2012年鮎シーズンの総括です! 後篇

<九頭竜川>

狩野川が前述のような状況なので、今年は6月30日から釣行を開始。6月に釣行したのは解禁日に行った2006年以来となります。今年から「九頭竜川中部漁業協同組合」のHPが開設されましたが、この時期の釣果情報は下川のものばかり。上川の状態は行ってみないとわかりません。

上川といえども時期が早いので竿は「龍星☆竿」。この一日半の釣りで感じたことは、昨年ほど鮎は薄くはないが決して多くはない。これは次の釣行で確信に変わりました。鮎が薄い分だけ成長も早く、7月後半には25㌢が釣れるようになります。

尺鮎が連発した2007年の再来と言う人も多かったですが、私の見方は少し違いました。一言で言うと「大型が掛かり出したのが早過ぎた」。2007年はお盆明けから突然大型が掛かりだしましたが、今年は大きい鮎から順番に掛かっているという感じです。これでは尺鮎になる前に釣られてしまうでしょう。
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そして水難事故の影響でお盆過ぎから発電放水が抑えられるようになり、渇水状況になっていよいよ竿抜けが消失。尺鮎予備軍がどんどん抜かれ、仕舞いには瀬ではあまり掛からない状況となり、釣り人が淵に並ぶようになります。

この頃になると、九頭竜は今年も釣れないという不満をよく耳にするようになりました。平日でも発電放水による水位変化が少ない上に、週末はまったく変化なし。しかも週末は混雑するので、釣果が落ち込むのは当然のこと。また掛かる時間帯が夕方に限定されるので、週末の遠征組は土曜の夕方しかチャンスがありません。

もちろん私の場合は「うー」が「へ~」ということもありますが、8月に入ると午前中しか竿を出せない最終日は5尾以下という惨憺たる釣果でした。こんな状況ではありましたが、思い出に残る釣りはEgaoさんと竿を出した8月19日。落雷による中断はありました、この時期としては最大級(24~25㌢)の鮎が揃いました。
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2003年から九頭竜に通うようになりましたが年々川が平坦になり、瀬の中の弛みや水深の変化がなくなりつつあります。これにより距離が長い荒瀬ほど鮎が中抜けとなり、坂東島(大野島)の激流神話が失われてしまいました。日本全国を探してもこのような貴重なフィールドは数えるほどしかありません。かつてのような魅力ある流れが復活することを願って止みません。

最後になりますが、サギリ漁(威縄漁)について2012年9月25日の福井新聞に掲載された記事と、2012年10月2日の福井テレビで報道された記事の一部を転載しておきます。
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☆福井新聞☆
---引用---
しかし同漁協が2010、11年に民間の研究機関に依頼した同川の調査で、1平方メートル当たりのアユの数が一般的な川の倍であることを確認した。えさの不足でアユが成長できなくなるため「今年は放流量を削減したほど」(同漁協)。「アユは(威縄漁3 件の)堰(せき)があっても慣れれば跳び越える。根こそぎ捕獲するわけではない」(同)と影響の少なさを力説する。
---引用終わり---

☆福井テレビ☆
---引用---
今年(2012)は猛暑の影響もあってか、水温が下がらず、本格的な漁は例年より10日ほど遅れていたようですが、先日の台風17号の影響で水かさが増し、1日からアユが捕れ出したということです。ピーク時には、一度に70匹以上かかることも。まさしく“一網打尽”です。この時期のアユは、産卵のために川を下ってくる「落ちアユ」と呼ばれます。威縄漁は、11月中旬までです。
---引用終わり---

突っ込みどころが満載ですが、釣り人と漁協の認識が大きく乖離しているということなのでしょう。


<神通川>

今シーズンは東北が不調だったこともあり、日本で一番好調であった神通川。この川に釣行する人は誰しもが束釣りを意識し、半束は当たり前みたいな論調です。私がこの川に始めて釣行したのは2009年。すでに神通フィーバーが始まっていましたが、この3年間でさらに拍車が掛かっています。

この川に行くようになって今年で4シーズンが終わりましたが、回数を重ねるにつれて釣果よりも、川を取り巻く環境や漁協の取り組み、地域性などに興味を持つようになりました。遠征組である私が得られる情報は限られていますが、神通川の第三ダム下を管理する「富山漁業協同組合」のHPは、シーズンオフになっても毎日更新を楽しみにしております。

おそらく日本全国を探しても、漁期が終わっても情報発信を続けているのは「富山漁協」だけではないでしょうか?普通は漁協が開設するHPは遊魚者に釣果や河川情報を伝えるツールとして導入されるため、漁期が終わると更新されなくなります。
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しかし「富山漁協」の場合は漁期が終わっても河川状況を伝えると同時に、漁協の活動や地元の人しか目に触れないような地域情報を発信しています。もちろんHPを管理している方の人柄によるところが大きいですが、活動状況を積極的に発信できるのは「富山漁協」のオープンな姿勢があってこそでしょう。

そして神通を語る上で外せないのが、毎年「富山県農林水産総合技術センター(旧富山県水産試験場)」から解禁に先駆けて発信される天然遡上の見通し。公的機関が遡上の多い少ないを発表するのは、意外に難しいことなのです。これは「漁協しらべ」として公表する遡上状況を、真っ向から否定することになるケースもあるからです。

これは遡上量が利害に直結する漁協と、科学的なデーターから判断する研究機関の違い。どちらが客観的であるかは言うまでもありませんが、そんなしがらみもあって各自治体は漁協任せというのが実態なのでしょう。北陸河川は電力会社から支払われるダム補償があるので、極論をいえば遊魚者がいなくても資金面では漁協運営が可能です。それがバイアスが掛からない理由であると言えばそれまでではあります。
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しかし富山県がアユやサケ、サクラマスの資源保護に熱心であることは間違いありません。これがどのような風土で醸成されたものか知る由もありませんが、歴史を紐解いても神通川の川漁は盛んに行われており、また過去に経験した大きな公害問題も少なからず影響しているのかもしれません。

われわれの世代では、社会科のテストで必ず出た「日本四大公害病」。その一つが神通川流域で発生した「イタイイタイ病」であることを知らない人はいないでしょう。岐阜県の三井金属工業「神岡鉱山」の廃水に含まれていたカドミウムが神通川流域一帯の土壌を汚染し、そこで栽培された米を通じて体内に取り込まれたことにより発病。現在も病気に苦しんでいる方々がいらっしゃいます。

すでに遠い昔の公害と思っている人も多いですが、1979年から始まった汚染農地の復元作業が、今年の春まで続いていたことを知っている人は少ないでしょう。私も神通に釣行するまで復元作業が続いていることを知りませんでしたし、知った後もあまり身近には感じていませんでした。
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しかし今年釣り場でお会いした地元の方から、「あそこ(左岸河川敷)は、つい最近まで作業をしていたんだよ」と教えて頂きました。そしてこの一言で、いまだ公害問題は過去のことではないということを実感したしだいです。

現在、「福島第一原子力発電所」の放射性物質汚染で釣りができない河川があるように、神通川もそのような長い時間を経て現在に至っています。そう考えると地元の人が神通で竿を出せる喜びは、我々には理解できないくらい感慨深いものなのであろうと思います。このことを頭の片隅、地元の年配者には配慮をお願いしたいと思います。

最後になりますが今年の釣りの感想を少々。まだ4シーズンしか経験していない神通ではありますが、今年ほど放流鮎が混じった年はありませんでした。これは梅雨時期に例年降る大雨に見舞われなかったため、歩留まりが良かったことが要因と思われます。
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「富山漁協」管区の放流量は支流を含めて20㌧。これは間違いなく日本一でありますが、もしこの種苗が他県から持ち込まれているのなら賛成はできません。しかし漁協のHPに親魚の受け入れについての記述があるので、おそらく神通川の親魚から漁協が管理する2箇所のアユ増殖場で生産されているのでしょう。

シーズンを通して石垢が飛ぶような増水がなかったこともサイズに寄与していますが、やはり平均サイズが大きかったのは昨年よりも天然遡上が少なかったからだと思います。もちろん今年のレベルでも日本一鮎の密度が濃い河川であることは間違いありませんし、放流鮎20㌧だけでも第三ダムまでの流程を考えるとインパクトがあります。


<庄川>

今年は1回しか釣行できませんでしたが、まさに「癒しの庄川」という表現がピッタリ。神通川に続いて人気河川になってしまいましたが、女性的な川相、香り高い柔肌の鮎。何の抵抗もなく逆バリが刺さる鮎は、もう遠い記憶にしか残っておりません。

アユはサケやマスのように回帰性はないので、遡上するアユは同じ富山湾なので神通川と共有していますが、香りと美肌を育むのはやはり水質の違いなのでしょう。初めてこの川を訪れた人は、この鮎の虜となり、食すると口を揃えて美味いと言います。そして私の感想も、まったく同じであります。
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今年は昨年よりも遡上が少ないように感じましたが、その分神通川と同じように平均サイズが大きい。しかも同じサイズなら神通川よりも庄川の鮎の方が当たりが大きいので、この川にずっぽりはまってしまう人も多いです。マルパパさんもそんなお一人でしょう。

しかし釣り人が増えるにつれてゴミ捨てや、釣りのマナー低下が目立つようになってきました。昨年も書いたように、庄川は神通川のように多くの釣り人を受け入れるインフラがありません。また組合員の多くはシーズンを通してテンカラ網を打ち、少し前までは友釣りをする人は数えるほどしかいなかった河川です。オトリ店の少なさや、販売がセルフ形式であることがそれを物語っています。

「庄川沿岸漁業協同組合連合会」となっているように、ダム下は短い流程でありながら7つの単協から構成されています。したがって意見の集約や機動性は「富山漁協」のようにはいきません。ゴミを放置されると回収する人手も少ないので、釣り場環境がどんどん悪化してしまいます。
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この河川も電力会社から支払われるダム補償で、資金的には漁協運営が可能です。すでにこれ以上モラルが悪化するようなら、県外の釣り人を締め出したいという意見もあるようです。法律的にそれが可能かどうかは別にして、地元の方々からよく思われないのは気持ちのよいことではありません。ましてやこちらに非があるわけですからね。

来年はさらに人が増えると思いますが、ゴミは絶対に捨てないこと!もし落ちているゴミがあったら、一つでよいので持ち帰るようにご協力をお願いします。そして遊魚券は必ず購入してください。当たり前のことばかりですが、それができない鮎師が多いのも悲しい現実であります。


<興津川>

狩野川の状況が悪く、また新東名が開通して近くなったことから解禁二日目から釣行。初めて竿を出す河川なので、川見と川の癖を探求する楽しみがありました。同じ駿河湾なので興津川も天然遡上は不調でしたが、5月2~3日の雨による放流魚のダメージは、海に流されても差し返せる環境なので狩野川よりも少なかったように感じます。

今年が初めてなので正確ではありませんが、解禁日に「梨の木堰堤」から下流でも放流鮎が多く上がったのは、この増水による影響が大きいのでしょう。私は解禁二日目に「梨の木堰堤」のシモに入りましたが釣果は激シブ。前日に入ったのマルパパさんも午後には当たりが止まったとのことなので、放流鮎は多くはない印象でした。
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釣行回数は延べ4日でしたが、午前と午後は釣り場を変えて西里から承元寺までの区間を釣り歩きました。流程はありますが、河川規模は伊豆の小河川である河津川くらいでしょうか?とても混雑する川で、釣り人同士の距離がとても近いのに驚きました。かつては5月20日解禁はまさに一番早い川開きであり、規模のわりに関東圏にファンが多いのが理由でしょう。

昨年の台風15号で土砂が流入し、底石が埋まってしまったと思われるエリアも多い。そんな場所しか混雑して入れないということもあり、流れのヨレや点在する大きめの石を狙って釣りました。こんな場所は水深が踝くらいしかない場所も多く、曳舟を放置しても流れない。こんな釣りをするのは、本当に久しぶりです。
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新東名開通により時間的には狩野川に行くのと大差ないので、来季も状況しだいでは通ってみようと思います。狩野川と同じようにダムのない天然河川なので、少しでも多くの産卵、孵化、仔魚流下があることを願って止みません。富士川の復活は、興津川の天然鮎に掛かっているといっても過言ではありません。


<藁科川>

現在の場所に住むようになってから、一度は行ってみたいと思っていた藁科川。残念ながら昨年の台風15号により、かつて釣り雑誌で見たような素晴らしい川相は完全に消滅。大井川水系も天然遡上はほぼ皆無ということで、この川も他の川と同じように放流魚狙いでした。

長期間濁りがとれなかったのは上流部で山が崩落したためとのことですが、それを物語るように川は砂だらけ。案内してくれたマルパパさんの話では、まったく別の川という印象です。いくつか有名なポイントを見て回りましたが、当然ながら石色も冴えません。砂の色は黒いのに、水色は薄っすらと白く濁っているように見えました。
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しかしこれが藁科川と思わなければ、それなりに良いポイントもあります。そんな場所を午前と午後で2箇所釣りました。午前の場所はまさに放流ポイントで、解禁直前に急遽追加放流したオトリサイズが入れ掛かり。しかしバケツで入れるくらいの放流規模なので、すぐに当たりが遠のきます。

放流場所に入った私しか釣れないので、午後は石色がよい新東名のシモにある瀬に移動。まさに涎ものの瀬を4人で独占でした。石色のわりに釣果は少なかったですが、川相が変わるような出水がなければ、今後期待できそうな手ごたえはありました。
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しかしその後の出水で、この瀬も半分くらいになってしまった由。川に大量の土砂が堆積しているため、ちょっとした出水でも川相が変化してしまいます。この川も新東名の開通により、身近な存在になりました。

かつてのような清流に戻るには長い年月が必要ですが、藁科川もダムのない天然河川。自然の治癒力と、並々ならぬ苦労をしている「藁科川漁業協同組合」の尽力に期待したいと思います。


<相模川>

相模湾、駿河湾の中で、唯一天然遡上が好調であった相模川。子供の頃のホームグラウンドで30年ぶりくらいの釣行になります。「相模川漁業協同組合連合会」の発表によれば天然遡上鮎は1,000万尾を超え、これは観測史上3番目の多さとのこと。

この数字が正確かどうかは別にしても、遡上が平年以上であることは間違いありません。これに引き換え関東エリアはどこも絶不調。放流がうまくいった早川も釣り人の収容力が小さいので、必然的に相模川と支流の中津川に釣り人が集中します。

相模川は河川敷も広く大河と呼ぶに相応しい川ですが、城山ダムができてから47年も経っているので川全体が平坦になり、瀬が思った以上に少ない。また点在する瀬の間には鮎釣りの対象とならないトロ場も多いため、どうしても瀬の前後に人が集中。大きい川は昔は氾濫を繰り返したことから地名に「島」が付くのは九頭竜川と同じで、「大島」や「葉山島」がそれに該当します。
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そして相模川の下流域に位置する厚木市の歴史を紐解くと、「厚木花柳界」の存在は外せません。最盛期には130人近くの芸妓を擁し、県内最大の花街であったことを知っている人は少ないかもしれません。この花街を支えていたのがまさに相模川の鮎漁です。

旦那衆の舟遊びはもちろん、海がない厚木の料亭となれば川魚。相模川の川の幸があってこその花街であったことは間違いありません。そして城山ダムが建設されてからは清流が失われ、それとときを同じくして「厚木花柳界」は衰退していったとされています。

厚木最大の祭りが、「あつぎ鮎まつり」となっているのはその名残。いまでこそ花火大会は珍しくありませんが、私が子供の頃は厚木の花火大会に匹敵する規模のものは数えるほど。花火職人(or会社名)とスポンサー名が書かれたプログラムが事前に配られて、一発一発が心を込めて打ち上げられていました。これぞまさに「たまや~」であります。
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相模湾における鮎の資源量を支えているのは相模川です。「相模川漁業協同組合連合会」は10月26日に、初めて専門家を招いて鮎の産卵床の造成を実施しております。造成した産卵床の面積はサッカーコート約1面分。他にも適地と思われる場所で造成するとのことなので、頼もしい限りです。

このような取り組みが相模川の天然鮎を支え、災害復旧工事を終えた後の酒匂川復活にもつながる。その意味では同じ河川内の連合会に止まらず、「相模湾河川漁協連合会」とか、「駿河湾河川漁協連合会」みたいな枠組みにすると、海産鮎の融通もできるようになるのでしょう。

一日しか釣りをしていないので感想を書くほどではありませんが、天然遡上が史上3番目に多いというほどではなかったような気がします。週末は非常に混雑して動くことができませんが、人知れず楽しめるポイントが残っている可能性があるのが大河。上大島から厚木までカヌーで下ったら、そんな場所が発見できるのかもしれませんね!
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ということで例年と同じように、まとまりのない文章で釣行した7河川を振り返ってみました。あらためて読み返すと、釣況というよりも河川状況やその背景みたいなものばかりですが、あくまで備忘録なので読み流して頂けたら幸甚です。

最後になりましたが、今シーズンご一緒させて頂いた皆様、また川やオトリ店で声を掛けて頂いた皆様、シーズン中は大変お世話になりました。来季またお会いできるのを楽しみに、今シーズンの鮎釣りを締めくくりたいと思います。

ブログを初めて以来の超~ロングな総括。書くのが疲れるので、来年は4河川くらいに止めたいと思うのであります!
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by scott1091 | 2012-11-02 20:22 | 鮎釣り/年度総括 | Comments(2)

Commented by KIKU at 2012-11-07 22:22 x
総括を待っての書き込みになりましたが、やはりTOMOさんでも前年比3分の2の釣果になったシーズンなのですね。

数は比較になりませんが、私もTOMOさんと同じような比率でしたので、なんとなくホッとしています(苦笑)

それと私も同感なのですが、確かに年々アユが釣れなくなっている気がします。

こちら東北では、純情とかウブなんて言葉が当てはまりそうなアユはめっきり減ってしまいました。
あの米代川ですら、以前のような本当の入れ掛かりを味わう機会はめっきり減っています。

それと漁場環境ですが、山形河川の荒廃ぶりなんて、それはもう悲しいほど。
私の大好きな最上川本流は、産卵場に大量の土砂が流入していますので、今後当分の間、まともにアユが釣れそうもありません。

ということで、悲観してばかりの今日この頃ですが、まずは来年に期待しましょう!

そして最後になりますが、TOMOさん、2012年アユシーズンお疲れ様でした。
Commented by scott1091 at 2012-11-08 21:59
KIKUちゃん、こんばんは~!

そうなのよー、そうなのよ~♪しかも神通がなければ半分以下でっせ!同じ人間の釣果比較なので、「うー」が「へ~」の問題ではありません。駿河湾が不調だといかに苦労するか、今年のジプシー状態を見て頂ければ一目瞭然。静岡は天然鮎がベースになっているので、放流鮎ではとてもカバーしきれません。

やはり最上川本流も同じですか・・・。ダムができて半世紀が経つのに、何で今さら大きく漁場環境が変わるのかと思うのですが、いまだに環境への影響は現在進行形なのでしょう。天竜川、富士川、大井川も天然遡上エリアは、「昔は鮎が釣れた」という過去の川になりそうです。

しかし来年こそと期待してもう何年経つのかしら?来年も確実に鮎は釣れなくなり、10年後には鮎釣りの川は半分くらいになっているのではないかと・・・。ダムのない小河川と、ダム補償がある放流河川だけが残るというのも皮肉な話ですよね。

KIKUちゃんもお疲れ様でした!
海ネタのブログも楽しみにしております。