数は変わらないのに充実感が違う!

解禁を迎えて3週目の狩野川。
今回はまず狩野川の現状について書きましょう。

いくつかのオトリ店での情報を総合すると、大仁橋よりもカミであればどこでも竿頭は30尾レベルのようです。この竿頭情報を聞いて、腕に覚えのある人は「よっしゃ、俺も」と釣行されるわけですが、誤解のないようにちょっと解説します。
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まず情報の信憑性ですが、これは間違いありません。私も含めて、確実に30尾以上釣っている人がいます。おそらく40尾台の人もいるとは思いますが、50尾台は混雑している週末はかなり難しい感じ。では、平均的な釣果はどうなのでしょう。

あるオトリ店の話では、この週末は20尾釣れば御の字とのこと。10尾台のメンバーを確認すると、コンスタントに20尾以上釣る人もかなり含まれています。したがって場所を移動しない人や、同じようなポイントしか釣らない人は、ツ抜けできないのが現状です。
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では竿頭の釣果がどのように出たかですが、今週のねらい目は竿抜けになっていた瀬です。台風2号の後も2日夜半に雨が降り、山の保水量が十分な状況です。そのため水が引くのに時間が掛かり、週末もこのような場所が残っていました。荒瀬の竿抜けは、オトリが入る入らないで一括りにされますが、厳密にはオトリが入っても、ある程度水位が下がらないと掛からないケースがあります。

狩野川の場合、平水より10㌢高くらいではオトリが入らない場所はほとんどありません。しかしこのような理由から、引水のときは竿抜けが期待できます。鮎が抜かれていない場所で、オトリが入っても掛からないパターンを判断するのは、オトリの状態と止まる場所が目安になります。これがわかるようになるには、経験を積むしかありません。
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これ以外で数を伸ばした例は、弛みで粘るパターン。例年と同じように、この時期は放流魚に病気の兆候が出ているので、瀬に入らない鮎がかなりいます。これらの鮎は流れの緩い所に集まることが多いので、そのような場所で掛かりやすい流れ(渦)が発生していると、一日ぽつぽつ釣れることがあります。

このパターンは水温が上がって鮎が元気になると、ほとんど釣れなくなります。しかしこの時期によい思いをした人が、盛期にも同じ場所で竿を出しているのを見かけます。心当たりのある方は、ご留意くださいませ。
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さて前置きが長くなりましたが、この週末の状況です。初日は解禁週に好釣果が出たメジャーポイントに入りました。しかし8時の時点で、見渡す限り釣り人は私一人。増水後は釣れていないとの話ですが、あまりにも極端です。石垢の状態は問題なく、アオノロは増水前よりひどくなっています。

まずは平瀬から様子を見ますが、放流物が掛かるであろう場所から反応がありません。最初の1尾目は天然。そして2尾目も天然だったので、初期に天然が付きやすい場所を探っていきます。ちょうど5尾くらい釣った頃に、やっと他の釣り人が登場です。私がいる左岸に二人、対岸の右岸に三人入りました。しかしポイントが広いので、これでもまだ余裕があります。
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数が伸びてくると放流物も混じりますが、全て小ぶりで天然より少し大きいレベル。思ったよりも放流物が釣れないので、普通にオトリが入る石裏で待っていても掛かりません。私が一番カミにいたので他の釣り人がよく見えましたが、竿がまったく曲がりません。放流物がいなくなると、この時期は解禁や盛期のイメージでは釣れません。

11時にはほとんどの人がいなくなり、入れ替わるように意気揚々と新メンバー二人が登場です。私は12時までこの場所を釣って27尾。午後は最近釣れているという場所を見に行きますが、車を止めるところがないくらいの盛況ぶりです。川幅が狭いので、あれだけ並べば釣れないでしょう。これまた極端です。
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他にも見て回りますが、私が最初に入った場所以外はかなりの混雑で入れません。しかたがないので、昼食も兼ねて友人たちと合流します。ここで午前中の釣果を確認すると、全員まだツ抜けしていないとのこと。先週まで釣れていた場所ですが、ここも状況は同じようです。

ゆっくりと昼休みをしてからここで竿を出しますが、やはり釣況はかなり厳しい。午前中とは違って天然はほとんど拾えず、放流物主体に3時間で10尾。しかも最初の1時間で6尾釣ったので、残りの2時間は釣れなかったようなもの。解禁三週目にして、かなり厳しいです。
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そして翌日は、一緒に釣りたいとお申し出の方と初めて釣行します。地元の方なので、私よりも情報が豊富なのでポイントの選択はお任せします。彼が選んだ場所は、今季はまだ入っていない場所なので、とても楽しみです。しばらく釣りを見たいとのご希望なので、掛かりの早い竿抜けを重点的に拾っていきます。

自分が普通にしていることでも、他の人から見ると普通でないことも。この逆もまた当然あります。見ているだけでは飽きてしまうと思うので、オトリの状態や狙っている場所を点で説明し、その点をどのような線で曳く(泳がす)か説明します。しかしあまり掛からないので、ぜんぜん説得力がありましぇ~ん!emoticon-0107-sweating.gif

見て頂いている3時間弱で何とか11尾。ここからは一緒に竿を出します。この場所は見事なくらい放流魚ばかりですが、当たりも引きもワンダフル。そして白泡吹く荒瀬では、一回り大きな魚が「硬中硬」の竿を絞り込みます。こんな感じでテンポよく掛けていきますが、釣ったらその後がありません。
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この日も前日と同じように風が強く、おまけに曇りで気温が上がらず午後は寒いくらい。天気予報では夕方から雨で、釣果も時間とともに下り坂で38尾。前日の場所はいずれも放流魚は緩い流れでしか掛からず、荒瀬はほぼ天然のみ。しかしこの日は荒瀬で掛かる魚も全て放流物で、病気の兆候が見られる個体はいませんでした。

水位としてはほぼ平水となり、これで竿抜けはなくなりました。天気に恵まれればもう1回くらいお祭りがありそうですが、放流魚がどの程度残っているかがポイントでしょう。アオノロは益々ひどくなり、鮎は日々少なくなる。このように週を追うごとに厳しくなりますが、天然が思ったよりもいることに淡い期待をしています。
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by scott1091 | 2011-06-05 23:07 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(9)

Commented by ariari at 2011-06-07 22:15 x
お疲れ様です、低水温、高水の厳しい状況の中、良い釣りをされてますね、さすがです。私も昨日久しぶり?にヒラスズキ行きました、サラシの薄い厳しい条件でしたが、アタリはボチボチあり13バイト、がしかしゲットは3本。。。サラシが薄くルアーを見切られるのかショートバイトが多く難儀しました。が!とうとうランカー(私の中では)サイズ88センチ8.6キロゲットでした、最初は青物かと思いましたがスピード無くトルクの有る引きでもしや?と思ったら全身モロ出しのジャンプでビックリ、取り込みの時あまりの重さに網が破けて二度ビックリでした。次回はサラシの薄い時でも確実に取り込めるメソッドを考えてみたいです。フライの時でも条件が厳しいと見切られやすいですよね?そんなときはどう対処されてます?
Commented by scott1091 at 2011-06-08 20:14
ariariさん、こんばんは~!
88㌢(8.6㌔)はどんな人でも、文句なしのランカーです。w(゚o゚)w
おめでとうございます。(^-^)∠※PAN!

さて役に立つかわかりませんが、フライの場合を書きます。ショートバイトは、魚が何らかの違和感を感じながらフライを口にするときに起こります。その主たる原因はフライの場合はドラッグです。フライがマッチしていないと考える人が多いですが、本当にマッチしていなければ魚はフライを口にしません。

ではいかにドラッグを回避するかですが、一般的な方法はティペットを長くすること。しかし私はキャスティング精度が落ちるので、投げ直しが許される本流以外はこの方法をとりません。ではどうするかですが、ドラッグに気づかれる前に喰わせる。魚がフライを認識して、反応できるギリギリの距離しかドリフトしないことです。ドリフトする距離は、魚の定位する水深や流速で変わってくるので、その都度判断しなければなりません。

↓続く
Commented by scott1091 at 2011-06-08 20:15
この方法を、リアクションバイトを狙って、魚のすぐ近くにフライを打つのと同じと捉えている人が多いですが、これは明確に区別しなければいけません。ルアーも同様に、ショートバイトを回避しようとリアクションバイトを意図して、激しい「ジャーク」や「トゥイッチ」をする人がいますが、個人的には逆効果だと思っています。

このようなときこそ冷静になって、サラシを読んで狙ったラインを自然に泳がせる方が効果的だと思うのですが、いかがでしょう?フライも同じですが、流れに対してラインの置き方でナチュラルドリフトできる距離が決まるので、自分の立ち位置(船の位置取り)が極めて重要です。

ヒラスズキはリーダーを細くすることもできませんし、ショートバイトを掛けるためのフックの選択肢も少ない。ルアーローテーションはある程度有効だと思いますが、それをやってのお問い合わせだと思いますので、これについては省略します。

いよいよ次は90㌢ですか~?超でかすぎー。(笑)
Commented by ariari at 2011-06-08 21:27 x
有難うございます、勉強になります。最初は居れば反応ある魚だと思いましたが、なかなかどうしてサラシが薄い時のそれはかなりの気難しいです。そんなに泳ぎの上手い魚ではないので悪条件の時はサラシの中の有る一定の場所に定位していて上を通るベイトを捕食するようです、おっしゃる通り船の位置は極めて重要ですし、私もリアクションバイト狙いのジャーク、トゥイッチは逆効果と思います。捕食する波、サラシの向き、多きさ、リトリーブスピード、船の位置など色々諸条件のサミットでやっとバイトしてくれます、先日も30分ほど攻めて『これは!』という一投で出ました、サラシのキツイ時の祭りのような入れ食いも楽しいですが、悪条件で一本を獲った時のそれも良いです(変態??)。さておっしゃるとおり、次回の夢は90オーバーですね、いつかはかなえたいですね。
Commented by rixtuki12 at 2011-06-09 15:53
はじめまして! 今年は瀬竿が気になり、ホームページを渡り歩いて こちらにたどり着きました。 

記事を参考に 龍星☆竿を選択しました。
今から使うのが楽しみです。
色々 ためになるブログに感謝しております。
ありがとうございました。

Commented by scott1091 at 2011-06-10 20:30
ariariさん、こんばんは!
操船しながらの釣りですから、思い通りにいかないことも多いでしょう。
船の位置取りは極めて重要ですが、くれぐれも無理をしないようお願いします。
私も含めて、ついついアツくなっちゃうのが釣り人の性(さが)ですから・・・。
Commented by scott1091 at 2011-06-11 18:18
rixtuki12さん、はじめまして!
ブログ拝見させて頂きました。
国内外で色々な釣りに挑戦されているご様子、まさに「釣りキチ三平」ですね。

さて数ある竿の中から、「龍星☆竿」を選んで頂きありがとうございます。すでにご存知のとおり、「龍星☆竿」は私が神通川で使うのを前提に開発しました。rixtuki12さんも神通に釣行されることが多いようなので、それが選択理由の一つでもあるのでしょう。

今年の神通は鮎が小さそうですが、サイズに関係なく、しっかりした竿でないと完全に攻めきれないのが神通です。「龍星☆竿」で、楽しい釣りができることを祈念しております。
Commented by rixtuki12 at 2011-06-16 12:45
scott1091さん こんにちは。
ブログ 来て頂いたのですか!
最近はただの記憶の記録でしか投稿しておりませんので
お恥ずかしい限りです。

神通川は今年も足を伸ばして遊んで来たいと考えております。
竿の印象など ブログで報告させてもらいますね。

今後もよろしくお願いします。
Commented by scott1091 at 2011-06-16 21:19
rixtuki12さん、こんばんは!
頂いたコメントには必ず返事をしておりますので、定期的にご訪問くださいませ~。

さて、この週末はいよいよ神通川の解禁です。遡上3倍との評判でしたが、目下のところは勝利バー(庄川)も含めて今ひとつの様子です。今年は全国的に鮎が小型の傾向ですが、北陸河川の本番は梅雨明け以降。盛期も水量豊富で、立ち込みが困難な流芯は、マッきっ黄の天然だらけという状況を、密かに期待しています。

いまや忘れ去られてしまった感がある「坂東太郎」の鮎釣り。rixtuki12さんのブログを拝見すると、トライしてみる価値ありという感じですね!