狩野川の奇跡?「龍星竿(proto6)第六回テスト」

今週はずっと天気が良かったのに、土曜は台風の影響もあって予報より早くから雨が降りだします。前回書いたように秋の鮎釣りは天気しだいなので、この週末はかなり厳しそう。

既報のとおり「龍星竿」のテストは最終段階ですが、自分自身これが「BEST」であるとまだ納得できておりません。考えられる全てを尽くして結論を出したい。その思いで無理を聞いてもらって作ったのが「Cタイプ」。この修正プロトがダメでも、テストが完璧にできれば結論はでる。何とか納得できるテストができるよう、祈るような気持ちで川に向かいます。
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土曜は9時から入川。妻が写真を撮りに来てくれた10時半までに10尾。妻の到着と同時に雨が降り始めます。カメラが防水ではないので、護岸の立ち木の下から望遠撮影になります。体感温度もぐっと下がり、カッパを着ていない妻が風邪をひくので、7尾釣ったところで撮影を中止。

昼食のため雨宿りできるオトリ店に戻ると、梅雨以来の焚き火があります。それくらい寒い。1時間ほど焚き火で暖を取ってから、午後はそのままオトリ店前に入川。しかし雨と気温低下で鮎の追いが悪く、15時までにやっと7尾追加して終了。この日の釣果は24尾でしたが、竿の結論を出すには至りません。
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翌日は朝のうちだけ雨が残る予報でしたが、狩野川周辺は雨脚は弱いものの間断なく降っています。道中で見える川には、釣り人がほとんどおりません。いつものオトリ店に行って焚き火で暖を取りますが、風が強く体が冷える一方のなので早々に着替えます。

上~中流域はどこでも入れる状況ですが、鮎のサイズを考慮して中流域に9時過ぎに入川。下流の対岸に釣り人が二人いますが、竿がまったく曲りません。絞り込んだ修正プロトを、すぐに交換できるよう草の上に並べて仕掛けを張ります。
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↑「proto6」のベンディングカーブ

雨空ですでに夕方くらいの明るさですが、山間なので風がないのがありがたい。すでに川の水の方が温かく感じる気温ですが、風がないので濡れた手が凍えることはありません。こんな状況なので釣果はまったく期待しませんでしたが、オトリを送り出し大石を横切らせた瞬間、川の中で閃光が走ります。え~、いきなり掛かっちゃいました・・・。その後も狙ったポイントで必ず反応があります。

10月後半のこの陽気で、ここまで掛かった経験は過去ありません。竿先を入れ替えて、まずは振り調子を確認、次はポイントごとにオトリの操作性と感度、そして掛かったときの感触と穂先の叩き具合、引き抜き性能。自分が納得するまで何度も何度も・・・。
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↑硬度調整のため、「急龍竿」と「競龍竿」を何度振り比べただろう・・・。左から「proto2」、「proto6」、「競龍竿」、「急龍竿」。

いつの間にか川にいるのは私一人。テストに集中して、気になっていた時間や天気のことも忘れてしまいました。この日は竿先を入れ替えるごとに、短時間で2尾づつ掛かります。おまけに最近はあまり掛からない荒瀬のど芯で、型の良い鮎が竿を絞り込むこともたびたび。

「台風が来たら、今日が最後になるよ。」
「だから、納得するまで釣らせてあげるから・・・。」


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↑季節外れの桜が咲いていました

狩野川が、そう語りかけているようでした。2尾釣っては竿先を入れ替え、振り調子の確認と実釣の繰り返し。振り調子と実釣で得られる感触が完全に一致するまで、同じ作業を3回繰り返しました。

そして最後の確認と同時に、まったく鮎が掛からなくなります。時計を見ると15時ちょうど。釣果は33尾。いつの間にか雨も止んで、空も明るくなっています。まるで雨で撮れなかったカットの撮影まで考慮してくれた感じです。
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↑錆びている鮎は1尾もいません

9月21日の神通川からスタートした「龍星竿」のテスト。「proto6」まで作って、やっと納得できるものになりました。これで最終的な判断を、開発責任者に委ねることができます。

ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。emoticon-0139-bow.gif
「龍星☆竿」の記事は決定された最終仕様を受けて、後日あらためてアップする予定です。
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↑例年この田んぼの稲刈りが終わると、私の鮎釣りも終わりです

by scott1091 | 2009-10-25 20:10 | 鮎釣り/狩野川他 | Comments(6)

Commented by かっちゃん at 2009-10-26 22:04 x
TOMOさん、こんばんは~
やっとですね。お疲れさまでした。

今更ですが、言ってくれれば手伝いに行きましたのに。来期以降はご遠慮なきよう。
私は、週末は引きこもっておりました。雨の日の鮎釣りが嫌いなもので。ヤマメやアマゴ狙いなら、気合いが入るんですけどね。
今週末の小物テストは、この陽気ですと中止か延期でしょう。やるにしても、狩野川・興津川・藁科川あたりでしょうか。どこも大して釣れませんから、使用感くらいしかわかりませんが!(笑)
Commented by 乾坤一擲 at 2009-10-27 12:40 x
TOMOさん お久です。
 龍星☆竿のテストお疲れ様でした。
 「proto6」のベンディングカーブを見た第一印象ですが、ピンピン&ビンビン!
  掛かっているサイズと流れの具合も有るのでしょうが、proto5(先週)の写真と見比べて見て曲り具合が違いますね。


 最終仕様決定が待ち遠しいです、もちろんデザインもです(重要 笑)

PS:
>そして最後の確認と同時に、まったく鮎が掛からなくなります。時計を見ると15時ちょうど。
 その一帯のアユを釣り切ってしまったのですよ・・・(驚)
Commented by scott1091 at 2009-10-27 20:49
かっちゃん、こんばんは!

この雨でかなり鮎は下ったと思いますが、この週末も川に入れそうですよ~。釣果は先週くらいから激減している人が多いので、何とも言えませんが・・・。私もこの週末は、「龍星竿+PTソリッド」のテストを予定しております。

私も完全な手弁当なので、お手伝いして頂いても、個人的に食事をご馳走するくらしかできませ~ん。近郊にお住まいであればお願いもできますが、足代を考えると遠慮してしまいます。お気持ち、ありがとうございます。m(_ _)m

小物類のテストできるとよいですね!来年興味のある新製品があったら、使用感をお尋ねしますよ~。今年のように無駄遣いにならないように!(笑)
Commented by scott1091 at 2009-10-27 20:55
乾坤一擲さん、お久しぶり!お元気ですか?

デザインについては私案を連絡しておりますが、採用されない可能性大です。私としては絶対に譲れない、TOP~元上のNP塗装は決定です。したがって元竿があまり奇抜なデザインでなければ、地味目にまとまると思います。「征龍竿」同様、完成直前まで決まらないと思いますが、調子よりもデザインの問い合わせの方が多いです。(汗)

竿の強さは、proto3>proto4≒proto6>proto5といった感じです。今回は電池切れを心配して連写していないので、一番曲がったタイミングで撮れていませんね!

釣り切るなんて、絶対にありえましぇ~ん。石垢を食む鮎も見えますし、跳ねもありまする~。私が掛けられる鮎がいなくなっただけなんです。(笑)
Commented by Wara at 2009-10-28 22:38 x
TOMOさん 今晩は!
龍星☆竿のテスト お疲れ様です。カメラマンの奥様もお疲れ様です!
ロッド・デザインは楽しみでますが、むしろ、塗装による調子の変化や自重の増加のほうが気になりますね。TOMOさんがNP工法に拘ったのも、そのあたりを心配されての事ではないですか?
今週末のPTソリッドのテストが楽しみですね!
Commented by scott1091 at 2009-10-29 19:40
Waraさん、こんばんは!

そーなんですよ~。竿の塗装で一番重要なのは、いかに塗装を薄くしてプロトに近い状態にするかです。したがってサンテックさんの場合は、NP塗装は絶対に外せません。これは実際にプロトを見て、今年「征龍竿」を買われた方々は実感されていると思います。

NP塗装を前提にデザインが決まるので、全塗装ほど選択肢がありません。元竿と、TOP~元上の玉口のみの塗装となりますが、個人的には玉口のクリアー塗装の幅も極力狭くしたいと考えております。最終製品がどうなるかはわかりませんが・・・。(汗)

「急瀬 HIGH POWER」だけに、鮎のサイズや流れによって「PTソリッド」を多用することになると思うので、「プロト」との相性を確認してきます。

私もブルーレイ・レコーダーをひそかに狙っているので、Waraさんがどの機種を選択するのか興味津津です。私は価格的に、ハードディスクの容量は小さいものになると思いますが・・・。(笑)