満身創痍で下山・・・

土曜は寒気の影響で風が冷たいけれど、天気予報は快晴。この時期になると季節がよくなるので山に人が増えてきます。それを想定していつもより早めに家を出発しますが、すでに駐車スペースには車が一杯。ほとんどの車が山登りですが、いかにも釣り人的な車も何台かあります。

山登りの人と釣り人の車の見分け方は、ジムニーや軽トラはほぼ間違いなく釣り人。車内が雑然として、ボトルホルダーに缶コーヒーや脱いだ靴があるのも釣り人。逆に車内が整然として、車内の荷物が見えない車は山登りの人が多い。駐車スペースに車をきれいに並べるのは間違いなく山登り。ちょっと離れた場所にポツンと停めるのは釣り人といった感じです。
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この日は釣り人と判断される車は4台。残りは山屋というよりもハイカーに近い方々でしょう。アプローチで山ガールやペアを5組をほど抜いて、目的の沢に入るもそこには真新しい足跡。しかたがないのでさらに奥の沢を目指します。ここ数日は気温が低く水量が大いので標高の低い沢に入りたいのですが、最近は餌釣りよりもフライの方が多いので考えることは皆同じ。

そこでイワナより水面に反応がよいヤマメの沢を目指します。昨年入ったときは個体数が激減していたので徒労に終わるかも・・・。そんなことを考えながら、ひたすら登ります。最近はハードなバリルートが多いので、このコースは距離があるもののあまり疲れません。ようやく到着した沢は渓相はあまり変化はないものの、谷の景観が大きく変わっています。
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かなり水が出たことを伺わせるごとく、巨木が何本も無残に横たわって根をさらしています。これでは数少ない魚が絶えてしまったかも・・・。そんな不安を胸に釣り上がりますが、予感的中で生命反応はまったくなし。比較的荒れていない枝沢も確認しますが、残念ながら魚影を確認することができませんでした。

まだ時間が早いですが、これより上には魚が生息する沢はないので降下を開始します。登山道で、この場所では遭遇したことがないトレイルランニングに遭遇。しかも次から次にベアーベルを「ちりんチリン」させて登ってきます。そして次は年配のハイカーが多数。登り方に多様性があるものの、昭和40年代の登山ブームの再来を思わせます。

この日は行くところ行くところ先行者の後追いになってしまい、気温が低いこともあって魚の反応はまったくなし。このまま〇ーズで終わることも覚悟しましたが、最後のエリアで起死回生の一発。古傷の左膝に違和感が出てきたので、早めに切り上げました。
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そして問題の翌日。傷む左膝に滴るくらいバンテリンを塗って出発。天気予報では南風で気温が上がるとのことでしたが、風向は南寄りながら風は冷たい。装備に迷いを感じて予定の時間よりも30分遅れて出発。この30分がこの日の明暗を分けました。

日曜は山登りも釣り人も少ないので、安心していましたがタッチの差で先行者。入る沢を確認すると私が予定していた沢です。歩く速度が私の方が1.5倍くらい早いので、その沢を譲ってさらに奥を目指します。左膝が傷みますが、利き足の右足で登れるので問題なし。ガンガン飛ばして目的の沢に到着すると、な~んとここでもタッチの差で先行者あり。
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遡行を始めたばかりなので、時間を空けることもできません。そこでさらに奥の沢へ。ここまでくるとかなりへばってきます。ここにも先行者がいたら、もう諦めるしかありません。いつものとおり朝一の餌釣りと2時間くらい空けていれば何とかなるのですが、中途半端に早いのが仇になりました。

しかし残り物には福があるもの。前日の入渓者もなく、しかも大型のメイフライのハッチにも恵まれて魚の反応はすこぶる良好。まさに「リアル・サイトフィッシング」状態なので、小型は飛ばして遡行します。こんな浮かれた状況の中で、それは起こってしまいました。
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枝に引っ掛けてティペット付きでフライが切れたので、野鳥が絡まったりしないよう回収するべく岩に登って手を伸ばしたところ、空の眩しさに目がくらんでバランスを崩し転落。着地点が不安定で、間が悪いことに脂肪が少ない脇腹を大石に強打。しばし呼吸ができない状態に陥り、10分くらいそこにうずくまってしまいました。他にも打撲している場所がありそうですが、尋常ではない脇腹の激痛に他の場所は痛みを感じません。emoticon-0124-worried.gif

深呼吸も鼻をすすることもできません。この状況から少なくとも肋骨のヒビは覚悟しました。時間の経過とともに傷みが和らぐことを期待して、そのまま釣りを続行します。この後もおもしろいように釣れますが一向に傷みが和らぐことはなく、利き足の踏ん張りがきかないことに危機感を持ちます。
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内臓へのダメージも心配ですが、呼吸に支障はないので肺は大丈夫そう。右脇腹なので肝損傷が頭をよぎります。どのルートで帰るか思案しましたが、途中で動けなくなることも考慮して初めてのバリルートへ。尾根に出れば携帯が通じるので、GPSと地図を使って植林地帯から取り付きます。

しかし利き手を使っても脇腹に激痛。痛みはまさに足が攣るときの痛さ。想定外のヤブコギで行く手を阻まれますが、ところどころに沢屋がつけてくれたテープが心強い。いつもは景観を損ねるマーキングを嫌うのですが、このときばかりはありがたい。もはや降りて登り返すほどの余裕がありません。emoticon-0107-sweating.gif
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慎重に稜線を見定めながら、最初の目的地であるコルに到着。吹き抜ける風は冷たく、汗で濡れた衣類はあっという間に体温を奪います。このコルから主稜線までのルートが問題。GPSで現在地を確認しながら獣道のようなルートを進みます。予想以上に登りがキツイので息が切れますが、深呼吸ができないので呼吸を整えることができません。

山では自分が歩かない限り前には進まない。歯を食いしばって登るしかありません。そしてヤブが途切れたところで一気に視界が開けて尾根道に合流。ここで妻に電話をして現在地とこれから歩くルートを報告。17時前には撤収できるペースをキープしますが、稜線は風が強くてともかく寒い。
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傷む脇腹を手で押さえながら、踏ん張りの利かない利き足を使わないようにカニ歩きで進みます。しかし左足も膝が傷むので、まさに泣きっ面に蜂。嵩張るので最近はテーピングに代用できるガムテープを装備に入れていないのも自己責任。

そして地獄のようなロードを進んで車に到着。カーブのたびに激痛に耐えながら車を運転して何とか帰宅しました。妻に患部を確認してもらいますが内出血などの症状がないので、これはやばいということで休日診療の外科を受診。レントゲンでは骨折は確認できませんでしたが、症状からしてヒビは入っているだろうとのことで痛み止めを処方されました。
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寝返りも打てない辛い夜を過ごし、翌日はどうしても休めない仕事を片付けてから整形外科を受診。レントゲン写真で明確にわかる骨折が二カ所で、全治二ヶ月の診断です。肋骨はバストバンドなるもので患部を固定して、激痛を少し和らげるくらいしか処方がありません。痛みのピークは骨折から1週間とのことなので、咳払いや咽たときの辛さはしばらく続きそうです。emoticon-0106-crying.gif

皆様もこんな失態をさらさないよう気をつけくださいね!
しかし肋骨の骨折はまじで痛い。
まさに足が攣ったときの激痛と同じで、その瞬間は息もできません。

by scott1091 | 2013-04-14 21:03 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(19)

Commented by あおぞら at 2013-05-11 09:16 x
TOMOさん、おはようございます!

しばらくブログがアップされなかったのでどうしたのかな?っと思っていましたが(爆釣過ぎてそんな時間はない!!かとも思いましたわ)TOMOさんでもちょっとした気のゆるみから大変な事になるのですね、でも何とか下山出来て本当に良かったです・・・全治2ヵ月か・・・長いようで・・・やっぱり長い!ましてやこのタイミング!!更に長く感じる事でしょぉぉ~~~!!!(傷口に塩をぬり込む様な文書!ですいません)まずはしっかり御身体を治して下さいね。

PS・家族からのお許しが出てからの鮎解禁にしてくださいね(・_・)ヾ(^o^;)
Commented by IKE at 2013-05-11 11:08 x
TOMOさん

最近ブログの更新がなされていなかったので長期出張か‥もしや事故でも‥とお互いに山奥に入る趣味ですので少し心配しておりましたが‥

まさか2ヶ月の重傷とは驚きました。

私も単独行動が多いので注意したいと思います。

お大事にして下さい。
Commented by flymoto at 2013-05-11 21:15
お久しぶりです
気まぐれでblogお休みかな~と思っていましたが、。山であばら骨骨折とは大変でしたね、でも無事に下山されてなによりです。自分も若いころアバラやっちゃいましたが咳も出来ず寝がえりうつにも気合入れ息止めて!と、大変でした^^;もうすぐ鮎解禁ですが無理なさらずギャラリーに徹してくださいね^^今年も川でお会いできるの楽しみにしてますから早く治してくださいね。
Commented by ueani at 2013-05-12 01:57 x
きちんとされているTOMOさんのブログ更新がプッツリとだえ、もしや体調不良?と、心配しておりましたが助骨の骨折との事。良くはありませんが病気じゃなく安心しました。
自分も以前波乗りでボードに落ちて折れましたが、楽しい笑える会話とくしゃみが大変つらかった覚えがあります。
しばし大事な体を養生してあげてください。
そして、盛期には万全で九頭竜でお会いできるのを楽しみにしております。
Commented at 2013-05-12 11:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ariari at 2013-05-12 11:55 x
おはよう御座います、その後の経過はいかがですか?そろそろリハビリ釣行されてる頃でしょうか?無理はなさらず完治するまで今しばらく辛抱してくださいね。
Commented by at 2013-05-13 09:02 x
お早う御座います。m(_ _)m
tomoさんもやりましたか。
昨年のことになりますが、実は私も狩野川解禁から2回目の釣行で転倒→手首亀裂骨折をやりました。

大切な征龍竿早瀬High-Powerは、無事でしたが自分の骨を折ることになり、帰りの車の運転が辛かったことを思い出します。

その経験から気がついたことを書きますが、骨折が治った後のリハビリをしっかりすることが、肝要かと思われます。
そうでないと私のように患部を無意識にかばうことで、別の部位を痛めてしまいます。(私の場合は、腱鞘炎)

お大事にして下さい。
Commented by タッキー at 2013-05-13 16:52 x
こんにちは!(^_-)-☆
解禁も近づき先生のブログも一層賑やかになってきたようなのでまたまた余計なお世話な提案をひとつ・・・(笑)

このエキサイトブログのコメント欄ってとても小さく、三行位しか見えないからコメントを書くときに非常に使いにくいのですが...実はこの欄をものの2・3分で簡単に広げることが出来るのでお勧めします!( ̄ー ̄)

参考ブログURL
→http://sukettopc.exblog.jp/14317784/

これでSTREMSIDEにコメントされる方は大助かり、、のハズ(笑)
Commented by scott1091 at 2013-05-13 20:45
あおぞらさん、お久しぶりです!

非公開ながらブログは毎週更新しているので、現状からすると全治2カ月の診断はかなりバッファー(私の年齢を考慮か?)があるように感じます。これから順次公開しますが、2週目にはリハビリを兼ねて現場に復帰。現在もオトリ缶のような重たいものは持てませんが、曳舟くらいなら問題なさそうです。

オトリを付ける姿勢がちょっと辛そうですが、まだ2週間あるので解禁から問題ないでしょう。妻も「釣りバカにつける薬はない」と諦めており、車まで荷物を運ぶのを手伝ってくれます。明日で骨折から30日目ですが、寝起きの動作以外はかなり楽になりました。

Jinzooの河原で転んだら、優しく手を差し伸べてくださいね!
Commented by scott1091 at 2013-05-13 20:47
IKEさん、お久しぶりです。

ご心配をお掛けしてしまいました。山の事故は難所よりも中途半端なところで起きる典型的な事例になってしまいました。年々ゴーロなどでバランスを崩す回数が多くなっているので、荷物を軽量化しているのですが・・・。筋力はトレーニングで維持できても、しなやかさとバランス感覚は加齢とともに損なわれてしまうのが現実。

肋骨は固定できないので治癒に時間が掛かりますが、バストバンド以外に治療もないので全治2カ月の診断は大袈裟な印象です。カメラの機材は重たいので、IKEさんの山行は私よりもしんどそうです。ご多忙のところ、お見舞いのコメントありがとうございます!
Commented by scott1091 at 2013-05-13 20:49
flymotoさん、こんばんは!

「咳、くしゃみ、咽る」は絶対に禁物。痛みを我慢しなければできないのが「寝る、起きる、寝返り、お尻を拭く」、こんな感じですよね~。motoさんも含めて肋骨骨折の経験者は結構多いようですが、ほとんど若いときなので治癒も早い。高齢になると治癒する前に咳などでまた剥離してしまうケースも多いようです。

私も若くないので解禁日は見学を覚悟しましたが、リハビリが釣りなので2週目からボチボチ頑張っています。奮闘振りは今後の記事をご笑覧くださいませ。今年も楽しいシーズンにしましょう!
Commented by scott1091 at 2013-05-13 20:51
ueaniさん、お久しぶりです。

鮎シーズン以外もご訪問頂いてたのですね!ueaniさんも肋骨骨折の経験者でしたか。5日間はあまりの激痛でこの先どうなるかとても不安でしたが、おかげさまで2週目から現場に復帰することができました。現在でも通常河川であれば鮎釣りができますが、九頭竜となるともう少し時間が掛かりそうです。

しかし例年であれば7月後半からの遠征となりますので、その頃には万全の体調で臨めると思います。また九頭竜で見かけることがありましたら、遠慮なく声を掛けてくださいませ!お見舞いのコメントありがとうございました。
Commented by scott1091 at 2013-05-13 20:51
鍵コメさん了解です。
今年も健康を釣りに行きましょうねぇ~!
Commented by scott1091 at 2013-05-13 20:53
ariariさん、こんばんは!

予定どおり2週目からリハビリを開始しております。今までのように下りの山道を走ることはできませんが、上りの速度は80%くらいまで回復しました。しかし利き足を振り上げて体を持ち上げる動作は力が入らないので、いつもより回り道が多くなります。

日常生活では不自由を感じなくなりましたので、40日完治計画は着実に進んでいます。釣りに行けない期間、ariariさんのおかげで美味い魚介類を食べる楽しみがありました。本当に感謝・感謝です。
Commented by scott1091 at 2013-05-13 20:55
Jさん、お久しぶりです!

お見舞いのコメントありがとうございます。両方折れてしまうのは最悪ですが、どちらか一方であれば竿が折れた方が交換がききます。竿は折れると直らないけど骨はくっつくという猛者が友人にもいますが、やはり年齢に応じたものでしょう。そんな私もとっさに竿をかばってしまうんですけど・・・。

昨年の狩野川は最悪だったので、それで釣りをしていないのかと思っていました。ご指摘のとおり患部をかばっていると体のバランスが崩れます。骨折したときの下山もそうでしたし、2週目のリハビリも左膝に負担が掛かってしまいました。それ以降のリハビリではバランスを意識しています。

今年はきっと狩野川でお会いできますね!
Commented by scott1091 at 2013-05-13 20:57
タッキー、こんばんは。

先日はお誘い頂いたのに、骨折したばかりで申し訳なし。ブログを拝見すると夜な夜な美味しいものを食べ歩いているようですが、お腹回りは大丈夫でっか?ネオプレーンはメーカーに関わらず縮みます。私は陰干しで乾いたらすぐに部屋の中へ。オフの保管は温度変化が少ないクローゼット。ここまで気を使っても3シーズンが限界。最近は新しいものが買えないので、縮む分だけ痩せるようにしています。

>解禁も近づき一層賑やかになってきたようなので

この賑わいは骨折が原因で、解禁とは無関係な気がするのは私だけ・・・?
コメントがほとんどないブログですがスペースを広げました。
アドバイスありがとうございました。
Commented by よっちき at 2013-05-14 17:49 x
あらぁ、大丈夫ですか?まぁ、肋骨の1本や2本はくれたって下さい!(ウソウソ・・・) これが起こると単独を若干自制心が働いてきますでしょうか?それにしても竿をかばうのは釣り人の性ですね。ザバスXXってのを僕は学生時代に飲んでました、そういえば・・・関係ないか。。。
運転が辛いようでしたら、こちらからお伺い立てますよ?それにしてもシーズン前で良かったですね?(笑)先ずはしっかり治して下さいませ!
Commented by scott1091 at 2013-05-15 21:36
よっちきさん、こんばんは。

両膝の怪我とテニス肘の調子はいかがでっか?すでに有田で鮎釣りをしているようなので、きっと回復も順調なのでしょう。私は若くないので、30日での完治は難しかったようです。リハビリ(=釣り)の様子は順次公開していきますので、笑ってやってくださいませ!

かつて精力的に源流調査をした友人達は、年々減少してほとんど引退。体力的なものより、気力と奥様の意向が大きいようです。今思えば一人が大怪我をしたのがきっかけだったのかもしれません。それに比べれば私の骨折なんて、よっちきさんの言うとおり「1本や2本はくれたって」の世界でんがなぁ。ま~、子供のちょっとした生傷みたいなもんです。
Commented at 2013-05-17 09:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。