2012年鮎シーズンの総括です! 前篇

今年も早いもので、鮎シーズンを総括する季節になりました。毎年書いていますが、比較できるようにフォームや文体を統一しているので代わり映えしません。あくまで当ブログは備忘用の釣り日記が主たる目的なので、その点はご容赦くださいませ!()書きが昨年の結果となります。

今季は久々に狩野川の解禁日をパスしました。これは例年曜日に関係なく5月20日解禁となる興津川が解禁を見送ったため、非常に混雑することが予想されたからです。したがって狩野川の解禁2週目となる5月25日(金)からシーズン・イン。竿納めとなった10月28日(日)までの釣行日数は延べ50日。この日数は実釣時間に関係なく、釣りに行った日は全て1日とカウントしております。


総釣果         1,269尾(1,771尾)
釣行日数         50日(52日)
実釣時間        317時間00分(Ave.6時間20分/日)
             (357時間00分(Ave.6時間52分/日))
平均尾数         25.4尾/日(34.1尾/日)
時速釣果         4.0尾/時(5.0尾/時)
最高釣果        8月3日(金)神通川/73尾
             (8月5・6日(金・土)神通川/121尾)
最低釣果        8月26日(日)九頭竜川/ 2尾
             (8月13日(土)狩野川/ 5尾)
  

<河川別内訳>                   2012年          2011年
狩野川      263尾 (20.7%)    19日 (Ave.13.8尾)    (Ave.28.6尾)
九頭竜川     341尾 (26.9%)    15日 (Ave.22.7尾)    (Ave.21.6尾)
神通川      531尾 (41.8%)     9日 (Ave.59.0尾)    (Ave.121.0尾)
庄川        43尾 (3.4%)      1日 (Ave.43.0尾)     (Ave.95.0尾)
興津川       60尾 (4.7%)      4日 (Ave.15.0尾)     釣行なし
藁科川       16尾 (1.3%)      1日 (Ave.16.0尾)     釣行なし
相模川       15尾 (1.2%)      1日 (Ave.15.0尾)     釣行なし


河川によって変動はあるものの、全国的に年々鮎が釣れなくなっているように思うのは私だけでしょうか?ホームグラウンドである狩野川も昨年までは比較的好調を維持するも、今季については御多分に洩れず。昨年の台風15号で山が崩落した藁科川、興津川、そして長期間にわたり濁りがとれなかった富士川もまったく奮いませんでした。

そして駿河湾の稚鮎が不調であったことから伊豆の小河川も良いはずはなく。まさに「釣れない王国 静岡」という感じです。そして近隣では、酒匂川は2010年の台風14号の災害普及工事が続いていて2年連続の不振。唯一天然遡上が好調だった相模川(含む中津川)に人が集中する結果となりました。

もう少し範囲を広げると、北関東の雄である那珂川が過去にない超不漁。中部の代表河川である長良川もまったく奮わず。紀伊半島については古座川以外はほぼ全滅。ダム上の放流河川が概ね歩留まりがよかったことが、唯一の救いだったのではないでしょうか?

こんな状況の中で、ぶっちぎりの好調を維持したのが福井を除く北陸河川。小河川はもとより神通川、庄川、手取川の天然遡上エリアに人気が集中。まさに本州全土から鮎師が集結しているといっても大袈裟ではなく、8~9月は平日でも週末と変わらない混雑ぶりとなりました。

私も狩野川が不調であったことから、シーズン初期は放流魚を目当てに興津川や藁科川を釣り歩きましたが、8月に入るとお盆時期を除いて毎週のように北陸通い。遠征回数は過去最高を記録し、鮎シーズンの走行距離も最長です。

したがって訪れた川は例年よりも多く全部で7河川。しかし河川別内訳を見るとわかるとおり、平均20尾をクリアーしたのは北陸3河川のみ。ホームグラウンドの狩野川にいたっては平均釣果13.8尾の最下位。神通川と庄川がなければ、平均釣果17.4尾という最悪の年となってしまいました。

しかし今年のような遠征を、毎年続けられるわけもありません。もし来年も同じような状況、もしくはさらに悪化するようなことがあれば、釣れない近隣河川でシーズンを過ごすしかないでしょう。今年の狩野川のように終盤大鮎フィーバーに湧いたとしても、盛期の7~8月にオトリの回転が成り立たないレベルでは、鮎釣り人口の減少に拍車が掛かるのは必至。

滋賀県水産試験場による琵琶湖の鮎産卵調査では、第5次調査(10月22・23.25日)に至っても有効産卵数は平均値の6.3%。過去10年で一番少なかった2004年と比較しても16.7%という状態です。高温少雨により産卵が遅れている可能性もあると淡い期待をしていましたが、第4次調査(10月9~11日)がピークであったことを考えると、もはや第6次調査で劇的に増えるということはありません。

湖産鮎は多くの河川に放流されているので、来年は放流鮎が確保できないという事態も想定されます。養殖はまさに斜陽産業。新型インフルエンザが流行したとき、ワクチンを増産する余力が国内メーカーになかったのとまったく同じで、湖産鮎の不漁を補うほどの養殖設備は日本全国どこにもありません。

だからこそ再生産が可能な河川は放流に頼らず、天然鮎が増える施策を講じなければならない。種苗生産用に在来種の親魚確保はもちろんのこと、産卵床の整備、漁期の見直し、漁法の見直し、禁漁区の設定など、方法は思った以上に多い。来年はこんな地道な努力を続けている河川がクローズアップされる年になるのではと思っています。

話が来季までおよんでしまいましたが、ここからは釣行した河川別に今シーズンを振り返ってみたいと思います。


<狩野川>

かつては5月第三週の日曜が解禁日であった狩野川。徐々に週休二日が当たり前となり、せっかく遠方から行くなら二日間釣りたいというニーズが強まって、最近は5月第三週の土曜が解禁日となっています。したがって昨年は5月21日が解禁でしたが、今年はカレンダーの関係で第三週の土曜は5月19日。

しかし県条例で5月20日よりも早い解禁はできないため、日曜の5月20日が解禁日となりました。これを受けて例年曜日に関係なく5月20日解禁を貫いてきた興津川が、狩野川に譲るかたちで5月26日(土)に延期。

今年も「静岡2系」の稚魚放流は万全。後は解禁を待つだけという状態の5月2日。24時間降水量でみると、伊豆市で3日4時10分までに観測史上最大の649.0㍉を記録。これだけの増水となると、この時期の放流鮎が流されてしまうのは当然。また水害防止のために「狩野川放水路」が2日夕方から約1日間にわたり開門されたことから、こちらから海に流された鮎も多かったと思われます。
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「狩野川放水路」は平常時は閉門されており、魚道に準ずるような水路はありません。したがって閉門後に潮の干満で差し返した鮎は行き場がない。こんな状況の中、漁協は予定通り5月10日に試し釣りを実施。その結果が惨憺たるものであったことは、すでに書いているとおりです。

この結果を受けて5月20日の解禁に向けて漁協は追加放流を行いますが、狩野川はもともと天然遡上河川。解禁当初は大きく成長した放流鮎、7月後半から成長した天然鮎に置き換わるのが前提となっているため、予定放流量の大半は解禁前に実施済み。こうなるとより多くの放流資金を確保するため、日釣り券ではなく年券を売らなければなりません。

その意味では昨年の好調。そして興津川に先駆けた解禁は功を奏した感があります。天然遡上は昨年並みとこだわり続けたのも、おそらく見切られる前にできるだけ多くの年券を売って、放流資金を調達したいという思惑があったのでしょう。
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年券を買った人からかなりのクレームがあったやに聞いていますが、そういう人ほど釣れれば文句を言わなくなるもの。漁協からすれば、終盤の大鮎フィーバーで帳消しといったところでしょう。

こんな状態なので、私の5~8月の釣行回数はたったの8日。この回数が物語るように、狩野川をホームグラウンドにするようになってから最悪の年。6月後半には実態が明らかになり、解禁になっている川とは思えない釣り人の少なさ。修善寺橋よりシモにいたっては釣り人の姿が見えないこともありました。

しかしこの間も漁協は放流を続けており、鮎がいなかったわけではありません。釣れる場所は限られていましたが、釣り人が少ない分だけ魚も残る。そしてフィーバーが続いた北陸河川が9月末で禁漁となり、10月が一番賑わう狩野川に人が戻ってきました。私もまさにその中の一人であります。
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竿数が増えれば、当然ながら毎日のように大鮎が上がる。これを聞きつけた腕に憶えのある人が加われば、さらに釣果に拍車が掛かるのは当然のこと。尺鮎が人を呼び、竿数が尺鮎を呼ぶという状態です。まさに漁協としてはしてやったり。クレームに耐え忍んで、起死回生の一発を狙った戦略は成功ということになりましょう。

そして私が読み違えた点を、備忘のために書いておきます。8月12日に以下のような記述をしております。

---過去記述から---
シーズン後半は尺鮎の噂もありますが、鮎が少ないだけでは尺まで成長しません。今年の狩野川で尺まで成長するとすれば、早い時期に遡上した天然か、試し釣りの前に入れた静岡2系のみ。しかしこの時期に最大で25㌢であれば、成熟の関係があるので尺には達しないでしょう。これは九頭竜も同じで、尺が出る年は8月中旬には27~28㌢クラスが掛かるものです。
---終わり---
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しかしながらご存知のとおり、今シーズンは尺鮎が連発。この読みのどこが違っていたか検証すると、この時期すでに27~28㌢が釣れていたという事実を知りえなかったこと。これに尽きると思います。やはり竿数が少ないときは、得られる情報だけでは判断できません。

そしてもう一つ予想外だったのが、11月まで放流鮎が友釣りの対象になったこと。高温少雨の影響はあるものの、実はこれが一番の謎でした。しかし先日の情報どおり、今年の放流鮎の大半が海産蓄養ということであれば納得できる点も多い。

終盤の狩野川は消化試合のような感じではありましたが、9月30日短時間の大鮎連発と、10月13日狙い通りに釣った30.5㌢が記憶に残りそうです。最後になりますが、狩野川は天然遡上あっての銘川。他県産の大鮎は他の川に任せて、来季は天然遡上が回復することを期待したいと思います。

<容量の関係で後篇に続く↓>

by scott1091 | 2012-11-02 20:25 | 鮎釣り/年度総括 | Comments(0)