夏ヤマメ(アマゴ)!

伊勢正三さんといえば我々の世代は「22才の別れ」ですが、2003年にリリースされた「夏ヤマメ」という曲をご存知ですか?フライフィッシャーである伊勢さんならではの曲ですが、フライをする人は誰しも「夏ヤマメ」に対する思いは強いはず。一年の中で一番コンディションが良い夏のヤマメ(アマゴ)は、同じサイズでも早春に比べるとパワフルで、装いも赤みが増してゴージャス。

しかし鮎釣りをしていると、こんな魅力的な「夏ヤマメ(アマゴ)」に会う機会がありません。狩野川は梅雨でもなんだかんだ竿が出せるので、ここ数年は鮎解禁とともに渓流シーズンが終了するか、台風による出水で秋に渓流に行く程度です。
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しかしこの週末は台風4号と、台風5号が熱帯低気圧になってもたらした大雨により、近隣の川はどこも白川。相模川水系のダム上や早川の湯本では竿が出せるとの情報ですが、こんな機会はめったにないので渓流に行きます。

行き先はもちろん山岳渓流。湿度100%のような中でのウエーダーとカッパは、いくらゴアテックスといえども快適とはいえません。しかしこんな天気でも谷を流れる水は冷たく、時折吹き抜ける風が心地よい。落葉樹の葉が青々と茂って、まるで木でできたトンネルを遡行しているようです。
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水量が多く谷が暗いので、白泡にまぎれたフライをしばしば見失いますが、そんなときに限って魚がフライに出てしまうもの。釣り始めると汗が引いてメガネが曇らなくなるものですが、この日はしばしばメガネを拭かなければなりません。042.gif

まだ水量が多く、アマゴが開きに定位できるレベルではありませんが、魚はしっかり水面を意識しているので小さな巻きで反応があります。6寸クラスでも体高があり、太い流れに乗ると2番の竿がしっかりと曲がります。7寸クラスになると、ついて下がることもしばしば。これぞ「夏アマゴ(ヤマメ)」の醍醐味です!
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しかしこれから核心部というタイミングで、水の色が変わってきます。そしてあっという間に濁流となってしまいました。念のためカッパは着ているものの、釣り始めてから雨が落ちてくることはありませんでしたが、山の上ではかなり降っているようです。これ以上濁って増水すると渡渉が困難になるので、あらかじめ確認しているエスケープルートを使って脱渓します。

時間はまだ12時前なので、一度車に戻って濁りがない沢を探します。色々見て回りますが、濁りは入っていないものの釣り人の車が多い。やはり鮎ができないので渓流に来る人が多いのでしょう。今年実績がある場所をピンポイントで釣ってから、かねてから気になっている場所に入ります。
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この沢はまだ水量が多く、並みの鮎師では遡行できないくらい。渡渉できる場所が限られているので、上流の渓相を早め早めに判断しながら、右岸、左岸と切り替えしながら遡行します。大石の前後は流れが緩いので立ちやすいですが、上流側は掘れていることが多いので注意が必要です。この手の場所でシューズが底石に噛むと命取り。025.gif

予定では大滝まで行くつもりでしたが、あまりの水量と谷の暗さに遡行を断念。予定していたエスケープルートまで行けなかったので、途中にあった人工物の保守点検ルートをたどって脱渓しました。天気予報では夜は雨とのこと・・・。
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明けて日曜ですが、幸いにも夜はほとんど雨は降らず。しかし続けて降った雨により、山は保水量一杯で水位がなかなか落ちません。狩野川では気の早い鮎師が竿を出しているようですが、おそらく2回の出水で残り垢も期待できないでしょう。これでは石裏にオトリを入れて、じっと待っている釣りしかできません。

見ごろを迎えた紫陽花を楽しみながら、この日も渓流を目指します。マタケの筍が気になりますが、ウエーダーを着ていないと雨露で濡れてしまうので一先ず断念。梅雨の中休みで時折薄日もさして、昨日よりは快適な釣りが楽しめそうです。台風4号の大雨で渓相が変わってしまった沢もありますが、今回の場所はほとんど変化がない様子。
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春に空振ってしまった魚のリベンジを果たし、快調なペースで釣り上がります。この沢のアマゴは本当に綺麗で、手の中から泳ぎ出すまでの間、しばし魚体に見とれてしまいます。水量が多いのでサイトで狙える魚は半分もいませんが、ここはと思う場所では半分くらいの確率でフライに出ました。

釣れた魚は多くありませんが、短い区間で思った以上に長い時間楽しめました。釣れる魚はどれも「夏アマゴ」らしい完璧なプロポーション。このシーズンになるとイワナを狙う人が多くなりますが、やっぱり山岳渓流で釣る幅広のアマゴやヤマメは格別です。
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予定ではもう1本アマゴの沢を予定していましたが、中途半端な時間を残してしまったのでイワナ狙いに変更。フライに出るテンポがまったく違いますが、これはこれで趣があります。2尾目のまずまずの魚をバラシて落胆しましたが、3尾目はそれを上回る大きさで結果良ければ全て良し。さらに上がりの1尾を追加して、気持ちよく終了です。

この週末も富山の河川はまずまずの釣果だった由。今年の神通川はサイズがよく、地元の友人から来週から「龍星☆竿」を使うとのメールがありました。ここ数年続いた梅雨時期の大雨がなければ、今年の神通川は型、数ともに楽しめそう!「龍星☆竿」がいよいよ本領発揮です。006.gif
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by scott1091 | 2012-06-24 19:48 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(0)