「二匹目のどじょう」はいないもの・・・

この週末は黒潮流入の報で、厳寒の海に繰り出した人も多いでしょう。しかし海水温のピークは24日(水)。現在の16℃台はこの時期としては悪くありませんが、ピークから比較すると2℃下がっているので、アオリの活性が下がり調子であることは間違いありません。

土曜の朝、テーブルの味噌汁がこぼれるくらいの地震がありましたが、震源は内陸部なので津波の心配はなし。この地震がアオリに与える影響も危惧されますが、震源が海底ではないので、時間が開いていれば大きく影響しないと思われます。

この日はヤエンに初挑戦という、仮称ワカバさんが同行します。並んで入れる場所を目当てにいつもより早く出発しますが、どこも海水温の上昇に色めき立つヤエン師ばかり。私一人であれば何とかなりそうですが、足場が良い場所となると二人入れるスペースがありません。

潮回りは月齢4.8の中潮。個人的には好きな潮回りです。潮位は徐々に上げてくるので、思い切って浅場に入りました。かなり流藻が見えますが、海面付近まで藻が伸びているような場所はありません。餌付けの手順やアジの泳ぎ具合を説明するには、明るい時間帯でないとできないので、いつもより早い時間からアジを泳がせます。
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海水温は実測で15.8℃なので、少し沖目は16℃台でしょう。明るい時間帯は弱いフォローの風で釣りやすいですが、暗くなると右手からの風が強まります。アジは十分に用意していますが、15㍍くらいのところに長いものが漂っているようで、沈めたアジを回収するときに泣きたくなるほど引っかかります。

この障害物は長さが20㍍くらいありそうで、岸に平行するように入っているので二進も三進も行きません。場所を移動したいところですが、この日は大賑わい。しかも暗くなってから、浮き釣りの人がどんどん増えます。こんな状況に加えて風は強くなるばかり。潮の流れも風と同じように右から左に流れているので、ワカバさんはアジを沈めることができません。

地合いになっても、目の前の障害物に悩まされて釣りに集中できません。沈めれば根掛かり、アジを浮かすと潮と強い風で表層を泳ぐだけなので、これでは釣れるはずもありません。この間も近くの友人は快調に釣果を伸ばしています。釣れているのは彼だけですが、これは腕の違い。もっと良い場所に入っている人達は、ヤエン師は早々に撤収。その後入ってきた団体さんは、トラブル続きで大混乱。

一方私は何とか当たりを出し、障害物を避けるため沖に走らせてアオリを浮かせます。この状態にしてからワカバさんに竿を渡し、アオリが乗っているときの感触ややり取りを体験してもらいます。ヤエン投入までやってもらおうと思いましたが、まったくの初心者なので横に付いてもらって、私が解説しながらヤエンを送ります。
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ギャフの打ち方まで説明したら、次はアオリの捌き方。手早く墨袋を除去する方法や、解体しながらイカの臓器を説明。これで一通りの解説は終了。次は実践で釣ってほしいところですが、さらに風が強くなってきたので撤収を決断。先に帰ることを友人に告げに行くと、獲り込み中のアオリをワカバさんにプレゼントしてくれました。

このアオリを先ほど解説した方法で、実際に捌いてもらいます。最初は恐々とやっていましたが、墨を吐かれることなく無事終了。お土産のアオリはともに700~800㌘くらいあるので、2杯でも家族へのお土産としては十分でしょう。この日の友人は、風が強くなっても勢いが止まりません。私は後ろ髪を引かれる思いで撤収です。

この状態で月曜を迎えるわけにはいかないので、当然ながら翌日も出漁します。入った場所は前日と同じですが、私が一番好きな高台をキープ。土曜の混雑を避けた地元の顔見知りが、徐々に増えてきます。最近の状況など、しばし情報交換。前日と打って変わって最高の凪ですが、海水温は前日よりも低い14.9℃。

早い時間からアジを泳がせている人の話では、今のところ当たりはないとのこと。昨日、爆釣の人がいたらしいとの情報ですが、きっとそれは友人のこと。見ている人は見ているもの。しかしこの場所には私なりの分析があり、「強風でよく釣れた日の翌日、凪になると釣れない」。「またアジを抱いても凄く神経質」なのです。

これは自分の経験や友人の情報で得られた経験則です。さて、この日はどうでしょうか?めずらしい時間帯に妻から電話があったので急いで出ると、今地震があったとのこと。私の無事を確認したので、震源が発表されたらまた電話してくれる由。結局前日と同じ震源なので、津波の心配はなし。しかし直前の地震は、少なからずアオリに影響するはずです。
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地合いと思われる時間が刻々と過ぎていきます。回りの人も当たりがないと泣きが入ってきました。そんなときに最初の当たり。久々にずっしりした重量感。底付近での居食いです。ラインが藻に当たっているので、テンションを掛けて浮かせたいところ。かなり強引に寄せると、今度は走りが止まりません。

竿を溜めたり寄せたりする隙を与えてくれない走り。こう表現すれば経験豊かな人はおわかりになるでしょう。BB-Xが悲鳴のごとく逆転して、あっという間に50㍍くらいラインが出てしまいました。しかしこの走りで藻からラインが外れました。距離にして70㍍くらいなので、これ以上走られなければギリギリ射程距離。

そこで少し調教してからヤエンを入れます。距離があるので足場を一段上がって、ヤエンをどんどん空中輸送。そんなとき、いや~な感触が!高台でラインをしっかり張ったことにより、水中から出たラインが流藻を拾ってしまったみたい・・・。こうなるとヤエンを送ることができません。またアオリをヤエンまで寄せても、掛からない確率が高い。

そこで少し強引に寄せると、お決まりの「クンッ」。アジを投げなおしても届く距離ではありません。これで地合いは終了。しばらく沈黙が続き、一人帰り、二人帰り、三人帰り・・・。アジは良い感じでタナがとれていますが、なかなかアオリからのコンタクトがありません。しだいに風が強くなりますが、この日はフォローなので問題なし。

この風を利用して遠投します。そしてやっと待望の当たり。このアオリも走る走る。さんざ楽しんだ後は、しっかり調教してヤエンを入れます。距離はかなりありますが、流藻などのトラブルがなければ足場が高いので問題なし。これを無事ゲットして、やっと〇ーズを免れました。
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アジはまだ沢山残っているので、逆に撤収時間を決めます。そして残り30分のところで、やっと3回目の当たり。これも気持ちよく走りますが、ちょっとテンションを掛けるとすぐに離します。こんなじれったいやり取りを繰り返しながら、少しづつヤエンを入れる体制を作ります。

まだ月は小さいし、おまけにこの日は雲り。漆黒の闇に向かって、幻想的にヤエンの灯りが進みます。そしてヤエンが到達した瞬間に掛かりました。水面下のヤエンが、ジグザグに走るのがよく見えます。アオリに走られた直後リールを巻いても重量感がなく、一瞬離されたと思うことがあるでしょう。これはジグザグ状に出たラインを回収している間はテンションが掛からないからです。

以前も書きましたが、手元に伝わってくる感触はアオリが一方向に走っているように感じますが、ハリ掛かりしたアオリは空気が抜けながら飛ぶ風船のように、四方八方に走ります。ヤエンの脚にラインが巻きついていることがあるのはこれが理由。このような状態やヤエンの位置を視覚化するのが、「ヤエンの灯り」なのです。

話が逸れてしまいましたが、こんな感じでこのアオリも無事御用。道具を片付けている間アジを泳がせますが、2本ともウツボでタイムアウト。この日の結果は当たり3回で2杯。サイズは800~900㌘。最初のアオリが獲れなかったのが悔やまれます。

by scott1091 | 2012-01-29 20:52 | アオリスト(Aorist) | Comments(5)

Commented at 2012-01-30 22:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by n at 2012-01-30 22:35 x
明日があるさ。
3月末までには充分な時間が有ります、出来るだけ控えめにといつも思うのですがアオリとの戦いに熱くなり翌日はあちこち痛く反省しています。
ワカバさんに次のチャンスがあると良いのですが。
「クン」は何とも言えず寂しい気分になりますが次への闘志になるのは2 3日後?。
Commented by ワカバ at 2012-01-30 22:54 x
ご声援ありがとうございます!
あちこちぶつけてデコボコになる前に、ワカバマークは返上したいと思います。
Commented by scott1091 at 2012-02-01 20:57
nさん、こんばんは!
先日はお世話になりました~。

日曜もブログに書いたような結果でしたが、腕の問題なので仕方がありません。
渓流解禁は3月1日ですから、私のヤエンシーズンは2月一杯・・・。
残すところ4週なので、いつも闘志は全開モードで精進しています!

ワカバさんは、次の週末も出陣との連絡あり。
ヤエン地獄にまっしぐらです!(笑)
Commented by scott1091 at 2012-02-01 20:58
ワカバさん、こんばんは!
非公開コメント了解です。先日の装備で気付いたことを書きます。

まず手持ちのクーラーをアジ缶として使う件ですが、空気の抜け穴がないとエアーが送れません。見たところ6面真空パネルのクーラーなので、穴を開けるのはもったいないです。蓋が半開きでは車の中が大変なことになるので、最初は専用の「活かしバッカン」を使ってみるのも一考です。

次にお持ちになっていた網の付いたバッカンですが、これにアジを入れて沈めても先日のように必ずひっくり返ります。これは水汲みバッカンの宿命で、底に錘を入れたら逆に水が汲めません。バッカンは水を汲むものと割り切ると、網は邪魔でしかありません。

他にもいくつかありますが、道具は実際に使ってみないとわかりません。これを試行錯誤するのも釣りの楽しみなので、色々と研究してみてください!私の道具がベストではありませんし、まだ研究の余地が残っていると思っていますよ~。