級の山に登るのに、ハイキングの装備で臨むようなものです。

「私は川切りしないし、立ち込まないから大丈夫」。

こう考える人が90%だと思います。しかし人が釣れていれば一歩前へ。同じレベルくらいの人が川を切ったので俺も行ける。続けて根掛かりしていつもなら切るのに回収へ。これが人間というものでしょう。大きな川ではどんなに注意しても、川に入る限り流されることがある。これを前提に自分の装備を見直して欲しいと思います。
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だいぶ話がそれましたが、そんな超~減水の川は神通並みの混雑。この水位になると錘を使う場所がありません。Kさんは私の釣りを見るのが目的とのことで、竿を出さないで斜め後方に立ちます。Kさんと知り合ったのは北島の岩盤瀬。じっくりと釣りを拝見したのは対岸に立った一度だけですが、立ち込み技量や装備は安心感があります。

狩野川では何度かありますが、九頭竜で解説と質問に答えながら釣るのは初めての経験。説明している私も、これはビデオでは絶対に伝わらないし、ポイントの変化を感じることもできないと思いました。人が多くてほとんど動けませんでしたが、Kさんが飽きない程度に掛かって午前の部は終了です。

九頭竜も神通と同じように、昼食で川から上がる人が少なくなりました。食事の準備をしていると、地元の友人も顔を出してくれて一緒に食事をします。住んでいる場所や年齢、職業などまったく違う人が旧知の仲のように話ができるのは同じ趣味を持ち、九頭竜という川に魅了された共通点があるからでしょう。
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楽しい時間はあっという間に過ぎて午後の部へ。いつものように風が吹いて釣りにくくなります。Kさんとマルパパさんに入る場所を決めてもらってから竿出し。入れる場所は限られていますが、他の釣り人の動きを見ながら少しづつ動いて追加していきます。

夕方になると狙いの場所で掛かりだしたので、近くにいるKさんに地合を伝えてラストスパート。シモに下りたマルパパさんが戻ってくるのを待って竿を畳みました。この日の釣果は46尾。前日よりもサイズが良かったのは、ダムの水を絞ったことにより水温が上昇したからでしょう。ダムの濁り水を絞ったせいか、久々に底石が見える九頭竜でした。
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これにて二日間の九頭竜は終了。翌日の早朝(まだ夜)、福井を出発して富山に回ります。前日から入っている仲間の情報では、今世紀最大の渋滞とか…。もう動けるとかのレベルではなく、竿一本分でも入る場所がないという。竿のテストなのでそれなりのポテンシャルがあるポイントが必要なので、集合時間はいつもより30分前倒し。

予定より25分早く着きましたが、道楽Yさんがすでに到着していて一安心。続いて本日ご一緒するN島さん、道楽雨男さんが到着。道楽Kさん、Qpapaさん、7年目のたかしまさんが到着する前に川に入ります。客観的に竿の曲がりが見たいので、2本ある同じプロトの一方を道楽Yさんに使ってもらいます。

「こんな早い時間はどこから釣ればよろしおますか」?

メンバーの中にいる某大会のチャンプに尋ねると、「あんさんは竿のテストですさかい、ここでやりなはれ」と荷の重そうな場所へ。 カミから道楽雨男さん、道楽Yさん、N島さん、私と並んで竿を出します。九頭竜と同じようにウエット上着を着用。神通は浮石が多いので、浅いところでも油断できません。
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すぐに掛かりますがプリティ~サイズ。水が出てからサイズが小さくなったと聞いていますが、これは小さ過ぎ。でもオトリにすれば元気に泳ぐのが神通鮎。ここからはまずまずのペース。朝から掛かるか心配でしたが、気持ちのよい当たりで目印が吹っ飛び、掛かり鮎は対岸に向かって一直線!

竿の強度テストも兼ねているので、折れるくらいまで竿を絞ります。釣っている本人から竿を見ると超~満月ですが、実はそれほど曲がっていないもの。今までの龍シリーズより胴に入るのが早いので、対応が少し遅れても安定感がありません。タモ受けはすでにテスト済みなので、返し抜きをメインにテストしました。

今回のテストでは、先径1.6㍉の穂先と新しい先径1.8㍉もテスト。鮎の跳ね上がりも少なく、強度も問題もなさそうです。そんなことをしていると、回りはいつの間にか釣り人だらけとなり、後ろにも人が並んでいます。私の足元より岸を釣っているので、荒らさないよう大きい鮎でもシモ竿で伸されなければ動かないで返しました。
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こんな感じで午前の部は終了。私の釣果は47尾。チャンプのアドバイスのおかげで良いサイズが揃いました。これで竿のテストは終了なので目的は達成です。午後は私が使っていた竿をQpapaさんが使い、道楽Yさんはそのまま続行。この場所はあまり釣れていないので、午後から人が少なくなりました。

私もメンバーも午後は大苦戦。ユ~ガッタチャンスもなく、太陽が山に陰ると店のシャッターが閉まったようにポツポツもなくなりました。誰からともなく川から上がり、いつもより早くこの日は終了。私は22尾追加するのがやっとで、この日は69尾で終了となりました。

終わりが早かったので、初めて明るいうちに駅前のホテルにチェックイン。この日は「越中屋」ではなく、たかしまさんと一緒に初めての店にトライ。川から移動する前に予約の電話をいれましたが、すでに一杯とのこと。来店すれば空いている席があるかもしれないとのことだったので訪ねてみます。
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日曜なので閉まっている店が多いのですが、「だい人(だいと)」は翌日が休日の場合は日曜は営業。店に入るとカウンター席がちょうど二つ空くところで、入れ替わりで入れました。そして楽しい富山の夜はあっという間に過ぎて、最後はCICにある「麺屋いろは」で〆。前回は「富山ブラック」だったので、今回は「シロエビらーめん」を食べました。

翌日は午前中だけなので、神通の大渋滞は辛いのでリニューアルオープンしたばかりの勝利バーへ。私は右も左もわからないので、前日と同じ道楽Yさん、道楽Kさん、道楽雨男さんのグループに入れてもらいました。放水量が落ち着いたということだけで、釣れるか釣れないかまったくわからない状況です。

ダムの濁りで水色は薄い笹濁り。水位が高かったこともあって垢付も6部くらいでしょうか。鮎のハミ跡も少ないですが、やはり2年ぶりなのでときめくものがあります。テンカラ網の関係で水深のあるポイントに入る人が多いですが、私は瀬尻からスタート。竿はプロトを使用します。たかしまさんは午前中は私の釣りを見るとのこと。
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ポツポツではありますが目印が大きく飛び、勝利バー独特のヌルヌル柔肌鮎は健在。私も釣れる場所や傾向がまったくわからなかったので、たかしまさんも見ていて楽しかったのではないでしょうか?道楽メンバーは釣れないと落胆しますが、私は30尾を目標に釣る川から来ているのでまったく問題ありません。

12時前に会心の1尾が釣れたので竿を畳みました。この日の釣果は12尾で本当に楽しい半日でした。やはり鮎釣りの満足度は数ではありません。それを実感させてくれる勝利バーのポテンシャル。ご一緒して頂いた皆様と来年の再会を約束して帰途につきました。

お世話になった皆様、本当にありがとうございました!
来年もまた揉んでやってください。
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by scott1091 | 2014-09-15 20:30 | 鮎釣り/九頭竜川、神通川他 | Comments(4)

Commented by ヘルニア at 2014-09-21 18:07 x
こんばんは~ 福井・富山釣行 お疲れさまでした。

私は、体調不良で最終釣行も不完全燃焼でした~
残念ですが、夕方短時間でも竿が出せて 鮎も掛かりましたので
これを心の支えにして、九頭竜は終了の予定です。

それにしても、師匠のアユは一回り大きいですね~
今年は小さいと感じていますが、写真をみると 
やはり 大型は居るのですね~ 脱帽 
来年は、オラオラ釣法を貫く覚悟であります。

もう暫く鮎釣りモード 御ホームでお世話になると思いますが
宜しくお願い致します 
Commented by 道楽Y at 2014-09-22 17:22 x
TOMOさん、今回も1.5日まるっと揉んで頂きありがとうさんでした。

そんにしても15日の勝利バーは今シーズンで一番厳しかった・・・、鮎姫達にこんなにもつれなくされるなんてオラはショックでしたわ。
たかしまさんも イマイチのご様子にも関わらず弊社までブツが届き恐縮してまんがな、ありがたく道楽的納会で頂きたいと思っておりますがオラ的にツナギ先を聞いておらず弱った・・・、また次回にナンさせてもろわんなんと思うとります。

またニューロッドですけんど、あの時は4号ダマの綱引き仕掛けでオトリと獲物は22cmぐらいでしたさかいにもう少し曲がっておると思ってましたが、ご多分に漏れず画像を見ると釣り人目線の曲がりとは違いますなぁ。
D社SP系と比べ低目の音色でしたけんど、オラ好みの曲がりでしたし、細身軽量で胴の張りから未確認ですけんど風にも強そうな感じ・・・、守備範囲の広さから勝利バーのOLから神通のキカン鮎(大玉P以外)まで使えそうな竿ですさかいに一竿購入決定? お値段とビジュアルをオフの楽しみに待ってま~す。

道楽メンバー共々再会を楽しみにしてますさかいに此方にお越しの際はツナギを下さいませ。
Commented by scott1091 at 2014-09-22 20:32
ヘルニアさん、こんばんは!
大雨の九頭竜ではお世話になりました。

せっかくの九頭竜最終釣行が体調不良で残念でした。車のリアハッチが開いたままだったので、川に入っていないのかな~と思っていました。夜テント村を訪ねたときも、いつもより元気がなかったので体調が悪いのはすぐにわかりました。回復も遅れているようなので、しばらくはご自愛くださいませ!

今年の九頭竜は「オラオラ釣法」では数が伸びません。型も小さかったので、数では「ライト瀬釣り」に軍配ありです。しかし「型も数も竿頭」を目指すと、やはり「超硬」を使った「オラオラ釣法」になりますよね~。私も「鮎ちゃん釣法」に浮気したくなることもありますけど!狩野川で待ってますよ~。
Commented by scott1091 at 2014-09-22 20:33
道楽Yさん、こんばんは~!
先日はたかしまさんともども大変お世話になりました。

いつも道楽メンバーには温かく迎えて頂き、本当にありがとうございます。おかげさまで竿の曲がりを客観的にチェックすることができ、皆様のご意見もお聞きすることができました。今までの竿は感度優先でタイトにチューニングしていることもあり、F1マシーンのようなものなので誰にも使いやすいというものではありません。想定外の扱いや操作への許容範囲も狭いです。

そんなこともあり、今回は乗りやすいスポーツカーを想定しました。道楽Yさんのように日頃F1にも乗っている方のインプレをお聞きしたかったので安堵しております。先調子ながら今までの竿より胴に入るのが早いので、引き合ったときの安定感はご指摘のとおりです。

ご一緒させて頂いた皆様にもよろしくお伝えください。