今年は「TEAM Damegashira」から「TEAM Saogashira」に昇格か?

今年の「土用の丑の日」は7月27日。我が家はこの日は鰻を食べることにしているので、いつもより早めに帰宅します。最近は「鰻工房 竹屋」の「うなぎ弁当(竹)」が我が家の定番。その鰻を食べていると、携帯が鳴ります。電話の相手は九頭竜の元職漁師、竿頭サイトを運営するEgaoさん。
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「明日は予定通り来るんでしょー」。
「乾坤さんとマルパパさんが、すでに今日からこっちに来ていますよ~」。
「明日は久々に川に入れるから、一緒に竿出しましょうねぇ」。


内容はこんな感じです。乾坤さんの金曜の有休取得は想定済みでしたが、週末以外は休まないマルパパさんは珍しいこと。今年は週末が天気に恵まれなかったことと、近場の河川状況がよくないことが影響しているのでしょうか?それとも、いよいよ毎日サンデー入りかぁ~?024.gif

最近私はちょっと疲れ気味で、電話の応対もテンションが低め。Egaoさんにしっかり見抜かれて、ご心配をお掛けしてしまいました。久々にみんなで竿が出せるとなれば元気百倍。いつものとおり少し仮眠してから、すでに通勤感覚となってしまったルートをひた走ります。
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電話するには少し早いと思って6時になってからEgaoさんにコールすると、すでに川見をしている由。まだ早いので一度「もりいし釣具店」で合流することにします。そして私の定位置に車を滑りこませると、日焼けしたマルパパさんと乾坤さんが満面の笑顔で出迎えてくれます。001.gif

「昨日、二人で全部釣っちゃったんでしょ~」。

こんなたわいのない会話をしながら、昨日の状況を聞きます。そしてEgaoさんの到着を待ってから作戦会議。今季最高の人出となりそうな来客数に加えて、川はダムの放水が絞られて渇水状況。流芯のパラダイスを独占できる状況ではないので、午前と午後で釣り場を変えるのを想定してまずは一箇所目を決定。

すでに二日目となるマルパパさんと乾坤さんは余裕なので、Egaoさんと私が先行して入川。渇水に加えて石垢もまだ腐ってはいないので、手前からボチボチではなく一気に流芯に入ります。底石が大きいので、養殖でも背バリで入るレベル。さすがに引くことはできませんが、狙いの石組で結果はすぐに出ました。
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ここから一気にアクセル全開と行きたいところですが、夜間鮎が溜まるような場所が近くにないこの場所は、そんなに鮎が濃いはずがありません。Egaoさんが先行して次が私、続いてマルパパさん、乾坤さんの順番で並びます。この場所は今季始めて入るので、川見を兼ねてかなり下流まで下がってみました。

途中で曳舟を流してしまい、50㍍くらい川の中をダッシュしましたが、流れの緩いところは浮石状態になっているので、まるでハードルを飛んでまたいでいるような感じ。最後は曳舟に飛びついて無事回収するも、すっかり変な汗を流して11時前にEgaoさんと車に戻りました。008.gif

この時点で私の釣果は13尾。竿抜けで掛かる鮎はまずまずのサイズながら、抜かれている場所ではオトリサイズくらいまでしか掛かりませんでした。
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すでに川から上がっているご両人と相談して、移動してから早お昼にします。いつもならお決まりのコンビニ・メニューだけですが、この日はマルパパさんが炭をおこして、自家栽培のニンニクや肉を焼いてくれます。ニンニクでスタミナをつけて午後からさらにハードに立ち込むという勢いですが、私は午前中のスーパーダッシュで足が痙攣気味。

久々に四人揃った昼食はあっという間に時間が過ぎ、早お昼のはずが再び入川したのはいつもと変わらない時間になります。午後はそれぞれ思い思いの場所からスタート。Egaoさんは掛かりの早いザラ瀬から、マルパパさんはオトリが変われば数が出そうなトロ場から。乾坤さんはやや水深のある瀬に入り、私はかなり水深のある瀬に入ります。

錘は4号を付けますが、思った以上に底流れが早くて狙っている石でオトリが落ち着かないので、3号を追加して7号とします。感覚的には少し重過ぎる感じではありますが、これは竿の角度を変えることで、錘を吊り気味にすれば済むことなので問題なし。006.gif
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後ろで私の釣りを見ていた方から、「オトリを引かないのですか?」という質問を頂きました。錘の釣りはオトリを自分の下流に送ってから、扇状に引くのが一般的ですし、サラ場や鮎が多いときは効果てき面です。もちろん私も使う釣法ではありますが、ご指摘のとおり以前ほど引くことがなくなりました。

これはポイントを面と捉えるか、点と捉えるかの違いです。底石の大きさが一定で、川底の起伏がミゾやホレのような規模であれば、ポイントは面で捉えるべきでしょう。逆に大きな底石が点在し、底流れが複雑な場所であればポイントは点で捉えた方が有効だと私は考えています。これではよくわからないという人のために、河原が水没したと考えてみましょう。

コブシ大くらいの石が均一に並んでいれば、底流れもさほど複雑ではありません。しかしその中にアタマ大くらいの浮石を入れると、その浮石が原因で複雑な流れが発生します。この現象をモータースポーツで説明すると、まさに車の後方にできるスリップストリームの原理と同じです。
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走行する車の後方は、前方で空気を押しのけた分だけ気圧が下がっており、そこに渦が発生してまわりの空気や物体を吸い込む現象を起こし、同時に空気抵抗も低下した状態になっています。オトリを引いているときに石裏に入ると竿の負荷がなくなるのは、まさにスリップストリームにオトリが吸い込まれたからに他なりません。

しかし石裏に入った鮎を、その石のカミに引き上げるのは容易ではありません。これは水圧の低いスリップストリームから水圧の高い石の横に移動すると、水圧が急激に変化して抵抗が不安定になることと、後方にできる渦による乱流の影響をオトリがもろに受けてしまうからです。

したがって底石が大きい川では錘を付けて扇状に引くと、この水圧の高い部分から逃れるようにオトリが泳ぐため、結果として石裏から石裏に泳ぐケースが多くなります。竿抜けという言葉はサラ場的なマクロで使われることが多いですが、私がこのブログで書くミクロの竿抜けは、このような原理から生まれてくるわけです。
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↑体高のある鮎を並べてみました

荒瀬では水圧がもっともキツイ石の横に鮎が付くのは難しいので、やはり狙いは石のカミ。しかもそのすぐ上流側に、石裏がないような場所が狙いとなります。ご存知のとおり石のカミは水通しがよいので良質の垢が付き、また石裏のように砂が巻くことがないので、大型の鮎が付いていることが多いのです。

〇人より重たい錘を使うのはなぜですか?
〇あまり引かないのはなぜですか?


これらに対する答えが、今まで述べてきたスリップストリームから抜けるときの「抵抗の不安定と乱流」、そして「ミクロな竿抜け」の攻略です。そしてその釣りを完璧にこなすために必要だったのが、超高感度な超硬ロッド、フナヤオリジナル「Super Light Ⅲ」と「龍芯竿」であることはもはや説明する必要もないでしょう。017.gif

さて、午後の釣りに話を戻しましょう。もはや竿が届かない流芯はない状況ですが、複雑な流れの中で、竿をひったくるような当たりが出ます。底石の大きさが均一の川は一度ひったくられるだけですが、九頭竜の場合は一度ひったくられてから直後に竿が戻り、その反動とともにさらに強烈にひったくられてバトルが始まるケースが多いです。これは底石が大きいため、掛かり鮎が一度他の石裏に逃げる。それでも違和感が解消しないので、そこから本格的に逃げるからだと思っています。
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この場所で入れ掛かりとはなりませんが、じっくりと楽しめるペースで掛かりました。途中6シーズン目に入った愛竿、「Super Light Ⅲ」の4番が折れるというトラブルがありましたが、「龍芯竿」に持ち替えて釣りを続行。先日ベストから落ちた小物を追いかけたとき、河原にぶつけたのが原因と思われます。すでに九頭竜で1,500尾近い鮎を抜いてきましたが、ヘタリなどはまったく感じません。これからシーズン本番なので、一日も早いパーツの到着を待ちたいと思います。

この日は、久々にEgaoさんのパフォーマンスを見せて頂きました。掛かり鮎をいなしながら自から激流を駆っていく姿は、まさに「九頭竜にEgaoあり」。最近は川に入る回数も減り、冬の仕事だったスキーのインストラクターもやっていないので、すっかり足腰が弱っているのではと心配していたので、これを見て一安心。見ていたギャラリーは土度肝を抜かれていましたぞぉ~。005.gif

午後の私の釣果は18尾で、この日は全部で31尾。最大はEgaoさんがパフォーマンスを見せてくれた25㌢で、次いで私の24.5 ㌢。マルパパさんも乾坤さんも狙ったとおりの釣果が出て、全員が笑顔で「楽しかったね!」というような最高の釣り日和となりました。
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↑11号の錘りを乗せた「龍芯竿」。これだけの豪竿なのに、水中糸の水切れ音が手元に抜けてくる超高感度に仕上がっています

金曜から竿を出している乾坤さんはここで帰宅。翌日Egaoさんは所用で竿が出せないのでマルパパさんと二人と思いきや、待ち合わせをしたように日曜の男ひじきさんの登場です。すでに川見をしてきたとのことなので、ひじきさんが選んだ場所に三人で入ります。マルパパさんと私は、渋滞があるので午前中だけの釣りです。

マルパパさんのオトリが1尾なので、掛かるまで離れないで様子を見ていましたが、そんな心配をよそに爆釣路線まっしぐら!これで安心して釣り下って行けます。この日の竿は「龍芯竿」。オトリが弱いこともありますが、底石が小さくて流れの強い場所では「4+4+3=11号」を使いました。そんな錘を付けたら、当たりや引きが楽しめないと思う方もいるでしょう。

しかしこの錘でも幅広の22~23㌢クラスが掛かれば竿をひったくられますし、鮎とのやりとりでは錘の存在をまったく感じないくらいの引き合いになります。これぞ九頭竜の鮎釣りであり、超硬でしか狙えない鮎がいる川なのです。
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この日はやや小振りながら、前日の午前中よりはよいペース。シモに下がったマルパパさんが、忙しく竿を振っているのがはるか遠くに見えます。ひじきさんはカミで苦労したようですが、私のシモに移動してきてからはしばし入れ掛かり。申し合わせたように12時きっかりに一番カミにいた私の場所に集合し、みんな足取り軽く入川場所に戻りました。この日の私の釣果は24尾でした。

さぁ~て、来週はいよいよ「Jinzoo Week」。金曜は富山駅前、土曜は金沢のホテル(前回と同じ)を予約しているので、お暇な方は反省会をご一緒にいかがですか?もちろん単独行動なので、「釣りもいっちょ揉んでやる」な~んていうのも大歓迎です。体が弱い方なので、その際はお手柔らかにお願い致します。040.gif

by scott1091 | 2012-07-29 20:46 | 鮎釣り/九頭竜川、神通川他 | Comments(6)

Commented by KIKU at 2012-07-30 21:18 x
ご無沙汰しております。

>久々にEgaoさんのパフォーマンスを見せて頂きました。

もう何年も前に目の当たりにした衝撃のシーンを思い出しました。

そして久しぶりに福井への釣行の意欲が湧いてきています。
正直、今年はこちらの大河川がどこも不調なので、お盆あたりに九頭龍に行ってしまいそうです。

問題は勢いつけられるかどうか?でしょうね(笑)
Commented by ariari at 2012-07-30 21:51 x
肩の盛り上がった良い鮎ですねぇ、足が膿んでる私には刺激が強すぎます。木曜辺りに行きたいですが、それまでに足のやけどが治ってると良いですが。。。
Commented by マルパパ at 2012-07-31 11:38 x
こんにちは
改めて流石ですね。釣れる数もですが、サイズが私のと全然違いますね。ミクロの竿抜けはまさに言いえて妙で、私も表現は別として感じていました。でも流れが強い大鮎が潜むポイントで、そこに入れられない、止めて置けないのでどうしても入れ安いポイント(石裏)で待つようになってしまいます。次回挑戦してみます。
Commented by scott1091 at 2012-07-31 21:54
KIKUちゃん、こんばんは!

九頭竜ですが年々川が平坦になり、大野島(坂東島)もかつての激流とは程遠いレベルです。こんな状況なので地元の人も立て竿やライト瀬釣りに転向する人が多く、往年の職漁師も仕事を続けている人はいないと思います。

底石も埋まってきたことから、今年はシーズン前にオトリ店周辺の川底をユンボで掘り起こしたようです。そのため場所によって浮石が多いですが、当然ながら立ち込んで危ないような場所はいじらないので、どこを掘ったのかわからないくらいです。

お盆休みは私もEgaoさんも九頭竜には入れませんが、もし行かれるのであれば事前情報はご提供できると思います。夏風邪、お大事にしてください。
Commented by scott1091 at 2012-07-31 21:55
ariariさん、こんばんは!

鮎の盛期はこれからですから、火傷が治癒してからの方が無難でしょう。
すでに遅いかもしれませんが、病院で軟膏を処方してもらうと治りが早いです。
膿んでいる間は患部を清潔に保つことが肝要なので、お大事にしてください。
Commented by scott1091 at 2012-07-31 21:56
マルパパさん、週末はお疲れ様でした!

おそらく写真の撮り方が少し上手いだけで、私の鮎が特別大きいというわけではないのでは?今回は少し技術的なことを書きましたが、私の「うー」が「へ~」であることはよくご存知のとおりです。今回の釣行ではハリ合わせも完全ではありませんでしたし、初期判断が遅れて掛かりどころが悪い鮎を取りこぼすこともありました。

まだまだ修行が足りませんし、鮎の動きが読めないことも多いです。これからも色々な川で勉強したいと思っていますので、「TEAM DG」路線にお付き合いくださいねぇ~!