「AIRFLO Ridge Japan Special」インプレッション!<加工編>

リニューアルされたエアフロの「リッジ・ジャパンスペシャル」。この前のモデルを使ったことはありませんが、縁あってラインのテストをすることになりました。

今回の加工編は、ラインをそのまま使う人にはまったく意味がないので読み流してくださいませ!また内容は私個人の主観によるところが大きいので、まったく違う感想を持たれる方も多いと思います。これらのことを前提に、お読み頂ければ幸甚です。

まずインプレに入る前に、私のライン遍歴を書いておきましょう。現在使用しているリールに巻かれているラインは、3M「ULTRA4 JストリームDTT」、「MASTERY XPS」、「MASTERY トラウト」の三種類。そのうち山岳渓流でもっとも使うのが、「JストリームDTT」の「DT4F」です。
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私がフライを始めたころは、3M「AIRCEL」かCORTLAND「333」くらいしかありませんでした。その後長く使ったのが3M「SUPLEME」。当初の「URTRA」は浮力はあるもののライン径が太かったので、「うどんライン」などと揶揄されて使う人が少なかったように思います。

私は「URTRA3」になるまで「SUPLEME2」と「444」を使っていましたが、それ以降は「MASTERY」を含めて3M一本となりました。今回のテストは一番出番が多い3M「ULTRA4 JストリームDTT」との比較になります。

サンプルで頂いたのは「DT4F」で、色はファーングリーン。まずは商品を手にした印象から。リッジラインはライン表面に凹凸(リッジ・テクノロジー)があり、その構造から通称「なると・ライン」などと呼ばれております。この凹凸構造による効果なのか、ポリウレタン素材のべた付き感がありません。
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気温の影響もあると思いますが、ラインはかなり柔らかめ。今回のリニューアルの売りである「パワーコア」による効果なのか、ラインにまったく伸びがありません。ラインを長く出しているときは伸びによるアワセそこないが軽減しそうです。

ファーングリーンはあまり聞きなれない色ですが、3M「JストリームDTT」のウィローを少し濃くした感じです。ナチュラル系で、私の好みには合致しております。

さて次は、使うためにいつもの要領でラインを加工します。

①両端のループをカット
 (水量のない山岳渓流では、このループが着水したと同時にGoneでしょう)

②DTを有効に使うために半分でカット
 (片方1~2シーズン使用して、一本分で2~4シーズンが目安です)

③カットしたラインにシューティングライン(17lb)15㍍をつなぐ

ところがここで作業が中断。シューティングラインのコーティングをアセトンで剥がし、コアのブレイデッドラインを解すまでは、いつもの手順。しかし解したラインに接着剤を付けてラインのコアにスプライスすると、フライラインの「パワーコア」が全部抜け出てしまいます。
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2回やっても駄目なので方法を変更し、ライン同士を重ねてスレッドで巻き上げてアクアシールでコーティング。これで使用できる状態になったのですが、仕上がりが今ひとつ。その理由はラインのコーティング柔らかく、スレッドで巻き上げるとハムみたいに表面が凸凹になります。凸部分を均そうとスレッドを巻いても、絞られたコーティングが逃げてしまいイタチゴッコです。

思案して次にトライしたのは、逆にラインのコーティングを剥がして、「パワーコア」をシューティングラインにスレッドで巻き上げで接着剤を塗付。このままではコーティングの切れ目にハリがなく見た目も悪いので、熱収縮チューブでつなぎ目を固定します。

しかしここでまた問題発生です。温度が低い炎の中心でチューブを熱収縮させるのですが、シューティングラインはまったく問題ないのに、ラインのコーティングはともかく熱に弱いのです。ライン側に熱が伝達しないよう工夫して、何とか満足できる状態になったのが下の写真です。
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↑右が「JストリームDTT」で、左が「リッジ・ジャパンスペシャル」のジョイント部分

この一連の加工で分かったことは、ポリウレタン素材は非常に柔らかく熱に弱い。また「パワーコア」はブレイデットラインではなく、「GSPウルトラスレッド」と同じように細い糸を束ねてできているため、コーティングがコアから剥(む)けやすい感じです。
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この結果からもわかるとおり、リーダーのネイルノットはどこかで妥協しないとズルズル抜けてしまいます。私の釣る魚は大きくても尺クラスなので、これでも強度的に問題はありませんが、北海道や海外で大型のニジマスを釣られる方は、ループを残すかさらに工夫が必要かもしれません。
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by scott1091 | 2009-10-13 23:08 | fly関連・インプレッション | Comments(0)