こうなったら全天候装備で出かけましょ!

荷物の軽量化が行動力の最大の武器。

これがまさに私の考えです。しかし私は山屋でも沢屋でもありませんが、やはり山岳渓流に入るときはそれなりの荷物を背負います。初めて遡行する沢では8㍉ザイル10 or 20㍍1本、カラビナ2個、シュリンゲ2本、サバイバル・ブランケット1枚、ヘッ電1個、ナイフ1本は必需品。

これに食料と飲み物、非常食を兼ねた行動食。タバコを吸わないのでライターとファイヤースターター、新聞。これに軍手と大きなゴミ袋2枚、カッパとリュックカバーに釣具が加わるので、25㍑リュックが一杯になります。

これらの荷物の中で一番嵩張るのがカッパ。ゴアテックスの上下だと重量もばかになりません。そこで私はエアロポーラスのようなコーティング系を持ち歩いています。しかし今年のように出発時点からベタ降りだと、通気性や耐水性を考えるとやはりゴアになります。
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現在使っているのは、「ICI石井スポーツ」のセールで買った「THE NORTH FACE」。すでに購入してから10年くらい経過していますが、雨が降っていなければ車に置いていくので、ほとんど着る機会がありませんでした。本格的に使ったのは昨年子供が登山教室で3日続けて着たくらい。私はベタ降りのときは山には入らないこともあります。

しかしさすがに今年は天気のサイクルで、雨を外すと釣りができません。そこでゴアのカッパが毎週フル稼働となっているのですが、ベタ降りだと非常時のビバークは今の装備では不安です。ゴアといえども発汗によりシャツが濡れますので、速乾性の下着でも蒸発熱による体温の低下は避けられません。

体を動かしているときは暑いくらいでも、ビバークとなるとエマージェンシー・ブランケットだけで夜を過ごすのはかなり辛い。そこで荷物が重くなりますが、装備にツエルトとそれを張るための細引きを追加しました。

ツエルトは山行では共同装備にすることが多いですが、それはテントを担ぎ上げているからに他なりません。テントを持たない単独行では、個人装備に加えるべきものでしょう。春の低山といえども、濡れた状態でのビバークは低体温症になるリスクがあります。
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さてこれらの装備を背負って、この週末はさっそく入山です。土曜の朝は降っていませんでしたが、今にも空が泣き出しそうなので上下ゴアを着て出発。しかしカッパを着るとペースがガッタリ落ちるので、途中で上だけ脱ぎました。

天気が悪い日は入山者も少ないので、そこはまさに野生の王国。シカやカモシカは普通に遭遇しますが、ヌタ場にいるイノシシの群れはさすがに迫力があります。集団で猪突猛進されたら逃げようがないので、これはかなりビビリました。人生二度目のクマ近距離遭遇にならないことを祈りつつ、入渓地点と目論んでいた場所に無事到着します。

魚がいるかわからないので、竿を出さないで遡行を開始。有望そうな場所でまず魚を探し、見つからなければ歩いて走る魚影がないか確認します。一般的に調査は報われないことが多い。この日もその雰囲気が濃厚な感じになってきたころ、幻影かと思うような魚影をついに発見。白泡の切れ目くらいに定位し、大きさは9寸くらいありそう。

5㍍くらい後ずさりして、ここで竿を継いで先週使ったティペットを交換。念のため違う場所でフライを投げてリーダーのターンオーバーの具合を確認してから、再びアプローチして立ち位置を決めます。惚れ惚れするようなステルス・カラー。この魚と対峙できるだけでも、ここまで来た苦労が報われます。結果は力むことなく一投目で決まりました。
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そこから念入りに魚を探しながら遡行しますが、思ったほど数がいません。イワナが混じるので、大場所で反応がないところはすでに占拠されているのかもしれません。この時期はさすがに大きなイワナは浮いてはこないので、判断が難しいところです。

ヤマメはほとんど開きに出ていますが走るのが早い。またフライを30㌢投げ過ぎるだけでGoneなので、気が抜けない釣りが続きます。少ないですが7寸以上はほぼクリアーして、いよいよクライマックス。ここにどうしてと思うような場所に、ど~んと浮いている魚を発見。8寸はゆうゆうありそうな魚体。

小場所だけに近寄り過ぎるとGoneなので、距離をとってしばらく魚を観察します。落ち込みに近いところで定位しているので、フライを咥える前にドラッグが掛かってしまいそう。リーチキャストで左の弛みに打てばドラッグは回避できますが、フライをじっくり見られる可能性が高い。

そこで一か八かですが、弛みの魚に一番近い場所にキャスト。このキャストがマグレで決まって、魚はフライの着水と同時に反応して迷うことなくガップリ。これで満足して、時間は少し早いですが降下を開始します。日没まで時間があるので尾根に抜けても帰れますが、山頂付近がガスっているので自分のトレースがないルートは不安です。
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そして翌日の日曜はお決まりの雨。天気予報では午後からとのことですが、早い時間から霧雨です。前日気になった沢があったので、同じルートでそこを目指します。前日切り上げるときに少し竿を出したら反応があったので、期待が高まります。

しかしこの日は前日よりもかなり寒い。開きに出ている魚も見えず、魚の反応も超~薄い。時間調整をしながら核心部と思われ場所を調査しましたが、結果的には前日竿を出した場所がもっとも良かったという、よくあるお話・・・。この日は魚の反応がほとんどないまま時間が過ぎ、しだいに雨が本降りになってきたので切り上げました。

4月に入っても寒い日が続いていますが、来週はいよいよ黄金週間に突入です。しかも黄金週間が明けると、鮎の解禁まで残り1週しかありません。この陽気では、今シーズンはほとんどイワナをやらないまま、鮎シーズンに突入することになりそう。今年はまだ私の観測ポイントに天然鮎が見えません。こんな感じなので、5月一杯は山に入ろうかなぁ~と思う今日この頃です!

by scott1091 | 2012-04-22 22:20 | フライフィッシング / 渓流・湖 | Comments(2)

Commented at 2012-04-24 10:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by scott1091 at 2012-04-25 20:22
Jさん、鍵コメ拝読。

渓魚を見つけられるのは、魚がいれば「絶対にここ」という場所がわかるからで、視力の良し悪しはあまり関係ありません。これは以前ブログでも書いているとおり、ワラビなどの山菜採りもまったく同じです。また鮎は渓魚のようにフィーディング・レーンに浮いているわけではないので、表面にできる波と底流れの関係がしっかり把握できていることが重要です。

ご友人はすでに「征龍竿EM」をお使いなので、今季購入されるのであれば「翔龍竿」ではないかと思います。昨年お会いしたときに、最終プロトの振り調子を確認されておりましたので!