2010年鮎シーズンの総括です!

毎年恒例の鮎シーズンの総括です。比較できるように毎年フォームや文体を統一しているので、代わり映えしませんがあしからず。あくまで当ブログは備忘用の釣り日記が主たる目的なので、ご容赦くださいませ!()書きが昨年の結果となります。

さて今年も狩野川の解禁日である、5月22日(土)からシーズン・イン。竿納めとなった11月7日(日)までの釣行日数は延べ56日。この日数は実釣時間に関係なく、釣りに行った日は全て1日とカウントしております。

総釣果         2,059尾(1,878尾)
釣行日数          56日(61日)
実釣時間      358時間00分(Ave.6時間24分/日)
           (377時間00分(Ave.6時間11分/日))
平均尾数        36.8尾/日(30.8尾/日)
時速釣果         5.8尾/時(5.0尾/時)
最高釣果        8月26日(木)九頭竜川/71尾
             (9月26日(土)狩野川/59尾)
最低釣果       10月10日(日)狩野川/ 4尾
             (5月24日(日)狩野川/ 5尾)

<河川別内訳>                   2010年        2009年
狩野川     1,254尾 (60.9%)   37日 (Ave. 33.9尾)   (Ave. 31.1尾)
九頭竜川     729尾 (35.4%)   16日 (Ave. 45.6尾)   (Ave. 28.9尾)
神通川       43尾 (2.1%)     1日 (Ave. 43.0尾)    (Ave. 53.0尾)
酒匂川       33尾 (1.6%)     2日 (Ave. 16.5尾)    釣行なし    


今年は鮎釣り人生で初めて、総釣果が2,000尾を超えました。年間これくらい釣る人は少なくないと思いますが、釣行が週末や祝日限定となると天候や混雑具合に左右されるため、運もかなりあると思います。もちろん一番重要なのは、ホームグランドのコンディションであることは言うまでもありません。

昨年のエルニーニョに続き今年はラニーニャにより、8月からは記録的な猛暑続きとなりましたが、6月後半から7月前半は週末天気に恵まれない日が多かったです。月別の平均釣果を見ると、5月32.5尾、6月37.1尾、7月43.9尾、8月43.1尾、9月36.6尾、10月27.5尾、11月26.0尾となっております。通しの平均釣果では、凸凹はありますが9月19日までは40尾をキープしておりました。

私は週末に川に入れるのであれば、1時間であろうと竿を出します。これは釣場が比較的近いという特権があってこそですが、私は休みに家でじっとなんかしてられない性分。あくまで気の趣くまま自然体で川へ!釣りは結果だけでは計れない充実感が、一番重要だと考えいるからです。

その意味では、今年の充実感はどうだったのでしょうか?釣行した各河川を振り返りながら述べたいと思います。


<狩野川>

鮎が年々小型化しているように感じます。狩野川はここ数年、天然遡上が良好であるため、数が多過ぎて大きくならないというのが通説です。確かに鮎の密度が低い二百枚や大見の特別解禁区では平均サイズが大きいので、この説は否定できません。
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しかし最上流部まで遡上する一番上りが、何であんなに小さいのでしょう?先日の納会でも話題になりましたが、特別解禁区を除けば、今年狩野川で一番サイズが揃ったのは6月下旬~7月上旬。まさに放流した静岡2系が成長したものです。これを除けば、狩野川はシーズン通して釣れるサイズのアソートはほぼ同じ。解禁から納竿まで仕掛けやハリはほぼ同じで、竿は「征龍竿EM」。穂先は「PTソリッド」と「HPTソリッド」を使いました。

鮎の小型化の原因はわかりませんが、納会で地元の年配の方が酸性雨による影響を指摘しておりました。国内の公害対策は進み、酸性雨によるブナの立ち枯れ問題などはあまり報道されなくなりましたが、経済成長が目覚ましい隣国からの排出はいかんともしがたい状況なので、それも関係しているのかもしれません。
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この方の話では、昔の狩野川は水際には葦は生えいなかったとのことです。日本の土壌は欧州と違って弱酸性~中酸性なので、酸性雨による被害が欧州ほど顕著に現れないと言われています。葦が他の植物より耐酸性に強いのかは不明ですが、カワシオグサも含めて川を取り巻く植物の生態系が変化しているのは事実ですし、鮎の餌となる石垢にも何らかの変化が起こっているのでしょう。石垢と総称される珪藻、藍藻だけでも何百種類とありますから・・・。

酸性雨は狩野川に限ったことではありませんが、他にも山の荒廃が保水力低下につながり、流程が短いことから山から流れ出す栄養分の減少が顕著となって、鮎が小型化してきている等も考えられますが、これらは全て釣り人の憶測に過ぎません。
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すっかり話がそれてしまいました。今年の狩野川での最大は、7月上旬に釣った静岡2系の24㌢。数的には十分な結果でしたが、盛期になっても20㌢アップは混じる程度。私の釣果としては、平均サイズが過去一番小さい年でした。

こんな状況ではありますが、流れに変化があり攻略する楽しみがあるのが狩野川。規模の大小はあれど、あらゆるポイントが混在するため、技術向上や竿の開発には絶対欠かせない存在です。「征龍竿」や「龍星☆竿」の細かいチューニングができたのも、狩野川あってのこと。釣期が長いこともありますが、私の鮎釣りで中心的な川であることは今年も変わりません。


<九頭竜川>

今年も「海の日」の三連休から遠征予定でしたが、天気に恵まれず翌週からのスタートとなりました。九頭竜も全国的な傾向と同じく鮎は小型でしたが、数的には私が経験した7シーズンでは、2003年と同じくらい多かったと思います。

長良川の絶不調や神通川が裏年だったこともあって、中盤からは人気沸騰。「第1回 鮎チーム選手権 激流・大鮎スペシャルマッチ」の開催により、今年は鮎が小さいので、トーナメントスタイルでも十分に釣りになるということが、周知されたことも大きかったと思います。
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また例年、竿が届きにくい流芯ほど大型が掛かるのですが、前半は鮎が荒い瀬に付かない傾向がありました。8月後半になると徐々にこの傾向は解消されましたが、最後まで流芯で掛かる鮎が一番大きいということはありませんでした。

常に大型の鮎の付き場が変わる印象で、傾向としては前半は水深のある緩い場所、後半は水深のある急瀬が良かったように思います。数的にはシーズン通して膝下くらいの早瀬でよく掛かったこともあり、競技志向の方々にも釣りやすい年だったと思います。
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全国レベルでは十分に楽しめるサイズでしたが、九頭竜としては小型。九頭竜ならではの、体高がある鮎も例年より少なく、私の最大は26㌢でした。

このようなサイズなので、「龍芯竿」がオーバースペック気味であったため、終盤まで釣る場所によって「Super LightⅡ」を多用。混雑して動けないときは、午前は「龍芯竿」、午後は「SLⅡ」という感じで使い分けて数を伸ばしました。
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今年の我々の合言葉は、「流芯に立ち込んでヘチを釣れ!」。

例年、水位が下がり場荒れしてくるとこの傾向が強くなりますが、目一杯立ち込んで流芯で掛けた鮎がビリ。立ち込まないで釣っている人の鮎がオトリより大きいという傾向が、シーズン通して見られる年でもありました。

一日の最多数釣果、平均釣果ともに過去最高記録となりましたが、重量的にはまったく及ばない年でした。
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<神通川>

全国的な「神通ブーム」で、今年も方々から釣り人が集結。まさに日本で一番混雑する川でしたが、人の数とは裏腹に、場所ムラが激しくサイズも数も今ひとつ。こんな状態なので、良い場所は夜明け前から場所取りに入るような状況です。この話を聞いて、個人的にかなり怯みました。

しかしどうしても完成した「龍星☆竿」の、最終確認をしなければなりません。私の場合は週末釣行となるため、当日もそりゃも~凄い混雑でしたが、「鮎道楽」や「TEAM Jinzoo」の皆様のご協力により、無事テストを行うことができました。
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神通は瀬とトロが交互にあるため、竿の選択が難しい川です。今回釣った場所も、荒瀬を効率的に釣るなら間違いなく「超硬」です。しかしそのシモのトロ瀬を釣るには「超硬」では竿が硬過ぎて釣果が伸びません。事前情報では釣場は深トロということだったので、私は「龍星☆竿」に「HPTソリッド」を選択しました。

しかし行ってみるとすぐカミに、涎が出るような荒瀬があります。この瀬は当日も道楽Yさんが「Super Hard 85」で釣るような場所ですから、「標準チューブラー」を持って来るべきでした。しかし川原をかなり歩いているし、釣り人がどこからともなくワラワラと沸いてくるので、穂先を取りには戻れません。最終的には「HPTソリッド」で荒瀬の流芯を一通り挿しましたが、やはり攻められる精度が違います。
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今年のように鮎が少ないと、荒瀬だけでは数が伸びません。私も数はトロ瀬で稼いだので、その意味では「HPTソリッド」の選択は間違いではありませんでした。しかしまた同じ条件であれば、そのときは「標準チューブラー」を選択します。それくらい荒瀬を攻めきれないのは、歯がゆさが残ります。
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神通で穂先に迷ったら、「硬い方を選ぶべし!」。

昨年も午前中は「PTソリッド」使用し、午後から「チューブラー」に変えたので、間違いないと思います。天然遡上主体で、オトリ継ぎに困らない川では、この目安は同じです。
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<酒匂川>

今年も天然遡上が不調で、放流に頼る年となりました。放流場所がある程度限られているので、釣る人はコンスタントに釣っておりましたが、その場所の混雑振りはご想像のとおりです。このような状況なので本来であれば行くことはないのですが、「数は出ないが大きくて、他の釣り人もいない場所を開拓した!」という友人からの誘いで、久々に釣行しました。

ここ数年は狩野川も相模川も天然遡上は順調なのに、いつも中抜けしてしまう酒匂川。何が原因かはわかりませんが、客観的に見て小田原地区の砂漠化(石がない)が原因のような気がします。これは砂の堆積による川床上昇が原因と思われるので、やはり飯泉取水堰を撤去しないと、「鮎の銘川 酒匂川」の復活は永久にないように思います。
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少し話がそれましたが、友人が教えてくれたポイントは狙う鮎は全て出鮎。時間になるとカミにある淵から鮎が垢を食みに降りてきます。鮎が瀬に入るとすぐに掛かりますが、一度淵に戻ってしまうと、次ぎに降りてくるまでまったく釣れません。

1回目の釣行は流れが緩い場所だったので、垂直に引き合うことによる竿の叩きによるバレを懸念して、「急龍竿Ⅱ」に「HPTソリッド」の組み合わせで釣りました。この場所ではまさにベストチョイスでしたが、2回目はそのシモにある荒瀬を探るべく、「龍星☆竿」に「標準チューブラー」で臨みました。
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数的には2回目は惨憺たる結果でしたが、荒瀬で掛かる23~26㌢の当たりは最高でした。ここでハリスを2回切られましたが、いずれも逆バリが外れていませんでしたが、竿を通じてハリスが飛んだことを明確に感じることができました。

過去にハリスを飛ばされて、ここまではっきりと感じたことはないので、あらためて「龍星☆竿」の超越した感度を実感しました。鮎は大きいものはすでに28㌢くらいあるとの情報でしたが、私の最大は26㌢止まりでした。
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密かに9月に27~28㌢クラスを狙うつもりでしたが、9月8日の台風14号によりシーズンは強制終了。来季もこの場所で楽しもうと思っていましたが、この場所も跡形もなく吹っ飛んでしまいました。

三保ダム(丹沢湖)の水がいまだに濁っているため、現在も酒匂川は茶色に濁っています。こんな状況なので、酒匂川は来季まったく期待できません。台風の爪跡はあまりにも大きく、その災害規模は20年に一度のレベルと、酒匂を見続けてきた友人は言います。ある程度回復するには少なくとも5年くらいは掛かりそうです。
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ということで、長々と今年釣行した4河川を振り返ってみました。良かったこと、悪かったこと色々ありましたが、やっぱり鮎釣りは楽しい。これがいつもの結論です!

最後になりましたが、今季ご一緒させて頂いた皆様、また釣場やオトリ店で声を掛けて頂いた皆様、シーズン中は大変お世話になりました。来季また元気でお会いできるのを楽しみにしております。お互い健康管理には留意しましょうね!

ではまた!

by scott1091 | 2010-11-12 11:09 | 鮎釣り/年度総括 | Comments(4)

Commented by KIKU at 2010-11-14 22:51 x
長いシーズン、お疲れ様でした!

今までも感じていましたが、特に今シーズンのTOMOさんの釣果は、サラリーマンのものとは思えません!
ここ数年で、TOMOさんが更なる高みに到達されたように思うのは私だけでしょうか?

とはいえ、「重量的にはまったく及ばない年でした」の言葉にホっとさせられました(笑)
やはり釣りは、数釣りが基本のアユであっても、重量が伴うと醍醐味が増すってものですよね。

ということで、来年は数も型もという年になって欲しいものです。
Commented by futoharisu at 2010-11-15 16:36
> TOMOさん
> KIKUちゃん
ども、新ちゃんです。
そう言えば、TOMOさんとの出会い、征龍竿購入の切っ掛けとなったのはKIKUちゃんでした。
KIKUちゃんに「先調子の竿が欲しい!」って聞いたことが始まりでしたね。そしたら「TOMOさんのHPを見ろ」と指示頂き、SLⅡのインプレを見てFUNAYAさんを知り、待ちに待った征龍竿EXの登場でした。
おかげさまで「今年は竿を替えて、いつもより釣ってるんじゃない。」なんて言われて・・・( ´艸`)、嬉しかったりして。。
「征龍竿は合ってるんだなぁ」と実感した次第です。鮎竿は高価です。我慢に我慢をして出会った竿です。初めて、拘って納得の往く竿でシーズンを送ることが出来ました。これも気心の知れた友人が居た御陰と思っております。ありがとうございました。
ボクもそろそろ納竿かと。来シーズンもお邪魔しますので、よろしくお願い致します。
Commented by scott1091 at 2010-11-15 21:13
KIKUちゃん、コメントありがとうございます。

確かにこの3年確実に釣果が伸びていますが、いまさら上達するものでもありません。「弘法筆を選ばず」とは言いますが、たぶん一番大きいのは竿だと思います。フナヤオリジナル開発前は、早瀬で気に入った竿があっても急瀬は今ひとつみたいな感じで、流れにあった硬さに竿の好き嫌いが相まって、選択に迷いがありました。

それが今では早瀬から超硬までベストと思える高感度ロッドをラインアップできたので、少し硬めの竿を選ぶことで、釣果が伸びているように感じます。今の急瀬は以前の早瀬くらいの自重なので、穂先を変えることで繊細な釣りも十分可能ですものね。

来年こそ、数も型もという年を期待しましょう!
Commented by scott1091 at 2010-11-15 21:15
新ちゃん、こんばんは。

まずは「征龍竿EM」を気に入って頂き、ありがとうございます!この竿は、どこのメーカーにもない竿を作る気概で開発した渾身の一本。その意味で新ちゃんの評価はもちろん、何よりも充実したシーズンを過ごして頂けたことが嬉しいです。

竿は好みがあるので、自分に合う合わないがあるのは当然です。新ちゃんのように評価して頂く人もいれば、手放す人もいるでしょう。しかし手放した人でも、好みではないが印象に残る竿であったと思うのは、手前味噌でしょうか?(笑)

私は一足先に納竿としましたが、納得のいく竿納めができることを祈念しております。来シーズンもよろしくお願い致します。