いよいよ7月、鮎シーズンも盛期に突入か~?

今年も早いもので、もう7月最初の週末。梅雨なので愚図ついた天気ではありますが、この程度の雨であれば問題なく竿が出せます。水位は金曜の雨で10㌢くらい増水するも、当日はすでに減水。今の狩野川を平水という人が多いですが、私の感覚では平水からマイナス10㌢くらいでしょうか?

朝から霧雨が降っていますが、家事を済ませてから川に出発。そろそろ伊豆の行楽シーズンが始まったのか、天気が悪いのに県外ナンバーでプチ渋滞です。いつもより時間が掛かりますが、急ぐ必要もないので裏道には迂回せず。車の流れに乗ってそのまま有料道路に進みます。
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↑梅雨の中休みの日曜も松下の釣り人はこの程度…

人気のオトリ店には車も多く、その界隈は賑わっています。人が並んでいると並びたくなるのと同じで、まさに釣り人が釣り人を呼ぶのでしょう。釣り人が常に入っていればカワウが飛来しなくなるので大きな鮎も残る。釣れる鮎よりもカワウが食べる方が多いので、これが現在の狩野川における「好転スパイラル」とも言えます。

そんな人気の場所以外はどこでも入れるので、準メジャーポイントに入川。釣り人は私以外に2人。ドライシャツが濡れるほどの雨ではありませんが、肌寒いのでカッパを着ます。こんな陽気なので、どこでオトリを獲るかが重要です。選んだ場所は頭くらいの石が点在する浅場。こんな場所は攻撃的に攻めても釣れません。037.gif
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久々に時間が掛かって、オトリが変わるまでに要した時間は20分。口掛かりなので下がって掬いました。オトリが回っていれば、こんな小さい鮎をわざわざ下がって獲り込む必要もないでしょう。しかし養殖から野鮎に変える1尾となると、価値がまったく異なります。

これをオトリにして狙ったコースを横切らせて、20㌢アップが目印を飛ばします。ここまでは全て計算通り。しかしその後はまったく拾えません。やっぱり静岡2系が残っていれば勝負が早いのですが、天然はなかなか掛かりません。先週のスタイルでは釣果を伸ばせないので、ギヤをチェンジしなくてはなりません。
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ちょうどこの頃から釣り人が増えてきます。すでに1ラウンド目を終了して転戦してきたグループ。4人が一気に入ってきたので、急に釣り場が狭くなってしまいました。そんな状況にもかかわらず、さらにもう1人が参戦。この方がバリバリのトーナメンター仕様で、ま~忙しいこと。

釣り人がいる場所が釣れる場所の目安ではありますが、先行者の竿が曲がっているか観察してからでも遅くありません。もちろん私の釣りを見て俺なら釣れると考えたのかもしれませんが、腕の良い人ほど観察時間が長いものです。これは釣り人のアームを観察するというよりも、釣っている場所やオトリの状態、竿やライン角度などを総合的に判断するからです。034.gif
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私はこのグループに追われるようにシモに下がりましたが、飛びつき系は抜いているので厳しいでしょう。そしてトーナメンター仕様の方は、オトリが変わることなく100㍍近い距離を釣り下がって行かれました。まだ若い人なので、伸び代があるので頑張ってほしいと思います。

結局、この日は小雨ながら終日の雨。尻すぼみ的に終わるかと思われましたが、最後の30分は楽しい時間。目印が吹っ飛ぶというよりも突き刺さる感じでしょうか?竿が好感度なので体の反応の方が早く、後から目印を探すという感じです。同じ種苗の放流鮎と思われますが、静岡2系のように大きくはないですが強烈な当たり。この日の釣果は6時間で31尾でした。
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翌日の日曜は天気予報では雨マークなし。時間によっては太陽も覗くようなので、前日のように渋くはならないはず。先週と同じような天気回りなので、今週も日曜の方が釣り人が多いです。この日は昨年入っていないメジャーポイントへGO~。竿2本分くらい空けると本当に狭いスポットしか釣れませんが、しかたがありません。042.gif

前後の釣り人の動きに合わせて、上下して釣果を伸ばしましょう。ここを3時間ほど釣ってから、「健康を釣る」目論みです。私が川に入ったのは10時なので、すでに先行者はダレた雰囲気です。一日ここでやればぽつぽつ掛かるとのことで、今は掛からない時間とのこと。ここの常連さんが多いので、今年の状況を伺います。
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どこかの支流から濁りが入ったようで、水深のある場所の底石は見えません。見えないのでゴミなどの根掛かりが心配ですが、釣る場所は狭いのでオトリを入れます。2週続けて魅せる釣りをしましたが、この日はフリーなのでいつもの自然体。3尾までは早かったですが、その後が続きません。

シモの人が大きく動いたので、少しづつ下がります。そして太陽が出てくると状況が一転。久々にハイペースで掛けます。回りもぽつぽつ掛かっていますが、その差は5倍くらいでしょうか?シモの人が上がってきて距離が縮まったので場所を譲ります。ここからは健康を釣りましょう。
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川見しながら移動して、次に竿を出したのは短いですが荒瀬。葦が迫って川幅も狭く、見るからに竿抜けでしょう。竿捌きが難しく、流れが強いので手前から探っていくのは非常に難しい。しかも掛かったら下がれないので、その場で抜くしかありません。オトリが流れに弾かれないよう滑り込ませ、流れの隙間を這わせるように手前から引きます。

その瞬間に強烈な当たり!017.gif

体高のあるマッキ黄の静岡2系が、瀬の中を縦横無尽に疾走します。ここで竿が折れる、な~んてことが頭をよぎったら勝負は負け!瀬から落ちないよう竿を絞ります。最高に気持ちがいいぞー。抜く場所は選べないので掛かり鮎を止められたところで抜く。飛んでくる鮎を葦に引っかけないように、空中でコントロールします。
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ここで釣った鮎は、解禁から残っていたんですね~。これ以上水が高ければ釣りにならないし、渇水では抜かれてしまうでしょう。そんな微妙な水位が味方してくれた感じです。一折釣り切ってから少しシモに移動。型はまったく違いますが、フラットな流れで「ギラぎらギラ~」と掛り鮎が走ります。複合糸で弧を描くように泳がすのはテクニックが必要です。

こんな感じで、ない技術を駆使してガンガン釣ります。そして定刻になったので入川ポイントに戻ります。途中で場所を譲った人から釣況を確認されたので、曳舟が鮎で一杯になったので帰ってきましたと~。006.gif その方は私が移動した後も、ぽつぽつ追加できたようです。
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今年は初鮎以降は釣った鮎を持ち帰っていませんでしたが、鮎が好きだった両親の御仏前に塩焼きサイズだけ持ち帰りました。無意識に選別した塩焼きサイズを家で計ってみると、17㌢以上が全部で33尾。これを見ると「狩野川も大きいじゃん」と思うかもしれませんが、この日の釣果は6時間で63尾なんです…。

たまたま竿抜けで放流物が拾えても、塩焼きサイズは半分程度。一般的な釣果は30%以下ではないかと思います。皆様の週末はいかがだったでしょうか?
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by scott1091 | 2014-07-06 20:34 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(8)

Commented by oibosi at 2014-07-08 07:54
先週の日曜日も自分がお邪魔さえしなければ正に今週と同じようなペースで数を伸ばしていたはずですからねぇ...正にTOMOさんの本領発揮!
この記事を見て「この半分位は俺でもイケるんじゃね~!」
な~んて皮算用はしない方がよろしいですね~!全く異次元な世界ですから!
・・しかし、こんな凄い方にlectureしてもらえてとても幸せです。
一つ見えてくると、更にまた一つ見えそうになるものが見つかって迷宮に迷い込んでしまいそうになります。毎回自分に課題を掛けながら数も伸ばせたらそんな良い事はないのですがね・・難しくて楽しいです!
Commented by マルパパ at 2014-07-08 10:58 x
そちらは2日間とも出来たんですね。それにしても飲みすぎ・釣り過ぎは体に毒ですヨ~。
Commented by flymoto at 2014-07-08 11:39
寒くても〜暑くても〜渇水でも増水気味でも
いつでもどこでも釣りまくり!!
あまり釣りすぎると腕が腱鞘炎になっちゃいますよw
Commented by ariari at 2014-07-08 13:13 x
お疲れ様です!そんなに釣ったらまたまた肘痛めますよ~!実は仕掛けの先には囮でなく川鵜が付いてるんじゃ?!まあしかし良く釣られる事!写真のアユ見てもヘソ針がほとんど一回しか打ってないですね、明らかに使い回しをしてない証拠!私の囮なんか破れた団扇みたいで打つ所を悩むほどボロボロです。。。さて私も金曜日に今年最後?のヒラ行って来ました、期待したほどウネリ無く苦戦しながら今春80オーバー仕留めた所で一投!何か気配を感じ、ルアーチェンジ、フックヨシ!リーダーヨシ!ウデはナシ!でウネリのセットを待ってキャスト、前回はこの辺でバイトしたよなぁ~と思った瞬間、ドスン!と牛でも引っ掛かったようなバイト、どうにかこうにかランディングしたらば、明らかに80オーバー!計ったら92センチ、7.8キロでした。が!ここからが問題!カラー魚拓にしてもらおうと釣具屋に赴いて計ったら89センチでした、店員曰く『ariariさん!〆た時に縮んで、氷で冷やすともう一つ縮みますよ、95センチは無いと死んでから90超えは厳しいですよ』との事、縮む縮むとは聞いてましたがこれほどとは!今年最後と思ったのに、またまた課題が課せられました。。。目指せ90オーバー!
Commented by scott1091 at 2014-07-08 22:21
タッキー、こんばんは!

今回は完全なマグレです。私の「うーがへ~」であることは、先週後ろに付いてみてよ~くご存知でしょう。このブログを見ているほとんどの人が、「よい場所に入れば俺だってこれくらい釣れるぜ」と思っているはずです。(^_^;)

それでよいではありませんか!やっぱり釣りは夢がなくちゃ。身の振り方相談の親父さんのところも、掲載されている竿頭くらい釣れると思って全国から太公望が集まってくるわけですからね。(>_<)

すでに「相当な名人」になってしまったそうではありませんか~。(◎。◎)
「釣れない君」が多いわてとしては、羨ましい限りでありますぞー。
Commented by scott1091 at 2014-07-08 22:21
マルパパさん、こんばんは!

まだかまだかとブログアップを心待ちにしていましたよ~。厳しい条件ながらしっかり釣られているではありませんか!最近は週末でもビール(350ml)2本程度。もともとお酒は弱いので、これで眠くなってしまいます。やっぱり歳なんでしょうかね…。(n^。^)
Commented by scott1091 at 2014-07-08 22:22
motoさん、こんばんは!

酒匂、思い切って下がりましたね~。週末は十文字橋~足柄大橋は混雑するので、ベストな選択だったのではないでしょうか。かつては足柄大橋のシモに大きなトロ場があって、その周辺は木も生えていたんですよ!そこの鮎が当たりが強くて、中ハリスを同じ日に5回飛ばされたのが忘れられません。

テニス肘予防のため、2回に1回は短い竿を使うようにしています!(^_^)v
Commented by scott1091 at 2014-07-08 22:23
ariariさん、こんばんは!

夢の90㌢達成、本当におめでとうございます。現認した人がいなくても、そんなものは関係ありませんよ~。私の渓魚だって自己申告ですし、そもそもメジャーを横に置いた写真なんてまったく美しくない。でかいカラー魚拓にしても、マンションなんかじゃ貼るところないし、貼ったとしてもすぐに色褪せちゃって3年後にはポイでっせ!

心の中の魚は色褪せることがありません。もちろんariariさんのことですから更なるサイズアップを目指すのでしょうが、まずは一つの区切りでしょう。私もとても嬉しいです。お祝いに乾杯用のビールを贈りますね!v(^◇^)v