ヤエンは創意工夫がおもしろい!

ヤエンは、釣りそのものもとても楽しい。しかし、この釣りにさらにのめり込む魅力は、以前にも書いたとおり、道具を改良したり工夫する余地が多いことだと思います。

例えば鮎釣りや磯釣り、船釣りなどであれば、独自に手を加えるのは仕掛けくらいでしょう。エギングやメバリングを含むルアー釣りにいたっては、仕掛けにも手を加える余地がないくらい、至れり尽くせりのものが販売されています。

一方、ヤエン釣りはどうでしょうか?専用の竿やリールが販売されてはおりますが、選択の余地がほとんどありません。また、メーカーの気合を感じるようなモデルもありません。この傾向は小物類はもっと顕著で、ヤエンそのものを除けば、他の釣りから転用する道具が多いと思います。
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↑自作のギャフカバー。バックの中に一緒に入れても、他のものを傷つける心配がありませんemoticon-0100-smile.gif

最近は浮き釣りやエギングからの転向者も多く、ヤエン人口は確実に増えております。しかし釣り人口全体から見れば、かなりマイナーな釣りであるのも事実。またヤエン以外の仕掛けがシンプルなため、メーカーが開発に注力するものがないということもあるのでしょう。

私のブログで、ヤエン関係でもっとも検索キーワードが多いのは「BB-X 音出(だ)し」ですが、これもシマノが「BB-X EV3000 アオリイカ」の復刻または後継機種を作れば、ブームは収束するでしょう。当然これらのニーズはメーカー側も把握しているわけですが、いまだに発売に至らないのは、やはり一定以上の利益が見込めないからだと思います。シマノは主力が自転車部品であるため、採算ラインは他社よりもシビアなのでしょう。

同じような話ですが、「BB-X EV3000 アオリイカ」に装備されている「ストッパークリックツメ」と「クリックツメバネ」が、だいぶ前に完売となりました。これは「EV」や「XT」の「サイレントモデル」を、ヤエン用に改造する人が多いからです。これだけニーズがあれば補充すると考えられるかもしれませんが、50~100円のパーツを再生産することはありませんし、逆にパーツ販売に掛かる手間を軽減したいところだと思います。
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そしてもう一つ踏み切れない点は、ヤエン釣りをする人は自作を楽しみとする傾向があるため、例えメーカーがすばらしい製品を発売しても、どれくらいの人が購入するか読めないところもあるのでしょう。シマノから発売された「AR-Bラインローラーヤエン 跳ね上げ式」についても、その構造をコピーして自作する人が圧倒的に多い。「AR-Bラインローラー」がパーツ販売されないのも、そのような背景があるからだと思います。

余談ですがシマノは例外的に、修理対応であればローラーをパーツ販売しています。しかし、ヤエンを実際に送らなければならないのと、ローラー代とは別に取り付けのための技術料が掛かるため、「AR-Bラインローラーヤエン」を安売りで買うより高くなります。

きっとこんな感じなので、今のような状況がこれからも続いていくのではないかと思います。良くも悪くも、これがニッチなヤエン釣りというものなのでしょう。どんな道具であれ、アジが元気に潜ればアオリは抱いてきますから・・・。
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↑市販されている穂先ライトの一例。着脱の際に穂先を折った人も多いはず。ライトも接触不良で点いたり消えたりするし、足の部分にラインが挟まるトラブルも…。テープを使って直に固定する人もいますが、手間が掛りますemoticon-0107-sweating.gif

個人的には素人が作れない、ベイトリールに搭載している「デジタルコントロールブレーキ」を応用して、どんな当たりでも最軽量テンションで絶対にバックラッシュしない「BB-X」なんていうのに興味がありますが、高くて買う人がほとんどいないでしょうね~。これでは企画段階で「没」です。

かなり話がそれてしまいましたが、ここからは私が現在使っている道具の話です。私の道具の中で、アオリないしヤエン専用のものは、カツイチ「イカギャフ」と東レ「トヨフロン アオリイカヤエンEX」の2点のみ。それ以外は他の釣種やDIY関係のものを転用しています。ヤエン作りはもちろん、リールの改造やパーツチューン、穂先ライトやギャフカバー、アジ缶やハリ、ヤエンケースなどなど。
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↑ライトを付けないときはこの状態。軽いので竿の調子にあまり影響しません。ダイワの「中通し」竿は、ワイヤー通しの際に「節落ち防止ラバー」を装着するので、それの代用も兼ねています

他の釣種から、自分のヤエン釣りにあった道具の探求は奥が深いです。これは他の釣りではかゆいところに手が届くようなものが、メーカーから販売されているのに対し、前述のようにヤエンについては、明らかに自作や改良したものの方が優れているからです。

これらの道具にピトンなどの金具類が加わると、さらに楽しみが広がります。これらは底物用が一番充実していますが、ヤエンの場合はそこまで強度を求められないので、工夫の余地があります。

さすがに旋盤やフライス盤、精密溶接機など持ち合わせていないので自作はできません。しかし設計図を引いて、専門業者に作ってもらうことは可能です。アオリを釣るだけならここまでやる必要はありませんが、ポイント選びの自由度が広がるのは確かですね!
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↑自作の穂先ライト。友人と一緒に考案したもので、「より軽く、より美しくて機能的」。着脱も簡単でしっかり止まり、竿の塗装も痛めませんemoticon-0105-wink.gif

今回はかなりマニアックな内容となりましたが、最後に重要な補足を一つ!

それは逆の見方をすれば、専用の道具があまりないくらい、この釣りはヤエンさえあれば他の釣具が転用できる手軽な釣りだということです。この部分だけは、誤解なきようお願いします。

どんなに良い道具を使っても、重要なのは「腕」であることは他の釣りと何ら変わりません。そして実釣を重ねないと、上達しないのもしかりです。

ということで、現場へGO~!

by scott1091 | 2011-02-19 11:26 | DIY | Comments(4)

Commented by ヘルニア at 2011-02-19 23:34 x
TOMOさん こんばんは~ 一雨・一雨 暖かくなりそうですね~
花粉も飛び出して、紀伊半島の杉は 『あれ?枯れてる?』 って
思うほど、茶色に染まっています。 
シマノのTVも、九頭竜・鮎を放送してました  早いもんですね~

今回のブログ・さすがに、道具へのこだわりは 凄いですね~!
私も見習わせて頂きますが、100均を徘徊してては、ダメですね~笑

新年会モードも終了し 行ける時は、行くぜ! ヘルニア JAPAN 
実釣だけは、重ねてますが  腕の方は・・・
バラして ばっかり・・・ハハハ  またお邪魔します 
Commented at 2011-02-20 08:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by scott1091 at 2011-02-21 20:54
ヘルニアさん、こんばんは!

立春を過ぎてから、な~んとなく春らしくなってきましたね!晴天続きだった当地も、曇りの日が多くなりました。平日は大きな月が見えるのに、週末は曇りで「Moon Power」炸裂と行かないのがつらいところですけど~。

道具へのこだわりは、子供の頃からなので直りそうにありません。ヤエンの道具類もそうですが、もっともこだわっているのが鮎竿。「フナヤオリジナル」はまさにそれが具現化された商品です。

話題変わって、よく関西方面の方が「ズボ釣り」という言葉を使いますが、語源が「ずぼらな釣り」という説があるのを最近知りました。真偽は別にして、覚えやすいです!(笑)
Commented by scott1091 at 2011-02-21 20:55
鍵コメさん、こんばんは。

ヤエンの自重ですが、ローラーがあろうとなかろうと、海中を走らせるのなら重さは必要です。空中戦勝負であれば、サイズによってラインがたわまない軽量ヤエンも必要ですが、私が一番よく使うヤエンは12㌘(ライト込み)です。

それとバランスに使う錘の号数は、あまり関係ありません。水中抵抗もありますが、ヤエンを作るときは総重量で考えるとよいと思います。